近年注目されているマインドフルネス。言葉自体はよく聞くようになったという方も多いのではないでしょうか。
マインドフルネスをビジネスの場に取り入れようとする動きも増えていますが、内容についてはまだ一般的には認知されているとは言えません。

そこで本記事では、マインドフルネスについて、そしてマインドフルネスを研修に用いる事でどういったメリットがあるのかなどについてお伝えしていきます。

マインドフルネスとは

マインドフルネスとは、仏教の瞑想をもとに、マサチューセッツ工科大学が宗教的要素を除いて開発したストレス軽減法です。
近年では科学的に効果が認められ、Google、Apple、Facebookでも採用されています。

「今」だけに集中し、日々の心配事や不安な気持ち、他人からどう思われているかなど、つい頭に浮かんでしまう悩みの要素を頭から切り離す状態を意識的に作っていくことを指し、その手法として「瞑想」が用いられています。

マインドフルネスを導入するメリット

【メリット1】ストレスの軽減

マインドフルネスが注目されるようになった理由として、昨今では変化のスピードがどんどん早くなっており、仕事を取り巻く環境が変わりやすくなっていることが挙げられます。

次々と新しいシステムが取り入れられたり、一緒に働く人が変わったり、外部環境に変化があったりと、ストレスにさらされる機会が過去に比べて増加しています。

マインドフルネスを継続的に行うことによって、脳機能的に見てストレス耐性が向上するということがハーバード大学の研究によって実証されています。

【メリット2】集中力の向上

雑念を払い、“今”、“この瞬間”に集中することがマインドフルネスの手法ですが、それを繰り返すことにより、短い時間で高い集中力を発揮できるようにもなります。
集中力が高まることで、業務効率や生産性の向上にも繋がります。

【メリット3】チームワークの向上

マインドフルネスを続けると、共感力に関する脳の領域の「島皮質」と呼ばれるところに変化が見られることがわかっています。これは、共感能力の向上を引き起こします。

共感能力が向上することで、チームワークの向上やマネジメントに良い影響を与えることにも繋がります。

マインドフルネスの具体的な実践方法

マインドフルネスを行う社員

では、マインドフルネスを実践するためにはどのように行うのが良いでしょうか。
一般的に行われている手法についてご紹介します。

1. マインドフルネス瞑想

正しい姿勢で座る

床や椅子などに、背筋を伸ばして正しい姿勢で座りましょう。床に座る際は、座布団などを利用しても問題ありませんし、座り方はあぐらでも正座でも構いません。
手は膝や太ももの上に軽く置いて、1〜2メートル程度先を見るようにします。
できるだけ静かで、リラックスできる場所を選びましょう。

呼吸に意識を集中させる

普段はほとんど意識しない自身の呼吸に集中し、「今この瞬間」に注意をとどめ続けるようにします。そうすることで、過去や未来に意識が向かいがちになる
様々な思考や記憶、感情などが浮かんできますが、それをありのままに受け止め、また呼吸に意識を戻すようにします。
呼吸は浅くても深くても構わないので、自分がリラックスできる、自然な呼吸を目指しましょう。

マインドフルネスは、継続することで効果が高まると言われているので、できるだけ継続的に実施することをおすすめします。

2. 芳香療法

英語で「アロマセラピー」と呼ばれており、植物の花、葉っぱ、果実などから抽出した香りの成分、「精油(エッセンシャルオイル)」を使用し、こころと体のバランスを整える自然療法のことです。

五感のひとつである嗅覚を使いながら瞑想を行い、精油の有効成分が鼻から脳に伝達することにより「神経の緊張を和らげる」「睡眠の質を高める」「気持ちが穏やかになる」などの働きがあると言われています。

下記記事でもご紹介しているのでよろしければ御覧ください。

マインドフルネス研修

ここまでで、マインドフルネスを実践することで様々なメリットがあることがご理解いただけたかと思います。
ではそのマインドフルネスを学ぶ、マインドフルネス研修はどのような内容なのでしょうか。簡単に概要をご説明します。

1. マインドフルネスの基礎理解

まずは概要や理論、エビデンスなど、マインドフルネスの科学的根拠の理解を行います。
また、マインドフルネスの効果や、身につけるためには何が必要なのかについて学んでいきます。

2. 自身の思考や感情について理解する

自身の「怒り」と「思い込み」の癖を理解します。無意識の思い込みについても自覚し、それらと向き合う方法について学びます。

3. マインドフルネスの実践と習慣化

座学で理論を学んだら、実践を通してマインドフルネスを体験します。
呼吸法や瞑想方法、習慣化する方法など、マインドフルネスの実践方法について学びます。

マインドフルネスに関する研修はバヅクリにおまかせ!

マインドフルネスワークショップ
出典:バヅクリ

バヅクリ株式会社が提供するマインドフルネスプログラムでは、マインドフルネスの基礎的な瞑想方法を学習するとともに、内省・共有・対話を通して、お互いの心の不安を整理し合う相互理解ワークショップを行います。

さらに、ジャーナリングという書く瞑想と呼ばれる手法を活用して、自分の深層に向き合い、それを参加者と共有することで、心の不安を取り除き前向きなマインドを作ります。
カウンセラーの資格を持つ現役のお坊さんがファシリテートするので、悩みの解決やもやもやの解消にもなります。

まとめ

効果を発揮するマインドフルネス

本記事では、マインドフルネスと、そのメリットや実践方法についてお話しました。
マインドフルネスを導入することで、心身の健康を向上・保つことができるようになり、
生産性の向上やチームワークの向上などが期待できる。