レジリエンスを高めるためにはどのような行動を取ればいいのでしょうか?
他者への相談、習慣作りなど、レジリエンス向上に繋がるヒントをいくつかご紹介します。
レジリエンスを高め、現代のビジネスシーンで活躍できる人材になりましょう!
目次
レジリエンスに関する「よくある悩み」
レジリエンスとは、弾力性、回復力などを意味する言葉で、心理学では心の回復力を意味します。
ITが普及した現代のビジネスシーンは変化が多く、よってストレスを感じることも多いです。
昨今のビジネスシーンで活躍するためには、逆境や困難を乗り越え、変化に柔軟に対応するためレジリエンスが必要不可欠なのです。
働く中でレジリエンスに関する悩みを持つビジネスパーソンは多く、仕事で一度ミスをしたり、嫌な気持ちになると、全てが嫌になってしまう人も少なくありません。
レジリエンスが低いことで気持ちを切り替え立ち直ることができず、再度挑戦することが怖くなったり、ミスを引きずってしまうのです。
特に若い社員は打たれ弱く、レジリエンスが不足している傾向にあります。
1度のミスや上司に怒られた経験が、離職に繋がることも考えられます。
レジリエンス向上につながる行動
レジリエンスを高めると、従業員は今の職場が「働きやすい環境だ」と感じることができ、組織にとっても離職が減少するなどメリットがあります。
そこで、レジリエンス向上につながる行動をいくつかご紹介します。
1. 自己効力感を高める(コーチングや面談を取り入れる)
自己効力感とは、自分には目標を達成する力があると思うことを指し、レジリエンスを構成する6つの要素のうちの1つです。
自己効力感が高まることで、ミスをしてもひるむことなく、自分を信じさらにチャレンジできるようになります。
自己効力感を高めるには、コーチングや面談が効果的です。
受ける側がどのようなマインドでコーチング・面談を受け、今後の行動に活かすかも大切ですが、コーチや面談担当者がいかに、受講者の自己効力感を高められるかがポイントになります。
また、成功体験も自己効力感の醸成に大きく影響を与えます。
成功体験を繰り返すことで自己効力感が養われていきます。
上司は部下に難しい課題ばかり課すのではなく、クリアできる課題からはじめ、まずは自己効力感を育てるというマネジメント方法もあります。
これらのことから、自己効力感は1人で育てることもできますが、誰か周りの人の協力があるとさらに早く育てていくことができるものであると言えるでしょう。
レジリエンスを構成する6つの要素とは?
2. 職場内で褒め合う習慣を作る
職場で同僚同士お互いを褒め合う習慣を作ることで、仕事をポジティブに捉えられるマインドが醸成されます。
褒められることは成功体験をすることと似ていて、困難な状況にぶつかった時でも「自分はできる」「自分は大丈夫だ」と思えるようになります。
また、褒め合うという行動は共に頑張る仲間がいるという認識にも繋がり、つらい状況でも1人で頑張っているのではないと思えるのです。
部下のレジリエンスを高めるマネジメント方法について詳しくはこちら
3. 感情を書き出す
仕事が嫌だ、つらいという気持ちを思いのまま紙に書き出してみましょう。
その際、どうしてつらいのか、何が嫌なのか、細かく噛み砕いて書くことが大切です。
書いているうちに心の中が整理されていき、「思ったよりも大変な状況ではない」「小さな悩みだった」と気づくこともあるでしょう。
また、「上司の立場から見たらどうだろう」「未来の自分だったら今何と言うだろう」と様々な視点から考えてみることで、今の状況や悩みを、1つの感情に囚われることなく柔軟に考えることができます。
4. 他者に相談をする
他者に相談することで、頭の中が整理されすっきりすることがあります。
みなさんもこれまでに、似たような経験があるかもしれませんね。
他者に相談することで、ただすっきりするだけでなく、自分には思い付かなかった意見やアイディアに触れることもできます。
たとえ具体的なアドバイスが得られなくても、新たな発想のきっかけになるかもしれません。
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レジリエンスはプロに相談するべき?
レジリエンスに関する悩みはプロに相談すべきと言えます。
その理由として、以下のようなものがあります。
1. 身近な人には相談しづらいから
レジリエンスに関する相談は、自分の内面に深く関わるものです。
身近な人や職場の人には相談しづらかったり、心配をかけたくないと本音を話せなかったりするでしょう。
レジリエンスに関する相談は、自分の心をしっかり見つめ本音で話さないと意味がありません。
相談する際は、本音を話せる人に行ってください。
2. カウンセラーは話を聞くプロだから
カウンセラーは話を聞くプロです。
素人に相談をすると、逆にレジリエンスが損なわれるようなアドバイスをされたり、自分の話を長々とされたりする可能性もあります。
相談やコーチング、カウンセリングでしっかり問題を解決したいのであればプロに相談することをおすすめします。
3. 「守秘義務」が重要だから
さきほども言ったように、レジリエンスに関する悩みは自身の内面に深く関わるものです。
時にはレジリエンスが低下している今の心の状態に、過去や人間関係など、あまり人に知られたくないことが関係していることもあるでしょう。
資格を持っているカウンセラーであれば、カウンセリングやコーチングの内容を口外してはいけないと、職業倫理上の守秘義務があります。
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まとめ
レジリエンスを高めるためには
- 自己効力感を高める
- 職場内で褒め合う習慣を作る
- 感情を書き出す
- 他者に相談をする
などの方法があります。
他者に相談する場合には、話を聞くプロであり、守秘義務を確実に守ってくれるカウンセラーなどに相談することがおすすめです。
様々な方法を試しても、1人ではどうしても解決できないこともあります。
そのような時はぜひ、周りの人やプロの力を頼ってみてください。