デジタルの活用が不可欠となった現代のビジネス環境では、組織全体で「デジタルリテラシー」を身につける重要性が高まっています。

企業の競争力向上や業務の効率化、情報漏洩のリスクを回避するためにも、従業員一人ひとりのリテラシー向上は必須です。

本記事では、デジタルリテラシーとは何か、必要性が高まる背景、具体的な向上方法について解説します。

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実践的なワークで学ぶデジタルリテラシー研修ならバヅクリ

バヅクリのデジタルリテラシー研修は、対話を重視したプログラムを通じて、デジタルツールの活用方法や情報リテラシーを実践的に学べる内容になっています。
アクティブラーニングを取り入れたワークやディスカッションを通じて、業務に役立つデジタルスキルやセキュリティの基礎知識を身につけます。

単なる座学ではなく、リアルな業務シーンを想定したケーススタディや実践演習を交え、すぐに活用できるスキルを習得できるのが特徴です。
デジタルリテラシー研修をご検討の方は、ぜひバヅクリまでお問い合わせください。

デジタルリテラシーとは

デジタルリテラシーとは、デジタル技術を理解して適切に活用するスキルのこと。

単に、PCやスマートフォンといったデジタルデバイスの操作や、アプリやソフトウェアをスムーズに活用できるスキルを指すこともありますが、下記のような幅広い領域のスキルも含めてデジタルリテラシーと呼ばれることが多いです。

・インターネット上の情報を素早く探し、その真偽を見極める「情報リテラシー」

・オンラインで情報を発信したり、コミュニケーションを取ったりする際のマナー

・セキュリティやプライバシー保護の観点で必要な知識

いまやビジネスを行う上で、スマートフォンやインターネットを活用するのは必須です。

そのため、経営層から現場で働く従業員まで、組織全体でデジタルリテラシーを身につける必要があります。

ITリテラシーとの違い

ITリテラシーはコンピューターやネットワークを使った情報技術を理解し、適切に活用できるスキルのこと。

デジタルリテラシーはデジタル技術全般を活用するために必要なリテラシーなのに対して、ITリテラシーは、デジタルリテラシーの一部を構成するスキルと考えることができます。

しかし、「デジタル」と「IT」は似たような意味として使われているシーンも多いため、結果として「デジタルリテラシー」と「ITリテラシー」は同じ意味を指すことが多いです。

デジタルリテラシーが求められる背景

ビジネス環境の変化や働き方改革への対応が求められる昨今、デジタルリテラシーが様々な職場で求められるようになっています。

ここでは職場においてデジタルリテラシーが求められている背景を解説します。

デジタルデバイスが必要不可欠になってきている

パソコンでの事務作業や資料作成、外出先でのタブレットを活用した営業活動など、多くのビジネスシーンでデジタルデバイスは欠かせない存在になっています。

さらに、スマートフォンやSNSの普及により、生活者が日常的にデジタルに触れる時間も増えています。

消費者に商品やサービスの存在を知ってもらい、購入してもらうためにはデジタルを活用したアプローチを前提に考えなければいけません。

そのためビジネスを成長させるためには、デジタルデバイスやインターネットの機能を理解し、最大限に活かすデジタルリテラシーが求められるようになりました。

働き方改革やDX化が推進されている

働き方改革が広まった影響で、出産・子育て・介護などライフプランが変化しても働き続けられる体制を整えるべく、多くの企業がテレワークを検討・導入するようになりました。

従業員がオフィスにいなくても仕事ができる環境を実現するには、従業員一人ひとりがオンラインでデータのやり取りやコミュニケーションができるスキルが必要です。

さらに近年は、長時間労働を是正するために、今まで人手で行っていた業務をシステムが自動化するなどDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されています。

こうした働き方改革やDXを進めるためにも、制度やシステム導入と並行して従業員のデジタルリテラシー向上が求められています。

業務効率化が求められている

深刻な人手不足を解消する手立てとして、ビジネスシーンではデジタルを利用した効率化に注目が集まっています。

従来では紙で書いた契約書を郵送したり、注文書をFAXで送ったりという事務処理が行われてきました。しかし、デジタル技術を導入すれば、これまで紙や郵送にかかっていたコストや、過去の書類を保管するコストも削減できます。

