エンターテイメントとして人気を集め、商業施設で遊ぶことも増えている「脱出ゲーム」。
近年、この「脱出ゲーム」がチームビルディングに役立つとして、社内イベントに取り入れられるケースが増えています。
この記事では、企業が脱出ゲームに注目している理由を紹介するとともに、オンライン・オフライン問わず活用できるオススメのサービス会社7社を紹介します。
目次
脱出ゲームとは

そもそも脱出ゲームとは?
脱出ゲームとは、ある環境に閉じ込められたという設定のもと、参加者が協力して謎を解き、制限時間内にそこから脱出することを目指す体験型ゲームです。
元々は体験型エンターテイメントとして人気を博していますが、近年では楽しみながらコミュニケーションを活性化できるとして、企業研修や懇親イベントにも活用され始めています。
ハイブリッドワーク時代に進化した脱出ゲーム
テレワークと出社が混在するハイブリッドワーク時代では、社員同士のコミュニケーションが希薄になり、チームの信頼関係構築が難しくなる企業が増えました。
そこで、脱出ゲームの「ストーリーに没入し、協力して謎を解く体験」が、役職や部署・世代の垣根を超えたチームビルディングに役立つとして評価されるようになりました。
最近は企業向けにカスタマイズされた脱出ゲームコンテンツを提供するイベント会社も増えており、組織活性化を狙う施策として注目されています。
オンライン・対面・両者のハイブリッド形式と、様々な実施形式で遊べるコンテンツが揃っており、多様な働き方の社員がいる企業でも導入しやすくなっています。
ハイブリッドワーク時代にチームビルディングが求められる背景

ハイブリッドワークが定着した現代では、社内コミュニケーションは必要最低限の報告・連絡・相談が中心となり、雑談や称賛といった情緒的なやりとりが不足しがちです。
日常の何気ない交流がなくなると、社内の信頼関係や心理的安全性の低下を招いたり、組織の一体感の醸成が難しくなったりと、生産性の低下につながることも。
そこで注目されているのが、オンラインでも実施できるチームビルディング施策です。
特にオンライン脱出ゲームは、参加者が共通の課題を解決するプロセスを通じて、楽しみながら自然にチームワークを育むことができます。
会社のイベントに脱出ゲームを採用するメリット

会社のイベントに脱出ゲームを取り入れる最大のメリットは、「遊びながらチームビルディングができる」という点です。
ゲームの設定上、協力しないと脱出できないため、コミュニケーションや連携が生まれやすくなります。
ここでは会社のイベントに脱出ゲームを採用するメリットを具体的に解説します。
社内コミュニケーションの活性化につながる
脱出ゲームは、年齢や役職を問わず、全員が「一参加者」として同じ目的に向かって協力し合うことができます。
ストーリーに沿ってチームで課題を解く中で自然と会話が生まれるため、上下関係の壁も感じにくく、普段接点のない社員同士とも打ち解けやすくなります。
イベント後も共通の体験が残ることで、日常業務の中でも話しかけやすくなり、業務上の連携やスムーズになります。
楽しく、社員のスキルアップにつなげることができる
脱出ゲームは、講師が一方通行で話す講義型研修と比べて、実践の中で社員のスキルアップを実現しやすいレクリエーションです。
脱出ゲームでは制限時間内に情報を整理し、論理的に仮説を立て、仲間と共有する必要があり、理論的思考力や観察力・コミュニケーション力が求められます。
さらに、ゲーム中は全員が主体的に関わることが必須なため、楽しみながら社員一人ひとりの能力を引き出しやすくなります。
オンラインで脱出ゲームをおこなう際の注意点

オンラインでの脱出ゲームは、移動の手間がなく全国どこからでも参加できる点が魅力ですが、成功させるにはいくつか注意点があります。
ここでは、オンライン脱出ゲームを参加者全員が楽しめるイベントにするための注意点を解説します。
メンバー同士のコミュニケーションを活性化させる
オンライン脱出ゲームでは、対面時よりも相手との距離感がつかめず、会話が生まれにくいです。
そのため、主催側でメンバー同士のコミュニケーションを促すような工夫を行いましょう。
例えばスタート前に自己紹介タイムを作る、脱出する手がかりを複数のメンバーに渡して協力しないと解けない謎を取り入れるなど、自然とやりとりが生まれる工夫をすることで、参加者同士の距離感が縮みます。
没入感を高めるデジタルツールの活用法
オンライン脱出ゲームを成功させるポイントの一つに、没入感を演出することがあります。
たとえばZoomやGoogle Meetなどのビデオ会議ツールだけではなく、LINEグループやSlackなどでのヒント提供や、メンバー同士のやりとりができると、情報共有がスムーズになり、現実感が高まります。
さらに近年は、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)を取り入れた脱出ゲームも。
そうしたゲームは臨場感にあふれ、参加者の記憶にも強く残ります。
オンラインでも盛り上がる脱出ゲームならムキアイ!
バヅクリ株式会社が提供する対話型実践研修「ムキアイ」のオンライン謎解き脱出ゲーム「絆の洞窟からの脱出」は、チームビルディングを目的とした社内イベントに最適なプログラムです。
参加者は秘境バスツアーの設定で洞窟に閉じ込められ、脱出の条件として「謎を解くこと」と「仲間を作ること」が求められます。
非日常の世界観に没入しながら、協力して課題を解決することで、相互理解やチームの一体感を深めることができます。
脱出ゲームの制作や運営を提供している会社を紹介

