バヅクリ

「創業者の知見」を組織の資産へ。経営判断のプロセスを共有し、自走するマネジャーを育成

「答え」ではなく「答えに至るプロセス」を共有し、自走する組織を作る研修

「創業者の知見」を組織の資産へ。経営判断のプロセスを共有し、自走するマネジャーを育成
株式会社プロラボホールディングス
代表取締役会長 兼 CEO
佐々木 広行
経営戦略本部 会長室 ゼネラルマネージャー
チョロンバータル ハルーナ
課題
  • 創業者が長年牽引してきた事業を、次のフェーズでも再現性高く成長させるための幹部・マネジャー層の育成を強化したかった
  • 経営判断や成功のプロセスを言語化し、現場のマネジャー・リーダーが自走できる状態を作る必要があった
  • 役職ごとに求めるレベルを定義し、階層に応じて学び直せる体系的な研修の機会が求められていた
効果
  • 役職別スキル定義をもとに、約70名のリーダー・マネジャー層向け育成プログラムを構築
  • 「モヤモヤを改善テーマに転換する」「業務を部下に委任する」など、研修内容が現場で実践され始めた
  • 他部署を交えたグループワークを通じて、横のつながりが生まれ、部署間の連携が取りやすくなった

創業者の知見を、組織の資産として残したい

今回、マネジャー・リーダー層の育成に本格的に取り組まれた背景を教えてください。

ハルーナさん:
弊社はもともと、創業者である佐々木が先頭に立って引っ張ってきた会社です。商品開発から、その後のマーケティング戦略、パッケージデザイン、どう売るかという仕組み作りまで、長年すべてを佐々木が手掛けてきました。

会社が大きくなる中で、これからのブランド成長を考えたときに、幹部層・マネジャー層の成長が非常に重要なファクターになると判断し、本格的に育成を強化していくことになりました。

佐々木さん:
私は創業者としてゼロから事業を立ち上げ、商品開発からマーケティング、販売戦略まで幅広く手掛けてきました。

ただ経営を続ける中で気づいたのは、必ずしも全員が創業者と同じように考え、行動できるわけではないということです。会社が成長していくためには、採用や定着だけでなく、人材育成こそが最も重要な投資だと考えるようになりました。

若い頃は、利益が出たら広告費や新規事業に投資するという発想になりがちでした。でも今は、人づくりとブランド価値向上、この二つを最も重要な投資領域として位置づけています。「企業は人なり」という言葉を、非常に強く意識して経営しています。

創業者ご自身による育成だけでは、行き届かない部分も感じていたのでしょうか?

佐々木さん:
そうですね。これは創業者ならではの傾向だと思いますが、すべて自分でやってしまう癖があるんですよね。それを続けているのはよくないな、と。

創業者の感覚をそのまま受け継げる人はなかなかいませんから、プロのマネジャーを育てるのであれば、専門の人材育成会社にお願いした方がいい。ここ数年強くそう感じていました。

創業者視点での教育と、人材育成のプロが設計する教育は、それぞれ違う良さがあります。両方をうまく組み合わせることが、組織の成長には大事だと思っています。


佐々木さん

創業者の答えではなく、経営判断のプロセスを学べる研修

バヅクリに期待していたことは、どのようなポイントでしたか?

佐々木さん:
まず、1,000社以上を支援してこられた実績と、そこで培われた知見です。これは、自分の感覚で偏らないために、非常に大事だと思っています。

私は基礎スキルとして、「これくらいは覚えておかなきゃいけないだろう」とカリキュラムを作るんですが、実際は丁寧に教えなきゃいけないところを、せっかちな性格ゆえに結論を急いでしまいます。だからこそ、客観的にプロが設計した方がいいと思いました。

研修でのグループワークを通じて答えに気づいていく、というプロセスがあるじゃないですか。私みたいな創業者タイプは、「この場合はこうだ」とつい先に答えを言ってしまいがちです。

私が言った答えを受け取る形では、人は育たない。だけど、答えに至るプロセスを事細かに自分で説明するのは、時間も労力もかかる。そこをきちんと教えられる場所を探していました。

ハルーナさん:
佐々木の指示で動くと、本当に成果が出るんです。「あの時、会長が決断していなかったら、今の売上はなかった」という場面は過去に何度もあります。

だからこそ、その決断の「なぜ?」をすぐに理解して、隣に立って一緒に走れる人をもっと増やしたい。そしてその経験を経て、次は自分たちで同じようにできるようになってほしい。その再現性をどう高めていくかが、私たちのテーマでした。

佐々木さん:
ベンチャーはスピードも大事で、PDCAをどれだけ早く回せるかが勝負ですから、自分で考えて動ける人を増やしていきたいですね。

他にも検討された会社はありましたか?

ハルーナさん:
他にも候補はありましたが、バヅクリさんに決めた理由はいくつかあります。

まず、大手企業のサポート実績がしっかりあったこと。研修の種類が豊富で、研修の型を当てはめるのではなく、こちらの課題に合わせて研修をオーダーメイドで作っていただける点を、私は魅力的に感じました。

また、提案段階から当社の課題を深く理解しようとしてくださったことも印象的でした。研修を提供するだけではなく、経営陣や現場へのヒアリングを通じて課題を整理し、一緒に育成プログラムを作り上げていく姿勢に信頼感がありました。

オーダーメイドで設計いただいたことの手応えはいかがでしたか?

