新卒採用において内定承諾後の学生を囲い込むことは、企業にとって非常に重要な課題の一つです。
内定解禁日を控え、他社への内定辞退や就活の再開など、学生が不安を抱える時期でもあります。
そこで、本記事では内定承諾後の学生を囲い込み、成功へと導くための重要性とその方法について解説します。

囲い込みの意義とメリット

内定承諾後の学生の囲い込みには、以下のような意義やメリットがあります。

優秀な人材の確保

内定承諾後の学生を囲い込むことで、競合他社に引かれる前に確実に優秀な人材を確保することができます。

バヅクリHR研究所が実施したアンケート調査によると、内定辞退者のうち約85%が「一度承諾したあとに」内定を辞退しているという結果がでています。

内定辞退経験者が、内定承諾後に辞退を申し出た企業数

内定者が、内定を承諾したからと言って油断すると、最終的に別の企業に入社してしまう危険性は極めて高いと言えるでしょう。

企業イメージの向上

内定承諾後の学生に積極的にアプローチし、良好な関係を築くことで、企業のイメージを向上させることができます。

人材の定着率の向上

内定承諾後に学生とのコミュニケーションを取り、入社前から会社に対する理解や興味を深めておくことで、入社後の定着率を向上させることができます。

新卒採用の効率化

内定承諾後の学生を囲い込むことで、入社までの期間において、学生が入社前に必要な情報や疑問を解消することができ、入社後のトラブルや問題を予防することができます。

口コミによる人材獲得の促進

内定承諾後の学生との良好な関係を築くことで、学生が周囲に自社の魅力を口コミで伝えることができ、新たな人材の獲得につながることがあります。

内定辞退を決断するタイミング

バヅクリHR研究所が実施したアンケート調査によると、内定辞退は、内定通知後6ヶ月以内に生じる可能性が大半を占めています。

内定辞退のタイミング

特に、内定辞退経験者の50%が内定辞退を決断している内定通知後1ヶ月以降〜3ヶ月以内の期間は要注意と言えるでしょう。

内定承諾後の学生の不安要素と対策

内定承諾後の学生にとっては、入社までの期間に不安を感じることがあるかもしれません。
そのような不安要素と対策について、以下に詳しく説明します。

仕事内容や職場環境についての不安

内定承諾後の学生は、入社前に実際に職場で働くことや、自分が担当する仕事内容をイメージすることが難しいため、不安を感じることがあります。
このような場合には、以下のような対策が考えられます。

  • 説明会や社内見学を実施し、実際の職場や仕事内容を見せる。
  • 先輩社員や同期との交流会を設け、職場環境や仕事内容について質問に答える。
  • 社員インタビューや社内報などを通じて、実際に働く社員の声や、仕事内容・職場環境についての情報を提供する。

入社前の心構えや準備についての不安

内定承諾後の学生は、入社前にどのような心構えが必要なのか、どのような準備をすべきなのか不安を感じることがあります。
このような場合には、以下のような対策が考えられます。

  • 入社前研修やOJTを実施し、社員としての基礎知識やスキルを身につける。
  • 社員ハンドブックや入社マニュアルなどを提供し、入社前に把握しておくべき情報を提供する。
  • 入社前に担当する業務やプロジェクトについて、前もって説明会や面談を実施し、不安や疑問を解消する。

社内の人間関係についての不安

内定承諾後の学生は、入社前に社内の人間関係について不安を感じることがあります。
このような場合には、以下のような対策が考えられます。

  • 同期との交流会を設け、社内での人間関係の構築を促す。
  • 社員の中から「先輩社員」として学生とのマッチングを行い、社内のガイド役として同行する。

内定辞退を防ぐために必要な施策まとめ

バヅクリのHR研究所では、前述の対策を含め、内定者フォローの課題と内定辞退を防ぐために行うべき施策を課題マップとしてまとめました。

資料は下記からダウンロードできますので、内定辞退防止の施策にお役立てください。

内定承諾後の学生へのアプローチ方法

内定承諾後の学生へのアプローチ方法は、以下のようなものが考えられます。

メールや電話によるフォローアップ

内定承諾後、メールや電話によるフォローアップを行い、入社までのプロセスや必要書類の提出などについて丁寧に説明し、不安を解消することが重要です。
また、社員との面談や説明会の日程調整なども、メールや電話で行うことができます。

社員との交流会の開催

入社前に社員との交流会を設け、学生と社員との交流を促すことで、学生が社内に馴染みやすくなる効果があります。
交流会では、社員の仕事内容や職場環境についての話を聞いたり、質問に答えたりすることができます。

