チームビルディングの方法として、ぜひ取り入れてみたいのが料理。
共に料理を行い一緒に食事をすることで、一体感を醸成し相互理解を深めることができます。
料理のワークショップのプログラム例や、料理ワークショップを提供しているサービスなどをご紹介するので、料理を活用したチームビルディングの参考にしてみてください。
目次
料理でチームビルディングを
「料理」という言葉は「考え、物事をうまく処理する」という意味を持ち、これは仕事にも必要な力です。
料理することを通し、このような仕事に活用できる力を身につけることができます。
またそれだけでなく、チームで一緒に「料理」という行動をすることでチームビルディングを行うことも可能です。
まずはチームビルディングに料理が活用されはじめた背景や、得られるメリットなどをみていきましょう。
チームビルディングに料理を活用するメリットやその背景
様々な企業で、チームビルディングの一貫として取り入れられている料理。
チームビルディングの方法として行われることの多い飲み会ですが、いつもの飲み会のマンネリ打破、新たな飲み会の1つとして、調理から自分達で行うイベントを開催する場合もあるようです。
料理をチームメンバーや同僚と行う事によるメリットは以下のようなものがあります。
1. 仕事に活かせるスキルの取得
冒頭でもお話したように、料理をすることで「考え、物事をうまく処理する」という仕事にも役立つ力が鍛えられます。
料理は段取りやタイムマネジメントがとても重要です。
「野菜を茹でているうちに次の食材を切っておこう」「あの人が食材を炒めている間にお皿を用意しておこう」などと周りを見ながら段取りを考えるクセをつけることで、業務中も手際よくタスクをこなしていくことができるようになります。
2. 一体感の醸成とコミュニケーションの活性
一緒に料理をするという共同作業や、共通の目標に向かう行動を通して、一体感が生まれコミュニケーションが円滑になります。
もちろん、料理ができあがった後に会話をしながら食事をする時間も大切なコミュニケーションの機会です。
料理をするという行動は業務中、行うことがほとんどない非日常な体験でもあり、楽しみながら行うことで、参加者の素の部分を引き出すこともできます。
料理することをきっかけにその他のメンバーの価値観や、人となりを深く理解できることもあるでしょう。
3. リーダーシップや帰属意識の向上
メンバーのリーダーシップ向上も期待できます。
チームで1つの献立を作る際は、チームで役割を分担し作業を進める必要があります。
また、料理が不得意な人に指導をしなくてはいけないこともあるでしょう。
その際、リーダー役の人や料理が得意な人は、リーダーシップを取る必要性が出てきます。
業務中はリーダーの役割を担当しないメンバーが、リーダーシップを取っている姿を見ることもあるかもしれませんね。
また、参加者は力を合わせて料理をすることでチームの一員であるという実感も生まれ、組織への愛着や帰属意識の向上も期待できます。
4. 多様性を認め合える
料理は得意不得意があり、「調理はできるけれど切るのは苦手」という人や、「片付けは好きだけど料理は無理!」という人もいるでしょう。
その得意・不得意を認め合い、それぞれの能力や特徴を活かしながら料理を行いましょう。
また、食事はその人の好みや、価値観などが大きく現れるものでもあります。
「その順番で食材を茹でるんだ」「塩じゃなくて醤油で味付けするんだ」などと自分の方法とは違う部分にもたくさん出会うでしょう。
ささいなことですが、料理を通して多様性を認めることを学ぶことができます。
料理プログラムの内容例
チームビルディングのための料理プログラムの内容の例をご紹介します。
ここでは、バヅクリで提供している「スパイスカレー作り」のプログラムを参考に、例にご紹介していきます。
バヅクリのスパイスカレー作りはオンラインでも実施されますが、下記の例はオフラインで行う場合を想定してご紹介していきます。
1. 始めの挨拶
まずは、全員で始めの挨拶から始めましょう。
