組合活動の未来を作る新しいコミュニケーションツール
全国拠点でイベント開催し、思わぬ形で周囲も巻き込んだ新たな組合活動
- 拠点レベルでも組合全体でも、組合員同士のコミュニケーションが取れていなかった
- オンラインで双方型コミュニケーションが図れる企画が難しい
- コミュニケーション重視で楽しめるイベントが全拠点で開催できた
- 最低限の運用工数で質の高いイベントが実施できた
まずは自己紹介をお願いします。
井尻さん:
本部執行委員の井尻と申します。
組合の事務的な業務を中心に、各拠点ブロックの執行委員の方と本部との橋渡しなどを行っております。
木下さん:
木下と申します。
井尻さんと同じく本部執行委員で、各ブロックで起きている問題を抽出し、会社と交渉して改善を行う立場におります。
体験会の実施で導入後のイメージが持てた
お問合せいただいた当初、どのような課題を感じていたのでしょうか?
井尻さん:
これまでは1カ所に集まって対面型でのコミュニケーションを中心に活動を行っていましたが、コロナ禍の影響でそれができなくなってしまいました。
定期大会なども従来の集合型ではなく書面での開催となり、今まで会えていた方々と会えない状況が続いていました。
拠点レベルでも組合全体でも、組合員同士のコミュニケーションが取れていないことが、組合本部としての課題でした。
また、コロナ禍が始まった2020年は、新しい取り組みを行う時間が確保できませんでした。
コミュニケーションが取れていないという課題認識はありつつも、組合の行事をこなすのに手一杯で後回しになっていました。
内製で取り組んでいたオンラインでの活動はありますか?
井尻さん:
年に2回のオルグ活動をオンラインで行っていました。
ただ、対面と違ってオンラインの場合、発言するハードルが上がってしまい、本部が一方的に喋る形になってしまいがちです。
そのため、各ブロックの執行委員を通じた情報共有はできていましたが、組合員一人一人が感じている日々の疑問や不安などは聞けていませんでした。
バヅクリを知ったきっかけを教えてください。
井尻さん:
コロナ禍による働き方の変化がある程度落ち着いて新しい取り組みを行う余裕が出てきたタイミングで、オンラインでコミュニケーションを図れる取り組みができないか?と考えていたところ、ちょうどバヅクリさんからご連絡をいただいたのがきっかけです。
バヅクリに対して「ここが良さそうだ」と感じたポイントは何ですか?
井尻さん:
遊びをベースに企画されているプログラムが多く、盛り上がりそうだな、と感じました。
今までは内製で企画していたイベントは、研修であったり、会社の課題や仕事上の悩みについて話し合ったりと真面目なものがほとんどでした。
学びの要素もありつつレクリエーションにも重きを置いていて、コミュニケーションが一方通行にならない点が、他のサービスとは違って面白そうだと思いました。
木下さん:
導入当初、私は関東ブロックの執行委員をやらせていただいて、本部からバヅクリさんとこのような取り組みを検討している旨を聞きました。
その時、執行役員向けにマインドフルネスの体験会を実施していただいたのですが、個人的にものすごく楽しかったのを覚えています。
組合としては"対話"を大事にしていて、私自身も、活動を通して組合員同士が一丸となって仲良くなっていくべきだと思っています。
マインドフルネスやおえかき、料理など楽しめるプログラムが豊富なので、バヅクリさんを通して交流を深めるレクをやっていければな、と感じました。
導入する決め手となったポイントは何ですか?
井尻さん:
体験会を実施していただき、導入後のイメージがしやすったのが一番のポイントです。
私も木下と同じく体験会が本当に楽しくて、「早くみんなでやりましょうよ!」と思っていました(笑)
また、チケット制であるため、各拠点での活用がしやすい点もありがたかったです。
井尻さん
コロナ禍入社の若手が組合とつながるきっかけを作る、親しみやすいプログラム
プログラムを選んだ理由を教えてください。
井尻さん:
北海道から九州まで8カ所のブロックがあり、それぞれの執行委員にイベントを調整してもらいました。
どのブロックもコミュニケーションに重きを置いていて、とっつきやすい内容が良いという意見がほとんどで、クイズやビンゴ、おえかきなどを選んでいました。
理由としては、コロナ禍以降で入社してきた若手組合員を呼びたいという背景がありました。
もともと全国から一堂に会して行っていた新入社員研修も、拠点からのリモート参加になり、拠点外で顔と名前が一致する人がほとんどいない状態でした。
同じ会社にこんな面白い人たちがいることを分かってもらいたいという思いがあり、若手のみなさんが親しみやすいプログラムが中心となりました。
利用したプログラム
・この達成感にみんなで震えろ!チーム対抗マッスルチームビルディング
・お互いを知り描きあおう!似顔絵ワークショップ
・オンライン焚き火〜火の揺らぎでリラックスして心を通わせよう!〜
・仲間で選んで仲間と当てろ!チーム対抗オンラインビンゴ大会
・【60分版】お坊さんが教える打ち解けマインドフルネス〜心を開いてお互いを知ろう!〜
・地元について語り合おう!おえかき県人会ワークショップ
・【チーム対抗】クイズで会社や事業や人を知ろう!プロMCによる会社クイズ王決定戦
・みんなで身体と心の体幹を整える ピラティスワークショップ
集客で工夫したポイントはありますか?
