新入社員が陥りがちな悩みのなかで特に大きいのはコミュニケーションの問題です。

「上司や初対面の社員に話しかけるとき、緊張してうまくコミュニケーションが取れない」
「コミュニケーションについて怒られることが多い」
など、社内外のコミュニケーションがうまくいかないせいで疲弊・萎縮してしまう新入社員は多いです。

しかし円滑なコミュニケーションを取れるようになることは、チームで協力し合い、成果を上げるために欠かせない能力です。

ここでは新入社員が抱えがちな悩みと、悩みを解決する方法について解説します。

コミュニケーションスキルとは?

コミュニケーションスキルの高い社員

コミュニケーションスキルとは、他者との情報共有や意思疎通を円滑に遂行できる能力のことです。
仕事の場だけではなく、家庭やプライベートのコミュニティなど、さまざまな場で人間関係を円滑にする際に発揮されます。

本人の活躍可能性(ポテンシャル)が見られる新卒採用において、企業は新卒の学生のスキルの中でもコミュニケーションスキルを重視して採用活動を行っていると言われています。
日本経団連の調査によると、企業が社員採用時に求める資質の第一位は「コミュニケーション能力」であることが分かりした。

ビジネスの場では社内外の人と連携をしながら仕事を進める必要があるため、ビジネスパーソンにとってコミュニケーションスキルは必須の能力と言えるでしょう。

コミュニケーションスキルの重要性

コミュニケーションスキルがビジネスの場において重要な理由は、仕事では他者との信頼関係構築が必要になるからです。

チームで仕事するとき、現在の仕事の状況を密に共有してくれる人と、そうでない人とでは、一緒に働く人の仕事のやりやすさや安心感は変わっていきます。
同じ能力を持っている場合、密に連絡をとってくれる人と、こちらから連絡しないとコミュニケーションが取れない人だったら、前者に仕事を依頼したいという人も多いです。

このように、コミュニケーションスキルの高い人は信頼や理解を得やすいため、ビジネスシーンでは成果を上げやすかったり、評価されたりすることが多くあります。

新入社員が陥りがちなコミュニケーション課題

新入社員のコミュニケーション課題

ここでは新入社員が陥りがちなコミュニケーション課題を解説します。

上司との向き合い方

新入社員の時期には、上司に怒られたりするのが怖いという思いから萎縮してしまい、意見を言わなかったり、報告するべきことを伝えないなどのコミュニケーション課題が起こります。

学生時代は関わる人の幅が狭く、近い年代の人たちとしかコミュニケーションをとっていないことも多いです。
社会人になると、大きく歳が離れている人と珍しくないため、一緒に仕事する際にどうやって話しかければいいのかわからなくなったりします。

また、まだ上司との間で信頼関係が構築されていない場合にもこういった問題は起こりやすいでしょう。

ビジネスマナー

新入社員が陥りがちなコミュニケーション課題の一つに、ビジネスマナーが身についていないゆえの問題があります。

社会人になりたての新入社員は、敬語を使うことに慣れていないことも少なくありません。
中には、あいさつといった基本的なコミュニケーションでさえ積極的に取れず、信頼関係を築けない人もいます。

また、敬語やあいさつはできていても「失礼な姿勢や態度をとってしまっている」「目上の人がいる飲み会の場で、ふさわしい話題が見つけられない」など、ビジネスシーンでどう振る舞うべきか分からないという問題を抱えることもあります。

報・連・相ができない

上司や先輩などの目上の人に報告・連絡・相談(報・連・相)ができないという問題があります。

報・連・相ができない理由としてよく挙げられるのが、「自分が忙しく、また上司も忙しそうにしているため、連絡・相談のタイミングを逃してしまう」「何を連絡すればいいのかわからない」というものです。

報・連・相ができないと、上司や先輩は新入社員が何に躓いているのかが見えにくく、適切なアドバイスやフィードバック・指導ができなくなってしまいます。
その結果、本来回避できた失敗やトラブルを防げなかったり、成長の機会を逃してしまったりすることにもつながります。

