会議のたびに「また時間だけ過ぎた」と感じていませんか。意見が出ない、まとまらない、誰かが話し続けて終わる。そんな会議が繰り返される組織では、ファシリテーションスキルの不足が根本原因であることが多いです。
ファシリテーションは会議を「仕切る」技術ではなく、参加者の意見を引き出し、チームとして納得のいく結論に導く力です。この力を持つ人材が増えると、会議の質だけでなく意思決定のスピードまで変わります。
この記事では、ファシリテーション研修導入に必要な情報をまとめて解説します。
ファシリテーターとは

ファシリテーターの語源となっている「ファシリテーション(facilitation)」は「円滑化」や「促進」という意味の単語で、ファシリテーターとは、会議などの場で参加者に発言や意見交換を促したり、話の流れをまとめたりする人を指します。
会議や研修の質や、目的が達成できるかどうかを左右する重要な役割です。
ファシリテーターを務めるには、様々な能力が必要になります。
ファシリテーションはなぜ重要なのか
ファシリテーションは会議や研修を円滑に進め、目的を達成するために必要不可欠であり、大変重要なものと先ほどお伝えしました。
ファシリテーション能力は会議や研修の場だけでなく、普段の業務でも円滑に作業や人間関係を進める上で役立つ場面が多くあります。
ファシリテーション能力を身につけることで
- 雰囲気良く業務を進められる
- チーム内で意見交換が活発に行われる
- チームで協力し合える
- 生産性が高まる
などのメリットが生まれます。
ファシリテーション能力は特にチームのリーダーは身につけておきたいスキルと言えます。
組織にファシリテーション能力の多いメンバーを増やすためには、集合型研修の実施もおすすめです。
ファシリテーション研修ならバヅクリ「令和の研修」
ファシリテーション研修を行うなら令和の研修の利用がおすすめです。
ビジネススキルを身につけるための研修や、チームビルディングのためのワークショップなどを開催できるバヅクリ。
また、対面でもオンラインでも実施ができます。
令和の研修のファシリテーション研修では
- オンラインでも対面と変わらず会議をリードできる技術や考え方を習得する
- メンバーの意欲を高め自発的な行動を促せるようにする
- 自分の意見を押し付けずにメンバーの理解を得る
などを目的としたプログラムを実施します。
令和の研修の導入企業数は1000社以上で、参加者満足度は97%。
また、企画から運営までをお任せできることで、社内負担を90%削減できます。
ファシリテーターの役割

ファシリテーターに求められる能力や役割は以下のようなものです。
1. 目的へ導く
会議や話し合い、研修などの目的を達成できるように導きます。
2. 雰囲気づくり
その場の雰囲気づくりもファシリテーターの大切な役割の1つです。
参加者に発言を求める場面で固すぎる雰囲気になってしまっては発言しにくくなります。
逆に、しっかりと話し合いを進めたい場ではカジュアルすぎる雰囲気ではいけません。
場の空気作りができるかどうかは、ファシリテーターにとって身につけておきたいスキルです。
3. 意見交換の促進
会議中や研修中は発言していいタイミングなのか、隣の人と意見をしていいタイミングなのか掴みづらいものです。
ファシリテーターが「隣の方と意見交換をしてください」などと促すことで、スムーズに話し合いや会議が進みます。
4. 時間管理
会議や研修は無限にできるものではありません。
時間内に目的まで辿り着けるよう、時間管理をしなくてはいけません。
5. 話の整理とまとめ役
話し合いを行なっていると様々な意見が出てきて、現状や目的を見失う場合があります。
そんな時はファシリテーターが、今まで出てきた意見をまとめたり、話し合いの目的が何だったのかを再アナウンスします。
6. コンセンサスを取る
1つの結論を出す場合、コンセンサスを取るのもファシリテーターの役割です。
みんなが納得する答えや、落とし所を見つけ出さなくてはなりません。
ファシリテーターに求められるスキル

