近年、その重要性が増し、企業経営においても注目されている「ダイバーシティ&インクルージョン」。
そのダイバーシティインクルージョンの推進のために、研修の導入をご検討されている方もいらっしゃると思います。
本記事では、ダイバーシティ&インクルージョンを効率的に推進するためにオススメの研修についてお伝えします。
目次
ダイバーシティ&インクルージョンが必要な背景
まずはダイバーシティ&インクルージョンが注目を集めるようになった背景・要因について軽く触れておきます。
ダイバーシティ&インクルージョンの重要性が増している背景として
- 少子化による将来的な労働人口減少懸念
- グローバル化による企業の海外進出の増加
- 働くことへの価値観の変化
などから、人材の確保のために外国籍の人材も含めて様々な価値観・考え方をもった人々が働けるようにする必要性が高まっていることが挙げられます。
ダイバーシティ&インクルージョンの定義や注目される背景については、こちらの記事で詳細にご説明していますので、ぜひ合わせて御覧ください。
ダイバーシティ&インクルージョンを推進することによる効果
ダイバーシティ&インクルージョンの推進が企業にもたらすメリットは、
- 人材獲得力の強化
- 顧客ニーズの多様化に対する感応度の向上
- 社員のモチベーション向上
- 離職率低下、定着率向上
などが挙げられます。
組織に多様性が実現すると、様々な考え方や事情を持つ優秀な人材が集まりやすくなります。
異なるカルチャーやパーソナリティを持った人材が組織に混ざることで、従来とは異なる視点からの意見やアイデアが生まれ、事業や組織に対する良い影響が期待できます。
参考:経済産業省 令和2年度 新・ダイバーシティ経営企業 100 選 100 選プライム/新 100 選 ベストプラクティス集
ダイバーシティ&インクルージョン推進には研修がおすすめ
それでは、ダイバーシティ&インクルージョンを推進するに当たり、研修という選択肢を選択することはどのようなメリットがあるのか、また研修はどのようなものかについてお話します。
研修を導入するメリット
1. 考え方や知識を効率的に学習
ダイバーシティ&インクルージョンを推進するために必要な考え方や知識を、社員が体系的に学ぶことができるという点が研修を導入する最大のメリットです。
外部の研修サービスには、体系的に学ぶことができるノウハウが詰まっています。
ダイバーシティを進めるためにはどのような考え方が必要なのか、どのようなことを問題になり得るのかなど、要点を抑えたプログラムとなっているため、自社のみでダイバーシティを推進するよりも効率的に進めることができます。
2. ダイバーシティ推進に取り組んでいることを社外へアピールできる
研修を導入し、実施していることは、社外へのダイバーシティの取り組みをアピールすることにも繋がります。
ダイバーシティの実現に力を入れていることは、採用面においてポジティブに働くでしょう。また、広報的な効果も期待できます。
3. 内部の準備費用がかからない
社内でダイバーシティに関する施策を実行しようとすると、準備に多大な時間とコストがかかってきます。
社内にノウハウがない場合は特に実施にコストがかかることが予想されるため、ノウハウが蓄積された外部の研修サービスを取り入れることは、そうした内部コスト削減においても有用と言えるでしょう。
ダイバーシティ&インクルージョン研修の内容例
1. ダイバーシティについて理解する
ダイバーシティや、ダイバーシティ&インクルージョンという考え方についての理解や、どのようなスキルが必要になるかについて学びます。
また、ダイバーシティを推進するにあたって必要な考え方、捉え方、心構えなどについても学ぶことができ、基礎的な土台を構築します。
2. ダイバーシティに必要なコミュニケーション手法
多様性を理解し、成果を出すことができる組織をつくるための考え方・コミュニケーション手法を学ぶことができます。
相手を理解すること、様々な視点から考えること、意見の相違を受け止めて建設的な相互理解を目指すことなど、ダイバーシティ推進のために必要なコミュニケーションについての理解及びスキルを身につけます。
3. ダイバーシティに必要なマネジメント手法
女性やシニア、外国籍、障害者やLGBTなど、様々な属性に対する理解と、それぞれの属性に対してどのようなマネジメントを行うべきかについて学ぶことができます。
また、育児・介護休業法など、関連する法律についても学ぶことができます。
4. 経営戦略としてのダイバーシティ&インクルージョン
ダイバーシティ経営に必要な要素や、ダイバーシティ経営の効果、必要なアクションなど、経営的な目線からダイバーシティ&インクルージョンを捉えることができます。
5. ダイバーシティ&インクルージョンの実践・ワークショップ
自分とは異なる立場の人になりきり、キャリアパスを考えたり、普段の業務を行う上での不都合を洗い出したりと、様々な属性における視点を身につけるワークショップを実施します。
ワークショップを通して、自分が如何に無意識に1視点で物事を捉えているか、人によって物事の捉え方が異なるのかを実感する機会となります。
研修会社を選ぶ際のポイント
どの研修サービスを選ぶべきかについて、考慮すべきポイントは
- カリキュラム内容
- 研修実施件数
- 導入している業界
- 得意な企業規模
- 利用企業やユーザーの声
などが考えられます。
まずは内容がどのようなものか、しっかりしているかを確認しつつ、実績や利用者の声などを確認しましょう。
おすすめの研修会社
1. 株式会社バヅクリ
バヅクリ株式会社が提供する、オンラインダイバーシティ研修では、多様性を理解して成果を出せる組織をつくるための考え方・コミュニケーション手法・マネジメント手法を学ぶことができます。
人種や性別などを元にした「統計学的多様性」のほか、考え方・捉え方などの違いである「認知的多様性」についても学びます。
また、多様な人材を登用するだけに終わらず、個々の違いを受容しながらひとつの組織としての力を発揮する「ダイバーシティ&インクルージョン」や、意見の相違から目をそらさず、建設的な相互理解を推進する「シナジーコミュニケーション」など、一歩進んだ「ダイバーシティ研修」を提供しています。
2. 株式会社インソース
株式会社インソースのダイバーシティ研修は、女性やLGBT、シニア、外国人、そして男性も含め全ての方の活躍を推進するため、様々なニーズに合わせたプログラムが用意されています。
https://www.insource.co.jp/pdiversity/index.html
3. 株式会社リスキル
全講座が『料金一律』であることが特徴の、株式会社リスキルの研修です。
ダイバーシティ基礎研修では、人それぞれの多様性や属性を尊重し、さらにひとりひとりに応じた適切や対処ができるようになります。
https://www.recurrent.jp/listings/diversity-diversity-basicshalf-movie
4. 株式会社日本能率協会マネジメントセンター
ダイバーシティ経営の考え方を正しく理解し、多様性を活かす職場マネジメントの考え方と行動を学び、また個々のスキルや考えを認めて活かす「インクルージョン風土」を醸成するために必要なポイントを理解し、それを推進する管理者としての役割と行動を学ぶ研修です。
https://www.jmam.co.jp/hrm/course/training/dim.html
まとめ
ダイバーシティ&インクルージョン研修を提供している会社は複数あるため、しっかりと自社に適している研修会社を選び、導入することが重要です。
社内で研修を実施するノウハウがない場合は、効果的な研修を実施するためにも最初は外部に依頼することを検討してみてはいかがでしょうか。
ダイバーシティ&インクルージョン推進徹底解説セミナー動画
ウェルビーイングを達成する方法として、組織のダイバーシティを促進することが考えられます。
バヅクリが開催した、D&I推進のための組織立ち上げや具体的な施策、失敗事例について、D&I第一人者がノウハウを公開する対談型ウェブセミナーについて動画を公開しておりますので、よろしければ御覧ください。