適切な場の雰囲気作りや参加者間の関係性構築を目的に行われるアイスブレイク。
コロナ禍も落ち着き、オフラインでのイベントや研修を再開する企業も増える中、オフラインならではのアイスブレイクを探している運営担当者の人も少なくないのではないでしょうか。
本記事では「オフラインで使えるアイスブレイク」をテーマに、アイスブレイクのアイデアや実施方法、オフラインでアイスブレイクを行うメリット・デメリットについて解説します。
目次
オフライン(対面)でアイスブレイクを行うメリット
研修やイベントをオンラインで行うことも多い昨今ですが、オフラインイベントならではのメリットもあります。
さらに、オフラインでアイスブレイクを取り入れると、当日のワークやディスカッションをスムーズに進められるようになります。
ここではオフラインでアイスブレイクを行うメリットを具体的に解説します。
1. 参加者の様子が把握できる
オフラインでアイスブレイクを行うメリットの一つに、アイスブレイクを通して参加者の様子を把握できることがあります。
オフラインイベント・研修のファシリテーターや講師の中には、出席者の緊張具合や期待感、理解度に合わせて当日話す内容を柔軟に変える人もいます。
このような細やかな調整は、オンラインでは難しいものです。
さらに、最初にアイスブレイクを行うことで、ファシリテーターや講師は登壇台から出席者一人ひとりの様子を確認できるため、内容の調整が行いやすくなります。
2. 参加者同士の相互理解の促進
オンラインと比較すると、対面で話したときの方がその人の表情や声の抑揚をより正確に読み取ることができます。
そのため、コミュニケーションをより円滑に進めることが可能です。
また、オフラインでアイスブレイクを取り入れると、さらに受講者のリラックスした状態を引き出すことができ、相互理解を促進できます。
3. 予想外のトラブルが発生しにくい
オフラインでイベント・研修を行う最大のメリットは、オンライン上で生じる回線や通信のトラブルの心配がないことでしょう。
特にファシリテーターや講師側の音声や映像が途切れたり、接続が切れてしまうと、進行に支障をきたします。
トラブルを円滑に解消できず、結果として参加者の満足度の低い結果になってしまうという事態も起こりかねません。
しかしオフラインであれば、通信回線やカメラ、マイクなどの機器不具合に伴うリスクを避けながら、イベント・研修を実施できます。
オフラインでアイスブレイクを行う際のデメリット
一方でオフラインのイベント・研修は、オンラインにはないデメリットやリスクもあります。
ここではオフラインでアイスブレイクを行う際のデメリットを解説します。
デメリットを理解した上で、適切にイベントを企画・運営しましょう。
1. オンラインに比べコストがかかる
オンラインのイベント・研修では、Zoomなどのweb会議ツールを導入することで、特別なコストをかけることなくイベント・研修を開催できます。
一方でオフラインの場合は、会場費や資料の印刷代、会場までの交通費など、オンラインに比べ生じるコストが多いです。
そのためオフラインでイベント・研修を行う際には、かかるコストをきちんと把握する必要があります。
2. 心理的ハードルが生じる
オンラインのイベントや研修は、インターネット環境があればどこからでも受けることが可能なため、気軽に参加しやすいです。
またコミュニケーションも画面上のやり取りで完結するので、比較的リラックスして受講してもらえます。
一方でオフラインは、自分の足で会場まで向かう必要がある上に、実際に人と対面する緊張感もあるため、参加に不安を感じる人が多くなりやすいです。
3. タイムスケジュールが管理しにくい
オフラインのイベントや研修は、参加者の状況に合わせて柔軟に進行やスケジュールを変えやすいという利点があります。
一方で、そのような変更が行われると、当初のタイムスケジュールに沿わない進行になることも多いです。
そのためタイムスケジュールの管理がより難しくなります。
オフラインでおこなえる、おすすめのアイスブレイク10選
アイスブレイクの中には、体を動かすもの、目の前にある道具を使うものなど、オフラインだからこそ実施できるレクリエーションが多数あります。
ここではオフラインでおこなえる、おすすめのアイスブレイクを10戦紹介します。
イベント・研修の目的や状況に合わせて、最適なアイスブレイクを活用しましょう。
1. ペーパータワー
人数:6名〜
時間:10分〜
ペーパータワーはチームごとに分かれて、A4用紙などの紙を使ってタワーを作るゲームです。
限られた紙を仲間と協力しながら工夫して、できる限り高く積み上げます。
前半数分は作戦タイムで、制限時間内にできるだけ高いタワーを作ったチームの優勝です。
2. ジェンガ・クエスチョン
人数:4名〜
