多くの企業で取り入れられているリモート研修。
メリットが多数ある一方で、ポイントを押さえないと思ったような効果を発揮しない場合があります。
そこで今回は、リモート研修の効果を最大に得るためのアイディアをご紹介。
ぜひ参考にして、効果的なリモート研修を実施してください。
目次
リモート研修の重要性
新型コロナウイルスの流行により普及したリモート研修。
2021年、株式会社manebiが全国の人事担当者を対象に実施したアンケートによると、新入社員に向けた研修をオンラインのみで行うと答えた企業は30%、オンラインとオフラインを併用すると答えた企業は30%という結果になりました。
これからのスタンダードになるリモート研修
研修のコンテンツの中の1部だけだとしても、リモートで研修を行うと決めた企業は全体の6割と半数以上ということになります。
新型コロナウイルスの流行により普及したリモート研修ですが、働き方改革や、リモートで行うことにより様々なメリットが得られることから、スタンダードな研修の実施方法になっていくでしょう。
リモート研修のメリット
リモート研修には様々なメリットがあります。
まずは簡単にリモート研修のメリットをみていきましょう。
1. 場所にとらわれない
リモート研修を行うことで得られる大きなメリットは、場所にとらわれず実施できることと言えるでしょう。
自宅など好きな場所から受講できるため、研修の参加率が向上することも期待できます。
2. 研修の質を一定にできる
オフラインで行う研修は、住んでいる地域により教育の質に差が出るという課題がありました。
しかしリモートで実施することで受講者は住んでいる地域に関係なく、同じ質の研修を受けることができます。
3. 繰り返し学習できる
動画を視聴する形の研修は、繰り返し視聴ができるので分からない部分を何度も学習することができます。
ライブ配信型の講座でも、講義を録画しておくことで同様に繰り返し視聴することが可能です。
また1度作成した動画教材は繰り返し使うことができるのもメリットと言えます。
4. コスト削減できる
リモートで研修を実施することで会場費、交通費、宿泊費などを削減できます。
一方でデメリットもあり
一方で、リモート研修にはデメリットもあります。
例えば、配信型の研修を行なっていても参加者とコミュニケーションを取れる研修を設計しないとただ動画を視聴しているだけの時間になりがちになる点です。
そのため、受講者の集中力が切れやすく、長時間の講義は難しいでしょう。
その他、実習型の研修はリモート研修に不向きであると言えます。
また、ネット環境を整えておかないと、映像や音声の不具合が起こり受講者にストレスを与えてしまうことや、参加者満足度が低下する可能性もあります。
しかし、リモート研修は少し工夫を施したり、注意点に気をつけることでデメリットを最低限まで押さえ、メリットを十分に得ることができます。
リモート研修ならバヅクリ
リモート研修を実施する際、自社で問題なく実施できるか不安な場合は、他社サービスを利用するなどプロの手を借りながら実施する方法もおすすめです。
プロにお任せすることでリモート研修のノウハウがない企業でも、参加者満足度の高い研修を実施することができます。
研修やチームビルディングのための講座を実施できるサービス・バヅクリの参加者満足度は97%を誇り、企画から運営までをお任せできることから社内負担を85%削減できます。
講座の運営回数は800回を超え、MCやファシリテーターはプロが行うので、オンラインでの研修でも参加者の一体感を醸成しながら、深く学ぶことができます。
リモート研修に最適なアイデア
それでは、リモート研修を効果的に実施するためのアイディアをご紹介していきます。
1. 明確・簡潔なコミュニケーション
オンラインでのコミュニケーションは発言のタイミングが掴みづらく、それに加え、オフラインでのコミュニケーションと違い「空気感」が感じ取りにくいというデメリットがあります。
そのため、リモート研修でコミュニケーションを円滑に取るには、コミュニケーション方法は明確で、簡潔であることが重要です。
- 理解した時は腕で丸を作り表現する
- チャットにスタンプを押す
など、簡単にわかりやすく状況や感情を表現する方法を用いましょう。
2. 継続的にコミュニケーションを取る
リモート研修中、受講者とのコミュニケーションは、継続的に行うようにしましょう。
定期的に受講者とコミュニケーションを取る機会を設けることで、研修に対して当事者意識を持ってもらえたり、集中力を維持したりすることができます。
3. 組織レベルで学習を促進する
リモート研修は、自宅などから1人で受講する場合が多いものです。
1人ではなかなか学習に取り組むモチベーションを維持できないことがあります。
リモート研修は、参加者同士の一体感を感じられたり、その他の参加者の頑張りが感じられたりする仕組みを作り、「1人で頑張っているのではない」と感じられるようにすることで、研修に対するモチベーションが維持しやすくなります。
4. 簡単に消化できる情報量
