今、注目されているレジリエンス。
レジリエンスを向上させるためには、一体、どのようなアクションを取ればいいのでしょうか?
この記事では、レジリエンスの重要性や、向上方法、おすすめの研修会社などをご紹介していきます。
近年のレジリエンスの重要性

レジリエンスとは
ビジネスシーンで「レジリエンス」という言葉が使われるとき、それは困難な状況に直面したときに柔軟に対応できる力・立ち直る力・そこから学んで適応していく過程を指しています。日本語では「回復力」「弾力性」「復元力」と訳されることが多い言葉です。
グローバル化が加速し変化が激しい昨今のビジネスシーンでは、予測しにくい状況への適応力が求められるようになりました。また、そのような環境で長期的にキャリアを構築していくには、ミスや困難な状況を目の前にしても立ち直れる精神的回復力も欠かせません。
このような背景から、近年「レジリエンス」が重要視されるようになっているのです。チームでレジリエンスを学ぶことで、互いに支え合える組織づくりにもつながります。
レジリエンスを高めることによるメリット
ビジネスパーソンに求められるレジリエンスを高めると、どのような変化が生まれるのでしょうか。集中力・判断力・問題解決力の3つが底上げされる点が、主なメリットとして挙げられます。
まず、ミスやトラブルに惑わされることなく、目の前の業務にフォーカスを当てられるようになります。気持ちを引きずってしまうと、その他の案件にも影響が出かねませんが、切り替えのスキルを持つことでスムーズに仕事を進められます。
次に、集中力がアップすることで、困難な場面でも冷静な判断ができるようになります。レジリエンスが低い状態では「どうせうまくいかない」と判断が歪みがちですが、回復力が高まると状況を客観的に見られます。
さらに冷静さを取り戻すと、自分自身で問題の解決方法を考えられるようになります。自らの力で乗り越えた成功体験が積み重なることで、自信の醸成にもつながっていきます。
レジリエンスの向上を図るためには
レジリエンスの向上を図るためには、「落ち込まない」「落ち込んでも早く回復する」という思考のクセをつけることが重要です。
人はそれぞれ生まれつきの性格や蓄積された思考のクセを持っていますが、ワークやトレーニングを通じてレジリエンスは向上させることができます。次のセクションで紹介する研修は、その具体的な手段の一つです。
レジリエンス研修とは

研修の定義と目的
レジリエンス研修とは、ストレスや逆境から立ち直る力を、精神論ではなく心理学・認知行動療法などの科学的根拠に基づくスキルとして身につける人材育成プログラムです。
ハラスメントや人間関係の悩み、業務量の増加、評価への不安など、職場でのストレス要因は年々多様化しています。こうした状況で思考や行動が停滞しないよう、心の状態を整えながら目標に向かうための具体的な手法を学ぶのが研修の目的です。
対象者は新入社員から管理職まで幅広く、どの層にも必要な研修として位置づけられています。ストレスが自分一人の問題ではなく、チーム全体のパフォーマンスにも影響することを踏まえ、組織として導入するケースも増えています。
ストレスマネジメント研修との違い
「ストレスマネジメント研修」との違いについて、混同されることがあります。ストレスマネジメントは、ストレスを和らげたり発散させたりする方法に重点を置きます。休養の取り方やリラクゼーションの実践が代表例です。
一方、レジリエンス研修は困難を避けるのではなく、直面した状況から学びを引き出して次に活かす力を育てる点が特徴です。守りを固めるだけでなく、前向きに進む力を高めることを目指しています。
両者は補完し合う関係にあり、組み合わせることで心の健康と成長を両立できます。自社の課題がどちらにあるかを見極めた上で、研修の設計を検討するとよいでしょう。
研修が注目される背景
変化の速いビジネス環境に加え、テレワークの普及や人間関係の希薄化、成果主義の浸透などにより、個人が感じるストレスは増加傾向にあります。厚生労働省「令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事や職業生活で強いストレスを感じている労働者の割合は82.7%にのぼります。
また、2015年にストレスチェック制度が義務化されたことで、企業には社員のメンタルヘルスを守る社会的責任が明確に求められるようになりました。レジリエンス研修はその有効な手段の一つとして、人事施策の中に取り入れる企業が増えています。
さらに近年は、「人的資本経営」「健康経営」の観点からも社員のレジリエンス強化を開示・評価する動きが広がっており、組織の競争力を高める戦略的な取り組みとして捉えられています。
レジリエンス研修で身につくこと・カリキュラム例

