昨今、高まる内定者フォローの重要性

内定者フォローの重要性

学生からの内定承諾を獲得するために、重要となるのが内定者フォロー。
内定者フォローは学生の入社への不安を取り除いたり、社会人になるため必要な知識やマナーを身につけることを目的とします。

近年、新卒市場は、売り手市場から買い手市場へと変化し、優秀な学生ほど複数得た内定の中から、入社する企業を選ぶ傾向にあります。
そのため、優秀な学生からの内定をより多く獲得するためには、内定者の不安を取り除きエンゲージメントを高める、内定者フォローが重要になってくるのです。

また、新型コロナウイルスの流行をきっかけに、テレワークやオンライン会議の実施などが普及しより一層、内定者フォローツールの重要性が高まってきました。

内定者フォローの具体的な施策やポイントが知りたい方は、下記の記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。
内定者フォローのポイント!内定辞退を防止するコミュニケーション施策

内定辞退率は上昇傾向!内定企業への不満とは?

2022にかけて、オンライン採用の普及により複数内定を持つ学生が増加傾向にあるため、内定辞退率は上昇傾向にあり、内定者フォローを強化する企業が増えていますが、効果的な施策がわからない担当者も多いかと思います。

学生が内定通知を受けた企業に対して、何に不安を感じ、内定辞退に至るのか、アンケート調査を行い企業に対する不満点をまとめました。

調査結果は下記からダウンロードできますので、内定者フォロー施策の参考にしてみてください。

内定者フォローツールはどのようなものがあるのか

内定者フォローツールの種類

内定者フォローツールにはどのようなものがあるのでしょうか?
まずは、その種類や特徴をご紹介していきます。

e-ラーニング系

動画などの教材を使い、各自、自宅で学習を進めます。
ビジネスマナーや、社会人になってから必要となる知識、業界についての知識などを学びます。
最後にレポートを提出してもらったり、テストを行なったりすることで理解度を確認できます。
新型コロナウイルスの影響で、1つの会場に集まることが難しい今でも導入しやすい内定者フォローツールです。

SNS系

SNS系のツールは、社内の様子や、先輩の情報など、社内情報を発信できるだけでなく、カジュアルに内定者とコミュニケーションを取れます。
また、スマートフォン世代の内定者たちにとっては使いやすく身近に感じることができ、観覧率や返信率の向上を期待できます。

研修系

研修の代行や、研修内容・ノウハウの販売を行なっている企業もあります。
オフラインで行うものだけでなく、オンラインで実施できる研修もあるので、コロナ禍や、遠方に住む内定者が多い場合でも、内定者フォローを実施できます。

冊子・雑誌系

雑誌や冊子を内定者の自宅まで郵送し、それを読むことで学習進めたり、内定者の不安を取り除いたりします。
最後にレポートを提出してもらったり、テストを行なったりすることで、理解度を確認することができます。

内定者フォローツールの注意点・デメリット

内定者フォローツールの注意点

利用することで効率的に内定者フォローを行える、内定者フォローツールですが、使用する際の注意点もあります。
内定者のエンゲージメントを下げないためにも、注意点をしっかり把握しておきましょう。

監視されているように感じる

内定者フォローツールを使うことで、内定者の近況や、学習の進捗を簡単に把握できる点はメリットですが、内定者はそれを監視されていると感じる場合もあります。
内定者との接触の頻度は、多すぎないよう気をつける必要があるでしょう。

内定者が同期との距離感に疲れを感じる

SNSなどを利用することにより、内定者同士の繋がりは深くなりますが、その距離の近さに疲れを感じる場合も。
内定辞退を防ぐためには企業と内定者との距離感だけでなく、内定者同士の距離感にも配慮をしましょう。

