新年会の新しい在り方としてオンラインで新年会などの恒例行事を行う企業が増えてきています。
しかし、オンラインでの飲み会はリアルで行う場合と勝手が違い、戸惑うことも多いもの。
そこで今回は、オンライン新年会を成功させるためのポイントや、利用したいサービスをご紹介していきます。

忘年会・新年会の現状

新年会の現状 2020
出典:経営者JP総研 エグゼクティブ・ウォッチ 『2020年ウィズコロナで初めて迎える年末年始行事についての調査』
忘年会の現状2020
出典:経営者JP総研 エグゼクティブ・ウォッチ 『2020年ウィズコロナで初めて迎える年末年始行事についての調査』

エグゼクティブ向けの転職・キャリア支援サービスを展開する株式会社 経営者JPが男女約2,000名に対して行なった2020年の忘年会・新年会に関するアンケートでは、80%以上もの企業が忘年会・新年会を開催しないと回答しました。

また、忘年会は「57.8%」、新年会は「68.2%」が自主判断で開催を見送ったと回答しています。

飲み会や新年会などが、コミュニケーション活性や人間関係構築の場のメインとなっている組織にとっては、このような機会の減少はチーム作りの大きな痛手となる場合も考えられます。

同アンケートによると、オンラインで忘年会・新年会を開催したり、会場をオンラインでも中継する「ハイブリット型」の会を開く組織もあるようです。

これまでの新年会はどんなコンテンツがあったのか

これまでの新年会のコンテンツ

それでは、これまでの新年会にはどのようなコンテンツがあったのでしょうか?
オンラインで行う忘年会・新年会の「新しい在り方」にフィットさせていくには企画や運営をする際に、どのようなことに気をつければいいかポイントも交えながらご紹介していきます。

開会のあいさつ

開会のあいさつは、主に幹事や司会が行います。
会のために都合をつけ集まってもらったことに対する感謝や、簡単な自己紹介などを述べます。

オンラインで開催する際も、新年会の冒頭は司会者や幹事が取り仕切ることでスムーズに会を始められます。
オンラインの場合は特に、数人で集まり会話をする際、発言のタイミングが掴みづらかったり、1部の人しか発言できなかったりすることが多くあります。
司会者や幹事など会やトークを進める人を決めておくと、スムーズに進行することができるでしょう。

オンラインで実施する際のポイント

・会やトークを回す人を決めておく

上司の挨拶

出席者の中で最も上の役職の人が行うことが多いです。
あらかじめ、挨拶をしてもらう旨を上司に伝えておきましょう。
また、挨拶をする人は長くなりすぎないように注意してください。

オンラインで行う場合は特に、家というリラックスした環境で参加していることが多く、注意が散漫になり長い話を集中して聞くことは難しいものです。

オンラインで実施する際のポイント

・長くなりすぎないように注意する

乾杯の挨拶

乾杯の挨拶でいよいよ本格的に新年会のスタートです。
乾杯の挨拶は出席者の中で上から3番目の役職の人が行うことが多く、事前にお願いをしておきましょう。

オフラインで開催している場合、すでに手元にドリンクがあることがほとんどですが、オンラインでの場合はドリンクを用意しておいてもらう必要があります。
新年会が始まった後にドリンクの準備の時間を取るのか、新年会が始まる前に近くに用意しておいてもらうのか、アナウンスをしておくとムダな時間を使わずスムーズに乾杯を行えます。

オンラインで実施する際のポイント

・ドリンクを用意してもらうタイミングをアナウンスする

余興・ゲームなど

ビンゴゲームや、ダンスなどの出し物を行います。
新入社員などに企画を任せてもいいでしょう。
同期で協力し作業を進めていくことで、親睦を深めるきっかけにもなります。

ただ、日々の業務をこなしながら準備を進めることが大きな負担になることもあるので、余興の長さや内容に配慮も必要です。
また、新型コロナウイルスの影響で、余興の準備もオンラインで行わなくてはいけない場合もあります。

動画を作るなど今までとは違う形での余興を考える必要もあるでしょう。
「新しい新年会の在り方」として、余興を新年会のコンテンツから省いてもいいのかもしれません。

オンラインで実施する際のポイント

・動画を流すなどオンラインで行える形に切り替えていく

食事・歓談

余興が終わればお開きの時間まで、食事をしながらの歓談タイムです。
オンラインで実施している際は話しやすいよう、4〜5人のルームを作り歓談タイムを設けてもいいでしょう。
上手にツールを利用してください。

また、食事やお酒は各自で用意してもいいですが、会社が用意する場合もあります。
内定者に向けた座談会や忘年会でもそうですが、会社がおつまみセットやドリンクを用意し、家に郵送する企業もあるようです。

オンラインで実施する際のポイント

・数人でのルームを作り歓談する
・ドリンクやおつまみは企業側が用意する場合も

閉会の挨拶、手締め

閉会のあいさつは、参加者の中で上から2番目の役職の方が行うことが多いです。
終わりの挨拶も、はじめの上司の挨拶同様、長くなりすぎないように注意しましょう。

オンラインで実施する際のポイント

・はじめの挨拶同様、長くなりすぎないように注意

お開き・二次会の案内

忘年会・新年会が終わった後は、希望者で二次会を開催します。
二次会の幹事は参加者が行動しやすいように、一次会後のことについてアナウンスをしてください。

オンラインで新年会を行なっている場合も、リアルで開催している時と同様、あらかじめ終わりの時間を決め、その時間が来たら一次会は閉じるようにしましょう。
また、必ずしも二次会を開催する必要はありません。
二次会を行う場合は、強制的に参加させることはやめてください。

