「管理職の能力を向上させることで会社全体の成長を加速させたい」
「リーダー層の指導方法や育成方針にバラつきがある」
など、管理職やリーダーと言われる立場の人たちの能力開発を行いたいと考えている企業は多いのではないでしょうか?
リーダー同士の意識統一を図り、企業の人材育成スキルを高める方法として、リーダー研修があります。
本記事ではリーダー研修の目的や実践のポイント、おすすめのリーダー研修提供会社を紹介します。
目次
リーダー研修が重要視される背景
リーダー研修が重要視される背景には、ビジネス環境の変化の苛烈さがあります。
近年は通信端末や情報ネットワークなどのテクノロジーの進化に伴い、ビジネス環境が大きく変化しています。
あまりにも変化が激しく複雑になっているため、現在は将来の予測が困難な状態なことから「VUCA(ブーカ。Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性の頭文字をとった言葉)」の時代とも呼ばれるようになっています。
一方で、多くの日本企業の雇用慣行である終身雇用制は、新卒社員にさまざまな部門を経験させながら、長い時間をかけて包括的な知見を持つリーダーを育てる仕組みでした。
しかしVUCAの時代においては、ベテランや若手といった年代にかかわらず能力のある人材を登用し、ビジネス環境の変化に対応できるリーダーを育てる必要があります。
また、リーダー研修を実施する企業も増えています。
産業能率大学総合研究所が実施した「次世代リーダー・グローバル人材の育成に関する実態調査」によると、次世代リーダーの選抜型育成に盛り込む教育内容の1位は「リーダーシップ研修(72.9%)」でした。
各社、次世代リーダー育成に力を入れているようです。
リーダー研修をおこなう目的
リーダー研修を行うことで、社員の行動や会社にどんな変化が起こるのでしょうか。
ここではリーダー研修をおこなう目的を改めて整理します。
そもそもリーダーに必要なスキルとは?
ここでは部下を統率し、チームで成果を上げるリーダーに必要なスキルを紹介します。
1. 業務・専門分野に関するスキル
部下を適切に指導するには、リーダー自身も業務遂行に必要なスキルを持っている必要があります。
またチーム全体で業務の付加価値を高めたり、効率化を図るために、さまざまな専門分野に関する知識も欠かせません。
2. 育成・指導のスキル
リーダーには、部下の育成・指導をおこなうためのコミュニケーションスキルを身につける必要があります。
具体的には、業務内容をわかりやすく伝える説明スキルや、多くの人をまとめるプロジェクトマネジメントスキル、部下との良好な関係を築く人間関係構築スキルなどが求められます。
3. コーチング・ティーチングスキル
組織のマネジメントにおける人材開発手法として、コーチングとティーチングがあります。
コーチングとは、部下に気づきをもたらしながら、自発的行動を促進するコミュニケーションのこと。
一方でティーチングとは、相手に自分の知識やノウハウを伝えることで、部下に望ましい行動をさせるコミュニケーションのことです。
部下がある程度スキルを持っている場合にはコーチング、部下の経験が浅い場合にはティーチングが有効とされています。
リーダーにはコーチングとティーチングを使い分けながら部下を適切に指導するスキルが求められます。
リーダー研修ならバヅクリ
リーダーのミッションである「成果創出」と「部下育成」を学ぶ研修です。
バヅクリの研修は、聴講型のカリキュラムではなくワークが豊富に行われるのが特徴。
受け身ではなく、前向きに自分ごととして受講できるプログラム内容となっています。
リーダー・マネジメント層に必要なスキルのフレーム解説
リーダー研修の目的とメリット
リーダー研修の目的は大きく3つに分かれます。
研修をおこなう前に、目的を言語化し研修に参加するメンバーに共有することで、研修の効果を高めることができます。
ここではリーダー研修をおこなう目的とメリットを確認します。
1. リーダーとしての役割を自覚する
リーダー研修の目的の一つに、リーダーとしての役割を自覚させることがあります。
リーダー研修でリーダーとしてどのように振る舞えば良いかを学ぶ中で、リーダーとしてのマインドを身につけてもらいます。
2. チームを導く力を身に付ける
リーダーには、チームを統率するためにさまざまなスキルが求められます。
それらのスキルは一人で習得するのが難しいため、リーダー研修を通して能力を育成するのが有効です。
具体的には、下記のようなスキル・能力を身につける研修を行うと良いでしょう。
- コミュニケーションスキル
- 判断力
- 目標設定・計画立案力
3. 部下を育てる力を養う
リーダーの重要な役割の一つに、部下の育成があります。
リーダー研修では一人ひとりの特性を見極めながら、本人の成長を促すにはどんなコミュニケーションや業務が合うのかを分析する方法を学ぶことができます。
