社員を育成するマネージャーや先輩の中には、「新入社員や若手社員が打たれ弱く、教育に苦労している」と感じる人もいるのではないでしょうか?
最近の若い世代は「一人ひとりの個性を育み、尊重する」という価値観のもとで行われてきたゆとり教育や、コンプライアンスに基づいた教育を受けてきた世代です。
そのため彼らは、過去に強い叱責や大きな挫折を味わった経験をすることがあまりありません。
そして、そのような特徴を持つ新入社員・若手社員に成長してもらうためには、レジリエンスを身につけてもらうことが重要です。
ここではレジリエンスの意味や高め方、レジリエンスを面白く学ぶ方法を解説します。
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目次
そもそもレジリエンスとは?
レジリエンスとは、困難や逆境に直面したときに、うまく適応して乗り越えるための「しなやかで折れない心の強さ」のことです。
日本語では「精神回復力」や「緩衝力」、「適応力」といった意味があります。
レジリエンス(resilience)という言葉は、日常生活で一般的な言葉となった「ストレス」とともに、もともとは物理学から生まれた言葉です。
ストレスは「外部の力による歪み」という意味で使われているのに対し、レジリエンスは「外部の力による歪みを跳ね返す力」という意味を持っています。
そこから転じて、ストレスフルな状況下でもしなやかに順応できる能力をレジリエンスと呼ぶようになりました。
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自信を無くしている若手社員や上からも下からも板挟みの中間管理職の方、成果に対するプレッシャーが大きいハイキャリア層など、全てのビジネスパーソンにおすすめの研修プログラムです。
なぜレジリエンスは注目されているのか
「レジリエンス」という概念は、もともとはポジティブ心理学の専門用語として用いられてきました。
しかし、近年ではビジネス現場でもレジリエンスが注目されはじめています。
レジリエンスが注目されている背景として、グローバル化やテクノロジーの進化など、ビジネス環境の変化が激しくなっていることが挙げられます。
また、近年はコロナ禍の影響でリモートワークが増加しており、人材の流動化が高まるなど、働き方も大きく変化しています。
このような時代の急速な変化に対応する力として、レジリエンスの重要性が高まっています。
また、社員のレジリエンスを高めることは企業の採用・人材活用の面でも有効です。
社員のレジリエンスが向上すると、メンタルヘルスの改善やコミュニケーションの活性化にもつながるため、離職率が低下します。
またメンバーのレジリエンスが高い組織は、多様な人材を受け入れて協業することが容易になるため、ダイバーシティの向上にも繋がります。
レジリエンスを高める方法
ここでは、レジリエンスを高める方法を具体的に解説します。
自分の思考の癖を知る
レジリエンスを高める方法として、自分の思考の癖を知ることが挙げられます。
レジリエンスを高めるには、起こった出来事・事実と自分の感情・解釈を切り分けることが重要です。
自分の思考の癖を把握しておくと、ストレスを感じる出来事に遭遇したときでも客観的な視点で対処できるようになります。
自分の思考の癖を知るための論理療法として、臨床心理学の博士であるアルバート・エリスが提唱した「ABCDE理論」があります。
ABCDE理論とは、日常生活でおこる様々なことを、下記の「A・B・C」に切り分けて考え、さらにそこから「D・E」を考えることで解釈を変える思考法です。
- A(Activating Event)=出来事、事実
- B(Belief)=信念(考え方、価値観、思い込み)
- C(Consequence)=結果(解釈により生じる感情や行動、身体反応)
- D(Dispute)=反論(自分の捉え方への疑問・反論)
- E(Effect)=効果(効果的な新しい信念体系や人生哲学)
このようにABCDE理論などを利用して、自分の思考の癖や無意識の内に持っている価値観を明確にすると、強いストレス下でも物事を多面的に捉えられるようになります。
自己効力感を高める
自己効力感とは、達成しなければならない目標や壁に対して「自分は遂行できる」という気持ちを持てる心理状態を表します。
自己効力感と似た言葉に「自己肯定感」という言葉があります。
自己効力感は目標を達成する際に「自分ならできる」と思える心理状態を指すのに対して、自己肯定感は、目標達成の有無に関係なく、無条件で「自分には価値がある」と思える状態を指します。
自己効力感を高めるには、小さな成功体験を積んだり、身近なロールモデルを観察したりすることが重要です。
これらに取り組むことで、大きな成功までの過程を疑似体験できるため、自己効力感を高めることに繋がります。
周囲からのサポートを得る
レジリエンスを高めるためには、凝り固まった自分の価値観や考え方をほぐし、物事をさまざまな角度から見られるようになる必要があります。
しかし、自分の一人の取り組みだけでは自分の意識を変えるのはなかなか難しいものです。
そこで、周囲の人にストレスを感じた出来事やそのときの感情を共有し合い、互いにサポートし合える環境を作ることをおすすめします。
他者のアドバイスや意見を聞くことで、新たな価値観や捉え方を発見することに繋がります。
また周囲からのサポートを得ることによって、相互に助け合いながらレジリエンスを高めること
ができるでしょう。
レジリエンスを高めるには、研修がおすすめ!
本記事ではレジリエンスの意味や高め方、レジリエンスを面白く学ぶ方法を解説しました。
今回説明した内容を、自分1人だけで実践するのは簡単ではありません。
しかしレジリエンス研修であれば、レジリエンスを高める方法を他者と関わりながら実践することができます。
また研修であれば、様々なワークを通して学ぶことができるため、内容も面白く、退屈に感じにくいでしょう。
社員のレジリエンスを高めたいと考えている経営者や人事担当者の方には、レジリエンス研修がおすすめです。
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