企業の社内イベントやチームビルディング施策として注目されている「脱出ゲーム」。
近年はオンライン・オフライン問わず、企業向けの脱出ゲームの制作・運営を行う会社が増えています。
ここでは、脱出ゲームコンテンツを提供しているオススメの会社を7社紹介します。
バヅクリ
バヅクリ株式会社は、社員同士のつながりを深めるチームビルディング研修を提供する企業です。
オンライン謎解き脱出ゲーム「絆の洞窟からの脱出」は、一体感の醸成や相互理解の促進を目的とした設計で、短時間でも高いチームビルディング効果が期待できます。
https://buzzkuri.com/programs/207
SCRAP
株式会社SCRAPは、日本国内外で人気の「リアル脱出ゲーム」を提供する企業です。
実店舗を運営しているほか、アニメや漫画とのコラボ事例も豊富で、エンタメ性に優れたイベントが多いのが特徴です。
企業向けに「リアル脱出ゲーム 研修&懇親会プラン」を用意しており、目的や開催形式に合わせて柔軟にプランやオプションを選択できます。
https://realdgame.jp/orientation
イベント21
株式会社イベント21は、謎解きゲームを含むイベントの企画・備品レンタル・運営までを一括で対応する総合イベント会社です。
施設・テーマパークなどで行われるオリジナル謎解きイベントのほか、企業の周年記念イベントや地域活性化イベントの事例も多くあり、様々な形式での実績経験が豊富です
オフラインだけではなく、オンラインでの企画・運営も可能で、規模や内容に応じた柔軟なプロデュースが可能となっています。
https://event21.co.jp/event_kikaku.htm
IKUSA
株式会社IKUSAは、謎解きに特化したイベントを制作する専門会社です。
企業向けには「ある会議室からの脱出」や「先が見えない防災訓練からの脱出」など、オンライン・オフライン問わず楽しめる謎解きイベントパッケージを広く展開しています。
コストパフォーマンスの高さと柔軟な難易度設定で、これまで1,100以上の企業・団体が利用するなど、実績も豊富です。
https://nazotoki-concierge.com/mystery-escape/
ライズエンターテインメント
株式会社ライズエンターテインメントは、「NoEscape」など常設のリアル脱出ゲーム施設を運営する企業です。
社内イベントや施設向けの謎解きイベントも多く手がけており、リアルな体験づくりに強みを持っています。
特定のイベントに特化したオリジナルイベントの制作にも対応しており、社内の制作体制を活かしたスピーディーで高品質な制作が可能です。
https://noescape.co.jp/nazomemo/
クロネコキューブ
クロネコキューブ株式会社は、謎解きイベント専門の制作会社として、懇親会や商業施設向けイベントに多数の実績を持つ会社です。
500件を越える実績で培った専門知識を活かし、クライアントの要望に合わせた謎解き体験を制作・提供しています。
手軽に利用できるパッケージプランがあるほか、パッケージの中で自社に関するキーワードや問題を盛り込むといったカスタマイズにも対応しており、利用企業ごとに最適なプランニングが可能です。
https://www.blackcats-cube.com/
タカラッシュ
株式会社タカラッシュは、「リアル宝探し」や謎解きの制作・運営を専門とする企業です。
体験型イベントを全国で展開しており、特にテーマパークや自治体との連携事例が多く、地域活性化や観光促進を目的としたイベントに強みを持ちます。
企業研修や学校などの団体向けに「TAKARASH WORKSHIP」というブランドを展開し、懇親会や社内旅行など様々なシーンで利用可能なプログラムを提供しています。
https://takarush.co.jp/group-events
まとめ
脱出ゲームは、単なる娯楽ではなく、コミュニケーション不足や心理的距離を解消し、チームの連携力や主体性を育てる有効な手段として注目されています。
今回紹介した提供会社は、いずれも法人対応に実績があり、研修や懇親会など様々なシーンに柔軟に対応可能です。
ハイブリッドワーク下の組織力低下にお悩みの方は、「オンライン脱出ゲーム」を通して、自社の社員同士のコミュニケーションの活性化につなげてみてはいかがでしょうか。