中途社員が早期に定着し、戦力として活躍するために行われる「オンボーディング研修」。

しかし、自社だけで最適なプログラムを構築・運用するのは難しく、どの外部研修会社に頼るべきか悩む企業も多いのではないでしょうか。

本記事では、中途社員向けオンボーディング研修の重要性や、新卒と異なるつまずきポイントを解説したうえで、2025年最新のおすすめ研修会社7社を比較紹介します。

中途オンボーディング研修の重要性

中途採用は即戦力を期待されることが多い一方、入社後誰もがすぐに活躍できるとは限りません。

新卒採用と同様、新メンバーの不安を解消し、既存社員との良好な関係を築くサポートを怠ると、早期離職や期待したパフォーマンスを発揮できないケースもあります。

ここでは、入社時に起こりがちな中途社員特有のつまずきポイントと、中途採用のオンボーディング研修を外部に委託するメリットを解説します。

新卒と異なる「中途社員のつまずきポイント」

中途社員は新入社員と比較して「すぐに成果を出さなければ」というプレッシャーを感じやすいです。

しかし、実際に成果をあげるには転職先の詳しい業務理解とともに、社内の人間関係や企業文化に適応することが欠かせません。

中途社員のオンボーディングを怠ると、前職の同じコミュニケーションスタイルで仕事を進めてしまい、周囲との連携が取れなくなるケースも。

その結果成果が出にくくなり、孤立感からモチベーション低下や離職につながりやすくなります。

外部研修会社を活用するメリット

中途社員が安心して環境に馴染んで、早期にパフォーマンスを発揮できるようになるには、オンボーディング研修を実施することが重要です。

中途社員のオンボーディングを外部研修会社に委託するメリットは、研修会社の豊富な知見に基づく体系的プログラムを用意できる点です。

自社の中途社員が抱えがちな課題に合わせて柔軟にプログラムを設計することで、定着率向上を支援してくれます。

また、日常の業務に追われがちな管理職・人事担当者の負担を軽減し、リソース不足を補完できるのも魅力です。

知っておきたい中途オンボーディング研修会社の選定基準

中途社員向けオンボーディング研修では、新卒社員と異なる課題に対応しながら、即戦力化とチームへの適応を実現することが求められます。

ここでは自社に合った研修会社を選ぶ際に注目するポイントとして、「研修プログラム」「講師陣」「研修後フォロー」の3点を解説します。

研修プログラムの質と内容

中途社員のオンボーディングを妨げる要因である、前職との企業文化のギャップや、周囲との馴染みにくさを解消する研修プログラムを選びましょう。

また、中途社員側のマインドチェンジだけではなく、受け入れる現場側が中途社員の不安を軽減できるようなサポートがないと、定着は難しくなります。

必要な場合は、上司・OJT担当者側の受け入れ時のマインドセットも合わせて学べる研修会社がおすすめです。

講師陣の特徴・強み

研修の効果は講師の力量に左右されます。心理的安全性を高め、受講者が気軽に発言できる場を作れるかがポイントです。

また、中途社員自身が自分の経験を棚卸しして、「自社の場合はどう貢献できるか」について言語化を促すコーチング力も欠かせません。

講師の経歴や得意分野を事前に確認し、自社の課題に合った研修を実施してもらえそうか見極めましょう。

フォロー体制と定着支援の仕組み

研修は実施して終わりではなく、受講者が現場で学びを活かし、成果を出せるかが重要です。

研修後にアンケートや1on1面談を通じて定着状況を把握し、必要に応じてフォローする体制があるか確認しましょう。

進捗管理や定着率を分析できるサービスやツールを持つ研修会社なら、効果測定も容易になります。

中途オンボーディング研修会社 比較一覧

【比較表】おすすめ研修会社 一覧早見表

会社名得意なテーマフォロー体制料金目安
バヅクリ心理的安全性の醸成/モチベーション向上/チームビルディング・離職検知サーベイ・交流イベント・コンサルティングサポート要問い合わせ
