チームビルディングを行うには、円滑なコミュニケーションや深い相互理解を得ることが必要です。
そこで活用したいのがアイスブレイク。
今回は、おすすめのアイスブレイクに活用できるゲームやワーク、実施する際のポイントなどをご紹介していきます。
ぜひ会議やミーティングの前に実施し、緊張感を緩和することに加え、チームビルディングを行なってください。
目次
チームビルディングにはアイスブレイクが重要
チームビルディングをする際に、ぜひ導入したい会議やミーティング前のアイスブレイク。
まずは、アイスブレイクがどういうものかや、実施するメリットをご紹介していきます。
アイスブレイクとは
アイスブレイクとは、緊張した心や堅苦しい雰囲気を氷に例えそれを溶かすこと、つまり、緊張をほぐすことを言います。
まや、緊張を解くために行うワークやゲームなどを指す場合もあります。
初対面の人同士の緊張や、会議の場の緊張感をほぐすことで、コミュニケーションが円滑になることを目的に行います。
会議やミーティング前の10〜15分程度を使って行い、ほとんどの場合、長時間アイスブレイクは実施しません。
アイスブレイクのメリット
アイスブレイクを行うメリットとしては、緊張が和らぐことでコミュニケーションが円滑になることがあります。
話し合いや会議に積極的に参加してもらうことができ、コミュニケーションが活発になることで参加者同士の相互理解が深いものになります。
相互理解が深まることでさらに発言がしやすくなり、チームワークも向上します。
また、アイスブレイクのためのゲームを通してチームビルディングを行うことで、楽しみながら関係性の構築もできます。
つまり、会議や話し合いのはじめに数分アイスブレイクを行うことで、
- 緊張の緩和による活発なコミュニケーション
- 関係性の構築
が期待できるというわけです。
ミーティング前など、定期的にたった数分でもゲームやワークを繰り返し実施していると、それが積み重なり良い関係性が構築されていることに気づくでしょう。
アイスブレイクに活きるゲーム
それでは、アイスブレイクに活用できるゲームを、
- 室内でできるゲーム
- 外で行うゲーム
- オンラインで行うゲーム
の3つのジャンルに分けてご紹介していきます。
会議や話し合いの前に取り入れ、活発なコミュニケーションや、メンバー同士の良い関係性を生み出しましょう。
室内でできるゲーム
まずは室内でできるゲームをご紹介します。
1. ジェスチャーゲーム
1人がジェスチャーを行い、その他の参加者が何のジェスチャーをしているのかを当てます。
声を出さずに、身振り手振りだけで相手に伝えなくてはいけません。
多くの人がルールを知っているので、スムーズにゲームに取り掛かることができるのがメリットです。
また、楽しいだけでなく、言葉を使わないコミュニケーションの難しさを実感できるゲームです。
2. 片足チャレンジ
片足で立つ同じポーズを全員で取り、誰が1番長くキープできるかを競うゲームです。
簡単なポーズだと長時間かかってしまうこともあるので、手短に終わらせたい場合は難しいポーズを指定しましょう。
3. バースデイ・ライン
参加者が誕生日順に1列に並びます。
順番を決める際に言葉を発してはならず、言葉以外の方法で誕生日を伝え合う必要があります。
このゲームを通して、コミュニケーションの難しさやコツを知ることができます。
4. グッド&ニュー
24時間以内に起こったいいことをシェアし合います。
1人1分程度スピーチを行なってください。
参加者の価値観や、考え方に触れることができるワークです。
5. 条件プレゼンゲーム
決められた3つのキーワードを盛り込み、テーマに沿ったプレゼンをするゲームです。
1人1人プレゼンを行なってもいいですし、チーム戦にしてもいいでしょう。
外で行うゲーム
続いて外で行うゲームをご紹介します。
先ほどご紹介した室内で行うゲームよりも時間がかかるものが多く、長期間実施される研修などの前にしっかり相互理解を深めたい時、以下のようなアクティビティを取り入れるのがおすすめです。
1. リアル宝探し
会場内に隠されている宝を探し出します。
手がかりを繋ぎ合わせて宝のある場所を導き出す必要があり、手がかりを集めるためには様々な課題をクリアしなくてはいけません。
チーム戦にすることでメンバーと協力しなくてはいけないため、チームメンバーの親睦が深まります。
2. 脱出ゲーム
今いる場所から脱出を目指すゲームです。
脱出をするためには、謎解きなど様々な課題をクリアしなくてはいけません。
数人のチームに分かれて実施することで、コミュニケーションの機会を生み出すことができます。
1つの目標に向かって協力し合うことで一体感も生まれます。
3. 目的地移動ゲーム
3人1組で目的地に移動します。
3人にはそれぞれ役割があり、
- 目隠しをして歩く人
- 声を出して誘導する人
- 目隠しをした人の手を取り目的地まで誘導する人
に分かれてゲームを行います。
信頼関係が試されるゲームでもあります。
4. サバイバルゲーム
実際に銃などを使い敵を倒すゲームです。
もちろん当たっても問題のない銃を使用します。
チームワークやどのような戦略でゲームを行うかが勝敗のカギになります。
5. チャンバラ合戦
