多くの企業では、様々な年齢や価値観を持つ社員が働いており、場合によっては上司と部下、あるいは同僚同士で衝突が発生することも珍しくありません。
この記事をご覧頂いている方の中にも、自社の風通しが悪く、社内のコミュニケーションを改善したいと考えていらっしゃる方もいるかと思います。
そうしたコミュニケーション改善の一つとして候補に上がるのが、社員のアンガーマネジメントです。
本記事では、アンガーマネジメントについて、メリットや方法についてご紹介します。
目次
アンガーマネジメントとは
アンガーマネジメントとは、「怒りを管理する方法」のことです。怒らないことではなく、怒りの感情と上手に付き合うことや、そのトレーニングを意味します。
怒りは、その破壊的な面だけ見ると、良くない感情であるというイメージがありますが、人を動かすモチベーションとして有効活用できるという側面もあります。
そのため、アンガーマネジメントでは、「怒らない」ことを目指すのではなく、怒るべき時には上手に怒り、そうでない時は無駄に怒らなくて済むようなスキルを身に付けることを目指します。
アンガーマネジメントが求められている背景
「怒り」は時に、ハラスメントにつながるため
過度な怒りはパワハラに受け取られることも多いです。その結果、部下のモチベーションを低下させることにも繋がります。
昨今では、社会的にパワハラなどのハラスメントが問題視されるようになっており、その抑止が求められるようになっています。
そうした背景から、アンガーマネジメントの重要性が増しています。
「怒り」は本人や周囲に悪影響を及ぼすため
怒りは、本人のストレスとなるだけでなく、周囲にも多大な影響を及ぼします。同僚や他部署の人など職場全体の環境や、人間関係を悪化させる要因の一つとなりえます。
その結果、コミュニケーションがスムーズにいかなくなり、パフォーマンスの低下や業績の悪化を招く恐れもあります。
そのような事態を避けるためにも、アンガーマネジメントが求められています。
アンガーマネジメントを身につけるべき人の特徴
ここでは、アンガーマネジメントを特に身に付けるべき人について言及します。
感情のコントロールが苦手な人
感情のコントロールが苦手な人は、特にアンガーマネジメントの習得が必要です。例えば些細なことで怒ったり、怒りの持続時間が長い人などが当てはまります。
また逆に、なかなか怒りを表に出さずに溜め込んでしまう人は、上手に怒りと付き合うことができず、溜まったストレスが爆発してしまい、体調を崩したり周りへ迷惑をかけることになりかねません。
こうしたタイプの人も、アンガーマネジメントを身につけることがお勧めです。
管理職
リーダーや管理職、部下を指導するマネジメントポジションの人は、一様にアンガーマネジメントを習得することが望ましいです。
これらの立場にいると、自身の怒りは本人が思っている以上に、部下や周囲に影響を与えます。周囲に与える影響の範囲や強さの観点から、管理職はアンガーマネジメントを習得するべきと言えるでしょう。
アンガーマネジメントを身に付ける方法
続いては、アンガーマネジメントを身に付ける方法についてご紹介します。
怒りについて学ぶ
まずは怒りについて知ることが大切です。怒りが及ぼすメリットやデメリットについて知ることで、アンガーマネジメントの重要性を理解することができます。
自己分析を行う
また、自分がどのようなときに怒りの感情が生じやすいのかを理解することも重要です。自分がどのタイミングで怒りやすいのか、どのような方法が自身を制御しやすいのかなど、自身について認識を深めましょう。
実際を想定して、実践してみる
イライラしても6秒まつ、相手の気持ちになって考えるなど、実際に起こる出来事を想定して怒りをコントロールする方法を実践してみましょう。
そうすることにより、自分に適したアンガーマネジメント方法で怒りが発生する場面に遭遇しても、対応することができるようになります。
研修を受ける
上記で解説した通り、アンガーマネジメントを身に付けるには学ぶだけでは不十分で、実践することが重要となります。
そこでオススメなのが、アンガーマネジメント研修です。
研修では、体系化されたノウハウをもとに実践的なコンテンツも充実しているため、アンガーマネジメントを効率的に身に付けることが出来ます。
アンガーマネジメント研修なら、バヅクリ
感情の中でも扱うのが難しいとされる「怒り」のマネジメントを学ぶ研修です。ハラスメントに怯えることなく、また一方で強く言い過ぎることもなく、どう部下に関わっていくと良いかを、実践ワークを通じて考え習得します。
怒りのメカニズムの理解と共に、自分自身の感情の癖も把握し、感情に流されない適切な指導ができるようになれる部下育成力を身に付けます。
- ついイライラしてしまい、上手に部下を叱ることができない
- 適切な部下指導ができるようになりたい
- 自分の怒りをコントロールできず、職場の空気も悪くなってしまう
こういった部下との関わり方に関する悩みを解決いたします。
マネジメントをしている管理職やチームリーダーの方、後輩社員の指導やOJTトレーナーを担う方を対象とした研修です。
まとめ
アンガーマネジメントを行うことで、より良いコミュニケーションを実現することができ、職場環境を良好に保つことができます。
離職率の低下や、生産性及び業績の向上など様々なメリットに繋がり得るので、社員のアンガーマネジメント習得の後押しを検討してみてはいかがでしょうか。