繰り返し学習ができるリモート研修のコンテンツですが、1つの講義であまりにも多すぎる情報を詰め込むことはおすすめしません。
あまりにも内容が詰め込まれすぎた講義・動画では、受講者が次回の講義を億劫に感じてしまう可能性があります。
「理解できた」「1つの講義を自分の中でしっかり消化できた」という達成感を持ってもらうことが、次の学習に取り掛かるモチベーションになります。
5. オンボーディング
オンボーディングを実施することで、
- 新入社員を早期に即戦力化できる
- 早期退職を防ぐことができる
- 社員の定着化を期待できる
というメリットがあります。
特に、新入社員を対象にリモート研修を行う場合は、オンボーディングを研修内で行うようプログラム設計することをおすすめします。
ビジネスに必要なスキルを身につける場としてでなく、エンゲージメントを高める場としても研修を機能させることは可能です。
6. フィードバックを行う
リモート研修を実施した後はフィードバックを行いましょう。
フィードバックを行い振り返ることでさらに学びが深いものになります。
テストやレポートを実施するのもおすすめです。
また受講者に対して行うフィードバックだけでなく、受講者側から研修に対するフィードバックをもらうようにしましょう。
次回のリモート研修実施に向け、改善点を洗い出しプログラムをブラッシュアップできます。
おすすめのコンテンツ
先ほどご紹介したアイディアを踏まえて、さらに詳しくリモート研修におすすめのコンテンツをご紹介します。
1. 営業ロールプレイング
お客様とお会いして、またはオンラインで商談をするという設定で行うプログラムです。
実際にこれからオンラインで営業を行うことも多くなるでしょう。
オンラインで商談を行う実践と近い形で学習ができます。
また、ロールプレイングを行い、感想などをシェアする時間を設けることで参加者同士のコミュニケーションを深める時間を設けることができ、一体感や安心感を醸成できます。
2. ペア読書
ペア読書とは、2人1組になって同じ本を読み、読み終わった後にディスカッションをするというプログラムです。
本を読む時間は30分と時間を決めて、時間内に読めるように努めます。
短時間で集中して行うワークはリモート研修に向いており、コミュニケーションの機会を提供することもできます。
3. 架空読書会
本のタイトルだけを提示し、参加者全員が本を読んだフリをしてどんな本だったかをディスカッションします。
ルールは、
- 絶対に全員が内容を知らずタイトルしか知らない本について話し合う
- 前の人が行ったことを否定しない
という2つです。
4. 新規事業立案ワーク
5人1組で新規事業の案を考えます。
ある程度の売り上げや、方向性はあらかじめ提示しておきましょう。
チームメイトとリモートコミュニケーションを取りながら事業企画書を作成し、最後に発表とフィードバックを行います。
その日のうちに事業企画書を完成させることが目標です。
1日中かかるワークなので、発表やフィードバックは別日にした方が集中力が保たれるでしょう。
5. 相互理解ワーク
5〜4人程度のグループに別れ、それぞれのテーマについて自分の意見を発表します。
- どうしてこの会社に入ったのか
- 子供の頃の話
など、テーマは自由で大丈夫ですが、目的は相互理解を深めることなのでそれぞれの受講者の価値観やパーソナリティに触れられるテーマだといいでしょう。
発表者が話している間、その他の受講者はマイクをオフにし、話の中で気になったことや印象に残ったことをメモして発表後にシェアします。
リモート研修の成功を導くポイント
プログラム内容についてここまでお話してきました。
もちろんプログラムをブラッシュアップしていくことも重要ですが、運営方法、実施方法に気をつけることでさらに効果的なリモート研修を実施できます。
それではリモート研修を成功させるためのポイントをみていきましょう。
1. 参加者の集中力を持続させる
リモート研修で効果を高めるには、いかに参加者の集中力を持続させるかが重要です。
参加者の集中力を持続させるためには
- 実践型のプログラムを取り入れる
- 1つの講義を短く区切る
などが例として挙げられます。
2. リモートだからこそできるコンテンツを用意する
リモート研修を実施することが決まった際に、これまでオフラインの研修で行なっていたプログラムをオンラインに形を変えて実施しようとしがちです。
しかし、オンラインで行うからこそ効果的なプログラムをイチから企画し実施した方が、参加者満足度は高くなります。
せっかくならオンラインの特性を最大に活かしたプログラムを実施しましょう。
3. 事前準備をしっかり行う
リモート研修を成功させるためには事前準備が重要になります。
特に初めてリモート研修を行う際は、当日までにテスト配信を行うと「音声が聞こえない」「入室できない」などの予期せぬトラブルに焦る可能性が低くなります。
4. 当日トラブルが起こった際の担当者を決めておく
事前に準備をしても当日トラブルが起こる可能性はゼロではありません。
MCやファシリテーターがトラブルに対応をすると研修がストップしてしまうため、トラブルが起こった際に対応をする担当者を決めておきましょう。
