クリエイティブシンキングという言葉をご存知でしょうか。
これは、よく知られている「ロジカルシンキング」とは違う考え方で、これからの社会に必須の考え方、ビジネススキルと言われています。本記事では、クリエイティブシンキングについて解説していきます。

クリエイティブシンキングとは?

クリエイティブシンキングの定義

まずはクリエイティブシンキングの定義から見ていきましょう。
クリエイティブシンキングとは、「枠組みにとらわれないアイデアを生み出す自由な発想」のことです。
ひらめきやイメージといったものが該当し、主に右脳を使って考える思考プロセスであるとも言われています。

ロジカルシンキングとの違い

ロジカルシンキングは、事実や正確さを求める論理的思考で、左脳的であり、「収束思考」や「垂直思考」とも呼ばれています。
それに対しクリエイティブシンキングは直感や感性を大事にする考え方で、右脳的なものです。
ご覧の通り、クリエイティブシンキングとロジカルシンキングはある意味真逆の考え方であり、かつ対をなすものとなっています。

実際のビジネスにおいては、まずはクリエイティブシンキングによってアイデアを出し、その後ロジカルシンキングによって拡散したアイデアを収束させていく、といったプロセスが取られることが多くなっています。

クリエイティブシンキングが重視され始めた背景

従来はどちらかというとロジカルシンキングが重視されている傾向にありましたが、近年ではこの傾向が変化し、クリエイティブシンキングも重視されるようになっています。

これは、インターネットの普及やグローバル化の促進などにより社会の変化スピードが従来と比較して非常に早くなっていることが理由として挙げられます。

こうした予測不可能な社会は、VUCA時代とも呼ばれています、VUCAとは、変化し(Volatility)不確実で(Uncertain)複雑(Complexity)、さらに曖昧=両義性がある(Ambiguity)現代の特徴を言い表す言葉です。

ロジカルシンキングは「過去」のデータをもとに予測をたて思考するものであり、もちろんその考え方自体はいまだに重要であることは間違いありませんが、過去データを参考にしずらくなっているVUCA時代では万能ではなくなっています。

そこで注目され始めたのがクリエイティブシンキングです。

クリエイティブシンキングのメリット

クリエイティブシンキングの人材

それではクリエイティブシンキングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。簡単にご紹介します。

自由な発想が可能になり、新しいアイディアが生まれやすくなる

クリエイティブシンキングの実施は、事実やルールにとらわれることなく、自由に物事を考えることができるという利点があります。
また自由な発想により、今までではなかった新しいアイディアや商品、サービスが生まれる可能性が高まります。
ブレインストーミングを実施する際などに効力を発揮しやすい方法です。

既存のルールや枠を見つめ直すことができる

さらに、今までの既存の考え方とは全く違う考え方を採用することで、既存のルールや思考方法は正しかったのか再考する機会が生まれる点もメリットの一つです。
アンラーニングにつながる一面を持ち、直面している課題への解決方法の糸口を見つける際にも利用できます。

クリエイティブシンキング活用事例

それでは、具体的にどのようにクリエイティブシンキングが活用できるのか見ていきましょう。

クリエイティブシンキングの事例

新商品開発

まずイメージしやすいのが、新商品(サービス)開発です。
新商品や新サービスを開発する際には、今までの市場にはなかった新しいものが重要な評価基準の一つとなることも多いでしょう。その際に自由奔放なアイディアをたくさん出すクリエイティブシンキングは役に立ちます。

事業改革

また、事業改革においても有用です。
事業改革の際には既存の風習やルールなどを一新することがあります。その際にクリエイティブシンキングを活用することで、事業のやり方を根本から解決することができます。
その事業において、「当たり前」だと考えられていた前提から考え直すなど、枠にとらわれない柔軟な発想が活きます。

クリエイティブシンキング研修ならバヅクリ!

ゼロベースから効果的なアイデアを出せる力を身につけるクリエイティブシンキング研修
出典:バヅクリ

クリエイティブシンキングを学ぶ方法として効率的な手法が研修です。
研修サービス「バヅクリ」のクリエイティブシンキング研修はクリエイティブシンキングの基本となる「問題設定」、「捉え方の見直し」、「解決策検討」をグループの実践ワークで学ぶことができます。

  • 普段の思考において、創造性に欠けていると感じる
  • 常識や慣習に引きずられてアイデアの幅が狭いと感じる
  • 企画や提案を聞く側から見て、聞いたことがあるアイデアやつまらないアイデアとなってしまうことが多い

といった課題を解決できます。

新入社員から中堅社員、若手管理職、新規事業や既存事業改善に関わっている方に特におすすめの研修です。

まとめ

クリエイティブシンキングの重要性

本記事ではクリエイティブシンキングについて解説してきました。
変化の激しい時代に対応するためには、今までの常識にとらわれない思考がとても重要になります。
時代に適応できる人材を育成するためにもクリエイティブシンキング研修を検討してみてはいかがでしょうか。