「部下のモチベーションが低くて困っている」「なかなか自分に心を開いてくれない」など、部下との関係性に悩む管理職の方におすすめなのがエンゲージメント研修です。エンゲージメントとは、従業員が組織に対して感じる信頼や愛着のこと。エンゲージメントが高いほど、社員は自発的に行動するようになります。

ここでは組織開発に必要な従業員エンゲージメントの概要や、従業員エンゲージメントの向上に研修がおすすめな理由を解説します。

エンゲージメントとは

エンゲージメント(engagement)とは「婚約」「誓約」「約束」「契約」といった意味を持つ英単語。文脈によって意味は異なりますが、「深いつながりのある関係性」を指す言葉です。
ビジネスにおいては、組織と従業員、ブランド・サービスと顧客の関係性を表す際に用いられ、企業やブランドに対して深い信頼や愛着を表します。

顧客エンゲージメント

「顧客エンゲージメント」とは、消費者が特定の製品・サービスについて積極的に関与していることを表すマーケティング用語です。特定の製品・サービスに対して強いエンゲージメントを持った顧客は、積極的にその企業の商品を利用したり、商品の魅力を積極的に周囲へ広めたりする傾向があります。

顧客エンゲージメントを向上させることで、消費者への購入頻度を高めたり、他者への紹介を行ってくれたりなど、自社にポジティブな影響があります。

従業員エンゲージメント

従業員エンゲージメントとは、企業と従業員間の深い信頼関係のこと。従業員の自社に対する所属意識や、仕事に対する誇りを強く持っている人ほど、高い従業員エンゲージメントがあると言えます。

エンゲージメントが高い従業員が増えると、チームワークや生産性が向上する、離職率が低下するといった好影響があります。

従業員エンゲージメントを高めるメリット

従業員エンゲージメントを高めることで、企業価値の向上や会社の成長スピードアップなどといったメリットがあります。ここでは従業員エンゲージメントを高めるメリットを詳しく解説します。

生産性の向上

従業員エンゲージメントが高まると、モチベーションが向上し、業務に対し主体的に取り組むようになります。またエンゲージメントの高い従業員が多いチームは一体感や連帯感を持ちやすく、強いチームワークが生まれます。

その結果サービスレベルや生産性の向上といった好循環が生まれます。

顧客満足度の向上

従業員エンゲージメントが向上し、自社への帰属意識が高まることで、仕事に熱意を持って取り組むようになります。顧客へひたむきに向き合い、顧客のニーズに合ったマーケティングやコミュニケーションを行えるようになる人が増えます。

その結果、顧客満足度の向上につながり、顧客流出の防止や企業の成長にも貢献します。

職場環境の改善

従業員エンゲージメントの高い社員が増えると、従業員同士で共通の目標をもって業務に臨めるようになります。同じ会社で働く同僚たちにも高い信頼を寄せるようになるため、コミュニケーションが活発になり、チームワークの向上が期待できるでしょう。

従業員エンゲージメントを高めることは、働きやすい環境の構築にもつながるのです。

管理職が抱える部下への悩み

「チームメンバーが主体的に動いてくれない」「仕事への熱意が感じられない」など、管理職がチームや部下に対して抱える悩みは、部下の従業員エンゲージメントが低いことが原因なこともあります。

ここでは管理職が抱える部下への悩みを、従業員エンゲージメントの視点から解説します。

メンバーが自発的に動いてくれない

従業員エンゲージメントが低いと、仕事に対してやりがいや意味を見出すことができず、仕事を作業のように捉えてしまいます。そのため主体的に仕事に取り組まず、与えられたタスク以上は引き受けようとしないことが多いです。

さらに、エンゲージメントが大きく下がってしまうと、ネガティブな発言やマイナス思考、無気力状態などのパフォーマンスの低下にもつながってしまいます。

部下とのコミュニケーションが難しい

従業員エンゲージメントが低い部下は、上司になかなか心を開かないことも多いです。そのため普段からコミュニケーションをとっていないと、業務への悩みなどを相談されることも少なくなります。

そのため働きづらさを抱え込みやすくなり、最悪の場合心身の不調や離職につながる恐れがあります。

従業員エンゲージメントの向上なら研修がおすすめ

従業員エンゲージメントを高めるための取り組みとして効果的なのが、管理職向けのエンゲージメント研修です。ここでは組織のエンゲージメント向上に研修がおすすめな理由を解説します。

【理由①】ワークエンゲージメントについて学べる

エンゲージメント研修を実施するメリットとして、管理職がワークエンゲージメントについて学べる点にあります。ワークエンゲージメントとは、従業員のメンタル面での健康度を示す概念です。ワークエンゲージメントが高いほど、主体的に仕事に取り組める心理状態と言えます。

健全にワークエンゲージメントが満たされていないと、仕事から離れると不安を感じてしまう「ワーカホリック」や、喪失感や不満から意欲を喪失してしまう「バーンアウト(燃え尽き症候群)」状態になってしまいます。

これらのワークエンゲージメントに関する知識を得ることで、組織全体でどのようなサポートを行うべきか学ぶことができます。

【理由②】メンバーの主体性の引き出し方を知れる

メンバーの主体性の引き出し方を見つけられるようになることも、エンゲージメント研修のメリットです。研修を実施すると、メンバーの興味・関心やキャリアプランを知ることができます。

それらの情報を知ることで、それぞれの個性に合わせてコミュニケーション方法を変えたり、業務の割り振りを変えたりすることも可能です。

結果的に、メンバーの力を最大限引き出せるようになるでしょう。

【理由③】チームの関係性向上

エンゲージメント研修のメリットの一つに、チームの関係性の向上があります。エンゲージメント研修では、個人のキャリアプランややりたいことをチーム内で話し合うことになります。

そのような対話を行うことで、仲間同士で強みを活かせるポイントや共通点を見つけ、そのチームならではの目標を掲げられるようになります。

また研修を通して各々の理解度が深まり、コミュニケーションが円滑になるため、チームワークの向上が期待できます。

ワーク・エンゲージメント研修ならバヅクリ

ワーク・エンゲージメント研修

バヅクリのワーク・エンゲージメント研修では、まずは部下のお手本となる立場であるリーダー・マネジメント層のエンゲージメントを向上させることを目指します。リーダー自身が仕事への誇りや、やりがいを見出す体験をすることにより、リーダーの部下の育成・指導における課題を解決するヒントを見つけることができます。

研修受講後は、従業員・組織双方にとってwin-winな関係を作り、部下がエンゲージメント高く前向きに働くことができるようになるでしょう。

まとめ

部下とのかかわり方に悩みを抱える管理職の方は多くいると思います。部下との向き合い方を再検討し、従業員エンゲージメントを高めることで、生産性を向上させるだけでなく、皆が働きやすい職場を実現することができます。
バヅクリでは、管理職の方向けのエンゲージメントを向上させる研修を用意しています。ぜひこの記事を参考にエンゲージメント研修の受講を検討されてみてはいかがでしょうか。