帰属意識とは

社員の帰属意識

帰属意識とは、「特定の集団に所属し、その集団に対して一体感を持っていること」を意味します。
ビジネスシーンでは、会社そのものだけでなく、組織や一緒に仕事をするチームや部署単位など大小複数の集団に対して帰属意識が発生します。
帰属意識が高まり、組織の一員である実感や一体感を感じられることで、従業員の能力発揮がしやすくなり、最終的には事業利益の拡大が期待できます。

帰属意識とは?詳しくはこちら

帰属意識とエンゲージメントの関係性

帰属意識を考えるとき、類似したテーマにエンゲージメントや従業員満足度があります。

  • エンゲージメント:企業(または組織)と従業員の結びつき、関係性はどのくらい強いのか?良好なつながりを保てているのかなど、両者の関係性をスコア化してはかること
  • 従業員満足度:企業が用意した給与や仕事、福利厚生

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帰属意識は、従業員から企業に対して一方通行に持つ意識であり、エンゲージメントは企業と従業員がお互い向き合っているものという点が異なります。
また、エンゲージメントは「企業や組織の事業利益に貢献しよう」という従業員の意欲がセットとなっているため、より業績と連動しやすいのが特徴です。

そのため、帰属意識を単体で高めていくよりも、エンゲージメントとセットで向上していく施策を検討したほうがメリットが大きいと考えられます。

帰属意識向上の研修がもたらす効果

帰属意識を向上させるには、従業員が感じている会社や組織への意識や、エンゲージメントをはかる必要があります。
帰属意識は感覚的なものなので、なるべく客観的・具体的に把握するためには、外部研修の利用が欠かせません。

帰属意識の研修を取り入れると、次のような効果が期待できます。

  • 従業員が会社や組織に対して「何を欲しているのか」がわかる
  • 従業員が「なぜこの組織に所属しているのか」が明確になるため、個々の役割を自覚して能動的なアクションを促しやすくなる
  • 帰属意識を高める過程でエンゲージメント(企業と従業員のつながり)を強化でき、組織活性化や売上拡大につながる など

帰属意識向上を目的とした研修はバヅクリで

バヅクリ
出典:バヅクリ

従業員の帰属意識を高める研修を実施するならバヅクリの活用がおすすめです。
バヅクリは、研修やワークショップを企画運営するサービスで、150種類以上ものプログラムが用意されています。

複数のプログラムを組み合わせることで研修を自由にカスタマイズでき、無駄なく自社にあった研修を作り上げることが可能です。
研修やワークショップを通して人間関係の構築、キャリア形成、スキルアップなど帰属意識の向上に関わる様々な要素を強化できます。

企画から運営までをお任せできるので、社内負担を90%もカットできるのも魅力です。

次の章で、具体的な研修の種類や事例を確認していきましょう。

帰属意識を高める研修の種類・事例

帰属意識を高める研修

帰属意識を高めるための研修としては、チームビルディング研修やビジネスゲーム研修などが代表的です。
それぞれの研修内容例を解説していきます。

1. チームビルディング研修

チームビルディングとは、従業員それぞれの長所、スキル、経験、能力などを最大限に引き出し、事業利益などの目標に到達するためにチームを強化する取り組みです。
チームビルディングの課程で、個々のスキルや役割を見出す必要があるため、帰属意識の向上にもつなげることが可能です。

チームビルディング研修は、対話が主体のものや、ビジネスゲームやスポーツなど動きを取り入れたものなどさまざまです。

例:ゲームで行うチームビルディング研修

3名以上~10名未満ほどのチームをつくり、1人がお題を見てジェスチャーを行って、その他のメンバーがジェスチャーを見ながらお題をあてるシンプルなゲームです。

言葉を使わずに意思疎通する必要があるため、表現力、非言語的コミュニケーション能力が高まり、短い時間ですぐ導入できる点がメリットです。

2. インターバル研修

インターバル研修とは、一つのテーマの研修を複数回にわけて、インターバルを挟んで実施する研修です。
帰属意識の向上は、1日~2日の短期間で急速に高まるものではありません。
また、研修を受けっぱなしの受身状態では、帰属意識のような主体的な意識は芽生えづらいです。
インターバル期間中に、研修課題に自ら取り組み、インターバル明けの研修で前回の研修振り返りと課題発表を行うことで、継続的かつ研修内容の自分事化が期待できます。

例:リーダーシップ研修とインターバル研修

社内でリーダーシップ研修を実施後、3~4か月のインターバル期間を設けて、インターバル期間中に交流研修を実施します。
「自分にとってのリーダーシップとは何か」など、交流し、意見をぶつけながら研修内容を自分事化していきます。
インターバルが明けた後、前回研修や交流研修をもとに、さらに実践を深めていくことで、研修受講生同士のつながりも強化され帰属意識向上につながります。

3. ビジネスゲーム研修

ビジネスゲーム研修でチームの結束力を高められれば、帰属意識や一体感を高めることにつながります。
また、ビジネスゲーム研修では、決められた時間内でミッションをクリアする「タイムマネジメント力」や「チーム団結力」、「主体性の発揮」なども高める効果があります。

例:ドミノインテリア

チームがインテリアメーカーとなり、講師(お客様役)の希望、発注内容に応じて商品をつくっていきます。
チーム内での目標設定、工期の管理、役割分担や業務改善を通して、主体性を引き出し、チームに所属しているという帰属意識を醸成します。

