チームワークとは?

チームワークの意味

チームワークとは社員同士が助け合い、お互いの強みを活かし、一人では達成できない組織目標を達成することを指します。
チームとは組織の共通目的を達成するために集まったグループのことです。
チームとグループは同じ「集団」の意味を持ちますが、組織行動学における定義では相違点があります。

チーム:単なる集団ではなく、一人ひとりの強みを発揮し、互いの弱みを補い合いながら、個人では達成できない課題や目標を解決するための組織共同体です。

グループ:グループとは、同じ性質や趣味思考を持つ人の集まりです。
必ずしも同じ課題や目標に向かって、取り組んでいる集団ではありません。

チームが重要視されている背景

一人ひとりが個人目標に対して成果を上げる方法では事業の拡大に限界があるため、チームで事業に取り組むことが求められています。
また、産業変化スピードが早いVUCA時代では、変化に柔軟に対応し、スピード感を持って次々と事業展開をする必要があります。
一人で複数の要因を分析し対応していくよりも、多様な価値観や能力を持った人材がチームとなって動いた方が、圧倒的に成果が期待できるのです。

※VUCA(ブーカ)時代…Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)の頭文字。
変化が激しく不安定、不確実性が高く、複雑にさまざまな要因が絡みあう現代の経済や、個人を取り巻くキャリア状況を指す言葉です。

チームで働くことのメリット

チームで働くメリット

チームで働き、チームワークを最大化することで、企業にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

生産性の向上

チームワークを活かしていけば、組織の生産性が大きくアップします。
個々の役割や能力を正しく理解したうえで組織体制を構築できれば、個人では達成できないスピードで、事業効率化が可能です。

モチベーションの向上

チームで仕事に取り組む中で、帰属意識が生まれ、一人では成しえることのできない大きな目標に向かっていくことで働くモチベーションを向上できます。

チームワークを高めるポイント

チームワークを高めるポイント

チームワークを高めるには、チーム内の目標共有やお互いの性格、思考やスキルの理解などが重要です。
ここでは、チームワークを高めるポイントを3つご紹介します。

チーム目標の共有

チームワークを高めるための一つ目のポイントは、チームの目標をチーム内に浸透させることです。
チームリーダーだけが目標を認識していたり、目標を1度伝えただけでチーム員に腹落ちしていなかったりすると、チーム目標を共有したとは言えません。

なぜこの目標設定なのか、いつまでに達成すべきかなど、目標設定の背景や細かいKPIもセットで伝え、チーム内に浸透させると良いでしょう。

メンバーの役割の明確化

チームワークの効果を高めるには、メンバーの役割を明確化することが重要です。
役割分担はとても基礎的なことですが、チームでの仕事が進むにつれて、与えられた役割を達成できる人とできない人の差が出てくることもあります。

状況に応じて役割を再分配したり、お互いにフォローを行ったりして、明確な役割分担を保つよう心がけましょう。

メンバーの自己開示

チームワークを最大化するためには、メンバー同士の自己開示と強い信頼関係が必要です。
経験年数や、スキル思考、性格、国籍や性別年齢にとらわれず、多様性を尊重しあいながら自己開示を行いましょう。

自己開示ができていないと、お互いの強み・弱みを把握しきれないため、万が一のときに素早くフォローすることが難しくなります。
また、メンバーの「自己」は変化するものなので、定期的にオープンなコミュニケーションを取り合って、関係性を構築するよう努めましょう。

チームワークを最大化するために必要な個の能力

最大化させたチームワーク

チームワークを最大化するためには、メンバー個人にも最低限の「個の能力」が求められます。
チームワーク向上に欠かせない、コミュニケーション能力、モニタリング能力、チーム志向能力の3つをご紹介します。

コミュニケーション能力

チームワークを高めるための個人に求められる能力のベースとなるのは、コミュニケーション能力です。
コミュニケーション能力と一口に言っても、相手の表情やしぐさなどから情報を読み取るスキルや、感情豊かな表現で情報伝達を行うスキル、チームメンバーの間違いを指摘したり自分の意見を主張したりするスキルなど、複数の要素があります。

チーム内で常に情報共有や話し合いを求められるため、個々人にコミュニケーションの基礎力が必須となります。

モニタリング能力

モニタリング能力とは、自分自身の業務進捗や成果状況を把握する能力です。
チームワークを発揮するためには、メンバーそれぞれが個人の役割を全うし、逐一チーム員に進捗や懸念などを報告していく必要があります。
メンバー全員が、他のメンバーの作業状況やリスクを把握することで、細かな進捗調整やフォローが可能になります。

チーム志向能力

どんなに個人で成果を出せるとしても、チームの和を乱したり、メンバーからの指摘などを素直に受け入れられなかったりしては、チームワークが発揮できません。
業績達成など目標に向かう過程では、意見の食い違いや、個人目標の達成遅れによる苛立ちが起きる可能性が高いです。

価値観や仕事の進め方が多少違ったとしても、同じチームに所属して同じ目標に向かっているメンバーとして、しっかり同調していく能力も重要となります。

チームワークを高めるためにチームビルディングサービスを活用しよう

チームワークを高めるためには、チームビルディング研修やワークショップを通して、互いの自己開示を行ったりチーム志向能力を高めたりする方法がおすすめです。
実務から一歩離れた環境のほうが、互いにリラックスして自己開示ができたり、客観的にチームワークについて考えを深めることができます。

バヅクリ

バヅクリ
出典:バヅクリ

バヅクリ株式会社が提供する「バヅクリ」では、エンゲージメント向上支援サービスとして、チームが作られたばかりの形成期におけるチームの土台づくりを支援します。

チームを形成したばかりの時期は、個人が内省しきれていないため自己開示も進まず、お互いの性格や特徴がわからずバラバラの状態となっています。

バヅクリでは、テレワークでも実施可能なプログラムを提供しており、少人数で参加しやすいゲームやワークショップを通して、楽しみながらチーム形成をサポートします。

【参考】チームビルディングとは

バヅクリ

インソース

インソース
出典:株式会社インソース

大手研修会社のインソースでは、ビジネスゲームを用いた体験学習を通して、コミュニケーション能力や業務遂行スキルを高める支援をしています。

組織におけるコミュニケーション力を高めるために、ファシリテーション、リーダーシップ、コンフリクトマネジメント、意思決定方法、NOの伝え方などを講義で学びとり、後半はビジネスゲームで講義内容をアウトプットしていきます。

https://www.insource.co.jp/dokuhou/do_teamwork.html

謎解き脱出ゲーム

謎解き脱出ゲーム
出典:謎解きコンシェルジュ.com

株式会社IKUSAが提供する謎解きゲームシリーズを通して、チームワークを強化できます。
謎解き脱出ゲームとは、参加者が物語の主人公となり、謎解きをしながらミッションクリアを目指すゲームです。
出題される謎に対して論理的思考力を高めながら、チームメンバー5~8名と協力して、目標達成を目指す過程でチームワークを高めます。

謎解きという楽しむ要素が大きく、社員が楽しみながら参加できる点がメリットと言えます。

https://nazotoki-concierge.com/mystery-escape/

まとめ

事業にはチームワークが必要と思っていても、グループとチームの違いや、個人に必要な能力などを理解しきれていない人も多いのではないでしょうか。
チームワークを高める意義や目的をクリアにして、今現在の組織状態を一度見直してみましょう。
企業そのものが一つの大きなチームであり、その中には部署、課、支店など細かいチームが複数存在します。
それぞれのチーム目標と役割を定め、チームワークを最大化していきましょう。