新入社員の存在は、組織が活動を続けていく上で様々なメリットをもたらします。
一方で、新入社員が入社して間もなく退職してしまうという残念なケースも多く見られます。
そうした早期退職の原因の一つとなっているのが、新入社員のメンタルヘルス不調です。メンタルヘルス不調は主にストレスが原因となり引き起こされます。

そこで本記事では、新入社員の早期退職を避けるために、新入社員がどのようなストレスを抱えているのか、またそれに対処するためにはどのような手段があるのかについてご説明します。

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令和の研修

新人研修で抱えるストレスとは

新人研修の様子

新入社員の多くは、入社後にまず新人研修を受けることが多いですが、その新人研修にもストレスの原因となる要素が潜んでいます。
ここでは、新入社員が最初の研修でどのようなストレスを抱えているのかについてお伝えします。

新入社員が抱えるストレスの原因

新入社員がストレスを抱える大きな要因の一つが、環境が変化することによるものです。環境が変わることで、慣れない環境に対して適応しようと心身が緊張状態になります。

就寝・起床時間など生活リズムもそれまでとは大きく変わりますし、出社のために慣れない満員電車に乗ることもあるかもしれません。

あるいは合宿形式での研修など、生活環境自体が変わってしまうケースもあり、自宅と違う場所で寝食を行うこともストレスの原因となります。

さらには研修期間に得ることになる情報量の多さも、人によってはストレスの原因となってしまいます。会社や研修場所への道や、同期・先輩の名前、研修で学ぶ内容、会社のルールや制度など、同じタイミングで新しい情報が多く入ってきます。

また、言わずもがな先輩や指導者の指導が厳しい場合もストレスとして体に蓄積されます。

さらに、常に評価・監視されている感覚もストレス要因として見落とされがちです。人事担当者や上司が配属の参考に動向を観察している場面では、何気ない行動でも採点されているように感じ、必要以上に自分を追い込んでしまう新入社員は少なくありません。

このように、新入社員は新人研修期間中に様々なストレスにさらされるため、メンタル不調へと繋がりやすい状況にあります

ストレスを放っておくと起こる問題

ある程度のストレスにはプラス効果もありますが、過度にストレスが溜まった状態で研修を続けると様々な問題に繋がります。

その一つが、研修の理解度が低くなってしまうことです。ストレスにより、体や心に不調が生じると集中力が下がってしまい、研修の内容が記憶に残りにくくなってしまいます。

また、このストレスが原因でメンタルを崩し、早期退職につながる可能性が高まります

さらには、場合によってはネガティブな噂が独り歩きし、企業の風評被害に繋がる可能性すらあります。

このように、新入社員に溜まったストレスのケアを怠ると様々な問題が生じる可能性がでてきます。

新入社員のストレスサインを見逃さないためのチェックポイント

ストレスは表面に出にくく、気づいたときには深刻化しているケースが少なくありません。以下のようなサインが続く場合は、早めのフォローが必要です。

  • 表情が硬い、笑顔が減った
  • 報連相の頻度が極端に減った
  • 遅刻・欠勤が増えた、または体調不良を訴える頻度が上がった
  • 研修への参加意欲が明らかに低下している
  • 同期との交流を避けるようになった

オンライン研修の場合、対面と比べてストレスのサインは格段に見えにくくなります。カメラオフや短い返答が続いていても見過ごされがちなため、チャット機能での一言コメントや匿名アンケートを活用するなど、発言以外の反応を拾う仕組みをあらかじめ設けておくことが有効です。

従業員の6割以上が職場にストレスを感じている

ストレス社会と言われる現代、ほとんどの会社員がストレスを抱えながら仕事をしていると言っても過言ではないでしょう。
特に若手社員の離職率が高まる企業が多く、ストレスケアやメンタルヘルスケアは企業にとって重要な対策となってきています。

そこでバヅクリHR研究所では、義務化されているストレスチェック制度と併せて、従業員が抱えるストレスの原因や企業が行うべきストレスケア施策のポイントについてまとめました。

下記からダウンロードできますので、従業員のストレスケア施策にお役立てください。

企業が行うストレスへの5つのアプローチ方法

ストレスへのアプローチ

それでは、新入社員のストレスへの対応として企業はどのようなことができるのでしょうか。

1. メンター制度の導入

一つの手段として、メンター制度の導入があります。
新入社員一人ひとりに対し、メンターを既存社員から選んで設定することで、相談の窓口となる場所を確保するとともに、定期的にメンターからコミュニケーションを取って新入社員の不調の兆しを察知することができます。

メンターには新入社員と比較的年齢や立場が近く、気軽に相談しやすい若手社員が選出されることが一般的です。

メンター制度について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。

2. 人事部門によるメンタル面でのサポートを実施

人事部門でメンタルサポートの体制を整えることも重要です。
メンタル不調の相談窓口を人事で準備したり、産業医と連携して面談や休職・復職の判断に関する意見を求めることができるように体制を整備しておきましょう。

