報連相は社会人の土台になるスキルですが、「やっているはずなのに伝わらない」「若手から相談が上がってこない」という声は多くの職場で聞かれます。この記事では、報連相研修の目的やプログラム例に加えて、報告・連絡・相談の正しい進め方、報連相がうまくいかない原因、現場に定着させる工夫までを実務の視点でまとめました。

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令和の研修

社会人に必要な「報連相」

報連相を行う社員

「報連相」とは社会人に必要不可欠なスキルで、報告・連絡・相談を指し、頭の文字をとって「ホウレンソウ」と言われています。

報連相とは

報連相は、報告・連絡・相談の頭文字をつないだ言葉です。3つはまとめて語られがちですが、それぞれ目的も中身も異なります。

報告:事の経過や結果などを述べること

連絡:予定や決定事項などの情報を、関係者に正確に知らせること

相談:問題解決のために話し合ったり、他人の意見を聞いたりすること

報告と連絡は似たものとして認識されがちですが、厳密には行うべきことが違ってきます。この違いがあいまいなままだと、聞き手は要点をつかみにくくなり、二度手間や認識のズレが起こりやすくなるのです。

報連相が仕事の土台になる理由

組織で働く以上、情報を正確にやり取りできるかどうかが仕事の結果を大きく左右します。情報共有の正確さや速さが、業務の結果に大きく影響します。

報連相がしっかり回っている職場では、連絡や相談がしやすくなり、トラブルの芽を早い段階で見つけられます。逆に報連相が滞ると、問題が表面化したときには手遅れ、という事態になりかねません。

リモートワークなどで離れた場所で働く場面が増えた近年は、相手の様子が見えにくいぶん、報連相を意識して行う必要性がいっそう高まっているといえます。特に若手は上司へ報連相する機会が多いので、早いうちにポイントを押さえておきたいところです。

報連相研修の目的と必要性

報連相は実践しながら身につくものですが、ポイントを知らないまま続けても、なかなか質は上がりません。だからこそ、知識と型を最初に学ぶ場として研修が役立ちます。研修が必要とされる理由を、2つの角度から見ていきましょう。

早い段階で習慣化するため

新入社員のうちに報連相の型を身につけておくと、その後の仕事の進め方が大きく変わります。入社直後は何をどこまで伝えればよいか判断がつかず、報告のタイミングを逃してしまう人も少なくありません。早い時期に研修を受けて報連相を習慣にしておけば、上司や先輩からの助言を受けやすくなり、行動の修正も早まります。周囲からの信頼も得やすくなり、チームの一員として自然に動けるようになっていくでしょう。

育成のスピードを上げるため

報連相は、本人の成長速度にも直結します。進捗や悩みが上司に共有されないと、上司の側も「どこでつまずいているのか分からない」状態になり、手の打ちようがありません。報連相がスムーズになれば、上司は適切なタイミングでフォローでき、若手は早く戦力になっていきます。育成の遠回りを防ぐという意味でも、報連相研修には十分な意味があるといえます。

報連相がうまくいかない原因

研修の中身を考える前に、そもそもなぜ報連相が滞るのかを押さえておくと、研修で扱うべき要点が定まります。ここでは、報連相がうまくいかない原因を解説します。

叱責や評価への不安

報連相が滞る背景には、「報告したら怒られるのではないか」という不安があります。とくに悪い知らせほど、若手は「もう少し様子を見てから」と先延ばしにしがちです。本人の中では「今言うと印象が悪くなる」という計算が働いており、その結果として問題の発覚が遅れてしまいます。報告が叱責の場になっていないか、受け手の側も振り返ってみる価値があるでしょう。

相談相手やタイミングが分からない

誰に・いつ相談すればよいか分からず、動けないままになるケースもよく見られます。上司が忙しそうにしていると、「今声をかけてよいのだろうか」とためらってしまう若手は少なくありません。相談すること自体のハードルが高いと、問題を一人で抱え込み、気づいたときには大きくなっていた、という展開になりがちです。研修では、相談の切り出し方やタイミングの目安まで具体的に扱うと効果が出やすくなります。

離れた場所で相手の状況が見えない

オフィスを離れて働く場面が増え、相手の表情や手の空き具合が見えにくくなりました。対面なら自然に生まれていた雑談や声かけが減り、報連相を意識しないと抜け落ちてしまいます。チャットやオンライン会議では温度感が伝わりにくく、「これくらい言わなくても伝わるだろう」という思い込みもズレを生みます。働く場所が分散している前提で、報連相のルールをあらかじめ決めておくと安心です。

