多くの企業で導入・実施され始めているリモートでの新入社員研修。
研修をリモートで実施することで、様々なメリットが得られます。
しかし、リモート研修に関するノウハウがないとスムーズに運営ができない場合があるのも事実です。
そこで、この記事ではリモートでの新入社員研修の実施方法や、運営のコツなどをご紹介します。
ぜひ、参考にしてください。
目次
新人研修もリモートで行う企業が増えている
リモート研修とは、1つの場所に集まることなく自宅などそれぞれの場所から、通信機器を使い参加する研修のことを指します。
このリモート研修は、新型コロナウイルスの流行により多くの組織で取り入れられるようになりました。
2021年に株式会社manebiが全国の人事担当者を対象に行なったアンケートでは、6割もの企業がリモートで新入社員研修を行うと回答しました。
リモート研修を行うことで様々なメリットが得られることから、感染症の流行下という状況でなくとも、リモート研修を実施しようと考える組織が多くあるようです。
リモート研修を行うメリット
まずはリモートで研修を行うことでどのようなメリットがあるのかをご紹介していきます。
1. 安全の確保
リモート研修が多くの組織で取り入れられるようになった背景として、感染症対策を行いたい企業が多かったという事が挙げられます。
リモートで研修を行う事で、1つの場所に集まることによる感染リスクだけでなく、移動中の感染リスクも低下させることができます。
しかし、リモート研修のメリットは感染症対策以外にも多くあります。
2. どこからでも参加が可能
場所にとらわれずどこからでも参加できるのが、リモート研修の大きなメリットと言えます。
そうなることで、都市部に住む人でも、地方に住む人でも、居住地に関わらず同じ教育を受けることができます。
教育の格差をなくすことができるということです。
3. 会場や資料の準備やコストが削減
会場費や、遠方から研修に参加する受講者のための交通費・宿泊費がかかりません。
その他にも、研修で使用する資料を印刷し用意していた場合、リモート研修ではメールなどでデータの送付をすればいいのでその分の費用や時間のコストを抑えることができます。
4. 効率のいい学習ペース
リモート研修では、動画などを用いて学習を進めます。
分からないところを繰り返し視聴できたり、自分のペースで学習がすすめられたりと、効率よく学習が進められるというメリットがあります。
一方でデメリットも
一方でリモート研修にはデメリットもあります。
例えば、スムーズにリモート研修を実施するために、ツールを導入する際、受講者にツールの使い方をレクチャーするなどフォローが必要になる点です。
また、リモート研修はただ動画を視聴しているような状況になりやすく、集中力が持続しにくいものでもあります。
そのため1日中、リモートで研修を実施するのは難しいでしょう。
また、空気感やニュアンスなどは伝わりにくく、しっかり言語化したり、分かりやすいコミュニケーション方法を模索したりする必要があります。
自宅からPCなどに向かい受講するスタイルなので、1人で研修を受けているようで孤独を感じる場合も。
その他の参加者の存在を感じにくく「1人で頑張っている」と思ってしまう事もあり、研修に対するモチベーションを維持させる方法も考えなくてはいけません。
しかし、これらのデメリットは少し研修に工夫を加えることで改善することができます。
オンライン研修を行うならバヅクリ
リモート研修のノウハウがなく効果的な研修が実施できる自信がない場合は、他社サービスを利用するのも1つの方法です。
研修やチームビルディングのためのワークショップを企画・運営してくれるバヅクリを活用することで、効果的なオンライン新入社員研修を実施することができます。
コミュニケーションを取りながら行うプログラムが多く、研修を通して知識を得る他に、参加者同士の相互理解を深めることができます。
講師やMCはプロが務め、楽しみながらも深い学びを得られる研修を実施できます。
講座の実施回数は800回以上で、参加者満足度は97%。
企画から運営までをお任せできるので、社内コストを大幅に削減できる点もメリットです。
バヅクリの新入社員研修、活用事例はこちら
リモートでの新人研修の進め方
それでは、リモートで新入社員研修を行う際の手順や進め方、注意したいポイントなどをご紹介していきます。
リモート研修を行う際の準備
リモート研修を行う際、ツールの導入が必須になります。
受講者は1人1台、PCやスマートフォンなどのデバイスと、通信環境が必要になります。