4. キャリアデザイン研修

会社に入社したばかりの新入社員をメインに行うキャリアデザイン研修で、帰属意識向上につなげます。
学生と社会人のあいだにある意識を、しっかりとビジネス社会に乗せてあげながら、ビジネスにおける基本マナーと背景にある考え方を教育します。
ただ単に知識習得させるだけでなく、意識のありかた・考え方そのものを育成するため、会社・組織に所属している実感を得られる研修です。

例:新卒向けビジネスマナー研修

基本マナーの所作、知識だけでなく、マナー実践するうえで持つべき「意識」に視点をあて、研修します。

帰属意識を高める研修を行うときのポイント

帰属意識を高める研修のポイント

帰属意識を高める研修を、より効果的に実施するためのポイントをご紹介します。

1. 多様な考え方を尊重する

雇用形態の多様化、ライフイベントにあわせた柔軟な働き方、転職や副業ありきのキャリアパスなど、従業員に求められることは多様化しています。
それぞれの家庭状況やバックグラウンド、価値観を受け止められる体制をつくり、会社が従業員の生き方を尊重する姿勢が重要になります。

研修を導入すれば帰属意識が絶対に高まるのではなく、時代背景や従業員の新たな価値観を理解する努力が大切です。

2. 縦横ななめの関係性を意識して強化する

帰属意識を高めるために、社内コミュニケーションが欠かせませんが、縦横ななめに横断したコミュニケーションをとれるよう支援するよう務めましょう。
縦とは上司と部下、横とは同期や同じ部署内の同僚、ななめとは別部署やグループ会社、経営層と現場レイヤーなどの関係を指します。

3. 自分の仕事に誇りを持てるようサポートをする

帰属意識を高めるためには、従業員が「自分の力で達成した」という実感が持てるよう、その成功体験を通して自分の仕事に誇りを持てるようサポートするのが大切です。

複数のメンバーを抱える管理職クラスの従業員が、正しくメンバーへ業務分配を行い、それぞれの長所を引き出し、育成をしていく中で帰属意識を高められます。

おすすめ研修会社を紹介

帰属意識を高めるための研修を行う企業

最後に、帰属意識を高める研修を提供している、おすすめの研修会社を紹介します。

1. バヅクリ(運営会社:バヅクリ株式会社)

オンラインで社員がつながる場を創るバヅクリは、テレワーク時代の社内コミュニケーションに特化し、アソビ要素をふんだんに取り入れた研修プログラムを提供しています。
すべてオンラインで完結するプログラムを提供しており、「オンラインクイズ」「オンライン焚火」「お坊さんのマインドフルネス」など個性的で楽しめるコンテンツが得意なので、従業員も飽きずに参加しやすいのが特徴です。

テレワーク中の社員研修として取り入れ、従業員の縦横ななめのつながりを強化しながら、個々の強みを引き出し、帰属意識の向上に寄与します。

参考価格:250,000円〜

バヅクリのおすすめプログラム

帰属意識の向上におすすめなバヅクリのプログラムをいくつかご紹介します。

① 思い出ポロポロ
出典:バヅクリ

参加者同士でお題にあったコトやモノにまつわる思い出を語り合い、相互理解を深めていく、チームビルディングに役立つプログラムです。
お互いをよく知り同僚と良い関係を築くことで、組織に対する帰属意識が向上していきます。

② モチベーション研修
モチベーション研修
出典:バヅクリ

自分のモチベーションが自然と高まるためには、どのような思考や行動が必要かを知ることができる研修です。
仕事に対するモチベーションを高くすることで、組織に対する貢献意識や帰属意識が高まっていきます。

若手社員におすすめの研修内容となっています。

③ キャリアデザイン研修
キャリアデザイン研修
出典:バヅクリ

この研修を通しこれからのキャリアについて考えることで、仕事に対するモチベーションを向上させることができます。
変化に柔軟に対応できるキャリアの考え方をグループワーク形式で学びます。

2. 株式会社インソース

インソース社の研修には年間約50万人が参加し、研修カリキュラムは3,000種以上、取引社数は30,000社超となっています。
比較的、価格設定が抑えられているのも特徴です。
研修種類が多いため、座学のみ・座学とゲーム系など変わり種の組合せなど、さまざまなプログラムを複合した提案がもらえます。

参考価格:Webinsourceは28,000円~
https://www.insource.co.jp/bup/info_newprice.html

3. 株式会社リンクアンドモチベーション

モチベーション経営を推し進めるリンクアンドモチベーションでは、エンゲージメントサーベイツールの提供や、企業コンサルティングで培ったノウハウやセオリーを定式化した独自の教育研修を開発しています。
多種多様なプログラムをパッケージ販売するのではなく、組織人事コンサルティングサービスを軸に提供しているのが特徴です。

参考価格:要問合せ
https://solution.lmi.ne.jp/hr_development/c/newcomer/darwin_basic

4. 株式会社ラーニングエージェンシー

新入社員研修、中堅社員、経営幹部研修まで幅広い階層・職種に対して300テーマ以上の研修を提供しています。
受講者の満足度は97.6%と高く、「ビジネススキル」「コミュニケーションスキル」「マネジメント」といったベーシックなプログラムが充実しています。

参考価格:要問合せ
https://www.learningagency.co.jp/seminar/lineup/

まとめ

帰属意識を高めると、会社全体に一体感が生まれ、エンゲージメント向上や業績アップにつながるメリットがあります。
帰属意識向上が期待できる、さまざまな外部研修サービスがあるため、ぜひ活用してみてください。

なお、研修種類は豊富にあるため、初めての人は選ぶのが難しいと感じる場合もあるでしょう。
まずは帰属意識を高めたいと考えた背景や、自社課題を整理して、研修会社と一緒に研修目的を定めるのがおすすめです。