内定者フォローツール15選

内定者フォローツール

それでは、内定者フォローにおすすめのツールをご紹介していきます。
最後には、比較表もあるのでぜひ、利用するツールを選ぶ際に利用してください。

1. バヅクリ

出典:バヅクリ

バヅクリは、バヅクリ株式会社が運営をする、遊びと学びを通してチームビルディングを行うサービスです。

図工や、クイズなどのアクティビティを行いながら、相互理解を深めたり、一体感を作り出したりできます。
対面/オンラインでの実施が可能です。
座学ではなく体験型のものが多く、それぞれの講座はプロが講師を努めます。
イベントの企画~運営~報告までオールインワン・ワンストップで行うので、最低限の準備で導入が可能です。

  • 無料プラン:無料体験会あり
  • 初期費用:なし
  • 料金:250,000円〜
  • 運営会社:バヅクリ株式会社
  • URL:https://buzzkuri.com/

2. エアリーフレッシャーズクラウド

エアリーフレッシャーズクラウド
出典:エアリーフレッシャーズクラウド

EDGE株式会社が提供する、新卒の学生のエンゲージメントを高めるサイトです。
アプリもあり、LINEやTwitterを利用する感覚で、企業情報や先輩社員情報などを発信することも可能。
4,000社もが導入をし、国内シェアは1位を誇ります。

導入することでインターンシップに対する満足度のアップや、学生の不安の解消、社会人基礎力の醸成などに効果を期待できる、さまざまな機能を利用することができ、ビジネスマナーとExcel講座のeラーニングは無償で提供されています。

  • 無料プラン:なし
  • 初期費用:50,000円
  • 料金: 月額 1人 / 300円〜
  • 運営会社:EDGE株式会社
  • URL:https://fresher.jp/index.html

3. エブリONE

エブリONE
出典:エブリONE

エブリ株式会社が提供する、内定者専用のSNSでアプリに対応しています。
掲示板、課題管理、カレンダー、メッセージ、ブログ、動画などの機能が利用でき、利用状況を分析できるので、内定辞退を防ぐことも可能です。

セキュリティもしっかりしているので、安心して利用することができます。

  • 無料プラン:なし
  • 初期費用:なし
  • 料金: 《基本料》1ヶ月 / 10,000円 《利用料金》1人300円
  • 運営会社:EDGE株式会社
  • URL:https://one.every365.jp/

4. グロービス学びフレッシャーズ

グロービス学びフレッシャーズ
出典:グロービス学びフレッシャーズ

株式会社 グロービスが提供する、オンライン学習サービスです。
スマートフォンや、PC、タブレットなどから簡単にアクセスができ、1つの学習は3分程度。
文章と画像、音声、動画などを通して、一般常識、考える力、動かす力、ビジネスマナー、ビジネスマインドを学びます。

その他にもSNS機能で同期との繋がりを作れ、人事担当者とも気軽にコミュニケーションが取れます。
また、企業側は管理画面から学習の進捗状況を確認することも可能です。

5. サイバックス Univ

サイバックス Univ
出典:サイバックス Univ

サイバックス Univは、リスクモンスター株式会社が提供する研修が定額で受けられるサービスです。
eラーニングと公開研修を合わせ650もの研修が、定額で受け放題になります。

内定者・新入社員、若手・中堅社員、管理職などの階層別、職種別にコースが用意されており、研修後にアンケートやテストを実施することも可能です。

  • 無料プラン:なし
  • 初期費用:《会費制サービス》50,000円《従量制サービス》12,000円
  • 料金:《会費制サービス》60,000円《従量制サービス》職種によって異なる
  • 運営会社:リスクモンスター株式会社
  • URL:https://www.cybaxuniv.jp/

6. スタートラインSNS

スタートラインSNS
出典:スタートラインSNS

スタートラインSNSは、株式会社ネクストビジョンが提供する、内定者フォローのためのSNSです。
内定者への情報を一方的に発信するだけでなく、採用担当者と内定者、内定者と内定者同士もコミュニケーションを取ることができます。

