社員個人のスキルアップや社員同士の交流など、さまざまな目的で行われる社員研修。
社員研修のコンテンツのひとつとして、レクリエーションを行う企業も多いのではないでしょうか。

本記事では社員研修におすすめのレクリエーションを目的別に紹介します。

研修にレクリエーションを取り入れるメリット

レクリエーションを取り入れるメリット

まず、社員研修でレクリエーションを取り入れるメリットを解説します。

コミュニケーションの活発化

研修中にレクリエーションを取り入れるメリットとして、レクリエーションをきっかけに会話の糸口が生まれ、コミュニケーションが活性化することがあります。
特に初対面の人が多く集まる研修の場合、知らない人ばかりで緊張している参加者も多いです。
レクリエーションを行うことで、そのような初対面の人たち同士が参加者の名前を覚えたり、話し合ったりするきっかけになります。

仕事に関する考え方の定着

レクリエーションの中には、マーケティングや戦略的思考・報連相(報告・連絡・相談)など、実際の仕事の場で役立つ思考法やコミュニケーションの仕方を学べるビジネスゲームもあります。
そのようなレクリエーションを取り入れることで、ゲームを楽しみながらビジネスにも応用できる知見に触れることができます。

面接では見えなかった素の姿が見える

レクリエーション中は、さまざまな人とのコミュニケーションが発生します。
そのため面接では見えにくかった参加者の性格やコミュニケーションスタイルが見えやすくなります。
レクリエーション中に見えてきた参加者の素の姿が分かることで、業務中のコミュニケーションやチームでの役割分担などにも役立てることができます。

新入社員研修の場合、配属を決める際の参考になる

レクリエーションを行うことで、「積極的に発言していくタイプ」「論理的に考えて話を整理するタイプ」など面接では気づけなかったそれぞれの個性が見えてくるため、配属の際の参考にすることができます。

研修でレクリエーションを取り入れる際の注意点

レクリエーションの導入に成功した組織

レクリエーションの目的・位置づけを明らかにする

レクリエーションを行うこと自体が目的になってしまうと、レクリエーションの効果が薄れてしまいます。

「ビジネスに必要なコミュニケーションを学ぶ」「これから一緒に働く人たちの人となりを知る」など目的を明確化することで、通常業務にも生かせるような学びが得やすくなります。

またレクリエーションをさらに有意義なものにするためには、ゲーム後にきちんと振り返りを行い、学びを言語化させるようにしましょう。

講師によってレクリエーションやゲームの質が変動しないようにする

研修中のレクリエーションやゲームの満足度は、ファシリテートを行う講師のスキルによって大きく変わります。

「研修講師が変わってからレクリエーションやゲームの質が落ちてしまった」と参加者に思われないように、講師が引き継ぎの際にもスムーズな運営ができるようなマニュアルを整備するのがおすすめです。

【目的別】社内研修におすすめのレクリエーション

レクリエーションを取り入れた社内研修

アイスブレイクにおすすめのレクリエーション

バースデーライン

【人数】15~30人
【時間】10分~15分
【内容】
バースデーラインとは、誕生日の早い順から並んでいくゲームです。
ただし、会話や筆談はNGで、使えるのはジェスチャーのみです。
1チーム5~10人に分かれてゲームを行い、制限時間終了後に正しい順番で最も早く並べたチームが勝利です。

出発点ゲーム

【人数】10~15人
【時間】10分~20分
【内容】
出発点ゲームとは、動作の指示を出している「出発点」を探すゲームです。
参加者の中から出発点を探す「オニ」役を決めます。
オニ以外の参加者は円になるように座り、出発点となる人を決めます。
準備ができたら、出発点になった人はオニに当てられないようにさまざまな動作を行い、他の人は出発点の人がした動きを真似します。
オニが出発点となる人を当てられたら勝利です。

共通点探しゲーム

【人数】10~30人
【時間】30分~1時間
【内容】
3~4人のチームに分かれて、チームごとのリーダーを選定します。
その後チーム全員の共通点を10分以内にできるだけ多く発見し、その後の2分間で「最もユニークな共通点」を選びます。
最後にチームそれぞれが「ユニークな共通点」を発表し、最もユニークなものを発表できたチームの勝利です。

関係構築におすすめのレクリエーション

 まるでクイズ番組!?みんなで挑戦!プロMCによるクイズバトル

まるでクイズ番組!?みんなで挑戦!クイズバトル
出典:バヅクリ

【人数】15人〜50人程度
【時間】90分程度
【内容】
まるでTV番組に出演しているような非日常な気分を味わいながら楽しめる、レクリエーション型プログラムです。◯×/4択クイズ、記述クイズ、多数決クイズ、間違い探しクイズなど豊富な種類のクイズに挑戦していただきます!

