
勝見さん:
株式会社プライムアシスタンスの新潟センターで採用担当兼、人事の各種手続きも担当しています。業務内容としては対面やWEBの会社説明会、学内説明会、採用イベントの開催、学校のキャリアセンターとのやり取りなどを黒田と分担しています。
黒田さん:
同じく、採用担当の黒田です。採用全般と内定者フォローを担当しています。
黒田さん:
内定者が一同に集まって交流する機会は限られています。その少ない機会で、内定者同士の横のつながりを作ること、入社前に会社の雰囲気を知ることなど、当社に対してプラスの印象を持っていただきたいと考えていました。
勝見さん:
最優先は「学生のためにできること」です。
昨年の内定者交流会のホストは当社従業員が務め、内製で進めました。
ただ、当社従業員だけでは不足感がありました。そこで、外の視点も取り入れた上で、「どうやったら何を学生のためにできるか」を目的にしていました。
また、当社は設立13年目で、秋田、東京、鹿児島と新潟以外にも拠点があります。
ほかの拠点は新卒採用を約10年前から行なっているのですが、新潟センターは2024年の4月にOPENしたため、新卒採用が昨年度のみと実績が少ない状況です。そのため、外部の専門家から内定者とのコミュニケーション手法や内定者同士のつながりづくりについて学ぶ機会を作りたいと考えていました。
そんな中で、内定者との交流会は、私たち自身が面白いと思えるものを選ばないと内定者も楽しめないと考えています。多くの会社が行っている、社会人に必要なことを学ぶ機会といった交流会も必要だと思いますが、この度の新潟センターの取り組みでは、社会人になる不安を軽減し、入社に対して期待感をもっていただくことを重視しました。
勝見さん:
前年度の採用活動でいうと、新潟センターは2024年4月に設立されたため、採用活動は4月末~5月に開始しました。
そのため、採用活動は大きく出遅れ、非常に苦戦しました。
一方で、26卒では採用計画を綿密に立て、丁寧に採用活動をおこなえたことが、昨年度との違いです。
前年度の内定者グリップ施策としては、LINEで内定者グループを作りました。また懇親会を実施して先輩社員との交流を行うなど、全て内製で実施をしていました。
今年はおかげさまでエントリー数も多く、当社を志望してくださる学生が大きく増加しました。
その結果、多くの内定者を出すことができたのですが、フォローの対象が前年の2倍に増えたため、フォロー方法を見直す必要がありました。
加えて昨年に引き続き、採用対象が4年制大学・短大・専門学校という範囲でミックスしており、共通認識の作り方や横のつながり作りが大きな課題でした。
勝見さん:
採用活動は、学生さんと採用担当、あるいは学校のキャリアセンターとのやり取りが中心でした。 そのため、内定者同士が直接顔を合わせる機会がなく、「誰が仲間になるのか」が全く見えない状態だったんです。
だからこそ、懇親会という場で内定者同士を顔合わせさせて、学生さんにとって本当にためになる交流のきっかけをつくることが大切だと考えました。
勝見さん:
学生にとって会社の魅力が伝わる外部コンテンツを探す中で、ネット検索でバヅクリを見つけました。社内だけで凝り固まらないよう、外部の力で楽しめる場を作りたいと考えました。
そこでコミュニケーションを軸にしたワークを探していて、面白そう!と思ったのがバヅクリでした。
勝見さん:
ホームページで見た際には面白そう!というのが第一印象でした。
お打ち合わせ後の印象としては、個人的に営業担当の方が自社サービスに自信と愛着を持っていると感じ、信頼できると思いました。
お打ち合わせの中で、内定者が「楽しかったね」と帰る姿が具体的にイメージでき、目的に合致すると確信したため、コストをかけても依頼する価値があると判断し早期に社内調整しました。
勝見さん:
実は、他にも7〜8社ほど比較検討しました。 その中でバヅクリさんに決めた一番の理由は、営業担当の方への信頼感でした。
ネット上の情報だけで判断するのではなく、実際にお会いして話したときに「この人に任せられる」と思えるかどうかを大切にしていたので、その信頼が導入の決め手になりました。

利用したプログラム
先輩社員と語る人狼座談会 〜内定者と同じ目線でリアルなキャリアをすり合わせ〜
https://buzzkuri.com/programs/333
思い出ポロポロ 〜かけがえのないモノ・ヒト・コト〜