研修で身につく主なスキル
レジリエンス研修を通じて身につくスキルは、大きく「感情のコントロール」「思考の修正」「自己効力感の強化」「人間関係の構築」の4領域に整理できます。
具体的には、自分のストレス反応に気づき、ネガティブな思考パターンを客観視して修正する力を養います。失敗やトラブルに直面したとき「どうせ自分はダメだ」と決めつけそうになる場面で、その思考の根拠を検証し柔軟に受け止め直す習慣です。
また、過去の逆境体験を振り返り「自分はあのとき乗り越えた」という成功体験を認識することで、困難に向き合う自信を育てます。チームでワークを行うことで、周囲との関係性のなかでレジリエンスを発揮する方法も学べます。
代表的なカリキュラムの流れ
研修のカリキュラムは提供会社によって異なりますが、「理解 → 自己分析 → スキル習得 → 実践・定着」という流れが一般的です。
まずレジリエンスとは何かを学び、自分が日ごろどのようにストレスに反応しているかを振り返ります。次に、思考のクセを発見し修正する演習(ABCDE理論や認知行動療法を活用したワークなど)に取り組みます。「底打ち → 立ち直り → 教訓化」の3ステップで学ぶプログラムも多く採用されています。
後半ではレジリエンス資源(強み・ポジティブ感情・社会的支援)を増やす方法を習得し、最後に職場での行動計画を立てて終了します。研修後に職場で実践しやすい設計になっているかどうかが、効果を左右するポイントです。
レジリエンスを高めるためには研修がおすすめ

レジリエンスを向上させるためのアクションとして、研修がおすすめです。
個人でワークショップやセミナーに参加するという方法も考えられますが、同僚などと共にワークや座学を受けることで、学ぶことに対するモチベーションも維持しやすくなります。
レジリエンス研修で身につくこと
レジリエンス研修では、以下のことを学びます。
ネガティブ感情からの脱出方法
研修を通してマインドコントロールの方法や、自尊感情を高める方法を学ぶことで、ネガティブな感情から脱出できるようになります。「感情に気づく → 距離を置く → 行動を選ぶ」という流れを体験的に習得します。
レジリエンスマッスルを鍛える
レジリエンスマッスルとは、困難な状況で精神を回復させるために必要な心理的筋肉のことです。鍛えることでどんな状況でも回復・適応できるようになります。身体の筋トレと同じく、継続的なワークが効果を高めます。
逆境体験から学ぶ
自分が経験した状況を振り返り、逆境を乗り越えた成功体験を再確認します。「自分はできる」という自信を持てるきっかけになるとともに、次の困難に備える視点も養われます。
レジリエンス研修を行うには
レジリエンス研修を行う方法は複数あります。自社の状況や目的に合わせて選びましょう。
公開講座に参加する
他社の社員も参加する公開講座への参加は、企業側が会場や講師を用意しなくてよいのがメリットです。講座内容によっては他社の社員と交流でき、人脈を広げるきっかけにもなります。
外部の講師を招く
知識のあるプロが研修を行なってくれるため、安心して任せられます。自社の社員のみで行う場合もあれば、数社で集まり一つの会場で行う場合もあります。
社内で講座を開く
自社に本当に必要なプログラムを選び、ぴったりな研修を作りあげられるのがメリットです。ただ、研修を企画・実施するノウハウがない場合は、まず外部企業に依頼してノウハウを蓄積してから内製化する流れが安心です。
e-ラーニングを利用する
場所を選ばず自宅からでも受講でき、理解が足りない点は何度でも繰り返せるのが魅力です。対面研修と組み合わせることで、知識定着の効果が高まります。
レジリエンス研修を外部に依頼するなら