木下さん:
参加してもらえそうなキーパーソンに声をかけ、その方々を起点に広めてもらいました。
また、サポート担当の方にアドバイスいただきましたが、”魅力的な景品を用意する”というのも一つポイントだと思います。
当初の課題に対して有効だと思えるプログラムでしたか?
井尻さん:
はい、私はビンゴ大会とピラティスに参加させていただきましたが、本当に楽しみながら交流ができました。
ピラティスのようにみなさんが本気で身体を動かしている姿は、普段会社では絶対に見られないですよね。
そういった貴重な体験ができるのはバヅクリさんならではだと思います。
もともとブロック単位でフットサルなどの活動はしていましたが、一部の地域のメンバーに限った交流でした。今回オンラインを通じて全国の仲間と交流できたのは、かけがえのない経験だったと感じています。
次の日、筋肉痛が凄かったですけど(笑)
イベント自体でもコミュニケーションが取れましたし、今後リアルで会った際、これをきっかけに交流ができるので導入して本当に良かったと思っています。
イベントに参加した方々の反応はいかがでしたか?
木下さん:
ほとんどの方が楽しんでくれたようで、非常に好評でした。
今回のレクを通して、「次回も参加したい」「こういう企画をやってみたい」といった声が上がり、企画側としては嬉しかったです。
井尻さん:
今回、全イベントを平日の業務後の時間に開催していて、会社や自宅などさまざまな場所から参加していただきました。
会社の自席から参加していた方の画面では、周りの社員の方々が「何してるの?」と覗き込む様子が見られました。
最終的に参加者に対して「もっとこうした方が良いよ」などと隣からアドバイスをしていました(笑)
組合でこのような新たな取り組みをしているということが、参加したメンバー以外にも広まった点も良かったです。
木下さん:
正直私もそうだったんですが、参加前はオンラインで本当に楽しめるのか半信半疑だった人も少なからずいたと思います。
参加してみると楽しいということがわかったので、それが組合内で広まってイベント回数を重ねるうちに参加者が増えて、集客の負担もどんどん軽減していくと思います。
井尻さん:
日程が最後だったピラティスは、一度他のイベントに参加したメンバーもいましたね。
運用工数は軽減できましたか?
井尻さん:
工数に関しても非常に助かりました。
同じクオリティのイベントを組合内だけで行うと考えると、この短期間では実現できなかったと強く思います。
事前の講師選定から、当日のzoomでのグループ分けや進行画面の切り替え、ファシリテーション、イベント後のアンケートの誘導まで全ておまかせできたので、ありがたい限りです。
こちらで行うのはプログラム選定・日程調整・集客のみですし、プログラム内容はサイトで見えるのでイメージが掴みやすく、選定や案内もスムーズに行えました。
木下さん
打ち合わせの段階から楽しく、表に見えない部分のサービスや担当者のホスピタリティも充実
想定していなかった良い点はありますか?
木下さん:
表に見えない部分のサービスや担当者のホスピタリティにも好感を持ちました。
例えば、イベント終了後にミーティングルームを解放してもらうオプションが用意されているので、組合員だけでの和気あいあいとした交流を楽しめました。
また、会社同士の打ち合わせって普通は堅苦しい雰囲気じゃないですか?
ただ、バヅクリさんとの打ち合わせは楽しいんです。
言葉を選ばずに言うと”遊びの延長線上”のような打ち合わせでした(笑)
かといって楽しいだけではなく、イベント発信側に寄り添ったような提案ときめ細やかなサポートをしていただいたので、楽しさの中にしっかりとした安心感もありました。
井尻さん:
イベントとは別の話になりますが、御社で開催している「バヅクリ ユニオンミートアップ ※1」にご招待いただいた点もありがたかったです。
他の労働組合の活動内容や、みなさまがどういった思いで活動をしているのか知れたのが新鮮で刺激になりました。
イベントでもお世話になったMCのATSUSHIさんに盛り上げていただき話しやすかったですし、ケータリングのお食事も美味しかったです。
※1 バヅクリを利用いただいている多種多様な業種・業態の労働組合さまが一堂に会し、現状の課題や今後の活動について意見交換を行う交流会。定期的に開催している。
今後のオンラインでの展望があれば教えてください。
井尻さん:
物理的な距離に関係なく、すぐに顔を合わせられるのがオンラインの良い所だと思っています。
地域内の交流だけでなく、全国の人を知ってもらうきっかけとしてオンラインを活用していきたいと思っています。
木下さん:
個人的な思いとしては、100人以上集めて全国対抗で大会を開いてみたいです。
組合のレクとしてではなく会社全体を巻き込んで、大規模なイベントを打ちたいと思っています。
扶桑電通株式会社の労働組合。