多様なバックグラウンドや価値観の人が働く職場では、社内のコミュニケーション課題を改善し、心理的安全性を高めることが企業成長のカギになります。

この記事では、おすすめのコミュニケーション研修を提供している会社と、研修会社を選定するポイントをわかりやすく解説します。

ミスマッチを防ぎ、失敗しない研修選びを実現しましょう。

目次

なぜ今、多くの企業がコミュニケーション研修に注目するのか?

コミュニケーションの小さな行き違いが大きなトラブルに発展し、離職や企業の生産性低下を招くことから、コミュニケーションを重視する会社が増えています。

ここではなぜ今、多くの企業がコミュニケーション研修に注目するのかを紹介します。

コミュニケーション不全が引き起こす組織の損失

さまざまな働き方のもと、多様な立場・価値観を持つ人材の共存が求められる現代の職場では、突然の退職やハラスメント、プロジェクトの停滞など、コミュニケーション不全が深刻な損失を引き起こしています。

特にリモートワークの普及によって、多くの企業がオンラインコミュニケーションをせざるを得なくなるなかで、誤解や情報伝達漏れなどのトラブルも顕在化しました。

こうした背景から、意思疎通を円滑にし、心理的安全性を高めるコミュニケーション研修へのニーズが急増しています。

研修導入で得られる具体的メリットと企業成長へのインパクト

実際に研修を導入することで、エンゲージメントの向上や離職率の低下、生産性向上といった効果があるとされています。

コミュニケーション研修は組織の根幹である「人と人の信頼関係」を強化し、企業競争力を持続的に高める手段として注目されているのです。

自社の課題を明確化!解決したいのはどのコミュニケーション問題?

コミュニケーション研修は、多くの研修会社が多様なプログラムを提供しているため、対象者や目的に合った内容を選ぶことが重要です。

ここでは、コミュニケーション研修で解決できる課題の中でも、特に多くの企業が直面しやすい代表的な問題を紹介します。

「新入社員・若手」の育成課題、早期離職

少子化によって採用コストが年々上昇する中、新入社員・若手社員の早期育成と定着が重要な課題となっています。

社会人経験が浅い若手層は、配属後のコミュニケーション不足が孤立感を招いた結果、早期離職に至るケースも少なくありません。

コミュニケーション研修を通じて上司・先輩との関わり方を学び、組織への適応力や対人スキルを早期に身につけさせることが、離職防止に直結します。

「中堅社員」のリーダーシップ不足、主体性の欠如

中堅層は現場の中核でありながら、指示待ちの姿勢や責任回避が目立つケースがあります。

特にリモートワークが拡大し、個々人が各々の判断で業務を進めるスタイルが定着した会社では、こうした中堅社員が後輩やメンバーに声をかける機会も減り、リーダーシップ発揮の場が少なくなっています。

中堅社員に自律的に動ける力を養い、チーム牽引力を高めるには、実践型のコミュニケーション研修を取り入れることが有用です。

「管理職」のマネジメントスキル、部下育成能力の向上

管理職は目標達成だけでなく部下の育成も求められますが、傾聴力や質問力が低いと部下との対話がうまく行かず、モチベーション低下や退職リスクの原因となってしまいます。

働き方改革や人的資本経営の浸透により、1on1など管理職がメンバーと対話する機会は増えているものの、コミュニケーションスキルが伴っていない管理職も多いのが課題です。