オンラインで実施する際のポイント

・終わりの時間を必ず決めておく
・二次会の有無やどのように行うかをアナウンスする

オンライン新年会を成功させるために意識したいポイント

オンライン新年会を成功させるポイント

続いては、オンラインで新年会を成功させるためのポイントをご紹介します。

ビデオはオンにしてもらう

参加者のビデオは全員オンにしてもらいましょう。
顔が見えない中で、音声のみでコミュニケーションを取るのは難しいものです。

顔が見えていない状況で相槌も聞こえないと、話し手は聞いてくれているのか不安になりますが、音声の不具合を回避するため話し手以外の音声をミュートにしていたとしても、顔が見えているだけで話を聞いてくれていると認識することができます。

終わりの時間を決めておく

時間を決めて開催しましょう。
お店で忘年会・新年会を行う場合は、席の利用可能時間や閉店時間が決まっているため終わりの時間が見えていますが、家から参加しているオンラインでの忘年会・新年会は終わるタイミングが掴みにくいものです。
ダラダラと長時間続けることは、会の満足度を下げることにもなります。

LINEを利用する

LINEのグループビデオ通話を使うと簡単にオンラインで新年会を開催することができます。
最大500人まで利用可能です。

そのほか、スケジュール管理機能や、アルバム機能など便利なツールが多いLINEは、オンラインでの飲み会初心者におすすめです。

開催前のアナウンスをこまめに

オンライン新年会は自宅から気軽に参加ができる分、日時を忘れてしまったり、参加できなくてもいいかと思ってしまったりするものです。
参加者を募集している間も、参加者が決まり開催日までの間も、こまめにアナウンスすることで参加者が減ることを防ぐことができます。

また、参加者をできるだけ多く募りたい場合は、ビンゴゲームの景品を豪華にするなど、参加することへのメリットを提示できるようにしましょう。

オンライン新年会で利用したいコンテンツ事例

オンライン新年会のコンテンツ事例

オンラインで忘年会や新年会を行う際に、おすすめのコンテンツをご紹介します。
実施することで盛り上がりを作るだけでなく、相互理解を深められチームビルディングにも繋がるようなゲームばかりです。

「〇〇といえば・・・?」全員一致ゲーム

お題から連想するキーワードを紙などに1つ書き、一斉に出します。
例えば「お正月と言えば?」というお題からは、「お年玉」と答える人も入れば、「おもち」と答える人もいるでしょう。
参加メンバーの書きそうなことを予想したり、質問をしながら全員が同じ答えになるようにするゲームです。

お絵描きクイズ

1人がお題に沿った絵を描き、それが何なのかを当てるゲームです。
スマートフォンなどで検索したお手本を見て書くのではなく、想像で書いてください。
また、前の人が何を書いたかを考え、その名前の最後の文字から始まるイラストを書いていく絵しりとりもおすすめです。

人狼ゲーム

市民チームと人狼チームに別れ、人狼は誰なのかを当てるゲームです。
その人の考え方やクセなどがよくわかり、深い相互理解に繋がるゲームですが、頭を使うゲームなのでお酒が入っている場合はスムーズに行えない場合もあります。

オンライン新年会をサポートしてくれるサービスを紹介

オンライン新年会をサポートするサービス

はじめてのことばかりのオンライン新年会は、全て自分たちの手で行うのではなく、企業が提供しているサービスを利用してもいいでしょう。
最後に、オンライン新年会のサポートになるサービスをご紹介します。

バヅクリ

出典:バヅクリ

バヅクリは、バヅクリ株式会社が運営するオンライン型チームビルディングサービスです。
プレゼンや図工、マインドフルネスなど、企業研修やワークショップのプロが教えるプログラムが80種類以上用意されています。

アソビと学びをブレンドしたプログラムになっていて、相互理解を深めることができます。
新年会というカジュアルな場にもふさわしい、その会が盛り上がるようなプログラムが多数用意されています。

1人で体験するプログラムばかりではなく、数人での参加型プログラムが中心であることも特徴です。

・料金:250,000円〜
https://buzzkuri.com/

nonpi foodbox

nonpi foodbox
出典:株式会社ノンピ

nonpi foodboxは、フードテック企業のノンピが運営するサービスで、オンライン飲み会に参加者の自宅に食事とドリンクの入った専用のフードボックスを届けてくれるサービスです。

4ヶ月で1000社もの企業が利用しており、官公庁や外資系企業などにケータリングを提供していた実績やノウハウを活かし、本格的な料理を届けています。

代表者が開催7営業日前までに参加人数、プラン、日時などをサイト上で入力し、その後発行されたフォームに参加者がそれぞれ希望の配達時間帯や、ドリンクなどを入力します。
参加者の注文内容のとりまとめや、発送を幹事が行わなくてもいいというメリットもあります。

料金:スタンダードプラン 5000円(12月末開催分までは3500円)
https://nonpi-foodbox.com/

まとめ

オンラインの特性を活かし、今まで以上に参加者が楽しめ、チームビルディングにも役立つ時間にしたいものです。

参加者の満足度を下げないためにも、

・終わりの時間を決めておく
・スムーズに新年会が進められるようなアナウンスを
・ビデオをオンにし参加してもらう
・余興はオンラインにあったやり方に

などに気をつけながら、実施してください。
さまざまな企画や運営方法にチャレンジしながら新しい新年会の在り方を見つけましょう。