ハルーナさん:
題材も難易度も、かなり調整いただきました。プロラボならではの課題があり、各階層に求めるレベルも明確にあったので、その部分をすり合わせていけたのは大きかったです。

特に良かったのは、佐々木が社内でやってきた研修を参考に作ってくださったことです。受講している社員からしても、「日々言っているな」「ああ、こういうことだったんだ」と、すっと落ちていく内容になっていたと思います。

それから、研修のデータや資料を全部いただけるのも助かりました。内製化対応をしている会社は意外と少ないので、これは大きなポイントでした。

創業者インタビューから研修を設計。オーダーメイドのマネジャー育成プログラムを構築

プロジェクトが始まってから、特に印象に残っている関わり方はありますか?

ハルーナさん:
本当に丁寧に進めていただいた、というのがまずあります。

研修を作る前に、人材のスキル定義、役職別スキルの定義もそうですし、コアメンバーへのインタビューもしていただきました。会長へのインタビューもありましたし、社内のキーパーソンにヒアリングしていただいて、それをもとに実用的な研修を組み上げてくださいました。

スピードも速かったですし、認識のズレもあまりなかったので、私自身としても進めやすかったというのが一番ですね。


ハルーナさん

学びが現場で実践へ。業務委任や部下育成に具体的な変化が

実際に研修をご覧になって、どんな感想をお持ちですか?

ハルーナさん:
研修は毎回、本当に盛り上がります。グループワークが主体なので、「あっという間に時間が過ぎた」と皆さん言ってくださいますし、講師の方々の進行も入りやすく、わかりやすい。投影資料も全部いただけるので、振り返りもしやすい設計になっています。

良かったのは、他部署のメンバーと一緒にグループワークをすることで、「この部署の課題ってこうなんだ」という気づきが生まれて、視野が広がったという声が聞こえてきたことです。普段まったく関わらないメンバー同士を、あえて同じグループに入れる工夫もしていて、社内に一体感が生まれてきていると感じます。

オンラインと対面のハイブリッドにもしっかり対応いただけたので、遠方の社員も含めて、リーダー層とアシスタントマネジャー以上で70名近くが参加できています。

受講者の変化として、印象に残っていることはありますか?

ハルーナさん:
「連携が取りやすくなった」という声は、よく聞くようになりました。
特に変化を感じたのは、内省をテーマにした研修の後です。チームリーダーの皆さんが「こういうやり方があったのか」と気づきを得て、部下との関わり方を変えていかれました。

たとえば面談時に、数字の話だけではなく、「願望はどこにあるのか」「今、何に困っているのか」を、寄り添う形で聞いていく。これを学んで、早速全員と面談を実施したリーダーもいました。

研修内で行なった「モヤモヤ大会」というワークを、チームに持ち帰って実践した人もいます。会社やチームへのモヤモヤを書き出して、上司・部下・その他に分類していくと、「自分たちで変えられることが意外と多かったね」という着地になる。視点を変えていく体験を、現場でそのまま再現してもらえたのは、研修で扱ったコンテンツを資料ごとお渡しいただいたからこそだと思います。

※参加者アンケートでは、チームリーダー向け研修で満足度98%・実務活用度93%、アシスタントマネジャー以上向け研修で満足度90%・実務活用度86%という結果となった。

タスクマネジメントや業務委任の研修も、現場で活かせたとお聞きしました。

ハルーナさん:
目標をどう分解して、KPIや手順に落とし込み、TO DOとして管理していくか。佐々木がインタビューで「ここに伸びしろがある」と話していた領域を、ダイレクトに扱っていただいた回がありました。「自分の店舗でやってみよう」と、実践にそのまま移してくれたメンバーが多かったですね。

業務委任の回も印象的でした。「忙しいと言っているけれど、本当にあなたがやるべき仕事なのか」という問いかけから、自分しかできない仕事とそうでない仕事を整理して、早速部下に業務を移したという人もいました。

面白かったのは、部下からの反応が「自分にこの業務を任せてくれて、ありがとうございます」というものだったことです。業務を振ることが、まさか「承認」に変わるとは思わなかった。これは想定外の良い反応でした。

創業者に頼らず、経営者視点で動ける人材を育てる組織へ

今後、さらに解決していきたい組織課題や人材育成課題があれば教えてください。

佐々木さん:
理想は、経営者視点で思考・行動ができる人を育てていくことです。

ただ、いきなりそこに到達できる人はなかなかいないので、一歩一歩、成長していってもらいたいと思っています。

能力が高いだけでは経営者にはなれません。人にも強くなければいけないし、人を巻き込んでいかなければいけない。結果も大事ですから、厳しいプレッシャーに勝ち抜く必要もある。簡単ではないことです。

今は30代のメンバーが中心ですが、毎年成長してきていると感じていますし、期待もしています。優秀な人材が入ってきたときに、その人がここで長く活躍したいと思える組織であるためにも、上司となるマネジャー・リーダー層が魅力的であること。それが何より大切だと考えています。

経営者の視点を持って思考・行動できる人材を組織として育てていくことが、次の成長フェーズに向けての私たちのテーマです。

株式会社プロラボホールディングス
事業内容

エステティックサロン・治療院・ヘアサロン・フィットネスクラブ向けインナービューティプロダクツの製造メーカー(全国約30,000店舗に商品提供/海外23ヵ国・地域に進出 ※2026年7月時点)

導入規模

従業員数 275名(2026年6月31日現在)