ファシリテーターの役割がわかったところで、その役割を果たすために身につけるべきスキルをご紹介します。
1. 場のデザイン力
その場をデザインする力、空気を作る力が必要となります。
2. 対人関係スキル
その場の空気感というものは1人で作り出すものではなく、その他の参加者と共に作っていくものです。
そのため対人関係を構築するスキルも必要です。
初めて会う人と研修や会議を行う場合は、短時間で円滑な人間関係を作っていく必要があります。
また、社会には様々な人がいますから、多種多様な人間性を受け入れられるような考え方を持つことも大切です。
3.合意形成スキル
ファシリテーターの役割でもご紹介したように、ファシリテーターが話し合いの中でコンセンサスを取る場面も出てきます。
その際、合意形成を得るためのスキルが重要になってきます。
そのためには、様々な角度から物事を考えられるようにならなくてはいけません。
4. 理解力
参加者の発言を理解する力も重要なスキルです。
なかには上手に意見や気持ちを伝えられない人もいるでしょう。
参加者の発言から、真意を汲み取れるようになるといいですね。
5. 論点をおさえ、整理する力
ファシリテーターは話の流れをまとめ、目的を達成しやすくなるようサポートします。
そのためには、論点をしっかりおさえることが重要になります。
また、それを全員が理解できるよう整理をする必要もあります。
6. 質問力
話し合いをスケールさせたり、さらに進めるために参加者に質問をする力も重要になります。
質問1つで会議や研修の質が大きく変わることもあります。
7. 聴く力
参加者の意見を理解し真意を汲み取ったり、質問したりするためには、まず「聴く」というスキルが根底にあることが重要になります。
成果の出るファシリテーションについては下記も併せてご覧ください。
受講対象者別のおすすめ研修スタイル

ファシリテーション研修は、受講者の役職・経験によって適したプログラムが異なります。以下を参考に、対象者に合った研修を選びましょう。
若手・新入社員向け
若手社員にとってファシリテーションは、まだ「自分には関係ない」と感じやすいテーマです。しかし、会議での発言の仕方や意見の整理の仕方は、早い段階で身につけるほど職場での存在感が高まります。まずは難しいスキルより、会議の基本的なマナーとファシリテーションの基礎から入るのが効果的です。
中堅社員・リーダー候補向け
チームをまとめる立場になると、「自分の意見を通す」より「チームとして決める」ことが求められます。この層に必要なのは、多様な意見をぶつかりあわせながら合意に持っていく力です。実際の業務課題を題材にした実践形式で学ぶと、研修直後から職場で使えるスキルが身につきます。
管理職・経営層向け
管理職以上になると、ファシリテーションの目的が「会議をまとめる」から「組織の方向性を引き出す」へと変わります。部下が自ら考え動けるよう問いかけ、対話を通じて組織変革を推進する力が求められます。コーチングや対話型リーダーシップと組み合わせた研修が、この層には最も効果的です。
次世代リーダーの育成にはファシリテーション研修を

様々な場面で役に立つファシリテーターとしての力を、研修を行い身につけてもらうことで普段の業務やチームとしての動きが円滑に進むことが多くあります。
ファシリテーションの能力は特にリーダーに身につけておいて欲しい能力と言えます。
次世代のリーダーの育成のために、ファシリテーション研修を取り入れてみてはいかがでしょうか?
研修の効果を最大化するために必要な準備とは
「研修をしてもその場限りになってしまい、あまり意味がない」そう感じている人事担当者も多くいらっしゃるのではないでしょうか。でも実は研修に意味がないのではなく、「意味がある研修」にするためには明確な戦略と計画が必要です。
HR研究所では、従業員研修のプログラム設計と実施において、研修前・研修中・研修後の3段階に分け研修の効果を最大限に高める手法をまとめました。
資料は下記からダウンロードできますので、ぜひ従業員研修の計画にお役立てください。

ファシリテーション研修のプログラム例

リーダーなどに身につけて欲しいファシリテーターとしての能力ですが、その能力を身につけるため行う、ファシリテーション研修のプログラム例を一部ご紹介します。
1. 知識を身につけるための座学
まずは、
- 場のデザインスキル
- 対人関係の作り方
- 合意形成スキル
など、ファシリテーターとして必要な能力には何があり、どのようなものなのかを座学で学びましょう。
知識としてまず頭で理解し、後に実践することで理解が深まりスキルを早く習得することに繋がります。
2. グラレコ
グラレコとは「グラフィックレコーディング」の略で、会議やセミナーなどの内容をその場で、イラストやキーワードを用い体系的に「見える化」させまとめることを言います。
ゴレラコの技術を身につけることで、話し合いの流れを掴み、それをまとめ人に伝えるスキルが向上します。
実際の会議などの場でも使うことのできるスキルです。
3. ファシリテーション体験
様々な技術を学んだら、最後に実践をしましょう。
実際に、会議や研修のような状況を作り出しファシリテーションをします。
座学で学ぶだけでなく、実際と似た状況でアウトプットをすることで実務でも使える学びを得ることができます。
ファシリテーション研修のおすすめ研修会社6選