リーダーが部下を育てる力を身につけることで、業務の生産性向上だけではなく、部下の離職防止にも繋がります。
リーダー研修の内容とポイント
ここではリーダー研修で行うプログラム内容の一例とポイントをご紹介します。
1. リーダーに求められる能力
リーダーシップとは何か、リーダーの仕事とはどんなものかを学ぶプログラムです。
リーダーの仕事や、リーダーとフォロワーの目標共有の方法、フォロワーのタイプなどを学べるプログラムにするのがおすすめです。
リーダーシップやマネジメントの理論を学び、立場やチームメンバーの特性、本人の性格にとって最適なリーダーシップを取れるようになります。
2. 職場でのコミュニケーション方法
どんなコミュニケーションを取ることで人が動くのかを学ぶプログラムです。
人の考え方や行動パターン、人のモチベーションを高めるコミュニケーション方法、自分と他者の考え方の違いを学びます。
座学で理論を学んだ後は、実践ワークを行うことでコミュニケーション方法の定着を促します。
3. 後輩への指導方法
後輩の成長を促す指導方法を学ぶプログラムです。
分かりやすい指示の方法や報告・連絡・相談を受け入れるときのボディランゲージ、効果的な「ほめ方」「叱り方」について学びます。
プログラムの最後に研修対象者へ行動宣言を行ってもらうことで、実践を促進します。
4. リーダーの仕事の進め方
リーダーはメンバーとは異なり、単なる業務遂行だけではなく、目標達成のための業務効率化やメンバーの管理なども求められます。
KPI管理などの目標管理方法や、業務改善のフレームワークであるPDCAなどを学び、リーダーに必要な仕事の進め方に関するスキルを身につけます。
実際の企業事例なども紹介しながら研修を行うことで、研修対象者が業務の中で知識をどんなふうに生かせそうかイメージを沸かせやすくなります。
5. 振り返りと目標設計
社会が大きく変化する中で、リーダーには素早く変化に対応し組織を動かすことが求められます。
そこで重要なのが定期的に振り返りを行い、自ら目標を立てるスキルです。
個人・チーム・会社単位など、さまざまな視点から現状を分析し、適切な目標を設計するスキルを身につける研修をプログラムに盛り込むと良いでしょう。
これらのプログラムでは、自己の内省を促し、自身の変革プランを立てます。
リーダー研修を提供する会社
ここではリーダー研修を提供する会社を紹介します。
1. バヅクリ
【料金】250,000円〜
【URL】https://buzzkuri.com/
【内容】
- チームの成長と社員の行動変容にコミットする研修やチームビルディングを提供
- 導入企業数800社以上、参加者満足度97%
- 業種や経験年数問わずおすすめのプログラム多数
2. Schoo
【料金】月額1,500円(税抜)/ID
【URL】https://schoo.jp/biz/
【内容】
- オンライン研修に加え、生放送授業による自己啓発学習プログラムが多数
- ビジネス・働き方・経済・テクノロジーなど、リーダーの知見を深める幅広いコンテンツ
- 階層別や職種別に100種類以上の研修パッケージを用意
3. リクルートマネジメントスクール
【料金】15,000円/1名
【URL】https://www.recruit-ms.co.jp/open-course/
【特徴】
- 受講者満足度98%
- チケット制サービスの仕組みを採用
- 多忙なビジネスパーソンでも受講しやすい3時間コースも用意
4. 株式会社アクシア
【料金】要問い合わせ
【URL】https://www.axia-samurai21.jp/
【特徴】
- 社員研修に加え、適性検査などのサービスも用意
- 幅広い研修内容から選択可能
- Zoom研修などオンライン研修もフォロー
5. 日本プロジェクトソリューションズ株式会社
【料金】要問い合わせ
【URL】https://www.japan-project-solutions.com/
【特徴】
- プロジェクトマネジメントのノウハウ共有に強み
- eラーニング受講者6000名以上
- 大手での研修実績あり
6. playse
【料金】19,800円/月〜
【URL】https://playse.jp/e-learning
【特徴】
- 学習フローがわかりやすいトレーニングマップあり
- 約3,000のeラーニング教材が見放題
- 自社教材のアップロードも可能
まとめ
本記事ではリーダー研修の目的や実践のポイント、おすすめのリーダー研修提供会社を紹介しました。
新入社員は上司やリーダーの姿を参考にしながら仕事を覚えていきます。
そのため、企業の今後を担う若手社員を育成するために、リーダーの振る舞いはとても重要です。
リーダーとしてのスキルや心構えを身に付けてもらい、企業に貢献する人材を育成しましょう。