報連相研修で押さえるべきポイント 

報連相は、何でもかんでも伝えればよいというものではありません。報告・連絡・相談には、それぞれ伝わりやすいやり方と、伝えるべき頃合いがあります。研修で扱う中身を、3つに分けて見ていきましょう。

報告は結論から伝える

報告でいちばん大切なのは、結論を先に伝えることです。経緯から順番に話すと、聞き手は「結局どうなったのか」が分からないまま話を追うことになり、肝心の部分が頭に残りません。タイミングは、指示を受けたとき・作業の途中・トラブルや変更が起きたとき・完了したときが基本になります。研修では、この「結論→理由→経緯」の順番を、実際の業務場面を想定したロールプレイで繰り返し練習させると定着しやすくなります。あわせて、計画とズレた場面ですぐ報告する流れも演習に組み込むと、現場での早い対応につながっていきます。

連絡は事実を簡潔に素早く共有する

連絡は、自分の予定や決まった事柄を、関係者に正確に伝える行動です。ここに主観や憶測が混ざると、受け手は何が事実なのか判断できなくなります。「○月×日△時から会議です」のように、必要な情報だけを簡潔にまとめるのが基本といえます。研修では、だらだらと長い連絡文を「事実だけ」に書き直すワークを取り入れると、簡潔に伝える感覚をつかんでもらえます。口頭・メール・チャットそれぞれで例文を扱い、手段に合わせて伝え方を変える練習までセットにしておくと、現場での迷いが減るでしょう。

相談は要点を整理して早めに持ちかける

相談は、判断に迷ったときに上司や先輩の力を借りる行動です。何を相談したいのかが整理されていないと、相手は意図をつかむまでに時間がかかってしまいます。研修では、「何について」「どこで迷っているか」「自分はどう考えているか」を一枚のメモにまとめてから相談する型を練習させると効果的です。さらに、相談を切り出す一言や、声をかけるタイミングの見極め方までロールプレイで扱うと、「相談しづらい」という心理的なハードルを下げられます。一人で抱え込む前に早めに動く習慣を、研修の場で体験してもらうことが狙いです。 

報連相研修のプログラム例

報連相研修を行う組織

報連相研修で実施するプログラムの一例をご紹介します。基礎の理解から実践練習、振り返りまでを一連の流れで組み立てると、学びが定着しやすくなります。

報連相とはなにかを伝える

「報連相」で行うことを伝えます。
先ほども言ったように、報告と連絡は似たもののように感じるかもしれませんが、厳密には行うことは異なります。
報連相はどうして行うのか、それぞれ何をするのかを知ることにより、より伝わりやすい報告や連絡ができるようになります。

伝え方のポイントを学ぶ

報連相を行う際のポイントを学びます。若手社員の中には、何を伝えればいいのか分からず、起こったことや思ったことを全て並べてしまう人もいるでしょう。それでは要点が埋もれ、伝わりにくくなってしまいます。ポイントを押さえることで、伝わりやすくミスの少ない報連相ができるようになります。

また、忙しそうな上司には相談しづらいと感じる社員もいます。相談するタイミングや、本当に聞きたいことを的確に伝えるコツを知ることで、相談へのハードルを下げられます。

メールやチャットでの報連相を学ぶ

報連相は口頭だけでなく、チャットやメールなどテキストで行う場面も増えています。そのため、それぞれの手段に合わせた書き方やポイントを学びましょう。文章では声色や表情が伝わらないぶん、結論を先に置く、用件を一つに絞るといった工夫が効いてきます。送る相手や緊急度によって手段を使い分ける感覚も、ここで身につけておきましょう。

報連相研修を成功させるポイント

同じ内容を扱っても、設計しだいで研修の効果は変わります。実施側が押さえておきたいポイントを整理しました。

研修の目的を最初に共有する

研修の冒頭で、なぜ報連相を学ぶのかという目的を伝えます。重要性が腑に落ちると、受講者は前向きに取り組みやすくなります。「やらされている」と感じたまま受けると学びは身につきにくいので、チームの連携が良くなる、成長や評価につながる、といった本人のメリットまで言葉にして伝えておくとよいでしょう。