オンラインコミュニケーションツールの活用

社内で使われているオンラインコミュニケーションツール(チャットツールやビデオ会議ツールなど)を使って、学生と社員とのコミュニケーションを促すことができます。
例えば、社員と学生とでチャットグループを作り、仕事内容や社内のイベント情報を共有することで、学生が社内についてより深く理解し、入社前から社内でのつながりを感じることができます。

社員の紹介による囲い込み

入社前に学生と社員をマッチングすることで、学生が社内に馴染みやすくなることが期待できます。
学生と社員の共通点や興味がある分野などを考慮して、社員の中から学生に「メンター(指導役)」を紹介したり、「同期」として学生同士のグループを作ったりすることで、学生の不安を解消し、社内でのつながりを促すことができます。

これらのアプローチ方法を組み合わせることで、内定承諾後の学生の囲い込みを効果的に行うことができます。

内定者の囲い込みならバヅクリ

エンゲージメント向上サービス「バヅクリ」では、内定者の囲い込みに最適な様々なプログラムが用意されてます。

おえかきコミュニケーション
おえかきコミュニケーション

自社のミッション・ビジョン・バリューをお絵描きで表現して、参加者で共有して語り合うことで””自分コト化””するワークショップです。

文章では理解しづらいミッション・ビジョン・バリューを直観的な絵で表現することで社員それぞれの捉え方を理解できるので、会社/組織に対するエンゲージメントや帰属意識の向上とチームビルディングにもつながります。
社員に共有・浸透させることが難しいことをお絵描きを通じて実現できます。

ヒアリングワークショップ

このプログラムでは、聞き上手=気づき上手になるための

  • あいづちの打ち方
  • 雑談の作り方
  • オンラインでのヒアリング術
  • 質問術

などを現役のアナウンサーから学ぶことができます。
参加者同士で交流を深めながら、ヒアリングの技術を身につけることができます。

ビジネスグラレコ講座
ビジネスグラレコ講座

グラレコとはグラフィックレコーディングの略で、会議やセミナーの内容をイラストやキーワードで体系的に「見える化」させて、コミュニケーションを助けるツールとして用いられる手法です。
グラレコには

  • 打ち合わせで理解のズレがなくなる
  • 視覚に訴えることから記憶に残すことができる
  • 考えの整理ができて「次」が明確になる

などのメリットがあります。
コミュニケーションをスムーズにするために、グラレコを習得するためのプログラムとなっています。

囲い込みを成功させるためのポイント

内定承諾後の学生を囲い込むためには、以下のポイントが重要です。

丁寧なフォローアップ

学生が内定承諾後に不安を感じる原因は、不確定要素が多いことが一つ挙げられます。
入社までのプロセスや必要書類の提出など、細かい情報を事前に提供し、適切なタイミングでフォローアップすることで、学生の不安を解消し、囲い込みを成功させることができます。

社員との交流機会の提供

学生が社内に馴染みやすくなるように、入社前に社員との交流機会を設けることが重要です。
交流会や面談、説明会などのイベントを通じて、社員とのつながりを作ることができます。
また、社員との交流が少ない場合には、社員と学生をマッチングさせ、学生にとっての指導役や同期を紹介することも効果的です。

オープンなコミュニケーション

社内の情報を学生と共有することで、学生が社内について深く理解することができます。
社員同士のコミュニケーションをオープンにすることで、学生も社内の雰囲気を感じることができ、囲い込みが成功しやすくなります。

多様な情報提供

学生にとって、入社前の情報収集は非常に重要です。社内の情報だけでなく、業界トレンドや競合他社の情報も提供することで、学生が自社の魅力を理解し、自社に入社する意欲が高まります。

エンゲージメントの確保

学生にとって魅力的な環境や仕事内容を提供することで、入社後も長期的なエンゲージメントを確保することができます。
入社後の社内研修や社員のサポート体制など、学生が長期的に自社で働くことを考慮した施策を検討することが重要です。

内定者の家族への理解を獲得する

内定者の家族にも、入社前のプロセスや会社の情報について理解してもらうことが重要です。
内定者に提供する情報に加えて、家族向けの説明会や資料の配布などを行い、家族にも不安を解消するための情報提供を行うことが重要です。

まとめ

内定承諾後の学生を囲い込むことは、新卒採用において欠かせない重要な要素であることがおわかりいただけましたでしょうか。
学生の不安や疑問に寄り添い、積極的にコミュニケーションをとり、企業と学生との信頼関係を築くことが、長期的な人材確保や企業の発展にもつながります。

採用活動の成功には、内定承諾後の学生を囲い込むことが欠かせないということを忘れずに、今後の取り組みに活かしていただければ幸いです。