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女性活躍推進が企業の重要課題として認識されている昨今、多くの組織が「女性の活躍を推進するための施策」に取り組んでいるのではないでしょうか。

様々な施策の中でも、真に組織全体を変革し、女性の潜在能力を最大限に引き出すためには、研修の実施が不可欠です。

本記事では、女性活躍推進の重要性と必要性から、直面している課題、効果的な研修内容、そして研修を成功に導くための重要なポイントまで、包括的に解説します。

女性活躍推進の重要性と必要性について

企業にとってのメリット

企業にとっての女性活躍推進のメリットは計り知れません。多様な視点を取り入れることで、革新的なアイデアが生まれやすくなり、製品開発やサービス改善において大きな強みとなります。
実際に女性役員比率が高い企業ほどイノベーション力が高いという調査結果も存在します。さらに、女性活躍を推進する企業は、優秀な人材を引き付け、長期的に定着させやすくなるため人材獲得競争においても有利です。また社会的責任を果たす企業としての評価が高まり、ブランドイメージの向上にもつながります。

経営面でも、女性管理職比率が高い企業ほどROE(自己資本利益率)が高いという調査結果があり、多様性のある経営陣がより良い意思決定を行える可能性が示唆されています。

(参考:内閣府男女共同参画局:令和3年度女性の役員の登用に関する課題と取組事例

女性社員にとってのメリット

女性社員にとっても女性活躍の推進は大きなメリットをもたらします。管理職や役員としてのキャリアパスが明確になることで、自身の成長とキャリア形成の可能性が広がります。これまで見過ごされがちだった女性特有の視点や能力を十分に発揮できる環境が整うことで、個人の満足度も向上するでしょう。
さらに、女性活躍推進に伴い、柔軟な働き方や育児・介護との両立支援制度が充実し、より働きやすい環境が整備されます。管理職への登用や同一労働同一賃金の実現により、経済的自立とエンパワーメントも促進されるのです。

男性社員にとってのメリット

女性活躍推進を真に実現するためには、男性社員の意識改革も不可欠です。「女性は補助的な仕事」という固定観念を捨て、個人の能力や適性に基づいた評価を行うことが重要です。
多様な部下を育成・評価するスキルを身につけることで、より効果的なリーダーシップを発揮できるようになります。また、男性も育児・家事に参画しやすい環境が整うことで、仕事と私生活の調和が図れるようになります。

女性の活躍を支援することは、組織全体の生産性と創造性を向上させ、結果として男性社員自身のキャリアにもプラスの影響をもたらすのです。

女性活躍推進の課題

女性活躍推進の課題

女性管理職の割合が低いことへの課題感が希薄

まず、企業側の課題として挙げられるのが、女性管理職が少ないことへの課題認識不足です。多くの企業で、女性管理職の少なさが十分に問題視されていない現状があります。

厚生労働省の令和5年度雇用均等基本調査によると、課長相当職以上の管理職に占める女性の割合は12.7%と、年々上昇傾向にはあるものの、割合としては低い状態が続いているのが現状です。
この背景には、無意識のバイアスや評価基準の偏り、女性のネットワーキング機会の不足、育成機会の偏りなどが潜んでいることが考えられます。これらの問題に対して、企業は積極的に女性管理職比率の目標を設定し、達成に向けた具体的な施策を実施する必要があります。

(参考:厚生労働省「令和5年度雇用均等基本調査」

女性の管理職に対する意欲が低い

女性側の課題として、管理職への消極的な態度が挙げられます。帝国データバンクの「令和6年 女性登用に対する企業の意識調査」によると、管理職を目指したいと考える女性は約36%にとどまっています。この背景には、身近なロールモデルの不足や自信の欠如、ワークライフバランスへの懸念、男性中心の職場文化への不安などがあります。