こうした課題がある場合、マネジメントに特化した研修を実施することで、管理職の育成・指導スキルを磨き、組織全体でコミュニケーションの質を高める必要があります。

組織全体の「風通し」が悪い、部署間の連携不足

事業環境が急激に変化する中で企業が生き残るには、部門間連携を強化し業務効率化や新たなイノベーションを起こすことが重要です。

しかしコミュニケーションスキルの低い会社では、情報共有や意見交換が停滞し、トラブルや意思決定遅延が起こりやすくなっています。

そこで、組織全体を巻き込んだ研修を実施し、風通しの良い企業文化をつくることが重要です。

コミュニケーション研修の選び方【失敗しない3つの比較ポイント】

コミュニケーション研修は、講師や設計次第で効果が大きく変わります。

ここでは3つの比較ポイントをもとに、失敗しない研修の選び方をわかりやすく紹介します。

研修プログラムの質とカスタマイズ性

質の高い研修は、理論だけでなく現場で実践できるスキルを習得できるプログラム設計になっています。

特に自社課題に近いケーススタディやロールプレイなど、実践的な演習があるかが重要です。

また、自社の受講人数や課題に合わせて内容を柔軟にカスタマイズできるかも比較ポイントです。

事前にプログラム内容や過去の参加者の声を確認することで、質とカスタマイズ性を確認しましょう。

講師の専門性、実績、指導スタイル

ビジネスにおけるコミュニケーションは、業種や職種・企業規模によっても異なります。

ときには複雑な人間関係や感情が絡むことも多く、一筋縄ではいきません。

講師がどんな業界や規模の企業で指導実績があるか、対象者の階層(新入社員〜管理職など)に応じた研修経験が豊富かを確認しましょう。

また、受講者の感情や状況に寄り添った指導スタイルを持っているかも大切なポイントです。

対象者・目的に合わせた研修実績と得意分野

例えば、新入社員向けと管理職向けでは求められるコミュニケーションスキルは全く別物なように、研修は対象者や目的によって学ぶべき内容が異なります。

自社の課題解決に合致する分野で豊富な実績があるかを必ず確認しましょう。

プロが厳選!おすすめのコミュニケーション研修会社 徹底比較

【比較表】おすすめ研修会社 一覧早見表

会社名得意な対象者講師陣の特徴料金目安
株式会社インソース全社員年間2,000名以上の応募の中から採用試験を突破した選りすぐりの講師24,400円〜/1人
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ全社員多数の組織開発コンサルタントを擁するHRインスティテュートの講師が担当要問い合わせ
SMBCコンサルティング株式会社全社員テレビ局のアナウンサー経験のある人材育成コンサルタントが登壇30,800円〜/1人
バヅクリ株式会社全社員受講者同士のつながりを作り、アクティブラーニングとチームビルディングを実現するファシリテーション能力が高い1,500,000円/5回開催〜
株式会社NEWONE若手社員実績豊富な200名以上の登録講師の中で、テーマや各社の状況にあった講師を紹介要問い合わせ
alue株式会社若手社員・中堅社員・管理職経営・組織開発の経験が豊富な講師が担当要問い合わせ
株式会社リスキル中堅社員多数の登壇経験とビジネスの経験を併せ持った講師が講義を担当要問い合わせ
ビジネスコーチ株式会社管理職管理職研修の導入実績を多数持つビジネスコーチングのプロが担当要問い合わせ
株式会社ジェイック新人・若手社員・中堅社員・管理職人事・営業・経営企画など様々な経験を持つ講師が担当要問い合わせ
株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)全社員実務経験があり、トレーニングを受けた認定講師が担当要問い合わせ

総合力と実績で選ぶ!大手・人気コミュニケーション研修会社

株式会社インソース

出典:インソース

株式会社インソースは、話すことに苦手意識を持つビジネスパーソン向けに「きく力」を重視したコミュニケーション基礎研修を提供しています。

受講者は心構えを整え、「聞く・聴く・訊く」のスキルを実践しながら、沈黙や会話の苦手意識を克服し、相手の話を引き出す技術を習得できます。

主なプログラム例コミュニケーション基礎研修~きき上手は話し上手、きくから始めるコミュニケーション
得意な対象者全社員
講師陣の特徴・強み年間2,000名以上の応募の中から採用試験を突破した選りすぐりの講師
研修形式公開講座/オンライン
料金目安24,400円〜/1人

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

出典:リクルートマネジメントソリューションズ

株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、相手の納得と信頼を得るための「聴く・訊く・伝える」スキルを体系的に学べるビジネスコミュニケーション研修を提供しています。

講師は実績豊富なHRインスティテュートの講師が担当し、会社の課題に合わせて最適なトレーナーやコンサルタントを選出しています。

主なプログラム例相手の納得と信頼を得るための対話力を鍛えるビジネスコミュニケーション研修
得意な対象者全社員
講師陣の特徴・強み多数の組織開発コンサルタントを擁するHRインスティテュートの講師が担当
研修形式公開講座(リクルートマネジメントスクール研修)/講師派遣
料金目安要問い合わせ

SMBCコンサルティング株式会社

出典:SMBCコンサルティング

SMBCコンサルティング株式会社は、心理学の知見をもとに、多様な価値観をチーム力に変える「心理学に学ぶ職場のコミュニケーション術」を提供しています。

価値観の違いを理解し、言いにくいことも建設的に伝えられる対話力を養うプログラムで、来場型研修に特化しています。

講師はアナウンサー経験を持つ人材育成コンサルタントが担当し、豊富な実践ワークで学びを定着させます。

主なプログラム例心理学に学ぶ職場のコミュニケーション術
得意な対象者全社員
講師陣の特徴・強みテレビ局のアナウンサー経験のある人材育成コンサルタントが登壇
研修形式来場型
料金目安30,800円〜/1人