クイズを解くことを楽しみながら、その他の参加者の意外な一面や、考え方のクセを知ることができ、グループで挑戦することで、楽しみながらチームワークを醸成におすすめのプログラムです。

ペーパータワー

【人数】4人〜30人
【時間】20分程度
【内容】
ペーパータワーとは、A4用紙を使ってできるだけ高いタワーを作るゲームです。
必要なものは、1チームあたり30枚前後のA4用紙と計測用のメジャーです。
4~5人のチームに分かれて、作戦時間5分・組み立て時間5分でA4用紙の紙をなるべく高く組み上げます。
組み立て時間終了後計測官がタワーの高さを測り、最も高いタワーを作ったチームが優勝です。
「最も高いタワーを作る」という目標に向かって力を合わせることで、コミュニケーションが生まれます。

ドミノチャレンジ

【人数】4人〜30人
【時間】30分程度
【内容】
ドミノチャレンジとは、ドミノや身近な文房具を使って、他のチームよりも長い時間動き続ける仕掛けを作るゲームです。
必要なものは仕掛けを作るためのドミノのコマ、ストロー、輪ゴム、ビー玉、画用紙など。
また時間を測るためのストップウォッチも用意しましょう。
4~6人のチームに分かれ、1チームごとに十分な量のドミノや文房具を渡します。
7分以内にドミノを並べて仕掛けを作ってもらい、その後チームごとにドミノ倒しを行なってもらいます。
ドミノのスタートから最後のドミノが倒れるまでの時間を計測し、最も長かったチームの勝利です。

マシュマロチャレンジ

【人数】4人〜30人
【時間】30分程度
【内容】
マシュマロチャレンジとは、チーム対抗で乾燥パスタとマシュマロを使って自立するタワーを作るゲームです。
パスタ、マスキングテープ、ひも、はさみを用意し、制限時間内に自立するタワーを組み立てていきます。
また難易度を高めるための工夫として、タワーの上にマシュマロを置く(刺してもOK)という制約があります。
最終的に一番高いタワーを作ったチームが勝利です。

夢幻オークション

出典:バヅクリ

【人数】10人〜50人程度
【時間】90分程度
【内容】
チーム内のコミュニケーションを認識の相違なくスムーズにしたり、活発にするためにはメンバー同士、お互いの価値観を理解することが重要です。
このプログラムでは「こんなものがあったらいいな」と思うものやその理由を、チームメンバー同士でシェアします。 そしてそのアイディアを出した本人以外のチームメンバーが、そのアイテムに対して値段をつけます。アイデアを表現すること、仲間の感性に触れることにより相互理解を深めることができます。

コミュニケーションをスムーズ・活発にしたいチームにおすすめのプログラムです。

社員の能力向上におすすめのレクリエーション

マナーストーリー

【人数】2人〜20人程度
【時間】30分〜1時間程度
【内容】
マナーストーリーは、クイズ形式でビジネスマナーを学べるゲームです。
2人1組のペアになり、新入社員役とゲーム進行役に分かれてゲームをプレイします。
新入社員役には信頼度を示す3枚のチップが与えられ、間違ったマナーを選択してしまうと信頼チップが没収されます。
最終的にチップが0になったらゲームオーバーです。

The 商社

【人数】10人〜100人程度
【時間】3時間〜6時間程度
【内容】
The 商社は、チームごとに会社を作り、 他のチームと交渉を行いながら、自分たちの会社規模を大きくするビジネスゲームです。
ゲームは計画→行動→決算という3つのプロセスを1ターンとしてカウントし、合計4ターン実施します。
チームの進む方向性を定めて役割分担する力と、答えのない中でも考え抜き行動する力が必要とされるゲームです。

オンラインでも楽しめるレクリエーション

仲間で選んで仲間と当てろ!チーム対抗オンラインビンゴ大会

ビンゴ大会
出典:バヅクリ

【人数】10人〜50人程度
【時間】90分程度
【内容】
「チーム対抗オンラインビンゴ大会」とは、一般的なレクリエーションであるビンゴ大会を、オンラインでも楽しめるようにしたものです。
ビンゴカードの定番である1~75の数字が入ったものは使わず、「好きなスポーツ」「最後の晩餐で食べたい料理」など参加者の好きなものや価値観が分かるものになっており、ゲームを通して相互理解を深めることができます。
オンラインビンゴ大会を実施する際は、景品を用意しておくとさらに盛り上がるでしょう。

合意形成研修コンセンサスゲーム

【人数】5~10名
【時間】30分~1時間
【内容】
コンセンサスゲームは、「無人島に持っていくべきもの」といったテーマに対してディスカッションを行い、コンセンサス(合意形成)を図るゲームです。
互いの考えを聞きながら優先順位をつけていき、最終的にチームとして一つの解答を出します。
合意形成を図ることの大切さを学べるゲームです。

条件プレゼン

【人数】5~30名
【時間】1分~1.5時間
【内容】
条件プレゼンは、与えられたキーワードに沿ってチームでプレゼンをするレクリエーションです。
アイデア力、情報整理能力、プレゼン力など、参加者それぞれの能力を活かして良いプレゼンをすることが求められます。
最終的にチームごとに発表を行い、判定者に「一番ユニークだ」と評価されたチームの勝利です。

社員研修ならバヅクリ!レクリエーションの種類も豊富

出典:バヅクリ

『バヅクリ』は組織開発と人材育成のコンサルティングサービスです。

アクティブラーニングによる高い学習定着とアクションプランのコミットメントによる行動変容を促進するように設計されており、また講師を務めるのは業界のプロMCのため、深い学びを得るだけでなく、やらされ感のない「楽しい」と感じる研修の実施が可能です。参加者満足度は97%を誇ります。

また、おえかきワークショップやマインドフルネスなどチームワークの醸成に適した様々なワークショップがあり、講師は全てプロが行います。
レクリエーションの企画を考えるのが難しい場合は、このようなサービスを利用し、プロの手を借りてみるのもいいでしょう。

組織のコミュニケーション活性化におすすめのプログラム

まとめ

本記事では社員研修におすすめのレクリエーションを目的別に紹介しました。
レクリエーションを研修に取り入れることは、社員同士の関係構築や能力向上にもつながります。
レクリエーションを取り入れる際は社員研修の目的に合ったものを選び、有意義なものとなるようにしましょう。