(参考:帝国データバンク「令和6年 女性登用に対する企業の意識調査」

さらに、仕事と家庭の両立の難しさも大きな課題となっています。内閣府がまとめた調査によると、第1子出産後に約5割の女性が仕事を辞めており、その主な理由は「仕事と育児の両立が難しかった」というものです。長時間労働文化や柔軟な勤務制度の不足、保育サービスの不足、男性の家事・育児参加の少なさなどが、この問題の背景にあります。

(参考:「第1子出産前後の女性の継続就業率」及び 出産・育児と女性の就業状況について

女性自身のキャリアへの思い込み

キャリアへの固定観念も女性活躍推進の障壁となっています。「女性は補助的な仕事に向いている」「リーダーシップは男性の特性」といった固定観念は、依然として根強く存在します。
この思い込みは、企業側だけでなく、女性自身の中にも内在化していることがあります。社会的・文化的な影響、メディアの影響、教育の影響、成功事例の可視化不足などが、この問題の背景にあります。

女性活躍を推進する6つの研修カリキュラム

女性活躍を推進する6つの研修

女性の活躍を推進するための研修は、企業の成長と個人の発展を両立させる重要な取り組みです。効果的な研修プログラムを通じて、組織全体の意識改革と具体的なスキル向上を図ることができます。ここでは、女性活躍推進に必要不可欠な6つの研修内容について詳しく解説します。

1.女性のキャリアビジョンを構築する研修

まず、キャリアビジョンの構築に焦点を当てた研修が非常に重要です。多くの女性社員が長期的なキャリアプランを描くことに困難を感じている現状があります。
この研修では、自己分析やロールモデルの紹介を通じて、個々の強みや価値観を明確にし、具体的なキャリアゴールを設定する支援を行います。参加者は自身の可能性を再認識し、将来のキャリアパスを具体的にイメージすることができるようになります。
例えば、5年後、10年後の自分をイメージする演習や、様々な職種や役職を経験した先輩社員との対話セッションなどを通じて、自身のキャリアの方向性を見出す機会を提供します。また、業界動向や将来的なスキル需要についての情報提供も行い、より実現可能性の高いキャリアビジョンの構築を支援します。

さらに、メンタリングプログラムを導入することで、経験豊富な先輩社員からのアドバイスや支援を受けられる機会を提供します。このプログラムでは、定期的な1対1のセッションを通じて、キャリアの悩みや課題について相談し、具体的な解決策を見出すことができます。

女性向けキャリアデザインの研修について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

2.女性の能力開発とキャリアアップを促進する研修

女性社員の能力開発とキャリアアップの支援も重要です。この研修では、ビジネススキルの向上や専門知識の習得に加え、自信を持って意見を発信するためのコミュニケーションスキルの強化を図ります。
プレゼンテーション、交渉力、ロジカルシンキングなど、ビジネスの場で必要とされる実践的なスキルを磨きます。また、業界や職種ごとの専門知識を深めるための勉強会や、資格取得支援なども行い、個々のキャリアアップを総合的にサポートします。

3.女性リーダーの育成に特化した研修

女性リーダーの育成に特化した研修も不可欠です。この研修では、リーダーシップスキルの向上や意思決定力の強化、部下のマネジメント手法などを学びます。
具体的には、ビジョン構築と共有の方法、チームビルディング、戦略的思考などのスキルを習得します。また、女性特有のリーダーシップスタイルの長所を活かしつつ、組織をまとめる力を養成します。

エモーショナルインテリジェンスの活用や、共感型リーダーシップなど、女性ならではの強みを活かしたリーダーシップ手法についても学習する機会を提供できると良いでしょう。

4.多様性のある組織文化を構築する研修

この研修はダイバーシティ&インクルージョンの重要性や、無意識のバイアスに対する理解を深め、企業全体で多様性のある文化の構築を目的としています。男女問わず全社員を対象とし、互いの違いを尊重し合える職場環境の創出を目指します。具体的には、アンコンシャス・バイアスの種類とその影響、多様性がもたらす組織のメリット、インクルーシブな職場づくりの方法などを学びます。
グループディスカッションやワークショップを通じて、多様性がもたらす価値を体感することが重要です。また、異文化コミュニケーションスキルの向上や、マイノリティグループへの配慮の仕方についても学び、より包括的な組織文化の醸成を目指します。

