- 対面の内定式や懇親会ができず、対面のような内定者同士のつながりを作れなかった
- お絵描きを通して内定者それぞれの個性、キャラクターが見えて交流のきっかけになった
- イベントを通して交流したことで、「リアルで会いたいね」という本音を内定者同士で共有することができた(4月以降への期待感へつながる)
コロナで対面の懇親会や新入社員研修がすべてオンライン化。交流や雑談機会の減少を乗り越えるために検討したバヅクリ
会社概要と、事業内容について教えてください。
中川さん:
私が所属する日揮ホールディングス株式会社は、日揮グループを傘下におく「純粋持株会社」です。
日揮グループは、世界80社以上を擁する企業グループです。主要事業会社としては、エネルギーとインフラの分野を中心とするプラント・設備の設計、機材調達、建設工事、メンテナンスなどの総合エンジニアリング事業を担う、「日揮グローバル」(海外事業)、「日揮株式会社」(国内事業)、機能材製造事業を担う「日揮触媒化成株式会社」、「日本ファインセラミックス株式会社」、エネルギー・環境に関する幅広いコンサルティング事業などを手掛ける「日本エヌ・ユー・エス株式会社」などが挙げられます。
グループ人財・組織開発部 人財開発チームの役割と、バヅクリ導入前の課題を教えてください。
中川さん:
グループ人財・組織開発部は、「育成」「採用」の二つのチームに分かれており、私たちは「育成」を担当しており、日揮グループ社員の教育全般を担っています。
具体的には、内定者研修や新入社員研修、幅広い層の社員を対象とした目的別研修などを企画し、実施しています。
これらの研修は、主に「日揮ホールディングス株式会社」、「日揮グローバル株式会社」、「日揮株式会社」に所属する社員に提供しています。
バヅクリさんを導入する前の課題としては、オンラインで内定者同士の交流が難しかった点です。
コロナ前は内定式と内定者懇親会を対面で実施していましたが、ここ2年はすべての研修やイベントがオンライン化しており、内定者懇親会に代わる機会を作らねばと考えていました。
内定者向けのイベントや新入社員研修は、もともとどのようなプログラムを実施していたのでしょうか?
寺田さん:
内定者向けの企画としては、内定式と内定者懇親会を実施していました。
入社式を終えると、日揮グループ全体で行う、社会人としての基礎を学ぶ研修が1週間、その後、「日揮ホールディングス株式会社」、「日揮グローバル株式会社」、「日揮株式会社」に所属する社員に対し、会社の事業や組織について学ぶ研修が2週間、各専門的な技術を学ぶ研修を3週間程行うスケジュールとなっていました。
昨年は内定式や懇親会といったイベントをオンラインで実施し、入社後の研修もすべてオンラインに切り替えたため、対面で交流する機会をつくれず、結果として同期同士の交流を深めることが難しかったです。
そのため、早いうちから「交流」を目的とした企画を増やさねばならないと考えました。
オフィスの夜景
バヅクリのサービスをどこで知っていただけましたか?
中川さん:
営業の鍜治元さんから昨年の新入社員研修の検討の際に当チームの者にご連絡いただいたのがきっかけです。余程印象に残っていたのか、真っ先に薦められました。
他の研修サービスではなく、バヅクリさんに決めた理由としては、内定者同士で仲良くなれそうなユニークな企画をたくさん持ってらっしゃったからですね。
今回は「お絵描き」のイベントを選びましたが、他にも様々なイベント企画をそろえている点に惹かれました。
バヅクリ導入時は、何に1番期待をしていましたか?
中川さん:
オンライン研修が続くなかで、「いかに内定者同士が仲良くなれるか」という点を重視していました。
コロナ禍でなかなか一堂に会する機会が持てていなかったので、バヅクリさんのイベントが内定者同士で関わり合うきっかけとなることを期待していました。
司会者のパワーに引っ張られて自然と内定者同士の会話もはずんだ
今回のイベントには何名ほどが参加されましたか?また、どのように社内告知したかも教えてください。
中川さん:
オンライン内定式の際に、年内にオンラインで交流会を実施しますと伝えました。
内定者研修ではなく敢えて「交流会」という呼び方で告知をしました。
その後、アンケートで参加できる日程を聞いてスケジュール調整を行いました。
今回はイベントを2回に分けて実施して、合計100名が参加をしました。参加率はほぼ100%でした。
お絵描きコンテンツを選んでみていかがでしたか?
中川さん:
絵を描くことで自分について語ってもらうという方法は、個人のキャラクターが出るので面白いと思い、この企画を選びました。
理系出身の内定者が多いので、絵を描くことはほとんどの人が専門外ですし、フラットな状態で参加できるのも決め手でしたね。
内定者の皆さんに与えられたお題に対して「真剣にやりとげよう!」という姿勢で臨んでもらえたと思います。
その他、内定者の皆さんはどんなリアクションをされていましたか?
中川さん:
少し危惧していたとおり、はじめのうちは抽象的な絵を描くことが難しそうに見えました。
また、自分の気持ちを話すことに恥ずかしそうにしている人も見受けられました。
最初はぎこちない雰囲気でしたが、お絵描きの講師の方がとても楽しそうに話しかけてくださったので、そのパワーに上手いこと引っ張られて、徐々に皆さんが心を開いて交流していく姿が見られて良かったです。
結果的に、私が見たすべてのグループの人がオンラインでの会話を楽しみ、お互いの顔と名前も覚えることができたようです。
このイベントを行う様子を見ていて感じたのですが、今の学生さんは、オンラインでのやり取りに慣れていますよね。オンラインでも躊躇なく話せていますし、上手にZoomの機能を使っているところも印象的でした。
内定者の皆さんからはどんな感想をいただけましたか?
中川さん:
参加者の皆さんからは、「同期の出身地や趣味のことを知ることができた」「オンラインでも話しやすい企画だったので、話したことがない人ともスムーズに会話ができた」「絵を通して、他の内定者の気持ちを知ることができた」という前向きな感想を多数いただきました。
約100名が参加して、3割強が5名以上の内定者の顔や名前を新たに覚えられたというアンケート結果も出ています。なかには、9名、10名もの内定者を新たに覚えられたという人もいました。
バヅクリを通して「内定者同士の交流」という目的は達成できましたか?
中川さん:
はい。今回は、結果としてこちらの狙いどおりに実施できたと思っています。
入社後にどんな仲間と一緒に働くのか、何もわからないのは不安なはずです。
お絵描きイベントに参加して、「入社後が楽しみになった」「刺激をもらえた」という声を聞けて、このイベントを実施して良かったと思っています。
今後もオンラインでの交流会などは継続されますか?
寺田さん:
今後も交流の機会は継続してつくっていきたいと考えています。
次年度の新入社員研修の内容は現在企画中ではありますが、今後も新入社員のチームビルディングを目的とした企画を多く取り入れていきたいと考えています。
ビジネススキル系研修や既存研修とのバランスを考えながら、何か相性の良い企画があればご紹介いただけたら嬉しいです。
この度はありがとうございました!
総合エンジニアリング事業の最大手として、世界80ヵ国・2万事業移譲を展開する日揮グループを傘下におく純粋持株会社
グループ戦略立案および事業会社の統括管理など