「ミスの指摘や指導を少ししただけなのに、過剰に落ち込んでしまう」
「新しいことにチャレンジするとき不安を感じる社員が多く、抜擢が難しい」
など、若手社員の自己肯定感が低いことに悩む企業は少なくありません。

自己肯定感は、仕事へのモチベーションやパフォーマンスにも大きな影響を与えます。
人材育成の観点から、戦略的に従業員の自己肯定感向上のための取り組みをする企業が増えています。

ここでは仕事における自己肯定感の重要性と自己肯定感の高め方、自己肯定感を高めるための研修について解説します。

自己肯定感とは何か

育つ自己肯定感

自己肯定感とは「自分自身の在り方を認め、尊重できる状態」のこと。

「他者からどう見られているか?」という他者視点ではなく、「自分は自分のことをどう感じるか?」という自己の視点から、ありのままの自分を受け入れ、自分自身に満足感を感じている感覚です。

自己肯定感は仕事だけではなく、学びや趣味・プライベートでの人間関係など、さまざまなシーンで影響を及ぼします。
自分の人生を満足いくものにするために、自己肯定感を高めることは重要な鍵と言えるでしょう。

仕事上の自己肯定感の重要性

従業員の自己肯定感は、仕事の成果に大きな影響をもたらします。

自己肯定感の高い人の特徴として「自分の意見やアイデアを率直に言える」「失敗を過度に恐れないため、行動が早い」「他者への受容度も高いため、心地よいコミュニケーションが取れる」というものがあります。

そのため自己肯定感の高い人が集まった組織は自主性が高く、前向きな議論やコミュニケーションが活発になりやすくなります。
そのような組織は生産性が高く、メンバーも仕事へのモチベーションを保ちながら互いに協力し合う可能性が高まります。

一方で、組織全体で自己肯定感が低い人が多いと「自分の意見はきっと受け入れられない」「どうせ失敗するから、挑戦しない」という気持ちを抱える人が増えるため、組織の生産性は低くなります。
また組織のリーダーが自己肯定感の低い人だと、自分と違う意見を受け入れられず否定的になってしまい、さらにチーム内での連携や協力・前向きな議論が生まれにくくなってしまいます。
さらに、失敗を経験すると過度に自信を失ったり、仕事へのモチベーションが大きく下がったりしてしまったりする人も増え、安定感のない組織になりがちです。

このように「組織に自己肯定感が高い人が多いかどうか」「リーダーが自己肯定感の高い人かどうか」によって、組織の生産性は大きく変わります。

自己肯定感と自己有用感の違い

自己肯定感と似た言葉として、自己有用感という言葉があります。
自己有用感とは「他者の視点から、自分が役に立つ存在だと思えている状態」のことです。

自己肯定感が「自分自身が、自分自身のことを受け入れて肯定できているかどうか」という自分視点からの自己評価の感覚なのに対し、自己有用感は「他者から見たときに、自分の存在が誰かの役に立っているか、誰かに貢献できているか」という他者から見た自分の存在価値を測る感覚であるという違いがあります。

自己有用感が高まると「もっと人・組織の役に立ちたい」と思えるようになるため、仕事や人生のモチベーションにつながります。
また自己有用感が高まることで、自己肯定感の安定にもつながると言われています。

ビジネスで成果を上げるためには「自分はありのままの自分を受け入れ、肯定している」という自己肯定感と、「他者から認められている」という自己有用感の両輪をうまくマネジメントすることが重要です。

自己肯定感が低い人の特徴

自己肯定感の低い人

自己肯定感が低くなると、どんな振る舞いが増えるのでしょうか。
ここでは自己肯定感が低い人の特徴を解説します。

失敗を恐れて挑戦できない

自己肯定感が高い人は、自分の強みや特徴を客観的に理解しています。
目の前に新しいことが現れても、自分の強みを考えた上でどう対応するべきか、自信を持って選択できます。
そのため、何事にも意欲的かつ前向きに挑戦するマインドを持つことができます。