多様性のある組織文化を目指すダイバーシティ研修についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。

5.ライフワークバランスを実現するための研修

ワークライフバランスの実現は、女性活躍推進の鍵となります。その為にはまずワークライフを実現するために社内制度の理解と活用を促進していくことが重要です。
また、育児や介護と仕事の両立についての具体的な事例やノウハウを共有する機会や、女性社員の働きやすい環境について男女問わず自分ごととして考える機会を提供することで、状況に合わせた働き方を見出し選択していくことができるようになるでしょう。

さらに、ストレスマネジメントや自己ケアの方法についても学び、心身ともに健康で生産性の高い働き方を実現するためのスキルを身につけます。

6.女性を育成する土壌を構築する研修

最後に、女性を育成する土壌の構築に関する研修が挙げられます。この研修は主に管理職を対象とし、女性部下の育成方法や評価の仕方について学びます。女性社員の特性や課題を理解し、適切なフィードバックや成長機会の提供方法を習得します。具体的には、ジェンダーに基づく固定観念の排除、公平な評価基準の設定、キャリア支援の方法などを学びます。
また、ワークライフバランスに配慮したマネジメント手法や、ハラスメント防止のための具体的な対策についても学びます。さらに、女性社員のモチベーション向上や、リーダーシップ開発のための効果的なアプローチ方法についても深く掘り下げます。

これらの研修を総合的に実施することで、女性活躍推進の基盤を強固なものにすることができます。各研修は単発で終わらせるのではなく、継続的に実施し、常に最新のトレンドや課題に対応できるよう更新していくことが重要です。
また、研修の効果を最大化するためには、社員の積極的な参加と、経営層のコミットメントが不可欠です。女性活躍推進研修を通じて、組織全体が成長し、イノベーションを生み出す力を高めていくことができるのです。

女性の活躍を推進する研修/ワークショップサービス「バヅクリ」

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女性活躍推進を実現するバヅクリの研修/ワークショップ一例

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女性活躍推進研修を成功させるポイント

女性活躍推進研修を成功させるポイント

事前アンケートの実施とカリキュラムの設計

まず、事前アンケートの実施が極めて重要です。単なる形式的なものではなく、参加者の真のニーズや課題を深く掘り下げるものである必要があります。
例えば、キャリアに関する具体的な悩みや、日々の業務で感じている困りごと、学びたいスキルなどを詳細に聞き取ります。さらに、参加者をレベルや課題別にグループ分けすることで、それぞれのニーズに合わせたきめ細かい研修内容やカリキュラムを提供することができます。

参加者への周知と動機づけ

次に、参加者への周知と動機付けが重要です。ここでは、単に研修の日程や内容を伝えるだけでなく、この研修が参加者のキャリアや組織にとってどのような意義があるのかを明確に伝えることが大切です。
例えば、研修後にどのようなキャリアの可能性が広がるかを示すことで、参加者の意欲を高めることができます。また、経営層からの熱意あるメッセージを添えることで、会社全体として女性活躍推進に本気で取り組む姿勢を示すことができます。

さらに、研修前の事前課題を設定し、参加者に自身のキャリアについて深く考える機会を提供することも効果的です。

具体的な目標設定

組織全体の目標と個人の目標を明確に関連付けることが重要です。例えば、「3年以内に女性管理職比率を20%に引き上げる」という組織目標がある場合、それを踏まえて個人レベルでは「1年以内にプロジェクトリーダーを務める」といった具体的な目標を設定します。
目標を参加者全員で共有し、互いに支援し合える関係性を構築することで、研修の効果を高めることができます。
また、目標達成に向けたロードマップを作成し、定期的に進捗を確認する仕組みを設けることも重要です。