https://buzzkuri.com/programs/196
黒田さん:
朝に集合して夕方に解散する、丸1日の懇親会として実施しました。
午前中は、先輩社員とのコミュニケーションの第一歩を踏み出すことを意識し、ゲーム要素のある「人狼座談会」を行いました。
先輩社員にも参加いただき、ゲームの中で先輩との接点を生み出すことができました。
その後は、座談会に参加した先輩社員たちを交えてのランチ会をし、さらに関係を深める流れにしました。
午前中に先輩社員と打ち解けたことで、ランチ会もより一層盛り上がりました。
午後は、内定者だけで「思い出ぽろぽろ」を実施し、同期同士のコミュニケーションにフォーカスしました。
バヅクリのコンテンツを見て、複数回にわたって段階的にコミュニケーションを深めていきたいと考えていたため、プログラム選びではストーリー性を意識しました。
最初はゲーム性のある「人狼座談会」で楽しく距離を縮め、次に「思い出ぽろぽろ」でお互いの少し深い部分を知る時間を持つ。
そうした流れを通して、1日かけて、先輩社員との縦の交流から同期同士の横のつながりまで、両方をしっかり育めるように構成しました。
黒田さん:
先輩社員の方々には交流会の目的が辞退防止であること、そして交流をしていただきたいということを明確に伝えて協力を依頼しました。
人選は年の近い昨年入社の先輩社員を中心に声をかけました。
加えて、あえてこの人は先輩社員だとすぐにわかるような、かなり年上の面白役を配置して場に面白みを持たせながら人選をしました。
勝見さん:
私は当日は俯瞰して全体を見ていたのですが、先ほど黒田から話があったように、人狼座談会の際に一人だけ明らかに年上の先輩社員をあえて入れていました。 その方がどう周囲に溶け込んでいくかというのは、運営側としても楽しみにしていたポイントの一つで、ファシリテーターがそこを和ませたりといったところも良かったです。
また、人狼座談会だからこそ、深い質問が生まれていたと感じました。 単なる自己紹介や他己紹介では知り得ない情報を、お互いを知るための質問を通して引き出していくことで、より踏み込んだコミュニケーションが生まれているように思います。 実際、先輩社員を当てる場面ではほとんどの人が外れており、それだけ自然に交流ができていた証拠だと思います。運営側としても、これは成功だったと感じています。
黒田さん:
8月に実施した内定者懇親会は、内定者同士が初めて顔を合わせる機会でした。 朝の受付時には皆さん少し緊張した様子でしたが、「人狼座談会」で踏み込んだ質問を交わすうちに、すっかり打ち解け、距離感がぐっと近づいたのが印象的でした。
また、ファシリテーターの奥井先生の進行が非常に巧みで、内定者の皆さんも終始楽しそうに参加されていました。1日を通して笑顔が絶えず、会場全体が温かい空気に包まれていました。
黒田さん:
印象に残っているのは、「思い出ぽろぽろ」で自分が大切にしているものを共有し合うワークです。それぞれの内定者の価値観や背景が垣間見え、本当に深い話がたくさん聞けました。
中でも「学校の先輩が大事なんです」という方や、「母親が一番大事です」と話す方もいて、それぞれの今を支える存在が伝わってきました。 こうした話を聞ける機会は、この懇親会でなければなかなか生まれなかったと思います。
勝見さん:
私は「人狼座談会」での腹の探り合いがとても印象的でした。 先輩社員だと思い込んで積極的に質問していた方が、実は同じ内定者だった、という場面もあり、とても面白かったです。
お互いの質問の仕方もそれぞれ工夫があって、角度を変えた質問が飛び交うなど、想像以上に盛り上がりました。 また、プログラムの設計自体もよく練られていて、誰も簡単に見破れない構成になっており、全員が真剣に楽しめる内容でした。
黒田さん:
交流会終了後、営業の方と振り返りミーティングを行い、アンケート結果を共有いただきました。 結果として、ほとんどの項目で「大変満足」という高い評価をいただき、バヅクリさんの平均満足度を上回る数字が出ていました。
自由記述のコメントでは、「いろんな方と交流できて良かった」「またこういう機会があったら参加したい」といった声が多く寄せられていました。 私たちが目的としていた内定者同士の横のつながりづくりや、入社に対する不安の軽減がしっかりと達成できたと感じています。

黒田さん:
8月の交流会の次に内定者が集まったのは、10月に実施した内定式でした。 その際、前回よりも明らかに内定者同士のつながりが深まっている様子が見られました。