インソースコミュニケーション/チームビルディング/ビジネスマインド・eラーニング・ストレスチェック要問い合わせ
リクルートマネジメントソリューションズ次世代リーダー育成/キャリア自律/モチベーション向上・アセスメント・サーベイ要問い合わせ
チームダイナミクスリーダーシップ/ビジネスマインド/エンゲージメント向上・参加者からの質問への応答・数ヶ月おきにフォローアップ研修の開催要問い合わせ
リスキルフォロワーシップ/コミュニケーション/傾聴力要問い合わせ
NEWONE主体性強化/キャリア開発/働きがい向上・サーベイ・コンサルティングサービス要問い合わせ
NECビジネスインテリジェンスキャリア開発/コミュニケーション26,400円〜

バヅクリ

  • 特徴1:受講者が夢中になり、自分ごと化できる企画構成
  • 特徴2:アクティブラーニングを実現するファシリテーション
  • 特徴3:行動変容コミット、受講生同士でアクションプランを約束
  • 特徴4:オンボーディングに特化したサービス「ガッツリ定着」を提供
得意なテーマ心理的安全性の醸成/モチベーション向上/チームビルディング
主な研修プログラム例入社者本人向けオンボーディング促進研修~自ら活躍の道を切り拓くセルフオンボーディングのコツ~
講師陣の特徴・強み受講者同士のつながりを作り、アクティブラーニングとチームビルディングを実現するファシリテーション能力が高い
フォロー体制・離職検知サーベイ・交流イベント・コンサルティングサポート
研修形式対面/オンライン
料金目安要問い合わせ

インソース

出典:インソース
  • 特徴1:カスタマイズの柔軟さ
  • 特徴2:現場で役立つスキルやノウハウの習得を重視
  • 特徴3:研修前後の準備・フォローのサービスやオプションが豊富
得意なテーマコミュニケーション/チームビルディング/ビジネスマインド
主な研修プログラム例中途社員向け研修~ギャップを解消して組織に貢献する
講師陣の特徴・強み年間2,000名以上の応募の中から採用試験を突破した選りすぐりの講師
フォロー体制・eラーニング・ストレスチェック
研修形式対面
料金目安要問い合わせ

リクルートマネジメントソリューションズ

出典:リクルートマネジメントソリューションズ
  • 特徴1:トレーナーが受講者の思いや考えを引き出す支援
  • 特徴2:受講者の実践につながる学習構造
  • 特徴3:受講者の相互学習とトレーナーの関わりの中で学びが得られる
得意なテーマ次世代リーダー育成/キャリア自律/モチベーション向上
主な研修プログラム例中途入社者研修
講師陣の特徴・強み毎年通過率1%未満の厳選選考を経て契約する専属トレーナー
フォロー体制・アセスメント・サーベイ
研修形式対面
料金目安要問い合わせ

チームダイナミクス

出典:チームダイナミクス
  • 特徴1:認知心理学・アドラー心理学を活用した​​行動変容
  • 特徴2:講師陣による卓越したコミュニケーション 
  • 特徴3:習慣化による本質的な変化
得意なテーマリーダーシップ/ビジネスマインド/エンゲージメント向上
主な研修プログラム例オン・ボーディング研修プログラム
講師陣の特徴・強み経営、教育、心理学、スポーツなど多岐にわたる専門知識と実務経験を持つメンバー
フォロー体制・参加者からの質問への応答・数ヶ月おきにフォローアップ研修の開催
研修形式対面/オンライン
料金目安要問い合わせ

リスキル

出典:リスキル
  • 特徴1:すべての研修が料金一律
  • 特徴2:実践的で高品質な研修
  • 特徴3:安心の研修準備フルサポート
得意なテーマフォロワーシップ/コミュニケーション/傾聴力
主な研修プログラム例中途採用者向け研修【強みを活かして即戦力になる】
講師陣の特徴・強み多数の登壇経験とビジネスの経験を併せ持った講師が講義を担当
フォロー体制
研修形式対面/オンライン
料金目安要問い合わせ

