研修でプログラム内に取り入れられることの多いグループワーク。
リモート研修でもグループワークは成立するのでしょうか?
この記事では、オンラインで行うグループワークのおすすめプログラムや、注意するべきポイントなどをご紹介していきます。

リモート研修でグループワークはできるのか

オンラインで行うグループワーク

リモート研修とは、Web会議システムやテレビ電話ツールを使い、参加者が1つの拠点に集まることなく実施する研修のことを指します。
場所にとらわれることなく自宅などから受講できるのが大きなメリットです。

研修のプログラムに組み込まれることの多いグループワークですが、各自デバイスを通して参加するリモート研修で、実施することは可能なのでしょうか?

結論を言うと、グループワークをリモート研修で実施することは可能です。
通信ツールに搭載されている機能などを活用すれば、問題なく効果的なグループワークを行うことができます。

しかし、オンラインでのグループワークに関するノウハウがない場合、苦戦をする企業が多いことも事実です。
これから、

  • どんな内容のグループワークを行うべきか
  • オンライン盛り上がるグループワークを行うことはできるのか
  • どんなことに気をつけるべきなのか

などをご紹介していきます。

グループワークに適した内容とは?

適した内容で行われるオンライングループワーク

まず、グループワークにはどのような種類があるのかをご紹介します。

グループワークの種類

1. 討論・プレゼン型

研修で行われるグループワークの種類として、一番オーソドックスなものと言っていいでしょう。
話し合いをメインとした討論・プレゼン型のグループワークは、オンライン研修にも適したプログラムと言えます。
広い場所や移動を必要とせず、参加者が画面からフレームアウトしてしまうこともほとんどありません。

最後に、代表者が話し合った内容をまとめて発表をしたり、レポート作成したりします。
議題は、グループワークを通して人材を育成したいのか、参加者同士のコミュニケーションを深めたいのかなど、目的によって選ぶ必要があります。

【テーマ例】
・新商品のキャッチコピーを考える
・職場環境の課題を洗い出し改善方法を考える

2. ロールプレイング

ロールプレイングは、ロール(役割)とプレイング(演じる)が合わさった言葉です。
設定と役割を決め、実際その状況を擬似体験してみることで学びを得るワークです。

オンライン研修でロールプレイングを行う際は、テーマをオンラインでの営業や、顧客対応などに設定すると、実務にとても近い状況でワークができます。
適切な声の大きさや動作など、すぐ業務に活かせる学びがあるはずです。

【テーマ例】
・名刺交換
・オンラインでの営業
・電話対応

3. ブレインストーミング

「ブレスト」とも呼ばれるブレインストーミングは、複数人で集まり意見を出したり、発想の整理をしたりする、アイディアを生み出すための1種の手法です。
様々な意見・アイディアが合わさることで、思いもしなかったものが生まれる可能性が高まります。

オンラインでも実施可能です。
ブレインストーミングをする際アイディアを紙に書いたり、ポストイットに書きホワイトボードに貼ったりします。
オンラインで実施する際は、アイディアを図式化できたり、即時に共有できるツールを利用するといいでしょう。

【テーマ例】
・社内の生産性を上げるためのアイディアを考える
・新規事業の企画案を考える
・100万円でできる環境改善の取り組みとは

4. ゲーム型

ゲーム型のプログラムは、楽しみながら受講することで受講者の素の状態を引き出し、相互理解を深めることができます。
チームビルディングやオンボーディングのために用いられることが多いですが、プログラム内容を工夫することで、関係性の構築だけでなく、学びも得られるゲーム型のワークを実施できます。

オンラインで実施する時は、発言をしている人が1部の人だけにならないようにする、安心感や一体感を醸成するなど、いくつか気をつけたいポイントがあります。
オンラインで盛り上がるゲーム型プログラムの実施に自信がない場合は、オンライン研修やイベントを運営している企業の手を借りるのも1つの方法です。

【テーマ例】
・脱出ゲーム
・コンセンサスゲーム

オンライン研修ならバヅクリ

バヅクリ
出典:バヅクリ

サービスを利用しオンライン研修を行うならバヅクリがおすすめ。
その他の受講者とコミュニケーションを取りながらグループで行うプログラムが多数用意されているバヅクリなら、受講者同士の相互理解を深め、円滑な関係性を築くサポートができます。

オンライン営業研修などの研修プログラムから、「オンライン運動会」「オンライン寿司握り体験」などチームビルディングのためのワークショップまで多数用意されています。

MCやファシリテーターを務めるのはプロで、盛り上がらないままプログラムが終了してしまう心配もありません。
参加者満足度は97%を誇り、企画から運営までをお任せできるので社内負担を85%削減することも可能です。