ファシリテーション研修を行う際、利用したいおすすめの研修会社をご紹介します。
研修会社比較表
| 研修会社 | 対象層 | 形式 | 費用 | 期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和の研修(バヅクリ) | 全階層 | 対面/オンライン | 25万円〜 | 3時間〜 | 参加型ワーク形式により参加者満足度は97%を誇り、課題に合わせた柔軟なカスタマイズが可能。 |
| インソース | 全階層 | 対面/e-learning | 要問合せ | 1日 | 若手から管理職まで階層別プログラムが充実しており、実際の会議を再現した演習でスキルを定着させる。 |
| リクルートマネジメントスクール | 全階層 | 対面 | 15,000円/名〜 | 3時間 | ファシリテーションの第一人者・堀公俊氏監修のコンテンツを、3時間でコンパクトに学べる。 |
| パーソル総合研究所 | 中堅〜管理職 | 対面 | 15,000円/名〜 | 3時間 | 理論・プロセス・感情の3つの側面からアプローチし、日常業務に直結した実践的な学びが得られる。 |
| リカレント | 全階層 | 対面/オンライン | 要問合せ | 6時間〜 | 人数・内容・アレンジ問わず料金一律で、コミュニケーションからファシリテーターの基礎まで幅広く対応。 |
| 日本ファシリテーション協会 | 全階層 | 対面 | 16,000〜22,000円 | 1日 | NPOが主催するファシリテーション専門の研修で、場のデザインから合意形成まで体系的に学べる。 |
| Schoo for Business | 全階層 | eラーニング | 要問合せ | 1〜1.5時間 | 動画eラーニング型で、ファシリテーション以外にも複数パッケージから選べ、管理画面で受講状況の管理もできる。 |
| 日本生産性本部 | 係長・リーダー・中堅社員 | 対面 | 要問合せ | 1日 | 全員がファシリテーター役を体験し、講師と受講者からフィードバックをもらえる演習形式。 |
| SMBCコンサルティング | 全階層 | 対面 | 要問合せ | 1日 | 4要素を軸にした体系的な内容で、自社課題に合わせたカスタマイズに対応している。 |
| 株式会社ナレッジサイン | グローバル人材・多国籍チームのリーダー層 | 対面・オンライン | 要問合せ | 要問合せ | 英語・多国籍チーム向けのグローバルファシリテーションに特化した専門会社。 |
1. 令和の研修
ビジネススキルを身につけるための研修などを実施できる令和の研修。
ファシリテーションを行う際に必要なスキルを身につけられる
などを実施することができます。
対面でもオンラインでも実施が可能です。
講座や研修の講師・ファシリテーターを務めるのはその道のプロで、深く学ぶことができます。
参加者満足度は97%を誇り、企画から運営までをお任せできるので社内負担を90%削減することも可能です。
| 所要時間 | 1時間程度〜(1プログラム) |
| 種類 | 研修 / オンライン研修 |
| 料金 | 250,000円〜 |
2. インソース

数々の研修を提供するインソース。
インソースのファシリテーション研修では、まずファシリテーターに必要とされるスキルを学び、その後「模擬会議」でスキルを定着化させます。
若手社員に向けたファシリテーション研修や、役職のある社員に向けたファシリテーション研修など、研修を受ける層に合わせたプログラムが用意されています。
| 所要時間 | 1日 |
| 種類 | 研修 / e-ラーニング |
| 料金 | 問い合わせ |
https://www.insource.co.jp/index.html
3. リクルートマネジメントスクール

リクルートマネジメントスクールは、様々な企業のビジネスパーソンが集い研修を受ける、公開型研修を提供する学習サービスです。
同社のファシリテーション研修は、ファシリテーションの第一人者である講師が、3時間でファシリテーターに必要なスキルをレクチャーします。
| 所要時間 | 3時間 |
| 種類 | 研修 |
| 料金 | 15,000円/名(税抜) ※チケット制対応あり |
https://www.recruit-ms.co.jp/open-course/dtl/S00156/
4. パーソル総合研究所

コンサルティングや教育支援などを行い企業の発展をサポートする、パーソル総合研究所。
同社のファシリテーション研修は、
- 理論
- プロセス
- 感情
の3つの側面からアプローチし学びを深めます。
会議や打ち合わせなど日常業務を想定した研修内容で、実務で使える学びを得ることができます。
| 所要時間 | 3時間 |
| 種類 | 研修 |
| 料金 | 15,000円/名(税抜) ※チケット制対応あり |
https://rc.persol-group.co.jp/
5. リカレント