また、繋がりを作るだけでなく、グループ機能で部署ごとに内定者を分けることができたり、課題の告知や提出ができたり、アンケートを取ることもできます。

7. 内定者パック

内定者パック
出典:内定者パック

株式会社プロシーズが提供する内定者パックは、内定者用のSNSです。
アプリにも対応しており、2,000社以上が導入している実績があります。

ただ情報発信を行えるだけでなく、e-ラーニングなどを通して内定者研修を実施することも可能です。
追加料金はなく、定額の中で受講し放題です。

  • 無料プラン:なし
  • 初期費用:なし
  • 料金:1人 / 5,000円
  • 運営会社:株式会社プロシーズ
  • URL:https://www.naiteisha.jp/

8. フレッシャーズコース

フレッシャーズコース
出典:ダイヤモンド社

フレッシャーズコースはダイヤモンド社が提供する、雑誌のような冊子を読むことを通し、学びを深められる内定者フォローツールです。

毎月1巻ずつで、6ヶ月に渡り内定者フォローを行えます。
著名人のインタビュー記事や、社会人になるまでに読んでおきたい本の紹介など、内定者の不安を取り除き、社会人生活への不安を払拭するような内容となっています。

付録のコミュニケーション・ペーパーのやり取りを行うことで、内定者と人事担当者は定期的にコミュニケーションを取ることも可能。

9. Any see

Any see
出典:Any see

システム・エボリューション株式会社が提供するAny seeは、SNS型の内定者フォローツールで、スマートフォン世代の内定者たちの開封率、返信率の向上を期待できます。
管理者側は、お知らせ通知で既読確認や開封状況を把握することも可能です。

また、それだけでなくeラーニングの利用も可能。
即戦力の育成を期待できます。

  • 無料プラン:なし
  • 初期費用:20,000円(2021年3月まで無料)
  • 料金: 1人 / 5,000円
  • 運営会社:システム・エボリューション株式会社
  • URL:https://sys-evo.co.jp/anysee/

10. Chaku2 NEXT

Chaku2 NEXT
出典:Chaku2 NEXT

株式会社サーフボードが運営するChaku2 NEXTは、内定者と企業を繋ぐSNSです。
社内の雰囲気や働きがいなどの情報発信だけでなく、アンケート、スケジュール管理、メッセージのやりとりなどの機能も利用可能。

就活生、インターン生、内定者まで幅広くこの1つのツールでフォローすることができます。

  • 無料プラン:30日無料お試し期間あり
  • 初期費用:資料請求まで
  • 料金:資料請求まで
  • 運営会社:株式会社サーフボード
  • URL:https://www.chaku2.jp/

11. 採用一括 かんりくん

採用一括 かんりくん
出典:採用一括 かんりくん

新卒も中途も採用活動のすべてをまとめて管理できる採用管理システムです。
LINE連携やZoom連携とも連携しており、アクションがあればSlackやChatworkに通知を送ることもできます。

内定者フォローをメインとしたツールではありませんが、メッセージ機能や、説明会・面接予約などを活用することができるでしょう。

  • 無料プラン:無料お試しあり
  • 初期費用:資料請求まで
  • 料金:資料請求まで
  • 運営会社:HRクラウド株式会社
  • URL:https://www.career-cloud.asia/

12. MOCHICA

MOCHICA
出典:MOCHICA

採用や人事に関する様々なサービスを展開する株式会社NEO CAREERが提供しているMOCHICAは、LINE連携型の採用管理システム。
LINEを活用した応募者とのコミュニケーションと、応募者管理の2つが可能です。

学生が主に使用するコミュニケーションツールであるLINEと連携させることで、スピード感を持ち内定者とコミュニケーションを取ることができるでしょう。

  • 無料プラン:無料お試しあり
  • 初期費用:なし
  • 料金:5,000円〜
  • 運営会社:株式会社NEO CAREER
  • ・URL:https://official.mochica.jp/