講師の紹介や、このワークを通して得て欲しいことなどを説明しましょう。
コミュニケーションを取ることや、親睦を深めることが目的だと話せば、参加者はそれを頭において行動することができ、積極的に会話をするよう努めてくれることもあります。
2. 【グループワーク】自己紹介
一緒に料理をするチームメンバー同士で自己紹介を行いましょう。
普段料理はするか、どのような調理が得意かなどを自己紹介に組み込むと、調理にスムーズに取り掛かれるでしょう。
3. スパイスカレーとは
スパイスカレーとは何かについて学びます。
その道のプロから普段はなかなか聞けない話を聞くことは、刺激的な時間となるはずです。
参加者の知識欲をかき立てるような「面白い」と思ってもらえる時間にしましょう。
4. 基本のスパイスカレーの作り方
スパイスカレーの基本の作り方のレクチャーを受けます。
カレー作りを通して仕事に活かせるヒントを見つけることがあるかもしれません。
5. 【グループワーク】スパイスカレー作りの実践
続いて、チームに分かれてカレーを作っていきましょう。
それぞれ役割を分担して作業することが大切です。
チームで協力して作業を行うことで、コミュニケーション機会を作り出すことができ、一体感も生まれます。
料理を活用してチームビルディングを行う際は、グループワークで
- どれだけコミュニケーションの機会を作れるか
- 活発なコミュニケーションを生み出せるか
- 素の状態を引き出し人となりを知れる機会を作るか
- それぞれの特性を活かして作業ができるか
などがポイントになります。
ちなみに、オンラインで行う場合は自宅で1人1人がカレー作りを行いますが、わからないところを質問し合うなど、密にコミュニケーションを取りながら実施することが可能です。
6. 食事
できあがったスパイスカレーをみんなで一緒に食べます。
同じものを食べることで一体感を醸成できます。
また、食事をしながら会話を楽しむことでさらに親睦が深まります。
7. 感想共有
スパイスカレーを作ったことや、このワークで学んだことの共有をしましょう。
アウトプットすることで学んだことがクリアになります。
8. 質問コーナー
講師に対して質問を受け付けます。
その業界のプロに質問ができる、またとない機会です。
チームビルディングに活きる料理プログラムを提供している会社
最後に、チームビルディングのための料理ワークショップを開催している企業やサービスなどをご紹介します。
料理のワークショップは、講師やスペースを確保する必要があり内製は難しい場合が多いでしょう。
その際は、他社サービスを活用し開催することをおすすめします。
企画から運営までをお任せできるサービスもあり、社内負担を大幅に削減できるのも社外サービスを活用するメリットです。
1. バヅクリ
研修やチームビルディングの企画・運営を行うサービスのバヅクリは、その他の参加者とコミュニケーションを取りながら行うプログラムが多いのが特徴です。
バヅクリのプログラムはオンラインでの実施が可能です。
講師はその業界のプロが務めるのでしっかりと学べるだけでなく、コミュニケーションをデザインし盛り上がる研修やワークショップを提供してくれます。
参加者満足度は97%を誇り、企画から運営までをお任せできるので社内負担を85%もカットできるのも魅力です。
120種類以上のプログラムの中から好きなものを選ぶことができ、カスタマイズして自社にぴったりの研修やワークショップを作り上げることが可能です。
料理関係のワークショップも用意されています。
① スパイスカレーワークショップ
スパイスカレーの基本を学ぶことができ、誰でもおいしく作れるようになります。
現役の管理栄養士が初心者でも丁寧に指導してくれるので安心。
所要時間は120分です。
② 厚焼きパンケーキ作り
おしゃれなカフェで出てくるような綺麗にトッピングされた&高さのある”映える”パンケーキをみんなで作ります。
パンケーキは、トッピングによって味も見た目も様々に変化させることができます。みんながどんなパンケーキを作ったのか共有して楽しみましょう!