その名前の通りチャンバラを行うゲームで当たっても痛くない武器を使用します。
チーム戦で行うので、チームワークや戦略が重要です。
オンラインで行うゲーム
近年、オンラインミーティングの機会が増えた組織も多いでしょう。
オンラインはオフラインよりもコミュニケーションが取りづらく、会議の前にどれだけ緊張がほぐれているかや、相互理解が深まっているかが、活発な会話のポイントになります。
1,2のアイスブレイクワークは、研修やワークショップを企画・運営するサービス「バヅクリ」を活用して実施することも可能です。
その業界のプロである講師や司会がファシリテーションを努めるので、しっかりコミュニケーションをデザインし、盛り上がる時間を提供してくれます。
1. まだ見ぬ相棒Finding
- 自分の得意なこと
- 不得意なこと
- 困っていること
などを書き出しプレゼンします。
このワークを行うことで、お互いの苦手なところを補い合う仲間を見つけられる上に、参加者の意外な一面などを知ることができます。
2. おえかき
自分の感情を絵にしたり、価値観を絵に描いたりし、それを参加者同士でシェアします。
絵を描くという非日常体験を通すことで、素の状態や本音を引き出し、深い相互理解を得られます。
3. 流れ星
それぞれ紙に「流れ星」「月」「木」を順番に描いてもらいます。
最後にみんなで描いたものを見せ合います。
描き方や描く場所など人によって異なり、その人の物事の捉え方などを知ることができるゲームです。
4. バーチャル背景トーク
参加者には事前に背景を好きなバーチャル背景に変更してもらいます。
会議のはじめに、どうしてその背景を選んだのかや、気に入っている理由などを話してもらいます。
参加者の知らなかった一面や、価値観に触れることのできるワークです。
このワークを実施するには、あらかじめ背景を選んでおいてもらうようにアナウンスする必要があります。
5. 他己紹介
2人1組になり、相手の紹介をその他の参加者に向けて行います。
紹介をするためには相手のことを知っておく必要があるので、2人で質問をし合う時間を設けてください。
その時間を通して相手への理解を深めることができます。
6. 漢字で自己紹介
自分を表す漢字1文字を決めてもらい、それを踏まえて自己紹介をしてもらいます。
オンラインでのコミュニケーションは、ただ動画を視聴しているような気分になりがちですが、漢字1文字を決めるだけで、印象的な自己紹介ができ前向きに参加してもらえるようになります。
オンラインで役立つアイスブレイクをもっと知りたい方はこちら
アイスブレイクに活きるゲーム
アイスブレイクに実施するゲームは、目的、人数、予算、などを踏まえて選択しましょう。
オンラインで実施するか、オフラインで実施するのかもゲームを選択する際に重要なポイントになります。
またアイスブレイクの時間を通してチームビルディングを行う際は、参加者同士の相互理解を深めることが重要ですから、
- 1人1 人の意見や考え方が見えるゲームであること
- 参加者同士コミュニケーションが取れること
という点もチェックしてみてください。
さらに、ゲームを活用したアイスブレイクやチームビルディングの成功のカギは、「楽しい」と思ってもらえる時間や空間を作り出し、どれだけ参加者の素の状態や本音を引き出せるかがポイントです。
その上、実務に活きる学びが得られる内容だとさらにいいでしょう。
アイスブレイクゲームを実施する際の注意点
アイスブレイクのためのゲームやワークを実施する際、ポイントを押さえないと思ったような効果を得られなかったり、逆に悪い影響を与えてしまったりすることもあります。
最後に、アイスブレイクのゲームを実施する際の注意点を見ていきましょう。
1. 振り返りを行う
ゲームやワークを実施した後は、振り返りを行いましょう。
そうすることで、その時間を通して何を学んだかがはっきりわかるようになります。
また、ゲームを行う前にそのゲームを行う目的や、学び取って欲しいことを説明するのも効果的です。
2. 時間を決める
アイスブレイクは会議のメインではなく、あくまでも緊張をほぐすための導入部分にすぎません。
ダラダラとゲームやワークを行うのではなく、時間を決めて実施しましょう。
3. ゲーム選びが重要
- 全員が参加できるものか
- 参加者の年齢や立場を考慮できているか
などを考えゲームを選ぶ必要があります。
全員が参加できないゲームや、楽しめないゲームを選んでしまうとその後の会議の雰囲気が悪くなってしまう可能性もあるので注意してください。
4. 行わない方がいいゲームも
初対面の人が多い場合にはボディタッチのあるゲームや、プライベートに踏み込むようなアイスブレイクは行わない方がいいでしょう。
また、その後の会議やミーティングの空気が悪くなる可能性があるので、ネガティブな発言に繋がりそうなゲームも避けるようにしましょう。
まとめ
アイスブレイクを実施することで、その後の会議や話し合いでも活発なコミュニケーションが期待できます。
また、そのアイスブレイクを通しチームビルディングを行うことも可能で、ゲームなどを楽しみながら関係性を構築できます。
普段の会議やミーティングの際などに、数分だけアイスブレイクのゲームを取り入れることを意識してみてはいかがでしょうか?