3. 1on1ミーティングの定期実施

上司・先輩と新入社員が定期的に1対1で話す場を設けることで、グループ研修では拾えない個別のストレスや不安を早期に把握できます。

メンター制度が「相談したいときに頼れる窓口」、人事部門のサポートが「不調が表面化してからの対応」であるのに対し、1on1は不調になる前の段階で定期的に状態を確認するという点が異なります。週1回・15分程度の短い対話でも、継続することで「いつもと違う」変化に気づきやすくなります。

4. 研修内容や研修スケジュールの見直し

そもそもの研修内容やスケジュールに無理がないかなどを見直すことも有効です。
長時間の詰め込み型の研修は研修効果も下がりやすくなりますし、新入社員のモチベーションも上がりにくくなります。

研修の効率アップを図り、研修時間や期間を削減したり、研修内容に息抜きができるプログラムを入れてストレスを緩和するなどを検討してみてはいかがでしょうか。

また、研修設計の見直しにあたっては、以下のポイントも参考にしてください。

  • 90分に1回は10分程度の休憩を設ける(人間の集中力の限界に合わせた設計)
  • グループワークやアイスブレイクを取り入れ、参加者が「場の主体」として関与できる時間をつくる
  • 研修の冒頭で「なぜこの研修を実施するか」の目的を明示し、新入社員が意義を感じられるようにする

5. 研修参加を中断する

ストレスによるメンタルヘルス不調が認められる場合には、その新入社員の研修参加を中断できるようなルールにしておくとよいでしょう。
無理に研修参加を継続して完全にメンタルを崩してしまう前に対応することで、最悪の事態を避けることができます。

ストレスケア研修の実施はストレス軽減に効果的

大きなストレスに押しつぶされてしまう前に、ストレスに対する対処法を知っておくことも大切です。ストレスを溜めにくくする、または溜まってしまったストレスを軽減するために、ストレスケアの研修を新入社員に実施することも効果的です。

ストレスケア研修の一般的な内容は、自らのストレス度をチェックし、そのうえでストレスについての正しい知識や発散法を知るといったものです。
また、考え方を変えたり、同僚やチームを頼るなど自己コントロールのための手法を演習から学ぶことができます。

定期的にストレス・モチベーションをセルフチェックする習慣を最初の段階からつけることもできるため、ストレスケアの研修を新入社員研修に組み込むことをおすすめします。

ストレスケア研修とメンタルヘルス研修の違い

ストレスケア研修とメンタルヘルス研修は混同されやすいですが、以下のような違いがあります。

研修の種類主な目的・内容
ストレスケア研修ストレスを自覚・発散・コントロールする自己管理力の習得。ストレスコーピング・セルフチェック中心
メンタルヘルス研修メンタル不調の予防・早期発見・職場での対応方法を包括的に学ぶ。ラインケア含む

ストレスケア研修

ストレスケア研修では、自分のストレス度をセルフチェックし、ストレスの正しい知識や発散法を学びます。考え方を変えるリフレーミングや、同僚・チームを頼る自己コントロールの手法を演習形式で習得できるため、日常業務の中でもすぐに実践できるスキルが身につきます。定期的にストレス・モチベーションをセルフチェックする習慣を入社直後から育てられる点も、新入社員研修に組み込む大きなメリットです。

メンタルヘルス研修

メンタルヘルス研修では、不調の予防から早期発見、職場での対応方法までを包括的に学びます。新入社員本人のセルフケアにとどまらず、上司・先輩がラインケアとして部下の変化に気づき適切にサポートする方法も扱います。ストレスケア研修が「自分のストレスを管理する」個人スキルの習得を目的とするのに対し、メンタルヘルス研修は組織全体でメンタル不調を防ぐ体制づくりを目的とする点が大きな違いです。

新入社員研修には、まずストレスケア研修を組み込み、不調が深刻化した場合や組織全体の施策としてはメンタルヘルス研修を活用するという使い分けが有効です。

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ストレスケア研修の中でもおすすめなサービスが『令和の研修』です。

ムキアイのストレスケア研修のプログラムでは、自分の心の癖を理解し、その上で自身にとっての「ストレッサー」、つまり、ストレスになりやすい要因を分析し、その対処方法について考えていきます。

ムキアイでは、メンタルヘルスケアのための研修を用意しており、社員が楽しんで参加できるようユニークな研修講師のプログラムを多数提供しております。

まとめ

新入社員のストレスの原因や、その対処方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
昨今ではリモートワークが導入されたことにより、研修もオンラインで実施する企業が多いと思いますが、リモートで研修を行うと新入社員が抱えるストレスには今まで以上に気付きにくくなります。

定期的なストレスチェックなどを実践し、ストレスを早期発見できるような環境を構築するようにするとともに、ストレス自体を溜まりにくくするようにストレスケア研修の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

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