所要時間は120分です。
③ 寿司握り体験
お寿司職人さんからお寿司の握り方をレクチャーしてもらえるワークショップです。
ワークショップ後、参加者同士でお寿司を握るイベントを開催することもできます。
また、「寿司職人の話が聞けてためになった」との口コミも。
所要時間は90分です。
2. Sorisso
Sorissoは恵比寿にあるクッキング&コミュニケーションサロンです。
料理教室などの他に、チームビルディングを目的とした料理イベント企画運営委託や、スペース利用のサービスも展開しています。
要望、予算に合わせて適切なプランを迅速に提案。
企画から運営までをお任せできるので社内負担を削減できます。
3. Sunnylive
「食×クリエイティブ×コミュニケーション」をテーマに事業を展開するSunnylive。
オンラインチームビルディングクッキング・フードイベントのサービスも提供しており、オンラインでのイベント開催も可能です。
エンターテイメント性を取り入れた実践的なイベント内容で、楽しみながらチームビルディングができる上に、参加者には積極的に取り組んでもらうことができるでしょう。
http://sunny-live.com/online-teambuilding-cooking/
4. 築地クッキング
築地場外市場の中で、市場から仕入れた質の良い食材を使い、料理教室を行う築地クッキングは、訪日外国人向けに教室を運営していましたが、チームビルディング向けのコンテンツも展開しています。
「外国人のエグゼクティブ・幹部・VIPの接待・おもてなしに最適」として、グローバル企業幹部も利用しているのだとか。
基本的なプログラムだけでなく、市場での買い物も含まれた「チーム対抗 買い物&クッキング」や「利き酒」のプランもあります。
http://tsukiji-cooking.com/ja/team-building-cooking/
料理×チームビルディングの取り組み事例
ここではバヅクリで料理×チームビルディングに取り組んだ企業事例をご紹介いたします。
取り組み事例1:三菱商事ライフサイエンス労働組合
料理×チームビルディングの取り組み背景
コロナ禍の影響で、BBQやボーリング大会等、毎年対面で開催していたレクリエーションができなくなったことで、組合員同士のコミュニケーションが希薄になっていました。
そこでオンラインでも楽しみながら組合員同士のコミュニケーションを深められる方法がないか模索していました。
料理×チームビルディングの取り組み内容
規模や拠点に関係なく組合員が参加できる、そして組合員の家族も一緒に楽しめそうな「オンラインスパイスカレー」のプログラムをバヅクリで実施しました。
小さな子供も参加しやすく、自分たちで作ったものを一緒に食べて美味しさを実感し共有できるので、家族がいる人にとっても良いレクになったと感じています。
料理×チームビルディングの取り組み効果
組合員のみなさんには、本来の目的である「楽しむ」ということを感じていただけました。また入社時からコロナ禍で所属部署以外の人を知らない組合員も、カレー作りを通して違う部署や拠点の人とコミュニケーションが取れたことで、”この会社に入ったんだ”と実感できたようで若手の組合員にも良い機会になったかと思います。
三菱商事ライフサイエンス労働組合の料理×チームビルディング取り組み事例を詳しく見たい方はこちらをご覧ください。
取り組み事例2:バヅクリ株式会社
料理×チームビルディングの取り組み背景
バヅクリ株式会社ではリモートワークを取り入れていることと、地方在住のメンバーも多いため、業務以外での接点が少なく、一緒に働いているメンバーの人となりが分かりづらいといった課題がありました。
料理×チームビルディングの取り組み内容
相互理解を目的にチーム戦での料理対決を開催。それぞれのチームに食材が振り分けられ、その食材をもとに何を作るか決め、料理をつくるチームビルディングを行いました。
参加者の声
- 絶対に料理ができないだろうなと思っていたメンバーがテキパキと作業している姿を見て驚きました!
- 料理対決で同じチームだったメンバーと、今では作って美味しかったレシピのシェアをし合うほど仲良くなりました!
料理×チームビルディングの取り組み効果
通常の懇親会や飲み会ではなかなか会話が続かないこともありますが、チームで料理を作ることで自然なコミュニケーションが生まれ、どのチームも楽しみながらお互いを知ることができました。また相互理解を深めることで業務における会話の心理的ハードルも下がり、今まで以上に意思疎通が図りやすくなったと実感しています。
バヅクリでは「寿司握り体験」「厚焼パンケーキ」「スパイスカレー」を初めとした料理×チームビルディングのプログラムをご用意しています。
チームビルディングに取り組みたいと考えている担当者の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
チームで料理をすることで相互理解を深め、一体感を醸成し、チームビルディングを行うことができます。
また、相互理解を深めたり、一体感を醸成したりするためには
- どれだけコミュニケーションの機会を作れるか
- 活発なコミュニケーションを生み出せるか
- 素の状態を引き出し人となりを知れる機会を作るか
- それぞれの特性を活かして作業ができるか
がポイントになってくるでしょう。
料理を活用したワークショップなどの内製が難しい場合は、社外サービスを活用することをおすすめします。
ぜひ、料理を活用しチームビルディングを行ってみてください。