時間:15分〜
ジェンガ・クエスチョンは、ブロックごとに質問を書いたジェンガを用意して、ブロックを取り出した人が書かれた質問に答えるレクリエーションです。
ブロックを取り出すたびに会話のきっかけが生まれるため、相互理解やコミュニケーション促進などに活用できます。
3. 謎解き脱出ゲーム
人数:3名〜
時間:15分〜
謎解き脱出ゲームは、与えられたヒントをもとに謎を解き、制限時間以内に部屋からの脱出を目指すものです。
謎を解く中でチーム内でのコミュニケーションや協力が生まれるため、行った後は一体感が生まれるアイスブレイクです。
自前で謎を作るのは大変なので、企業向けの謎解きゲームプログラムを開発している会社などに依頼すると工数をかけずにアイスブレイクを実施できます。
4. 人間ビンゴ
人数:20名〜
時間:10分〜
人間ビンゴは、人の特徴が書かれたビンゴカードをもとに、コミュニケーションを取りながらビンゴを目指すゲームです。
ビンゴでよく用いられる5×5のマスに「九州出身の人」「世界5カ国以上に旅行経験がある人」など、人のパーソナリティや特徴を書いていきます。
ゲームでは、その質問に「はい」と答えられる人を探し、そのマスにサインしてもらいます。
早くビンゴした人には景品などを用意すると、より盛り上がるでしょう。
5. 靴工場
人数:10名〜20名
時間:15分〜
靴工場は、全員が自分の靴を脱いで積み上げ、正しい靴の持ち主を探すというアイスブレイクです。
参加者は円陣を組み、自分の靴を脱いで円陣の真ん中に積み上げます。
左右異なる他人の靴を1足履くよう指示した上で、自分が履いている靴の正しい持ち主を探し出し、自己紹介しながら靴を履きかえます。
正しい靴の持ち主を探す過程で自己紹介の時間を設けることで、コミュニケーションのきっかけを作り、参加者同士の絆を深めることができます。
6. 自分探し
人数:10名〜50名
時間:15分〜
自分探しは、自己紹介と他者とのコミュニケーションを促進するアイスブレイクです。
全員にカードを配り、「こんにちは、私は○○です。」と書いてもらいます。
そのカードを回収して袋などに入れ、無作為に引いたカードをそれぞれの胸に貼ってもらいます。
自分の名札をつけた人を探し、その人と自己紹介を交わすことで、参加者間の会話が自然に行われるというゲームです。
名前だけでなく、何か自分に関するユニークなことを一言添えてもらうと、会話がより盛り上がるでしょう。
7. NGワード
人数:5名〜
時間:10分〜
NGワードは、個々の参加者に指定されたNGワードを会話中に発してしまったら失格となるゲームです。
ファシリテーターがそれぞれのNGワードが書かれたカードを参加者の額に貼り、参加者全員で日常会話を行います。
額に書かれたNGワードをその本人が言ってしまったらアウトとなり、最後まで残った人が勝利です。
参加者同士の積極的な会話を通じて、より深い相互理解を促すことが可能なゲームです。
8. 共通点探し
人数:2名〜(偶数が望ましい)
時間:10分〜
共通点探しは、ペアを組み、相手との共通点を探すアイスブレイクです。
参加者を2人1組のペアにして、「10個以上の共通点を見つける」などのルールを設けます。
各ペアは、相手に質問をしてお互いの共通点を探します。
相手をよく観察し、積極的に共通点を見つけようとすることで、自然と会話が弾むようになります。
9. 十人十色ゲーム
人数:10名〜
時間:15分〜
十人十色ゲームは、他人が答える内容を予想し、その人が回答した内容と同じ答えを当てるゲームです。
各チームから一人ずつ回答者を選出し、質問が出されたら、それぞれのチームは回答者が何を答えるのかを予想します。
予想した答えの正答数が一番多かったチームが勝ちとなります。
個人の好みや性格が反映されやすい質問を用意することで、より回答の予想が難しくなり、コミュニケーションが生まれます。
10. マインドマップ作り
人数:3名〜
時間:20分〜
マインドマップ作りは、特定のテーマについての情報や思考を整理し、視覚化するアイスブレイク活動です。
数名のチームに分かれて、深堀したいテーマを紙の中心に書きます。
その周りに関連する内容を放射状に書き足しながら互いの意見を交換します。
マインドマップ作りを実施する上で重要なのは、自分の意見だけでなく他人の意見も尊重するオープンマインドの姿勢です。
事前説明でそのことを伝えることで、より円滑にアイスブレイクを実施できます。
オンラインでのアイスブレイクはこちら
まとめ
アイスブレイクがあると、緊張が緩和し、意見が出やすい環境に整えられます。
普段あまり発言が活発ではない会議や、新しく顔を合わせるプロジェクトのミーティングなどでも取り入れてみてはいかがでしょうか。
バヅクリのアイスブレイクプログラムはこちら