新入社員・若手のコミュニケーション研修におすすめの研修会社

バヅクリ株式会社「ムキアイ」

新社会人のためのコミュニケーション研修

バヅクリ株式会社の対話型実践研修「ムキアイ」は、新入社員向けに「傾聴」や「ホウレンソウ」を軸にした実践的コミュニケーション研修を提供しています。

信頼関係を築くための傾聴力や、認識のズレを埋めるためのノウハウを学べるプログラムで、内定者〜若手層の自律的な行動を促進するとともに、学習の定着と成長を支援します。

主なプログラム例新社会人のためのコミュニケーション研修 ~傾聴とホウレンソウを学びミスを防ぐ~
得意な対象者内定者・新人・若手社員
講師陣の特徴・強み受講者同士のつながりを作り、アクティブラーニングとチームビルディングを実現するファシリテーション能力が高い
研修形式対面/オンライン
料金目安1,500,000円/5回開催〜

株式会社NEWONE

出典:NEWONE

株式会社NEWONEは、若手社員向けに「自ら良好な関係性を築く力」を養うコミュニケーション研修を提供しています。

自己評価と他者評価のギャップを整理し、相手視点や主体性を高めるプログラムで、行動変容に直結する内容が特長です。

目的や課題に合わせたカスタマイズ性も高く、若手社員のエンゲージメント向上に最適です。

主なプログラム例“コミュニケーション上手”で自らエンゲージメントを高める若手社員に
得意な対象者若手社員
講師陣の特徴・強み実績豊富な200名以上の登録講師の中で、テーマや各社の状況にあった講師を紹介
研修形式対面/オンライン
料金目安要問い合わせ

中堅社員のコミュニケーション研修におすすめの研修会社

alue株式会社

出典:alue

alue株式会社は、中堅社員向けに、複数人が共同で何かを行う際に個人ではなく「私たち」という認識で行動する認知状態「Weモード」を基本としたコミュニケーション研修を提供しています。

心理的安全性を意識した指導スタイルが強みで、経営・組織開発の豊富な実績を持つ講師が、階層ごとに最適なプログラム設計で組織の課題解決を支援します。

主なプログラム例コミュニケーション研修
得意な対象者若手社員・中堅社員・管理職
講師陣の特徴・強み経営・組織開発の経験が豊富な講師が担当
研修形式講師派遣(教室研修・オンライン研修)
料金目安要問い合わせ

株式会社リスキル

出典:リスキル

株式会社リスキルは、中堅社員が上司・部下をつなぐ役割を果たせるよう、関係構築や聴く・伝える技術を強化するコミュニケーション研修を提供しています。

豊富なビジネス経験を持つ講師が担当し、受講者満足度は5段階中平均4.75と高水準。

ワーク中心の実践型プログラムで学びを定着させ、チーム全体の円滑なコミュニケーションを促します。

主なプログラム例中堅社員向け コミュニケーション研修【チームを助ける】
得意な対象者中堅社員
講師陣の特徴・強み多数の登壇経験とビジネスの経験を併せ持った講師が講義を担当
研修形式対面/オンライン
料金目安要問い合わせ

管理職のコミュニケーション研修におすすめの研修会社

ビジネスコーチ株式会社

出典:ビジネスコーチ株式会社

ビジネスコーチ株式会社は、管理職やリーダー層を対象に、多様な人材を活かす「プロフェッショナルマネジメント」研修を提供しています。

管理職研修の豊富な実績を持つプロ講師が担当し、リーダーシップとマネジメントの本質を正しく理解し実行できる力を育成。

人的資本経営を支える管理職の意識変革と実践力向上をサポートします。

主なプログラム例プロフェッショナルマネジメント
得意な対象者管理職
講師陣の特徴・強み管理職研修の導入実績を多数持つビジネスコーチングのプロが担当
研修形式対面/オンライン/動画
料金目安要問い合わせ

株式会社ジェイック

出典:ジェイック

株式会社ジェイックは、管理職向けに影響力や説得力を高め、組織戦略をスムーズに実行するためのコミュニケーションスキル研修を提供しています。

実践的なケーススタディやロールプレイを通じて、具体的課題を踏まえたスキル定着を促進するほか、講義ごとにレビューも実施し、研修後も長期的にコミュニケーション改善を支援します。