内容・人数・アレンジ問わずすべての研修を料金一律で行えるのが魅力のリカレント。
ファシリテーション研修に関しては
- ファシリテーターとして必要なスキルを身につけるための研修
- コミュニケーションを円滑に取るための研修
- 社外の取引先などとコミュニケーションを円滑にするための研修
などのジャンルに分け、豊富な研修プログラムが用意されています。
| 所要時間 | 6時間程度 ※研修により異なる※短縮化可能 |
| 種類 | 研修 / オンライン研修 |
| 料金 | 問い合わせ |
6. 日本ファシリテーション協会

日本ファシリテーション協会は、ファシリテーションの普及を目的としたNPO団体で、同団体が主催するファシリテーション研修では、
- ファシリテーションとは?
- 場のデザインのスキル
- 対人関係のスキル
- 構造化のスキル
- 合意形成のスキル
などを学びます。
| 所要時間 | 1日 |
| 種類 | 研修 |
| 料金 | ○FAJ会員:16,000円(消費税込) ○一般:22,000円 |
7. Schoo for Business

オンラインで学べる動画型研修サービス。マネージャー向けのファシリテーション活用コミュニケーションスキルなど、幅広いコンテンツを提供しています。忙しいビジネスパーソンがスキマ時間に学べる形式が魅力です。
| 所要時間 | 1〜1.5時間 |
| 形式 | eラーニング(オンデマンド動画) |
| 料金 | 要問合せ |
8. 日本生産性本部

対面・オンライン両形式で実施するファシリテーション研修を提供。係長・リーダー・中堅社員向けに特化したプログラムで、演習を通じて「明日からすぐ使えるスキル」の習得を目指します。
| 所要時間 | 1日 |
| 形式 | 研修 / 対面またはオンライン |
| 料金 | 要問合せ |
https://www.jpc-net.jp/seminar
9. SMBCビジネスセミナー みんなの研修

場の創出・対人関係の構築・議論の構造化・合意形成の4要素を中心に、グループワークや演習で実践的に学べる研修を提供。自社課題に合わせたカスタマイズも可能です。
| 所要時間 | 1日 |
| 形式 | 研修 / 対面 |
| 料金 | 要問合せ |
https://www.smbcc-education.jp/index.html
10. 株式会社ナレッジサイン

会議ファシリテーションに特化した専門企業。アイデア創出・議論の見える化・ポストイット活用など、実践的な手法を組み合わせたプログラムが特徴です。ヤマトロジスティクス等の大手企業への導入実績があります。
| 所要時間 | 要問合せ |
| 形式 | 対面・オンライン |
| 料金 | 要問合せ |
ファシリテーション研修の講師選定のポイント
社外サービスを利用し講師を招く場合、講師の選定の際に気をつけたいポイントをご紹介します。
同業での講師実績があるか
同業で講師実績のある講師は、業界理解があり実務に活かしやすい講義を行ってくれる可能性が高くなります。
マナーや所作に問題がないか
言動やマナーなど講師にふさわしい人であるか見極める必要があります。
できれば書面だけでの選定ではなく、オフラインやオンラインで対面し選定をしたいものです。
研修コンテンツの提案ができる
研修のコンテンツ内容を、自社に必要なものだけにカスタマイズできるかなどを確認しておきましょう。
ファシリテーション研修の実施事例

最後にファシリテーション研修を実施した企業の事例をご紹介します。
ヤマトロジスティクス株式会社
ヤマトロジスティクス株式会社やグループ会社に所属するさまざまな職種の社員が60名ほど集まり、3〜4つのグループに分かれ、60分間×2ラウンド、任意のテーマについて議論をします。
部署関係なく社員同士で協力する風土を醸成するために行っている企画ですが、ファシリテーター役にとっては、ファシリテーション力を鍛えるためのいい機会になります。
ただ議論を進めるだけでなく、会議のデザインの仕方を学んだり、アイディアをポストイットに書きまとめたりと、議論の進め方も合わせて学びます。
参考:会議ファシリテーション研修導入事例【ヤマトロジスティクス株式会社様】
株式会社ナレッジサイン
まとめ
- 人間関係の構築のスキル
- 合意形成を得る方法
- 論点を押さえ、話の流れをまとめるスキル
などを学ぶファシリテーション研修。
ファシリテーションのスキルは、会議や研修の場面だけでなく普段の業務の中でも活かすことができます。
ぜひリーダーやリーダー候補にファシリテーションの力を身につけてもらい、組織の生産性を向上させていきましょう。
研修会社を選ぶ際は、本記事の比較表・チェックリストを参考に、自社の課題・対象者・予算に合ったプログラムを選ぶことが近道です。
令和の研修のファシリテーション研修の内容や実施方法についてはこちらの資料をダウンロードしていただくことでご覧いただけます。