NEWONE

出典:NEWONE
  • 特徴1:参加者が主体的に行動できるワークショップ型研修
  • 特徴2:研修で学んだことを企業の現場実践で活かすことを重視した研修設計
得意なテーマ主体性強化/キャリア開発/働きがい向上
主な研修プログラム例新入社員向け配属前再マインドセットプログラム
講師陣の特徴・強み実績豊富な200名以上の登録講師の中で、テーマや各社の状況にあった講師を紹介
フォロー体制・サーベイ・コンサルティングサービス
研修形式対面/オンライン
料金目安要問い合わせ

NECビジネスインテリジェンス

出典:NECビジネスインテリジェンス
  • 特徴1:NECグループでの実績
  • 特徴2:満足度98.3%の研修内容
  • 特徴3:幅広い研修ラインナップ
得意なテーマキャリア開発/コミュニケーション
主な研修プログラム例中途社員向け研修~オンボーディング・まず上司と話し合う5つのこと
講師陣の特徴・強み年間2,000名以上の応募の中から採用試験を突破した選りすぐりの講師
フォロー体制
研修形式オンライン
料金目安26,400円〜

自社に合うオンボーディング研修会社の選び方

中途社員向けのオンボーディング研修は、自社の課題や体制状況に応じた設計が不可欠です。

ここでは3つのケース別に、どのような研修会社を選べばよいのかを紹介します。

オンボーディングをゼロから整備したい

オンボーディング施策がこれまで明確に存在せず、設計の知見やリソースも不足している企業は、「戦略設計から伴走してくれる」研修会社を選定しましょう。

現状のヒアリングと課題整理から入り、企業フェーズや業種特性に応じて、研修内容の構築・導入・定着支援まで一貫して支援できるパートナーがおすすめ。

過去の支援事例を確認し、伴走型で中長期的に改善提案を行ってくれる体制かどうかを見極めるのが重要です。

制度はあるが中途対応が弱い

新卒向けの受け入れ体制は整っているものの、中途入社者には手薄な対応になっている企業も多く見られます。

その場合は、経験者ゆえの不安や立場を踏まえ、キャリア段階・役職・職種ごとに合わせた“受け止め設計”を持つ研修会社を選びましょう。

特に、職場配属後のフォローアップ設計まで含めて提案できるかを見極めて選定しましょう。

カルチャー浸透や対話文化を強めたい

業務理解や制度説明は機能していても、会社の価値観が新入社員に伝わらない場合、定着しても共感が育ちづらくなります。

そうした課題には、単なる知識提供型ではなく、対話や体験を通じて価値観を共有するワークショップ型の研修が有効です。

社員同士の相互理解を促進し、「安心して働ける文化」を根づかせる設計に強みを持つ会社を選びましょう。

参加型・内省型のプログラム実績やファシリテーターの力量も確認すべきポイントです。

中途社員の離職防止&早期活躍を支援する「ガッツリ定着」とは?

ガッツリ定着サービス資料

バヅクリ株式会社は、中途採用者のオンボーディングに特化したサービス「ガッツリ定着」を提供しています。

即戦力と期待されながらも、組織文化やチームになじめず早期離職してしまう、そんな“中途入社者あるある”に真正面から向き合い、「定着と活躍」の両立を徹底サポートするサービスです。

離職リスクを見える化する独自のサーベイ設計、受け入れ部門との連携を強化する実践型研修、心理的安全性を重視した交流イベントなど、多面的な支援メニューをワンストップで提供します。

まとめ

中途社員のオンボーディングは、「即戦力だから放っておいても大丈夫」といった誤解が離職やミスマッチを招く原因になりかねません。だからこそ、自社の現状や課題に応じて、適切な研修会社を選び、計画的な受け入れと定着支援を行うことが重要です。

本記事で紹介した各社の特徴や比較表を参考に、貴社に最適なオンボーディング研修を見つけましょう。