デジタル技術を活用することで、これまで手作業でやっていた業務を自動化できれば、ミスが起こる可能性を最小限にすることも可能です。

デジタルリテラシーが低いことで生じる問題

今やデジタルリテラシーは、現場の従業員だけではなく、管理職や経営層にも求められるスキルです。

ここではデジタルリテラシーが低い企業で起こる問題を解説します。

企業の競争力の低下する

現代のビジネス環境では、データを活用した意思決定やマーケティングが不可欠です。

デジタルリテラシーが低い企業は、オンライン上にある顧客データや市場の情報をうまく取り入れることができません。

デジタルリテラシーの高い競合他社にシェアを奪われてしまうこともあるでしょう。

デジタル技術の活用が競争力のカギを握る現代において、デジタルリテラシーの欠如は企業の競争力を大きく揺るがす問題となります。

従業員のパフォーマンスが低下する

デジタルリテラシーが低い企業では、紙ベースの書類管理や手動でのデータ入力など、アナログな作業が多くなり、従業員の業務負担が増加します。

また業務のデジタル化が進まないと、リモートワークの導入が難しくなり、働き方改革が遅れることもしばしばあります。

結果として、長時間労働が常態化し、ワークライフバランスが崩れ、従業員のモチベーション低下や離職を招くことになります。

特に、リモートワークであれば働ける優秀な社員が離職するなど、組織における損失も起こりやすいでしょう。

情報共有が円滑におこなわれなくなる

デジタルリテラシーが低いと、オンライン会議ツールやプロジェクト管理ツールを適切に活用できず、社内の情報共有が非効率になります。

情報の伝達ミスが発生したり、コミュニケーションのすれ違いが発生したりと、チーム全体のパフォーマンスが低下しやすくなります。

取引先とのやり取りもスムーズに進まず、トラブルや機会損失につながるケースもあります。

デジタルリテラシーを高めるメリット

デジタルリテラシーの向上は、企業のDX化促進、セキュリティ強化、生産性向上といった多くのメリットをもたらします。

DX化の促進に繋がる

組織の一人ひとりが高いデジタルリテラシーを持っている企業では、多くの人がデジタル技術活用の重要性を認識しています。

システム導入の抵抗感も少ないため、DXがスムーズに進みやすいです。

新しいシステムが導入されても放置されることなく積極的に活用できる人が多いため、売上向上や業務効率化につながるシステムを次々と導入し、高い競争力を維持できます。

セキュリティが強化される

企業のセキュリティ対策を強化するうえで、従業員たちのデジタルリテラシーの向上は欠かせません。

たとえば個人情報の取り扱い方や、不審なメールの取り扱い方、リモートワーク時に気をつけるべきことなど、セキュリティに関する正しい知識を持つことで、不正アクセスや情報漏洩のリスクを軽減できます。

デジタル化が進む現代において、従業員がデジタル技術に関して正しい知識を持つことは、企業のセキュリティ向上、ひいては信頼性を守るためにも重要です。

生産性が向上する

デジタルツールを活用すれば、手作業で行っていた業務を自動化したり、オンライン会議や企業SNS活用でコミュニケーションの手間を最小限にしたりと、様々な視点でのコスト削減が可能です。

デジタルリテラシーが高い従業員が多いほど、業務の効率化が進み、これまでと同じ時間や人件費でより多くの成果を得られることが期待できます。

デジタルリテラシーを高める方法

ここでは組織全体のデジタルリテラシーを高める具体的な方法を紹介します。

ICT環境の整備

デジタルリテラシーを向上させるために、従業員が日常的にデジタルツールに触れる環境を整備しましょう。

パソコンやスマートフォン、各種ソフトウェアを導入し、業務の中で活用する機会を増やすことで、自然とリテラシーが向上します。

初期に導入するソフトウェアは、例えば社内向けのコミュニケーションツールなど、多くの人にとって操作のイメージがつきやすいものがおすすめです。

「デバイスやツールの使い方がわからない」という人が多い場合は、導入のタイミングで使い方の研修を実施するのもよいでしょう。

デジタルリテラシーに関連性のある資格取得の支援

ITに関する基礎知識を問う「ITパスポート」や、システムエンジニアやプログラマーを目指す人などが取得する「基本情報技術者試験」など、IT関連資格の取得を支援することも効果的です。

テキスト代や受験手数料をサポートしたり、合格した場合の報奨金・資格手当などを支給したりするなど、資格を取得するインセンティブを設けましょう。

特にITパスポートはITに関する基本的な知識が習得でき、デジタルリテラシーの重要性を意識づけることもできる資格になっているため、デジタル技術に明るくない初心者の方にもおすすめの資格です。

継続的にデジタルリテラシー教育を受けられる場を設ける

デジタルリテラシーは技術革新と共にアップデートされるため、一時的な支援だけでなく、継続的にデジタルリテラシーを学べる環境を整えることが重要です。

外部の専門家を招いた研修や、定期的な社内ワークショップを開催することで、最新の情報をキャッチアップできるようにしましょう。

バヅクリのデジタルリテラシー研修

バヅクリは黙々と1人で行うワークではなく、その他の受講者とコミュニケーションを取りながら行うワークを盛り込んでおり、学びながらチームワークを高める研修を提供しているのが特徴です。

デジタルリテラシー向上研修では、DXやデジタルリテラシーについて近年の動向を学んだ後、自社のデジタル化普及について案を出し合うワークを行います。

さらに自社の情報管理セキュリティにトラブルが起こったことを仮定し、社長役と記者役に分かれ謝罪会見を行うワークも実施。

様々なワークを通じてデジタルリテラシーを自分ごととして学び、ただ受講しただけで終わらない、次に繋がる知見を提供します。

実践的なワークで学ぶデジタルリテラシー研修ならバヅクリ

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