一方で自己肯定感の低い人は、自分の能力や行動・意思決定に自信が持てていません。
なので、困難や壮大な目標を目の前にすると勇気がなくなってしまい、自分の意思で挑戦できないことも多いです。

自身の価値を他人にゆだねてしまう

自己肯定感が低いと、他者から評価されることが自分の価値を感じられる唯一の方法になります。
ゆえに、「他者からすごい人だと思われたい」「褒められたい」という自己顕示欲や承認欲求が強くなり、本質的な成果やビジョンのための行動ではなく、他者からよく思われるための行動をとってしまいます。

行きすぎた完璧主義

自己肯定感が低いと、自身の欠点ばかりに目が向きがちです。
その結果現状に納得することができなくなり、「もっと頑張らないといけない」と完璧を目指すようになります。

完璧主義の人は、責任感もありしっかり仕事をするため組織からの信頼が厚い人も多いです。
しかしこのような人は全力で頑張りすぎる傾向があったり、うまくいかないと自分を過剰に責めたりして、疲弊してしまうことも多くあります。

自己肯定感を高めるメリット

自己肯定感が高いことによるメリット

ここでは自己肯定感を高めるメリットを解説します。

チャレンジ精神が身につく

自己肯定感が高まると、自分の能力や意志を信じられるようになります。
そのため新しい環境に飛びこむ際にも、失敗を恐れない勇気が持てるようになります。

自身の強み・弱みを理解することができる

自己肯定感が高いと、自分自身を客観視できるようになります。
自分の得意・不得意を的確に理解したうえで、より成長するための方法を模索できるようになるため、成長スピードも早くなりやすいです。

円滑な人間関係を築くことができる

自己肯定感が高い人は、他者と自分を比較することをしなくなるため、他者を攻撃したり、過剰に卑屈になったりすることがなくなります。
結果、他者の意見を受け入れる余裕が生まれます。

また自己肯定感が高いと、他人の顔色をうかがうことがなくなるので、自分の価値観に沿った行動がとれるようになります。

仕事での自己肯定感を高めるには

自己肯定感を高める方法

ここでは自己肯定感を高めるプロセスについて解説します。
自信を無くしてしまったときの気持ちの切り替えにも役に立つので、ぜひ試してみてください。

現状の課題を可視化

仕事上で、自分ができる業務や成功体験、失敗や注意されたことなどを書き出し、現状を可視化しましょう。
そこで重要なのは、できないことにこだわりすぎず、自分の強みに着目することです。
自分のできる業務がどれくらいあるのかを実際に紙に書き出すことで、客観的に自分の強みを把握できるようになり、自己肯定感を高めることにつながります。

解決案を書き出す

現状のできないことや課題に対し、自分がとれるアプローチ・解決案を書き出します。
現状を可視化して自分の課題を客観的に把握できるようになれば、冷静に対応方針を決めることができるでしょう。

解決案の実行

次に、書き出したアプローチや解決案を実行します。
実際に行動したことで、課題が解決したものに関しては、自身の成功体験になります。
成功体験を積み重ねることで、さらに自己肯定感が高まり、仕事に対して前向きに捉えられるようになるでしょう。

従業員の自己肯定感向上ならバヅクリ

バヅクリ
出典:バヅクリ

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組織心理学に基づいて研修コンテンツが設計されており、社員の自己肯定感向上やメンタルヘルスケアやモチベーション向上に有効なプログラムも多く取り入れています。

まとめ

この記事では仕事における自己肯定感の重要性と自己肯定感の高め方、自己肯定感を高めるための研修について解説しました。
自己肯定感の管理は仕事のモチベーションやパフォーマンスにも影響を与えるため、非常に重要です。
バヅクリには、従業員の自己肯定感の向上にも効果的な研修が用意されています。ぜひこの記事を参考に受講を検討されてみてはいかがでしょうか。

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