ユニークなグループワークの例

主なグループワークの種類が分かったところで、続いて盛り上がること間違いなしのユニークなグループワークの例をご紹介していきます。

1. 雪山での遭難

雪山での遭難はコンセンサスゲームです。
雪山で遭難したという設定で、無事に生き残るためには何が必要か、10種類ある道具の優先順位を決めます。

生き残るために必要だと思うことや、どこまで寒さや空腹に耐えられるかなど感覚・価値観は人により様々。
その他の参加者の価値観に触れながら、合意を得るため、意見をまとめるためには何が必要かを学べます。

参考:コンセンサスゲーム「雪山での遭難」

株式会社ハートクエイク

2. 対話型アート鑑賞

対話型アート鑑賞は、ただアートを鑑賞するのではなく、アート作品を見て感じたことを参加者同士でシェアしあいます。
同じアート作品を見ていても、それぞれ感じることは違います。
多様な価値観に触れ、それを受け入れるためのワークです。

また、新たな自分の一面に気づくことができたり、感想を認めてもらうことで自己肯定感がアップしたりするメリットも。

参考:対話で美術鑑賞「アーツ×ダイアローグ®︎」

NPO法人 芸術資源開発機構(ARDA)

3. アクティブ・ブック・ダイアログ

1つの本を数人でパート分けし読むゲーム型ワークです。
最後に1人ずつ、担当し読んだ部分の要約を発表します。
そして、最後に全体を通した感想をシェアします。

読む部分を分担することで、短時間で1冊の本を読めるというメリットだけでなく、様々な解釈に触れることができる、共通言語を作ることができるなどのメリットがあるワークです。

参考:アクティブ・ブック・ダイアローグ®公式サイト

アクティブ・ブック・ダイアローグ協会

4. 謎解き

謎解きは、その名前の通り謎(クイズ)を解いていくゲームです。
1人で謎を解くのではなくグループで取り組むことで、コミュニケーション機会が生まれます。
また、力を合わせて謎を解き目標を達成することで一体感を醸成することも可能です。

5. 桃太郎村の地図

参加者にはそれぞれ、いくつかの情報が与えられます。

例えば

  • 蕎麦屋の向かいは八百屋
  • 「向かい」とは「道を挟んだ真向かい」を表す
  • 桃太郎の家の北に神社がある

などです。
中には必要のない情報も混ざっています。
それぞれの持っている情報をシェアしあい、桃太郎村の地図を完成させます。
情報を整理し取捨選択する力や、コミュニケーション能力が鍛えられるゲーム型ワークです。

参考:情報を整理して地図を完成せよ!「桃太郎村の地図」

株式会社ハートクエイク

6. ワークスタイルトランプ・クラウド

  • 長期休暇が取りやすい
  • ビジネスプランが優秀である

などと企業の条件が書かれた多くのカードの中から、自分が大事だと思うカードを10枚選びます。
カードを選び解説ページに移動すると、働く環境において自分は何を重要としているかが分かるワークです。

参考:ワークスタイルトランプ・クラウド実施の流れ|内定者懇親会

株式会社ハートクエイク

効果的なグループワークを行うために

効果的に行われるオンラインでのグループワーク

ここまでグループワークの種類や、盛り上がるユニークなコンテンツをご紹介しました。
効果的なグループワークを行うために盛り上がるプログラム内容を選択することは重要です。

盛り上がる研修やグループワークを実施することで、

  • 素の状態をさらけ出し受講者同士の相互理解を深められる
  • 前向きに研修に取り組んでもらえる
  • 印象に残る研修で学びが深くなる

ことなどに繋がるためです。

しかし、それだけでは十分ではありません。
プログラム内容にこだわり盛り上がる研修を作り上げる他に、気をつけることでより効果的なグループワークを実施できるポイントがあります。

1. 受講者に対してツールの使い方を説明しておく

研修の前に、ツールの使い方を説明しておきましょう。
受講者がリモート研修に対し不安を抱くことのないように、事前準備やサポートを行うことは重要です。

2. アイスブレイクを行う

相互理解を深めるために行うグループワークでは、いかに受講者の素の状態を引き出すかが重要です。
アイスブレイクを通しいい雰囲気作りをすることで、受講者の緊張を和らげられます。

また、リモートでのコミュニケーションは、慣れていないと画面越しの会話で緊張してしまったり、発言のタイミングが掴みずらかったり、普段のようにはいかないものです。
アイスブレイクの時間が、リモートでのコミュニケーションに慣れる時間になることもあります。

3. 運営の役割を分担させる

当日、トラブルが起こった際に対応する人などをあらかじめ決めておくことをおすすめします。

研修が始まってから、「音声が聞こえない」「入室できない」などのトラブルが起こった際、司会やファシリテーターが対応をしてしまうと研修がストップしてしまうためです。

4. フィードバックを行う

ただグループワークをして終わりではなく、先輩社員や人事担当者、講師からフィードバックをもらうことで学びがさらに深いものとなります。

また、受講者に対してフィードバックを行うだけでなく、受講者側から研修に対するフィードバックをもらうようにしましょう。
次回の研修開催に向けて改善点を見つけることができます。

