近年、重要性が高くなっているレジリエンス。
レジリエンスを高めることで、従業員側も企業側も様々なメリットを得られます。
そこで今回は、レジリエンスを高めるトレーニング方法などをご紹介します。
レジリエンスが高く、変化の多い今の時代に柔軟に対応し活躍できるビジネスパーソンを目指しましょう。

レジリエンス向上を研修で学ぶのにおすすめなのが、バヅクリのレジリエンス研修です。過去の体験をチームで共有しながらレジリエンスを身につけます。
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レジリエンスが求められる背景

レジリエンスが求めらる背景

Resilience(レジリエンス)とは、自発的治癒力や回復力を指す英単語です。
心理学においては「心の回復力」のことを指します。
ビジネスシーンでは主に、後者の意味で使われることの方が多い言葉です。

レジリエンスが必要とされるようになった背景としては、時代が変化する速度が速く、労働環境の変化も大きいことから、ストレスを感じたり、困難にぶつかったりするビジネスパーソンが増えていることが挙げられます。
変化が多発する状況で柔軟に対応できなかったり、失敗をいつまでも引きずっていては良いパフォーマンスはできません。

また、大きなストレスを感じることや、ネガティブ感情で心がいっぱいになるなどの状況は、自己肯定感が低い日本人ならではの傾向とも言えます。

レジリエンスとは?注目される背景や高め方について詳しくはこちら

レジリエンス向上による効果

向上するレジリエンス

レジリエンスが向上することによって得られる効果やメリットは、以下のようなものがあります。

1. 従業員の定着

従業員のレジリエンスが高まることで、職場に対する不満や、働きにくい環境だという思い込みなどがなくなり、定着率が高まります。
離職を阻止でき優秀な人材が企業にとどまるようになることで、人材力の強化に繋がります。

2. 将来的なリスクへの備え

レジリエンスが低くメンタルヘルスが不調になると、うつ病などの心の病気や、体の病気になります。
レジリエンスを高めておくことで、将来そのような病気になるリスクを抑えることができます。
もしハードワークな時期が来たとしても、レジリエンスが高いとメンタルヘルスの不調を起こすことなく、パフォーマンスを維持できる人材になれます。

3. 企業価値向上

レジリエンスを向上させることで、企業価値を向上させることができます。
従業員1人1人のパフォーマンスが高くなることで、組織の生産性も上がり、売上などの結果に繋がるでしょう。

また採用の際に、レジリエンスの力がありモチベーション高く働いている従業員が多い職場の方が、候補者から見て魅力的な環境に見えます。
そして、従業員のレジリエンス向上に取り組んでいる企業とアピールすることで、「従業員のことを考えている企業だ」というイメージを持ってもらうこともできます。

レジリエンスを高める方法

レジリエンスを高めるトレーニング

続いて、レジリエンスを高めるためのトレーニング方法などを

  • 個人でできる方法
  • 組織で取り組む方法

の2つに分けてご紹介します。

個人でできる方法

1. 自分をよく知る

まずは、自分の考え方の癖を把握したり、自分の性格に合っている生き方・働き方や、人との距離などを知ることが大切です。
心理テストや診断などを受けてみることで、自分自身の知らなかった一面や心の状態を発見することがあるかもしれません。
その結果を自分なりに解釈した上で、どのようなアプローチでレジリエンスを高めると良いのかを考えると効率的に向上させられるでしょう。

2. レジリエンス・トレーニングを行う

もともとレジリエンスが高い人もいますが、低い人でもトレーニングを行うことでレジリエンスを高められます。

レジリエンス・トレーニングでは、レジリエンスを高める方法、マインドのコントロールやストレスマネジメントなどの技術、その理論などを学びます。

具体的なワークには、

  • 「ABC分析」で自分を知る
  • 「思考のワナ」から抜け出す
  • 「氷山思考」を探り当てる
  • 自分の「思い込み」に挑む
  • 未来の「シナリオ」を書き直す
  • 一瞬で心を静める「エクササイズ」
  • 窮地で自分の思考に反論するワーク

などがあります。

参考:『折れない心のつくりかた』(すばる舎)