主なプログラム例コミュニケーション研修
得意な対象者新人・若手社員・中堅社員・管理職
講師陣の特徴・強み人事・営業・経営企画など様々な経験を持つ講師が担当
研修形式対面/オンライン
料金目安要問い合わせ

組織全体のコミュニケーション研修におすすめの研修会社

バヅクリ株式会社「ムキアイ」

風通しの良い組織づくり研修

バヅクリ株式会社が提供する「風通しの良い組織づくり研修」では、心理的安全性を軸に従業員の発言しにくさの構造的原因をひも解き、対話を促す問いや聴き方を学びます。

自部署の「対話マップ」作成や問いかけ練習など実践的なワークを通じて、安心・共感・好奇心を軸にした問いの立て方を学び、双方向の対話を自然に引き出す力を養います。

主なプログラム例風通しの良い組織づくり研修 ~率直に話せる関係と仕組みをつくる~
得意な対象者全社員
講師陣の特徴・強み受講者同士のつながりを作り、アクティブラーニングとチームビルディングを実現するファシリテーション能力が高い
研修形式対面/オンライン
料金目安1,500,000円/5回開催〜

株式会社日本能率協会マネジメントセンター (JMAM)

出典:日本能率マネジメントセンター

株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)は、全社員を対象に「対立克服力」を育成するTough Negotiations研修を提供しています。

条件・認知・感情の3種類の対立をフレームに基づき整理し、豊富なケース演習やロールプレイを通じて、職場で活かせる問題解決スキルを体得できます。

講師は実務経験豊富で、管理職や若手など対象に応じて研修のカスタマイズも可能です。

主なプログラム例Tough Negotiations 対立を克服する力
得意な対象者全社員
講師陣の特徴・強み実務経験があり、トレーニングを受けた認定講師が担当
研修形式対面
料金目安要問い合わせ

導入を成功させるために:研修選定〜実施までのステップ

コミュニケーション研修を成功させるには、研修選定から実施後のフォローまでを一貫して計画することが重要です。

この記事では、研修を失敗なく進めるために押さえるべきステップを解説します。

1. 誰に、何を変えてほしいのか、課題を言語化する

研修を実施する前に、誰に対して、どんな課題を解決したいかを明確にしましょう。

例えば「若手が報連相を徹底できない」「管理職が部下の意欲を引き出せない」など、具体的な行動や状況に落とし込んで課題を言語化します。

そうすることで、自社の課題に合った研修テーマやプログラムが選びやすくなります。

2. 対象者・目的にフィットする研修設計を選ぶ

課題が明確になったら、対象者や目的に合った研修プログラムを選定しましょう。

例えば若手には基礎的なコミュニケーションスキルを、管理職には1on1やマネジメントスキルを強化するものなどがよいでしょう。

研修会社の過去事例や得意分野、カスタマイズ対応可否も確認し、研修内容が行動変容に直結するかを見極めることが重要です。

3. 実施後のフォロー体制をどう設けるか検討する

研修を「やりっぱなし」にしないために、受講後のフォロー体制を必ず設計しましょう。

上司との面談や振り返りワークシート、定期的なフォローアップ研修の実施などを行い、研修内容の定着を促すようにします。

研修会社が研修後のフォローサービスや、受講者の行動変容を測定できるツールを提供している場合もあるので、確認して目的が合致する場合は活用しましょう。

組織全体の風通し改善に強い!バヅクリの研修「ムキアイ」とは?

バヅクリの「ムキアイ」は、組織の風通しを改善し、社員の主体性とコミュニケーション力を高める対話型・実践型研修です。

座学だけでなくリアルなケーススタディやグループワークを盛り込んだプログラム設計と、心理的安全性の高い場づくりで本音の対話を促進し、個人だけでなくチームや組織全体に意識・行動変容をもたらします。

主体的な人材育成と組織活性化を同時に実現したい企業に最適です。

まとめ

コミュニケーション研修は、組織の課題に合ったプログラムと信頼できるパートナーを選ぶことで、社員一人ひとりの成長が促され、組織全体のパフォーマンス向上につながります。

この記事を参考に、自社に最適な研修会社を見極め、自社のコミュニケーション課題の解決と企業成長を実現しましょう。

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バヅクリの対話型実践研修「ムキアイ」は、身につけてほしい力と、現場で本当に使える力を結びつける、理論と実践の“架け橋”となる対話型実践研修です。

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