また、その担当者への連絡方法を受講者に忘れず周知してください。
5. ツールの使い方を周知する
研修実施日までに、希望する受講者にツールの使い方をレクチャーする時間を取ると丁寧です。
また、当日でも構いませんが、
- 質問があるときは挙手ボタンを押す
- 反応はチャットツールにスタンプを押す
などのツールを使ってのコミュニケーションルールも決定・周知することをおすすめします。
6. ディスカッションは4人以下が望ましい
オンラインでのコミュニケーションはオフラインの時よりも、発言のタイミングが掴みづらいものです。
そのため1部の人しか発言していないという状況になりがちです。
オンラインでディスカッションを行う際は4人以下がおすすめです。
おすすめのWEB 会議システム
リモート研修を実施するにはツールの導入が必要不可欠です。
リモート研修を実施する際におすすめのツールをご紹介します。
1. zoom
多くの地域で活用されているテレビ電話・WEB会議システムです。
ゲストはアカウントを作成しなくても共有されたURLをクリックするだけで、配信に参加できるのがメリットです。
視聴可能人数 | 無料アカウント:〜100人有料アカウント:〜500人 |
料金 | 無料〜32,300円 / 月 |
2. Microsoft Teams
様々なビジネスツールを提供しているMicrosoft社から提供されているWeb会議システムです。
ビジネスプランでも比較的リーズナブルな価格で利用できるのが魅力です。
視聴可能人数 | 無料アカウント:〜100人有料アカウント:〜300人 |
料金 | 無料〜1,360円 / 月 |
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software
3. skype meet now
ビデオ通話ツールとして人気のskypeですが、テレビ会議向けの機能が登場しました。
ホストもゲストも、アプリやユーザー登録なしで利用することができます。
視聴可能人数 | 無料アカウント:〜50人 |
料金 | 無料 |
https://www.skype.com/ja/free-conference-call/
4. jinjer ミーティング
1ID、1,500円というリーズナブルな価格設定で、提供プランは1つのみとシンプル。
利用可能機能や、時間の制限はありません。
視聴可能人数 | 〜1,000人 |
料金 | 1ID / 1,500円 |
おすすめのリモート研修、WEB会議システムについて詳しくはこちら
リモート研修を提供・支援してくれる会社
自社でリモート研修を実施するのが難しい場合は、他社サービスを利用するのも1つの方法です。
最後にリモート研修を行う際、利用をおすすめしたいサービスをご紹介します。
1. バヅクリ
バヅクリは、研修やチームビルディングのためのワークショップを開催できるサービスです。
ビジネスマナーや営業スキルなどビジネスシーンで必要な知識を得られる研修に加え、オンライン運動会や演劇ワークショップなど楽しみながら受講者同士の絆を深められるワークショップが数多く用意されています。
MCやファシリテーター、講師はプロが務めるのでリモート研修でも盛り上がりに欠けることなく一体感を生み出せます。
参加者満足度は97%を誇り、企画から運営までをお任せできるのでバヅクリを利用することで社内負担を85%削減することも可能です。
2. schoo for business
schooは、動画を視聴することで学習を進めるe-ラーニングと、オンライン研修を組み合わせて学習できるサービスです。
100種類以上の研修パッケージが用意されており、動画は毎日アップデートされます。
200社以上に導入されている実績があります。
3. インソース
インソースは、研修の企画・運営や講師の派遣を行う企業です。
オンラインでも研修を実施できます。
階層や目的に合わせて様々な研修が用意されています。
https://www.insource.co.jp/index.html
4. playse
playseはe-ラーニングとオンライン研修を組み合わせて学習を進められるサービスです。
3,000以上用意されているe-ラーニング教材に加えて、自社オリジナルの教材を研修に利用することもできます。
自由にプログラムをカスタマイズし研修を設計できるのが魅力です。
5. LearnO
LearnOは年間35万人以上が利用するe-ラーニングサービスです。
自社オリジナルの教材に加え、同社が提供している動画コンテンツを利用することもできます。
まとめ
自社でリモート研修を行う場合、思ったように効果が得られない可能性があります。
内製の研修を実施する場合は、今回ご紹介したポイントに注意をしたり、アイディアを参考にしたりして効果を感じられるリモート研修を実施してください。
また、社外のサービスを利用するのも1つの方法としておすすめですので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?