参加者の巻き込みができる研修の設計

参加者の巻き込みができる研修設計も不可欠です。ここでは、参加者が受動的な聴講者ではなく、能動的に参加できるような工夫が必要です。実際の業務課題をテーマにしたグループディスカッションを行い、多様な視点からの解決策を探ることで、実践的な問題解決能力を養うことができます。
また、ロールプレイングを通じて、難しい交渉や部下の育成など、実際の職場で直面する状況をシミュレーションすることで、実践的なスキルを身につけることができます。
さらに、参加者自身が講師となって自身の経験や知識を共有するセッションを設けることで、相互学習の機会を創出することもできます。

研修後のフォローアップ

研修で学んだことを実際の業務で活かすために研修後のフォローも重要です。研修を受けただけで終わらせないよう、研修終了後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年後等にフォローアップとして、目標の進捗状況や新たな課題についてヒアリングする機会を設けると良いでしょう。

長期的な視点での取り組み

最後に、女性活躍推進は、一朝一夕には実現できない継続的な課題です。そのため、単発の研修ではなく、入社から管理職登用まで、各キャリアステージに応じた体系的な研修プログラムを設計することが重要です。
例えば、新入社員向けのキャリアデザイン研修、中堅社員向けのリーダーシップ開発研修、管理職候補者向けの高度なマネジメント研修など、段階的にスキルと意識を高めていく設計が効果的です。

また、定期的に研修の効果を測定し、参加者の行動変容や組織への影響を分析することで、プログラムの継続的な改善につなげていくことも重要です。

女性活躍推進への取り組み事例

取り組み企業事例:大手生命保険会社

国内大手生命保険会社の女性活躍推進の取り組み事例をご紹介いたします。

女性活躍推進への取り組み背景

女性リーダーを増加させたいが、リーダーに求められるスキルを習得しているメンバーが少なく、またスキル不足の自己認識から不足から積極的に上位職へチャレンジするメンバーが少ないことが課題となっていました。またアセスメントの結果からプレゼンスキル、判断力の数値が低いことが浮き彫りになり、スキル不足を補い、上位職へのチャレンジすることへの不安を解消するための研修を検討していました。

女性活躍推進への取り組み内容

上位職にチャレンジするにあたりスキル不足を補うためにバヅクリを利用し、以下の研修を実施しました。

ロジカルシンキング研修

メンバーの相談に対する対応力向上に向けてロジカルシンキングを強化する研修を実施

研修振り返りワークショップ

受講したロジカルシンキング研修のスキルを実際の業務で活用できるように落とし込む研修を実施

プレゼンテーション研修

メンバーに対する適切な発言を強化するためのプレゼンスキルの習得を目的として研修を実施

参加者の声

ロジカルシンキング研修参加者

『恥ずかしながら今までに触れたことのないスキルだったので大変勉強になりました。まずはやってみよう、と背中を押していただいたので取り組んでみたいと思います。』

女性活躍推進研修への取り組み効果

上位職へのチャレンジにおいて不安解消へつながるスキルを習得することができる研修内容とカリキュラムであったこと、またリーダー職の女性比率は目標を達成することができ、女性の活躍を推進するにあたり大きな一歩となりました。

その他の企業の女性活躍推進の事例について興味がある方はこちらもご覧ください。

まとめ

女性活躍推進研修は、現代企業の成長と競争力強化に不可欠な取り組みです。企業と社会に多くのメリットをもたらしますが、同時に様々な課題も存在します。
効果的な研修プログラムは、キャリアビジョンの構築から多様性ある組織文化の醸成まで幅広い内容を含み、事前準備と長期的視点が成功のカギとなります。

この研修は組織全体の意識改革と文化変革のきっかけとなり、すべての従業員が能力を発揮できる環境づくりに貢献します。女性活躍推進研修への投資は、企業の持続的成功への道筋を示す重要な一歩となるでしょう。

女性の活躍を推進する研修/ワークショップサービス「バヅクリ」

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