レジリエンス研修を外部企業に依頼する際、チェックしたいポイントや、実施を依頼できる企業をご紹介します。
研修の選定ポイント
プログラムのカスタマイズはできるか
各社最適だと思うプログラム構成で研修を提供していますが、自社に合わないプログラムもあるでしょう。必要なプログラムだけを選んでカスタマイズできるかどうかを事前に確認することが大切です。
担当者と密に打ち合わせ・連絡は可能か
担当者としっかり打ち合わせができるかや、スケジュール変更などへの迅速な対応が可能かどうかは、スムーズに研修を実施する上で重要なポイントです。
研修会社の実績
どのような業界の企業に使われているか、研修実施回数、満足度などを確認しましょう。口コミもチェックすることで、自社での開催イメージがつきやすくなります。
企画・運営・アフターフォロー、どこまで任せることができるか
研修を実施するだけでなく、参加者にしっかり身につけてもらうためにはアフターフォローも重要です。企画からアフターフォローまで一貫して任せられるサービスだと、社内負担を大幅に削減できます。
レジリエンス研修を提供する会社
それでは最後に、レジリエンス研修を提供する企業をご紹介します。
令和の研修
バヅクリ株式会社が運営するサービス『令和の研修』は、オンライン焚き火や大人の図工など、200種類もあるプログラムから好きなものを選び楽しみながら、参加者同士の相互理解を深めたり、レジリエンスを向上させたりすることができるサービスです。
導入企業は1000社以上、参加者満足度は97%を誇ります。
企画から運営まで全てお任せできるので、社内負担も大幅に削減できます。
令和の研修では、レジリエンス向上に特化した研修も提供しています。
レジリエンスについて座学で学ぶだけでなく、体験・参加型のワークがあるのも特徴です。
- 「私の元気の源」プレゼン大会
- 日常のつらい経験を笑い飛ばす川柳大会
などを通して思考癖や人間関係に着目し、どう考え行動すればレジリエンスが向上するのかを、受講者同士が交流をし楽しみながら学びます。
「楽しい」と感じる研修を行うことで、参加者に積極的に研修に参加してもらえるようになります。
| 所要時間 | 2時間45分程度 |
| 費用 | 250,000円〜 |
レジリエンス研修をするなら令和の研修
令和の研修は、オンライン焚き火やおえかきワークショップなどのワークを楽しみながら、チームビルディングやレジリエンスの向上を叶えることができるサービスです。
導入企業は1000社以上で、参加者満足度は97%を誇ります。
200種類を超えるプログラムの中には、レジリエンスの向上に特化したものも。
その他の参加者と交流をし、楽しみながら感情のコントロール方法などについて学び、レジリエンスを向上させることが可能です。
株式会社ヒューマンブリッジ

ビジネス関連セミナーの企画・運営や、採用活動支援、組織・人事コンサルティングなどを手がける株式会社ヒューマンブリッジ。
同社が提供するレジリエンス研修は、レジリエンスとは何かを学んだり、失敗体験を振り返ったり、感情のマネジメント方法を学んだりすることでレジリエンスの向上を目指します。
| 所要時間 | 2時間程度〜2日間 |
| 費用 | 問い合わせ |
http://www.human-b.co.jp/trainning/resilience.html
株式会社マイナビ

豊富な実績と、全国展開されていることから多くの人が利用しているマイナビ研修。
レジリエンス研修も実施されています。
- ポジティブ心理学
- PTG(心的外傷後成長)
- 認知行動療法
- レジリエンス研究
の4つを軸に研修内容が展開されています。
| 所要時間 | 1日間(8時間:昼休憩1時間を含む) |
| 費用 | 問い合わせ |
https://hrd.mynavi.jp/service/service-25737/
株式会社ザ・アカデミー ジャパン

様々な研修を提供する株式会社ザ・アカデミーのレジリエンス研修は、イローナ・ボニウェル博士が提唱する認知行動療法をベースとしたSPARKモデルの研修です。
心をマイナスの状態からフラットな状態へ変化させる従来の心理学と、フラットな状態からプラスヘと変えるポジティブ心理学の2つの考え方からアプローチし、レジリエンスの向上を目指します。
| 所要時間 | 3時間〜1日 |
| 費用 | 問い合わせ |
http://www.academy-japan.com/training/special/resilience/
株式会社インソース

研修や、e ラーニング教材の提供を行う株式会社インソース。
同社の研修では、
- 捉え方を変え、気持ちを切り替える ~感情コントロール
- 自信を持ち、強みを活かす ~自尊感情
- 自分の成長を感じ、成長チャンスを増やす ~自己効力感
- 心の支えを作る ~良好な人間関係
の4つのポイントを学びます。
| 所要時間 | 1日 |
| 費用 | 26,400円 / 1人 |
https://www.insource.co.jp/bup/bup_resilience.html
SMBC コンサルティング

各種セミナーや定額制webセミナーなどを提供するSMBC コンサルティングでは、研修を通して、ものの見方やストレス耐性を形成方法について学び、レジリエンスの向上を目指します。
| 所要時間 | 1日(10:00~17:00)(目安) |
| 費用 | 問い合わせ |
研修の他、レジリエンスを高めるレーニンング方法については、下記も併せてご覧ください。
まとめ
変化が激しくストレスフルなビジネスシーンで長期的に力を発揮し続けるために、レジリエンスはますます重要な能力になっています。個人の精神的な回復力を高めるだけでなく、チーム全体の安定性や生産性にも直結するため、組織として取り組む価値のある研修です。
まずは自社の課題を整理した上で、カスタマイズの柔軟性や実績などを基準に研修会社を比較・検討してみてください。バヅクリのレジリエンス研修の内容や実施方法についてはこちらの資料をダウンロードしていただくことでご覧いただけます。