事実と意見を分けて伝える練習をする

報連相では、事実と意見を分けて伝えることが大切で、それができると分かりやすい報連相になります。事実と意見が混ざった報告は、聞き手も要点をつかみづらく、トラブルを招きかねません。「起きた事実」と「自分の解釈・提案」を口に出して切り分ける練習を、ロールプレイの中に組み込んでおくと効果的です。

配属前と配属後の2回に分けて実施する

新入社員向けの報連相研修は、配属前と配属後の2回に分けて行うのがおすすめです。配属前の研修では基礎を学び、配属後の研修では、その部署で必要になる項目を取り入れて、実務に近い形で行いましょう。一度きりで終えず、現場を経験したあとにもう一度学び直すと、つまずいた点と結びついて理解が深まります。

実践ロールプレイングで練習する

報連相に関する知識を得たら、次はロールプレイングです。実務に近い形で繰り返し練習しておくと、現場でもスムーズに動けるようになります。自分が報告を受ける役を体験すると、「どう伝えられると分かりやすいか」を受け手の立場から考える機会にもなります。上司役・部下役を交代しながら進めると、学びがより立体的になるでしょう。

研修の振り返りを行う

研修の最後には振り返りを行いましょう。振り返ることで、学びがさらに深いものになります。レポートの作成や簡単なテストを取り入れるのも一つの方法です。「明日からどの場面で実践するか」を一人ひとりに言葉にしてもらうと、研修と現場のあいだに橋がかかり、行動に移しやすくなります。

報連相を定着させるためのポイント

研修で学んだ内容を現場で続けてもらうには、定着の仕掛けが欠かせません。すぐに取り入れやすい2つの工夫を紹介します。

Bad News First を徹底する

報連相では、悪い知らせを先に伝える「Bad News First」を基本にすると、対応が後手に回りにくくなります。悪い内容ほど早く共有されれば、上司は手を打つ時間を確保できます。若手は悪い報告に気後れしがちなので、「早く言うほど助かる」という空気を、受け手の側からつくっておくことが肝心です。叱るのではなく、まず報告してくれたこと自体を受け止める姿勢が、次の報連相につながります。

報連相のテンプレートを用意する

毎回ゼロから考えると負担が大きいので、伝える型をあらかじめ用意しておくと続けやすくなります。たとえば「結論」「現状」「自分はどうしてほしいか」「自分が取った行動と結果」を並べるだけでも、報連相の中身は整います。考えなくても型に沿って話せるようになるまで、日々の業務で繰り返し使ってもらうことがポイントです。型が身につくと、報連相のばらつきが減り、受け手の負担も軽くなっていきます。

声をかけやすい場をつくる

若手が報連相をためらう大きな理由は、上司が忙しそう、あるいは不機嫌そうに見えることです。声をかけづらい空気が出ていると、若手は萎縮して報告を後回しにしてしまいます。朝のひと声や、進捗を気にかける声かけだけでも、話しかけてよい合図になります。普段から部下を気にかける姿勢が見えていると、いざというときの報連相も自然に上がってくるようになるでしょう。

報連相研修の効果を最大化!「自分ごと化」できる研修デザインの極意

多くの企業で見られる報連相研修の課題は、「研修時には理解しても、実務で実践されないこと」です。実際に機能する報連相を定着させるには、受講者が「自分ごと」として学び、行動に移せる設計が不可欠です。
本ホワイトペーパーでは、報連相を定着させるための研修デザインを徹底解説!

  • 研修が「一過性のイベント」にならないための設計ノウハウ
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など、自分ごと化できる研修デザインについて解説した資料はこちらからダウンロードできます。

自分ごと化できる現場がコミットする研修デザインの最前線

報連相研修でおすすめのサービス

研修を実施するにあたり、社内に講師を務められる人材がいない場合や、社内負担が大きすぎる場合は社外のサービスを活用することをおすすめします。

最後に報連相研修を行う際におすすめのサービスをご紹介します

1. 令和の研修

令和の研修は、研修やワークショップの企画・運営を行うサービスです。
200種類を超える研修プログラムは、その他の参加者とコミュニケーションを取りながら行うものが多いのが特徴です。

講師はその業界のプロが務めるのでしっかりと学ぶことができる上に、「楽しい」と感じられる研修を実施してくれるので前向きに受講してもらうことが可能になります。

座学ではなくロールプレイ・グループワーク中心である令和の研修は参加者満足度は97%を誇り、企画から運営までをお任せできるので社内負担を90%も削減することができます。

