働き方の変化により注目を集めるようになったキャリアデザイン。
キャリアデザインを効率よく行うためには、ワークショップの開催がおすすめです。
ワークショップにおすすめの内容や、活用したい研修会社・サービスをご紹介します。
ぜひ参考にしてワークを実施し、従業員のキャリア形成の支援を行ってください。

キャリアデザインが注目を集める背景

注目されるキャリアデザイン

日本では終身雇用の崩壊が起こり、また評価の方法も、年功序列から成果主義への移行をしました。
「大きな会社に就職すれば定年まで安定」という考え方はできなくなってきています。
それらの発生によって起こった働き方の多様化により、キャリアデザインへの注目が集まっています。

キャリアデザインとは、キャリアプランを立てることを指します。
しかし、プランをただ立てれば良いのではありません。
そのプランを実現させるため、どのようなスキルや知識を身につければいいか、具体的な目標の設定と、目標達成のためのアクション設定を行うことが大切です。

キャリアデザインによる効果

キャリアデザインの効果

キャリアデザインをすることによる効果は以下です。

1. 社員の早期離職の防止

しっかりキャリアデザインを行うことで、目標を持ち今の業務に取り組めるようになります。
転職を考えている社員も前向きに業務に取り組めるように変化し、離職の防止に繋がります。
組織へのエンゲージメントも向上するでしょう。

2. 組織としての人材力強化

キャリアデザインを行い、今行うべきことや目標が明確になることで、従業員はスキルアップを目指すようになります。
そのため人材力の強化に繋がります。

また、女性は男性よりも転職率が高いという傾向が、総務省が行った調査でも出ています。
優秀な人材をより多く確保するため、結婚や出産、子育てなどのライフイベントにより、キャリアプランを立てにくい女性を受講者とした研修やワークショップを実施することもおすすめです。
「働きやすい環境だ」「社員のことを思ってくれる会社だ」と認識してもらうことで定着率が向上します。

女性向けのキャリアデザイン研修についてはこちら

3. 人生100年時代に対応した働き方の実現

人生100年時代と言われ、人が人生の中で働く期間も長くなってきています。
お金について考えることはもちろん、どのようにいつまで働くかを考えることも大切です。
キャリアデザインを行うことで、今の時代に適し、自分に合った働き方を実現できるようになります。

4. 自主的な学びの促進

社会人になってから、自主的に何かを学ぶことが少なくなる人も多いでしょう。
しかし、キャリアデザインを行うことで、自分に足りないものや強みをよく知り、それを改善したり能力を伸ばしたりするために、主体的に行動するようになります。

また、新入社員のうちからキャリア形成について考えることがおすすめです。
若手の段階からキャリアデザイン研修を行うことで、将来を考えるクセや、自律的にキャリア形成を行うクセがつきます。

5. モチベーションアップ

キャリアデザインを行い、仕事の目的や目標が明確になることでモチベーションの向上に繋がります。
キャリアデザインの研修やワークによって価値観が大きく変化することもあります。
企業はキャリア支援を行い、従業員のモチベーション向上に努めましょう。

自分でできるキャリアデザインの設計方法

キャリア設計をする社員

キャリアコンサルタントや先輩社員など人からの支援がなくとも、自分でできるキャリアデザインの設計方法をご紹介します。
簡単にできる方法なので、ぜひ1度試してみてください。

1. 自分の現状を把握する

自分の強みや弱み、価値観などを知り、自己理解を深めましょう。
自分をよく理解することで、将来を思い描きやすくなります。

2. 将来のキャリアを考える

理想のキャリアを思い描きます。
長期でキャリアプランを思い描くといいですが、難しい場合は、想像ができる範囲で大丈夫です。

3. 将来のキャリアと現状のギャップを知る

悩みや課題を書き出すなどし、現状をしっかり把握しましょう。
ギャップのある点を明確にすることで、次のアクションが取りやすくなります。

4. 今やるべきことを決める

自分の抱えている目標の達成や、課題解決をするために、今やるべきことを決めます。
ライフスタイルなどに合わせて、無理のない計画や目標を立てるようにしましょう。

キャリアデザインに関するワークショップの内容

キャリアデザインのワークショップ

先ほどご紹介したように、支援なしで1人でもキャリアデザインに関するワークを行うことはできますが、効率的に質の高いものにするためには、研修やワークショップを開催するのがおすすめです。

企業はぜひ講師を呼んだり、時間を確保したりして、従業員がキャリアデザインを行う機会を用意してください。

それでは、キャリアデザインを行うためのワークショップの内容例をご紹介します。
研修やワークショップの企画・運営をするサービス・バヅクリを活用し、実施できるプログラムも合わせてご紹介するので、ワークショップ開催時の参考にしてみてください。

バヅクリはプロがMCや講師を務める、その他の参加者とコミュニケーションを取りながら行うプログラムや、オンラインでも盛り上がるプログラム、ユニークなプログラムを提供しているのが特徴で、利用することで社内負担を85%も削減できます。