5. チャットを活用する

リモート研修ではチャットツールを活用しましょう。

  • 反応はスタンプを送信する
  • 質問はチャットに送る

などの活用方法が考えられます。

また、リモート研修はただPC画面を見ているだけの時間にもなりがちです。
スタンプやチャットを使い、受講者にリアクションを求めることが、研修に参加しているという意識を持ってもらうことに繋がります。

6. 録画をしておく

リモート研修は録画をしておきましょう。
録画をしておくメリットは2つあります。

1つ目は、研修後に録画を共有することで受講者は分からなかった部分の復習、繰り返しの視聴ができるようになる点です。

2つ目は、企業側がどのような研修を行なったのかアーカイブとして記録しておける点です。
それを見返すことで、次回の研修実施に活かすべき反省点・改善点が見つかるかもしれません。
また次回研修を行う際に、参考資料として見返すこともできます。

せっかくリモート研修を行うのであれば、実施して終わりではなく、録画をしデータとして残しておくことをおすすめします。

7. マイクのミュートなどのルールを決めておく

音声トラブルが起こったり、受講者が戸惑ったりしないよう

  • マイクはミュートにしておく
  • 分かったときは腕で丸を作りジェスチャーで表現する
  • 入室は5分前から
  • 発表者が話したあとはスタンプで反応する

などのルールを決めておきましょう。
研修が始まってから、どう対応・反応したらいいのかわからないという受講者の不安が解消されます。

おすすめのWEB 会議ツール3 選

グループワークにおすすめのwebツール

リモート研修の実施には、ツールの導入が必須です。
リモート研修を実施する際におすすめのツールをご紹介します。

使いたい機能や料金、参加人数に合わせてツールを選定しましょう。

1. zoom

多くの人に活用されているテレビ電話・WEB会議システムです。
アカウントの作成が必要なのはホストだけで、ゲストは共有されたURLをクリックするだけで、配信に参加できるのがメリットです。

視聴可能人数無料アカウント:〜100人有料アカウント:〜500人
料金無料〜32,300円 / 月

https://us04web.zoom.us/

2. Microsoft Teams

このWeb会議システムは、様々なビジネスツールを提供しているMicrosoft社が提供しています。
比較的リーズナブルな価格設定が魅力です。

視聴可能人数無料アカウント:〜100人有料アカウント:〜300人
料金無料〜1,360円 / 月

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software

3. CiscoWebex

Web会議やビデオ会議アプリケーションを開発・販売するアメリカの企業から提供されています。
音声の高度なノイズ除去機能が、他のツールと大きく異なる点と言えます。

視聴可能人数無料アカウント:〜100人有料アカウント:〜200人(カスタマイズ可能 ※要問い合わせ)
料金無料〜2,980円円 / 月(※要問い合わせ)

https://www.webex.com/ja/video-conferencing.html

Web会議システムやコミュニケーションツールについて詳しく知りたい方は以下の記事へ

グループワークを導入した他社事例

オンラインでのグループワークを実施する企業

最後に、グループワークを研修に導入している企業の事例をご紹介します。

株式会社常陽銀行

株式会社常陽銀行は、研修やチームビルディングのためのワークショップを実施できるサービス・バヅクリを利用し、内定者フォローを実施しました。
選んだプログラムは「演劇」。

演劇をするという共通体験を通し、内定者同士のコミュニケーションを活性化できただけでなく、入社後の会話のきっかけ作りや、円滑な関係性作りにも成功しました。
また、「講師」という第三者が加わることで、例年の「内定者と企業」という固い雰囲気とは違う、明るい雰囲気の中イベントが開催できたそうです。

参考:演劇を通してコミュニケーションの壁を突破!唯一無二の楽しさを実感

バヅクリ

株式会社インテージホールディングス

市場調査・マーケティングリサーチなどの事業を行う、株式会社インテージホールディングス。

グループワークを中心に行なっていた新卒研修をフルオンラインで実施しました。

  • ブレイクアウトルーム機能を活用する
  • Zoomのビデオ会議には1日中、入ったまま
  • トラブルが起こった際に連絡する社員の電話番号を共有する
  • グループ名を入れるなど名前を適宜変更する

などを行うことで、スムーズにオンラインでグループワークが実施できました。

また、オフラインの場合よりも画面越しではあれど、参加者を近くに感じることができ、よりフラットにコミュニケーションを取ることができました。

参考:グループワーク中心の新卒研修をフルオンライン化した話~2.研修運営の視点から~ 【from talentbook】

インテージグループ ワークスウェブ

まとめ

オンラインで効果的なグループワークを行うためには

  • プログラムの選定
  • 注意点をしっかり押さえる

この2点が重要になります。

自社で盛り上がるプログラムの企画・運営ができるか不安な場合は、ノウハウが蓄積されるまで他社サービスを利用するのも1つの方法です。

ぜひ今回ご紹介したことを参考に、目的を達成できる効果的なグループワークを実施してください。