料金250,000円〜
所要時間60分程度〜

ムキアイの報連相研修におすすめプログラムをご紹介します。

相談力向上ワークショップ
仕事がスイスイ進む 相談力向上ワークショップ

部下から上司へ相談する際は、相談しづらさを感じたり、どう切り出せばいいかわからなかったりと、コミュニケーションのロスが発生しがちです。
このワークショップではワークやディスカッションを通し相談しづらさを解消し、それに加え相談する際のテクニックを学びます

コミュニケーションの機会を作り出しにくいテレワーク下でも役立つスキルを学ぶことができるワークショップです。

2. PHP研究所

PHP研究所
出典:PHP 研究所

松下電器(現パナソニック)の創業者・松下幸之助が創設したPHP研究所。
人間の発展、そのための教育を施すことなどを目的とし、研究、出版・普及、啓発・実践を3つの柱として事業を展開しています。

同研究所からは、報連相に関するDVD教材が発売されています。
このDVDを用いることで、報連相研修を実施することが可能になります。
繰り返し視聴できることが、DVD教材を利用することのメリットと言えるでしょう。

料金35,200円
所要時間約98分

https://hrd.php.co.jp/dvd/detail.php?code=A1-1-012

3. 株式会社TAC

株式会社TAC
出典:株式会社TAC

インフラ整備関連資材の販売を行う製品販売部と、人材育成を担う研修事業部の2つの事業を行う株式会社TAC。
研修事業では多くの研修を提供しており、『ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)研修』も実施しています。

同社の報連相研修では、報連相を行う目的やポイントをしっかりと理解することで、業務時の報連相の定着化を目指します。

料金要問い合わせ
所要時間要問い合わせ

http://taccorp.jp/staff/training6

4. ラーニングエージェンシー

ラーニングエージェンシー
出典:ラーニングエージェンシー

企業の人材育成支援を行うラーニングエージェンシー。
講師派遣型研修や、定額オンライン研修、定額集合型研修など、様々なスタイルで研修を提供しています。

同社の報連相研修は公開型で行われており、

  • 『体感型』報連相研修1<仕事の受け方編>
  • 『体感型』報連相研修2<報告・相談編>

と2つのプログラムを用意。
ロールプレイングを交えながら学びを深めていきます。

また、講師派遣型研修では自社に合わせたプログラムのカスタマイズが可能です。

料金20,000円 / 人
所要時間180分

https://www.learningagency.co.jp/seminar/lineup/communication_010.html

5. インソース

インソース
出典:インソース

オフラインだけでなくオンラインでも研修を実施している研修サービスのインソースでは、主に若手社員に向けて、いくつかの報連相研修を展開しています。
研修のスタイルは、講師派遣型研修と、公開講座型研修から選択することが可能です。

講師派遣型、公開講座型共に座学だけでなくワークも交えながら研修は進みます。
公開講座型研修は申し込みの際に、オフラインでの受講かオンラインでの受講を選ぶことができます。

料金24,400円 / 人(公開講座)(会員価格)
所要時間6時間45分(公開講座)

https://www.insource.co.jp/wakate/hourensu.html

6. SMBCコンサル

SMBCコンサル
出典:SMBCコンサル

組織のコンサルティング事業や、教育事業などを行うSMBCコンサル。
教育分野の事業ではセミナーの開催や定額制Webセミナーの実施など、様々な形で学びの支援をしています。

同社の報連相研修では、講義を聴講する他にワークやディスカッションを行いながら、報連相の基礎を学びます。

料金24,400円 / 人(公開講座)(会員価格)
所要時間7時間

まとめ

報連相は、社会人に欠かせないスキルです。研修を行うことで、その型を効率よく身につけられます。

研修を設計するときは、報告は結論から、連絡は事実を簡潔に、相談は要点を整理してから、という進め方を具体的に扱うことがポイントです。あわせて、報連相がうまくいかない原因や、定着のための工夫まで踏み込むと、現場が変わる研修に近づきます。社内での実施が難しいときは、令和の研修のような社外サービスの活用も検討しましょう。

大手の研修会社ではできない今の育成課題を解決「令和の研修」

「研修はやっている。でも現場は変わっていない気がする」「理論は学んだはずなのに、実践ではうまく使えていない」そんなお悩みはありませんか?

バヅクリが提供する「令和の研修」は、身につけてほしい力と、現代の課題にマッチし、現場で本当に使える能力を養成する研修です。

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