その他、合わせて幸福感を高めるポジティブ心理学を学ぶことや、自分の気晴らしになる行動を知ることもレジリエンスを高めるためにできることです。

3. 自己効力感を高める

自己効力感とは、目標を達成するための力を自分自身が持っていると認識することを指します。
自己効力感が高い人の特徴としては、プレッシャーを感じる時や失敗した時もネガティブ思考になりすぎず、自尊心が高く心の回復が早いことが挙げられます。
自己効力感を高めるには、成功体験を積み重ねることが大切です。

4. 思考パターンを変える

中にはどうしてもネガティブな感情で心がいっぱいになってしまう人もいるでしょう。
そんな人は自分自身の思考パターンを変えることで、逆境や困難に当たった時でも、ネガティブにならず前向きに物事に取り組めるようになります。

しかし、考え方はそう簡単に変わるものではありません。
感情や思考を変えるためには、感情をコントロールするコツを学んだり、成功体験を得ることで自信をつけることなどが必要です。
また、心理テストなどで自分のタイプを知ったり、心理学を上手に活用したりするようにしましょう。

5. 周囲との繋がりを持ち、サポートを得る

困難な状況になった時や誰かに相談したい時などに、トレーナーにフィードバックをしてもらう、コーチングを依頼するなど、サポートしてくれる人を探すのも1つの方法です。
完全に1人でレジリエンスを高めていくには限りがあります。
人のサポートを得ることで、自分が想像していたよりもレジリエンスを高められることがあります。

レジリエンスを高めるためには自分の心と深く向き合うことが必要になります。
ですから、コーチングを依頼する人や、トレーナーをしてもらう人は、本音を話せる信頼できる人、もしくはコーチング、コンサルティングのプロに担当してもらうといいでしょう。

管理職の社員や先輩に当たる従業員がこの役割を担う場合には、マネジメントスキルやコンサルティングの能力をつける必要があります。

組織で取り組む方法

1. 人材ごとの特性の再確認

人材によって強みや、メンタルの回復力、ストレス耐性、思考の柔軟性などはそれぞれ異なります。
組織側は、従業員の特性をよく知るようにしましょう。
その人に持つ特性によって、効果的なレジリエンス・トレーニングの内容も変わってきます。

2. 企業文化の醸成、独自性の追求 

組織風土が変わることで仕事に対する従業員の心持ち、考え方も変わります。
前向きな雰囲気や、失敗をしても誰かがフォローを行う文化、ミスを執拗に責めない、従業員の特性を活かすなどのカルチャーの醸成をしましょう。
そのためには新しい制度の導入や活用、教育方法の実践などが必要になる場合もあります。

3. 心理的安全性の高い職場づくり

心理的安全性の高い職場では、従業員のメンタルヘルスが安定します。
心理的安全性の高い環境を作るためには、従業員同士の相互理解を深めることや、リーダーの育成、ウェルビーイングな組織を目指すことなどが重要です。

心理的安全性の高い職場を作るための取り組みをする際には、ヒアリングを行い組織の状況や、現場の従業員の声を知ってから、必要な取り組みを行うようにしてください。

万が一、従業員にうつ病などの病気などメンタルヘルスの不調が起こった際にも、職場復帰をしやすくする、カウンセリングを受けられるようにするなどの社会的支援を行いましょう。

ウェルビーイングについて詳しくはこちら

4. 研修やワークショップの実施

レジリエンスを高めるための講座やワークを実施し、社員教育に取り組みましょう。
受講の対象者は、新人からベテラン社員まで幅広い層に受講してもらうといいです。
しかし、階層や目的に合わせて、身につけたいスキルや知識が異なるため、実施すべきプログラムも変わってきます。
受講者のグループ分けをし、それぞれに合ったカリキュラムを選ぶようにしましょう。

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出典:バヅクリ

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若手社員からハイキャリア層まで、誰でも学びが得られる研修です。

まとめ

どんな状況にもめげず柔軟に対応できる思考を持ち、心を健康に保つことは、ビジネスシーンだけでなく人生においても大いに役立ちます。
レジリエンスを高めておくとどんな試練でも乗り越え、様々なシーンで活躍できる人材になるでしょう。

1人でもレジリエンスを高めるためのトレーニングなどを行えますが、誰かのサポートがあったほうが、効率的にレジリエンスが高められると言えます。
企業側は研修やワークショップを開催するなど、従業員のレジリエンス向上のサポートをぜひ行ってください。

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