風通しの良い職場は、従業員のモチベーションや生産性を高めるだけでなく、職場の雰囲気を良くし、ストレスや不満の解消にもつながります。しかし、どのような施策を取れば風通しの良い職場を作ることができるのでしょうか?本記事では、具体的なメリットや実践できる施策を紹介しながら、風通しの良い職場作りのポイントを解説します。

風通しの良い職場とは?

風通しの良い職場とは、社員間のコミュニケーションが活発であり、意見やアイデアが自由に言い合える環境を指します。

風通しの良い職場の特徴をいくつかご紹介します。

【特徴1】コミュニケーションが活発におこなわれている

風通しの良い職場では、社員同士が積極的にコミュニケーションを取り合い、意見やアイデアを自由に出し合える環境があります。

コミュニケーションが活発な職場では、社員同士が顔を合わせたり、メールやチャットツールを使ってコミュニケーションを取り合ったりすることが自然な状態になっています。また、ミーティングやブレストセッションといった機会を積極的に設けて、社員のアイデアを出し合い、意見を交換することも重要です。

【特徴2】意見が言いやすい環境

また、風通しの良い職場では、上司や先輩といった立場の人ともコミュニケーションが取りやすく、質問や相談をしやすい環境が整っています。

そのため、社員は自分の考えや疑問をストレスなく言い合い、相手方も適切なアドバイスやフィードバックを返しやすい状態になっています。

【特徴3】人間関係が良好

さらに、社員同士の人間関係が良好であることも特徴的です。

コミュニケーションが活発に行われ、意見やアイデアを自由に出し合うことができる環境だと、お互いのことをよく知ることができ、社員同士がお互いを尊重し、信頼関係が築かれやすくなります。その結果、人間関係やチームワークが良好になります。

風通しの良い職場のメリット

風通しの良い職場

生産性の向上

風通しの良い職場では、上述したように、社員同士が積極的にコミュニケーションを取り合い、意見やアイデアを自由に出し合うことができます。その結果、チームワークが良好になり、生産性が向上する傾向があります。

また、社員同士がお互いに協力し合う文化が浸透しているため、タスクの分担やスケジュールの調整がスムーズに行われ、生産性が高まるというメリットもあります。

離職率の低下

社員同士の人間関係が良好な職場では、ストレスや不満が蓄積しにくく、やりがいやモチベーションを高く維持しやすいというメリットがあります。また、パワハラやセクハラなどのトラブルが少ないというメリットもあります。

そのため、社員の定着率が高まり、離職率が低下するというメリットがあります。

ワークライフバランスの改善

風通しの良い職場では、社員同士が協力し合ってタスクを分担し、スケジュールを調整することができるため、社員のワークライフバランスを改善することができます。

また、社員同士のコミュニケーションが活発であるため、業務上の問題やストレスを共有でき、社員のメンタルヘルスを改善することにもつながります。

風通しの良い職場のデメリット

風通しの良い職場のデメリット

緊張感が欠ける

社員とのコミュニケーションが盛んに行われる反面、緊張感に欠けてしまうデメリットもあります。社員同士の距離感が近すぎると、友達のような感覚になり、仕事の品質やスピードが低下してしまう可能性もあります。

メリハリの無い職場にならないように、目標の達成やパフォーマンス向上も意識し、バランスのよい職場を目指しましょう。

情報漏洩のリスク

風通しの良い職場では、コミュニケーションが活発であるが故に情報を共有し合うことが多いため、情報漏洩のリスクが高くなります。

特に、機密情報や個人情報などの取り扱いには細心の注意が必要です。

業務に支障を来す可能性がある

上下関係がフラットであると、意見を言いやすいというメリットがある反面、組織の規律がなくなり、業務に支障を来す恐れがあります。
単なる慣れ合いになるのは避け、メリハリのある付き合い方を心掛けることが大切です。

風通しの良い職場を作る際の注意点

メリハリのある環境づくりに努める

職場の雰囲気がオープンかつフラットになりすぎると、企業としての緊張感が損なわれてしまう可能性があります。

遅刻が増える、勤務態度がいい加減になる、コミュニケーションで礼儀を欠く、などがその例です。

風通しの良さと、馴れ合いを取り違えることのないように注意しましょう。

コミュニケーションを取ることが苦手な社員への配慮

中にはコミュニケーションが不得意で、和気あいあいとした雰囲気が苦手な社員も存在するでしょう。
誰に対してもオープンな関係性を求めるのではなく、一人ひとりの従業員の特性を把握して、相手によっては押し付けない配慮も必要です。

風通しの良い職場づくりの施策

風通しの良い職場で働く人々

1. 挨拶を積極的におこなう

コミュニケーションや人間関係の基本とも言えるのが挨拶です。挨拶は、職場でのコミュニケーションにおいて非常に重要な役割を果たします。
挨拶を積極的におこなうことで、職場のメンバー同士が親密さを感じることができ、コミュニケーションのきっかけになります。

ただ単に挨拶するだけでなく、相手の名前を呼んでから挨拶をしたり、挨拶をするときに
何かひと言をかけたりすることで、より良好な人間関係をつくりやすくなります。

2. 1on1ミーティングの実施

1on1ミーティングは、上司と部下が1対1で話し合う場であり、職場のメンバー同士がお互いに理解し合うための重要な機会です。1on1ミーティングを実施することで、メンバー同士の信頼関係を築くことができます。

また、ミーティングの中でフィードバックを行い、改善点を見つけることができるため、職場の雰囲気改善にもつながります。

定期的に実施するのが効果的で、対話を目的とした時間をじっくり取ることで、部下が上司に普段なかなか伝えられない気持ちや考えを伝えやすくなります。

3. メンター制度を設ける

メンター制度は、経験豊富なメンバーが、新人や若手メンバーをサポートする制度です。メンター制度を設けることで、新人や若手メンバーのスキルアップや成長を促進することができます。

また、メンターからのフィードバックやアドバイスを受けることで、若手メンバーのモチベーション向上にもつながります。

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夢幻オークション
出典:バヅクリ

例えば「夢幻オークション」は、30XX年の〝アイディアは何でも具現化できてしまう世界〟という設定で行われるワークショップです。

便利さが溢れている世界で努力や考えることをやめ、ワクワクすることさえなくなってしまった人類は衰退の一途を辿っています。そんな人類が再びワクワクできるような、発明品・アイディアを考えていきます。

世界観が作り込まれているコンテンツで、非日常感を味わいながら、大人でも夢中になって取り組めるプログラムとなっています。

通常の業務時などとは違う非日常感を味わえる環境になることで、発言がしやすくなる、ありのままで会話ができるなどのメリットがあります。

まとめ

風通しの良い職場は、社員が自由に意見を出し合える環境であり、それがチームの結束力を高め、生産性や業績につながります。今回ご紹介した施策等、風通しの良い職場づくりを心がけていってはいかがでしょうか。