立食形式の交流会では、特に指定席を設けず自由に動けるようにしていたのですが、皆さん積極的に話しかけ合い、笑顔でコミュニケーションを取っている姿が印象的でした。
勝見さん:
担当者としても、今回の取り組みには大きな手応えを感じました。 もし内製で内定者懇親会を実施していたら、ここまで内定者同士の横のつながりは生まれなかったと思います。
バヅクリさんのプログラムを通じて、自然な流れで関係を築けていたのが印象的でした。 これまでの内製イベントでは、担当者が積極的に間に入って関係づくりをサポートする必要がありましたが、今回はそのテコ入れが不要でした。 内定者同士が自発的に交流し、隔たりなく打ち解けていたことが大きな違いだと感じています。
辞退率の面でも、一定の成果を感じています。 新潟センターはまだ新卒1期生の入社から日が浅く、厳密な比較はできませんが、8月の懇親会に参加した内定者の中からは、10月の内定式までに辞退者が一人も出ませんでした。
昨年も辞退はごくわずかでしたが、全社的に見ても辞退率は低い水準で維持できています。
数値的なインパクトこそ大きくはありませんが、多くの内定者を出した年度であるにもかかわらず、安定してグリップにつながっている点は大きな成果だと感じています。
勝見さん:
想定以上の良い変化もありました。 今年の内定者は同じ学校出身の方が多く、最初はどうしてもコミュニケーションに偏りが出るのではと思っていたのですが、懇親会を通じて、大学・短大・専門学校といった異なる学校間で自然に交流が生まれ、学年や出身の垣根を越えた関係づくりができたのは大きな成果でした。
また、男女で分かれがちな雰囲気もなく、全体的にフラットな空気感で打ち解けていたのが印象的でした。
内定式の話になるんですが、8月の交流会に出席した先輩社員が「あの学生、今日来ているかな?」と気にかけて、見守っていたことは大きな変化だと感じました。
結果として、当初想定していた「横のつながりをつくる」という目的を超えて、より幅広いコミュニケーションの土台を築けたと感じています。
黒田さん:
来年度も今年と同規模の採用を予定しています。
今年実施した内定交流会では、現時点で交流会に集積した学生からの辞退がゼロという成果もありましたので、今後も内定辞退につながらないようなフォロー施策を継続的に考えていきたいと考えています。
その中でも、バヅクリさんには引き続きお力添えをいただきながら、同じ内容を繰り返すのではなく、毎年の学生傾向やテーマに合わせて新しい企画を一緒に作っていけたらと思っています。
特に新潟拠点では、専門学校生が多く在籍するという土地柄があります。
内定者懇親会や交流会の内容が学生を通じて学校にも広まり、
「プライムアシスタンスは安心して働くことができる会社」という認知が学校側にも浸透していくような、ブランディング効果も期待しています。
こうした活動を積み重ねていくことで、地域全体に楽しみながら成長できる会社という印象を広げていきたいです。
勝見さん:
バヅクリさんの魅力は、コンテンツが豊富で、会社ごとの課題や軸に合わせて選べる自由度にあると思います。
私たちも今回2つのプログラムを実施しましたが、どちらも自社の目的に合った内容を選べたことが大きかったです。
同じように内定者フォローに取り組む方には、ぜひ自社の状況に合ったコンテンツを選んでみて、学生の声も取り入れながらその効果をしっかり測ってみてほしいと思います。
黒田さん:
私たち採用担当が大切にしているのは、会社のための採用だけでなく、「学生のための採用」を行うことです。
内定者研修や交流会は、会社が内定者をつなぎとめるための場ではなく、誰のために行うのかという目的をもう一度見つめ直す場でもあると感じています。
学生の方々がこの会社に入りたいと思ってもらえるかどうか、そして社会人になる不安を少しでも和らげられるかどうか、その2つを叶えることこそが、採用担当としての大切な役割だと思っています。
だからこそ、私たちは内定者を繋ぎ止めるためにバヅクリさんのコンテンツを使うだけではなく、 学生が前向きな気持ちで入社を迎えるために活用しています。 入社を楽しみにしてもらえるようなきっかけづくりを、これからも大事に続けていきたいです。

アシスタンス事業(相談対応または事業者への取次ぎを行う業務)
従業員数:1,376名(2025年5月時点)