13. i-web 内定者フォローモデル

i-web 内定者フォローモデル
出典:株式会社ヒューマネージ

株式会社ヒューマネージが運営する i-webの内定者フォローモデル。
内定者フォローモデルの他には、新入社員フォローモデル、キャリア採用フォローモデルなどが用意されています。

選考に必要な各種データの管理はもちろん、応募者との1対1のコミュニケーションを実現するマイページ機能、採用の状況を分析・検証するための統計機能など、豊富な機能が搭載されています。
データに基づき、客観的かつ効率的にに内定者フォローを行いたい人におすすめです。

14. mitsukari

mitsukari
出典:mitsukari

株式会社ミツカリが提供するサービスで、利用することで候補者の人物像と社風との相性が一目で分ります。

現在所属しているどの社員と似ているか、将来ミスマッチが起こる可能性のある項目、候補者との相性のいい部署などがわかり、mitsukariを利用することで内定者にぴったりのメンターを選出することが可能です。

  • 無料プラン:なし
  • 初期費用:なし
  • 料金:《候補者》2,000円《社員》0円
  • 運営会社:株式会社ミツカリ
  • URL:https://mitsucari.com/

15. WEB 内定者フォローパック エイムソウル

WEB 内定者フォローパック エイムソウル
出典:Groupwork.com

株式会社エイムソウルが提供しているWEB会議システムを活用し、オンラインで内定者研修ができるパッケージです。
300社以上の採用・研修ワーク設計で培ったノウハウを基に、準備ゼロ・低予算・短時間で、効果的な内定者研修や新人研修を実施できます。

アイスブレイク、メインワーク、相互承認ワーク、不安整理アンケートからなり、メインワークはコンセンサス型グループワーク、競争型グループワーク、戦略型グループワークの3つから目的に合わせ選ぶことができます。

比較表

サービス名種類無料プラン初期費用料金URL
1. バヅクリ研修型(オンライン可)無料体験会ありなし250,000円〜詳細はこちら
2. エアリーフレッシャーズクラウドSNS型なし50,000円月額 1人 / 300円〜詳細はこちら
3. エブリONESNS型なしなし《基本料》1ヶ月 / 10,000円
《利用料金》1人 / 300円
詳細はこちら
4. グロービス学びフレッシャーズe-ラーニング型なしなし1人 / 9,000円詳細はこちら
5. サイバックス Univ研修型なし《会費制サービス》50,000円
《従量制サービス》12,000円
《会費制サービス》60,000円
《従量制サービス》職種によって異なる
詳細はこちら
6. スタートラインSNSSNS型なし100,000円《〜5人》0円
《それ以上》15,000円〜
詳細はこちら
7. 内定者パックSNS型なしなし1人 / 5,000円詳細はこちら
8. フレッシャーズコース雑誌・冊子型なしなし1人 / 8,000円詳細はこちら
9. Any seeSNS型なし20,000円
(2021年3月まで無料)
 1人 / 5,000円詳細はこちら
10. Chaku2 NEXTSNS型30日無料お試し期間あり資料請求まで資料請求まで詳細はこちら
11. 採用一括 かんりくん管理サイト型無料お試しあり資料請求まで資料請求まで詳細はこちら
12. MOCHICA管理サイト型無料お試しありなし5,000円〜詳細はこちら
13. i-web 内定者フォローモデル管理サイト型なし資料請求まで資料請求まで詳細はこちら
14. mitsukari管理サイト型なしなし《候補者》2,000円
《社員》0円
詳細はこちら
15. WEB 内定者フォローパック エイムソウル研修型なしなし1年間 / 9,8000円〜詳細はこちら

まとめ

効率よく内定者フォローを行うためには、ツールの導入は欠かせないと言っても過言ではないでしょう。
そのツールの特性をよく理解し、企業とマッチしたツールを選んでください。
また、利用するときは

  • 内定者と企業の距離感に気をつける
  • 内定者同士の関係にも配慮する

の2点を注意し、内定者フォローを行いましょう。