1. 「キャリアデザインとは?」を学ぶ

キャリアデザインとは何か、実施方法や、重要性などを座学の講義形式で学習します。
自分自身のキャリアプランを設計する前の、大切な準備時間です。
この時間の学びの質が高いほど、前向きにワークに取り組んだり、充実したワークを実施できたりします。

2. 過去軸で自分を棚卸しする

自分の人生を振り返り、価値観や、以下の自分を作ることになった経験の棚卸しをすることで、自己理解を深められます。
キャリアデザインを行うにあたって自らをよく知ることはとても重要で、はじめの一歩となるものです。

① キャリアデザイン研修(未来創造編)

キャリアデザイン研修(未来創造編)
出典:バヅクリ

やりがいや、自分らしさを求めるZ世代に対して、変化に柔軟に対応できるキャリア形成の方法や考え方を、内省・可視化・整理・相互理解を通して伝える研修です。
自己理解を深めるワークに取り組んだ後、「私の成長未来日記」の作成を通しキャリアビジョンを考えていきます。
グループワーク形式で行うので、参加者の横の繋がりを作り出すことも可能です。

3. 未来軸でビジョンを描く

将来を軸に理想のビジョンを描きます。
「どうせこんなものだ」と思うのではなく、自由に理想の未来を描きましょう。
また、キャリアに関することだけでなく、家庭や生活のことも合わせて意識するようにしましょう。

① キャリアデザイン研修(現在&未来創造編)

キャリアデザイン研修(現在&未来創造編)
出典:バヅクリ

キャリアデザイン研修(未来創造編)でも実施される内省・可視化・整理のワークに加え、「自分の未来に役立つこと」を見つけ出すワークや「今の業務を面白くする」ワークに取り組み、理想と現実のギャップをどうしたら埋められるかを考えた上で「私の成長未来日記」の作成を通しキャリアビジョンを考えていきます。
キャリアデザインに関する悩みや課題の解決を行い、モチベーションを向上させるワークです。

② 未来準備日記ワークショップ

 未来準備日記ワークショップ
出典:バヅクリ

未来志向で、理想のキャリアとそれを達成するためのシナリオを作るワークや、シナリオに基づいたアクションプランを考えるワークを実施します。

4. 自分(従業員)と組織のエンゲージメントを高める

エンゲージメントが高いということは、

  • 企業への愛着心、貢献意欲、信頼度、熱意、帰属意識がある
  • 企業と従業員が対等な関係にあり、双方が二人三脚で経営に向き合っている

という状態にあります。
エンゲージメントを高めることで、従業員側も企業側も良い関係で事業に取り組め、会社の成長や従業員個人の成長が加速し、理想のビジョンを達成しやすくなります。

従業員のエンゲージメントとは?詳しくはこちら

キャリアデザインに関するワークショップを提供する会社

最後に、キャリアデザインに関するワークショップを提供する会社やサービスをご紹介します。

1. バヅクリ

バヅクリ
出典:バヅクリ

研修やワークショップの企画・運営を行うバヅクリは、その他の受講者とコミュニケーションを取りながら行うプログラムが多いのが特徴です。
ワークショップを通し学ぶだけでなく、横のつながりや一体感を醸成することができます。
また、オンラインでの実施が可能です。

200種類以上あるプログラムを組み合わせて1つの研修を作成することもでき、無駄なく自社に合った研修やワークショップを開催できます。

講師や司会を務めるのはその業界のプロで、オンラインでも盛り上がる研修を提供し、参加者満足度は97%を誇ります。

2. 株式会社HR インスティテュート

株式会社HR インスティテュート
出典:株式会社HR インスティテュート

組織のコンサルティングを行う株式会社HR インスティテュート。
同社はキャリアデザインのワークショップを実施しています。
プログラムは全てオンラインで実施できます。

https://www.hri-japan.co.jp/

3. 株式会社インソース

株式会社インソース
出典:株式会社インソース

数多くの研修を提供する株式会社インソース。
講師派遣型、公開講座、e ラーニングなどから研修スタイルを選択することができます。

  • キャリアデザイン研修
  • 管理職向けキャリアデザイン研修
  • 20代向け研修
  • 30代向け研修
  • シニア層・ベテラン向け研修

など、年代、階層別にキャリアデザイン研修のプログラムが用意されています。

https://www.insource.co.jp/skill-career/index.html

4. 株式会社ワークハピネス

株式会社ワークハピネス
出典:株式会社ワークハピネス

コンサルティング会社である株式会社ワークハピネスは、研修やセミナーを通し従業員のキャリアコンサルティングを実施。

同社のキャリアデザイン研修は、受講者の年代に合わせてテーマを設定できます。
他者からの問いかけやフィードバックを用い、深い自己内省を行います。

https://workhappiness.co.jp/

まとめ

キャリアデザインを行うことで、従業員も、企業もメリットを得られます。
支援なく1人でキャリアデザインのワークを行うことも可能ですが、講師を用意しワークショップを開催することで、より効率的で質の良い時間となります。
サービスを活用するなどし、ぜひワークショップを開催してください。