新入社員の6割以上が職場にストレスを感じている

ストレス社会と言われる現代、ほとんどの会社員がストレスを抱えながら仕事をしていると言っても過言ではないでしょう。
特に若手社員の離職率が高まる企業が多く、新入社員のストレスケアやメンタルヘルスケアは企業にとって重要な対策となってきています。

そこでバヅクリHR研究所では、義務化されているストレスチェック制度と併せて、新入社員が抱えるストレスの原因や企業が行うべき新入社員のストレスケア施策のポイントについてまとめました。

下記からダウンロードできますので、新入社員のストレスケア施策にお役立てください。

コミュニケーション課題を解決に効果的な研修

コミュニケーション課題解決のための研修

新入社員のコミュニケーションに関する悩みは、本人の努力だけではどうにもならないことも多いです。
企業によるフォロー体制や教育・研修制度をきちんと構築し、新入社員を受け入れる体制を作る必要があります。
ここでは新入社員のコミュニケーション課題解決に効果的な研修について解説します。

1. コミュニケーション研修

コミュニケーション研修とは、社会人のコミュニケーションのコツを学んだり、社員同士のコミュニケーションを促進することで相互理解や関係の構築を行うための研修です。

コミュニケーション研修では、解決したい課題や研修の目的に合わせて、適切なプログラム内容を選択することが重要です。
バヅクリではコミュニケーション活性化や、コミュニケーションスキル向上を促すプログラムを用意しています。

おすすめのコミュニケーション研修はこちら

2. ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修とは、社会人の基本となるビジネスマナーの習得を通してビジネスコミュニケーションスキルを獲得するとともに、社会人としてのマインドチェンジを促す研修です。

バヅクリのビジネスマナー研修(2024入社対応)

2024入社対応最新版マナー研修
出典:バヅクリ

本格的な社会人デビューを前に最低限のマナーを理解し、お客様はもちろん上司や先輩とのコミュニケーションを円滑に行えるようにするための研修です。
新型コロナの影響で社会人と接してきた経験が乏しく、最低限の一般常識を理解してもらうなど、2024入社の新社会人に対応した内容となっており、学生時代に社会人と接してきた経験不足を補うことができます。

3. OJT研修

OJTとは「On The Job Training」の略で、実際の実務に取り組みながら、上司や先輩に都度指示や指導してもらう育成方法のことを指します。
OJTを行うことで、新入社員は実務レベルで役立つ実践的な業務知識を獲得できるため、成果を上げるまでのスピードも早くなりやすくなります。

しかし、OJTでは上司や先輩との密なコミュニケーションが欠かせません。
そのため目上の人とのコミュニケーションがうまく取れないと、かえって不安やストレスを抱えて仕事することになってしまいます。

バヅクリのOJT研修

新入社員のためのOJT研修
出典:バヅクリ

バヅクリのOJT研修は、上の世代との関係構築や指示の受け方、報・連・相の仕方を習得し、OJTの成果を加速させることを目的とした研修です。
研修を受講することで、組織のゴールをイメージしながら目的ベースで思考し、業務が遂行できるようになります。

新入社員向けコミュニケーション研修ならバヅクリ

出典:バヅクリ

バヅクリ株式会社では、新人・若手社員向けの研修プログラムを多数提供しています。
社会へ出たばかりの新入社員向けにビジネスマナーやコミュニケーションスキルを身につけてもらうとともに、社会人の自覚を持たせるのにも有効なプログラムを多数用意しています。
社員の関係構築やオンボーディング、内定者研修にもご利用いただけます。

バヅクリの新人・若手社員研修のプログラムはこちら

まとめ

この記事では新入社員が抱えがちな悩みと、悩みを解決する方法について解説しました。
ビジネスの上でコミュニケーションスキルはとても重要な能力です。
この記事を参考にバヅクリの研修を受講し、コミュニケーションスキルの育成を検討されてみてはいかがでしょうか。