リモート研修を実施するにあたり、あらかじめ
- 受講者にPCなどを送付する
- 通信環境が整えられるようサポートする
などの準備が必要です。
また、研修で使用する通信ツールを選ぶ際は、種類により使える機能や、入室できる人数が異なるため、条件を確認した上で導入するようにしましょう。
おすすめのWEB会議・テレビ電話ツール
リモート研修で利用できる、3つのWEB会議・テレビ電話ツールをご紹介します。
1. zoom
多くの人に利用されているテレビ電話・WEB会議システムです。
日本でも、ビジネスシーンからプライベートまで様々なシーンで利用されています。
ゲストはアカウント作成の必要がなく。共有されたURLをクリックするだけで、配信に参加できます。
視聴可能人数 | 無料アカウント:〜100人有料アカウント:〜500人 |
料金 | 無料〜32,300円 / 月 |
2. jinjer ミーティング
提供プランは1つのみとシンプルで、また1IDにつき、1,500円というリーズナブルな価格設定です。
利用可能機能や、時間の制限はありません。
視聴可能人数 | 〜1,000人 |
料金 | 1ID / 1,500円 |
3. googlemeet
Googleアカウントさえあれば、無料で100人まで参加できるルームを作成できます。
時間制限は1回のミーティングにつき60分です。
有料アカウントにすることで、参加者を増やすことや時間の延長、10万人に向けた配信を行うことが可能になります。
視聴可能人数 | 〜250人 |
料金 | 無料〜要問い合わせ |
その他のWEB会議システムはこちらからチェック
リモート研修の進め方
ツールを導入したら、次は研修の実施です。
研修を実施・運営する手順を簡単にご紹介します。
1. 目標の設定
まずは、研修の目標を設定しましょう。
- 社会人としてビジネスマナーなどの基礎知識を身につけてもらう
- 同期同士で親睦を深めてもらう
など、目標によって研修のテーマとすることや、プログラム内容は変わってきます。
はじめに目標・ゴールを明確にすることで、研修を設計しやすくなります。
2. 明確なルールを決める
リモート研修はまだ慣れていない人も多く、研修の際どう行動したらいいのか、どう反応したらいいのか迷ってしまう人も多いものです。
そのため、
- 入室は○分前から可能
- マイクはミュートにしておく
- 名前はフルネームで設定しておく
- わかったら腕で丸を作りリアクションする
など、あらかじめある程度のルールを決めておくことで、迷うことなく行動でき、研修に対する受講者の不安が和らぎます。
3. 手続きの作成と周知徹
ツールへのログイン方法や、研修のルールなどをまとめたテキストなどを作成しておくと、研修の実施がスムーズになります。
もちろん、研修の前にメールなどで受講者に送付し、周知を忘れずにしてください。
4. ツールのレクチャー
入室の手順や、研修のルールなどをまとめたテキストを読んでも分からない人や、不安な人に向けて、ツールの使い方などをレクチャーする時間を設けると親切です。
また、当日「入室できない」「音声が聞こえない」などのトラブルが起こった場合、連絡する担当者を決めておくと研修をストップさせることなく対応することができます。
5. 経営理念や事業内容を伝える
新入社員に向けた研修では教育を行う時間だけでなく、企業理念や事業内容を再度伝える時間を設けましょう。
採用活動の際に十分に伝えたつもりでも、理解が十分でない可能性もあります。
6. フィードバックを行う
研修後はフィードバックを行うようにしましょう。
フィードバックを行うことで学びがさらに深いものとなり、また、フィードバックを行う先輩社員や人事担当者と受講者の関係性構築の場、今後の仕事に対するモチベーションを向上させる時間にもなります。
また、企業側から受講者に対するフィードバックだけでなく、受講者から研修に対しフィードバックをもらうことで、次回に向けた改善点を見つけることができます。
7. アフターフォローを行う
分からない点の質問、不安なことの相談など、研修後のアフターフォローも重要です。
研修の後、業務にスムーズに取り組み始めることができるようサポートを行いましょう。
離職率の低下、定着率の向上にも大きく関わってきます。
リモート研修運営のコツ
リモート研修を実施する手順を簡単にご紹介しましたが、行うべきことが多いなと感じた人もいるのではないでしょうか?
自社でイチからリモート研修を作り上げようと思うと、多くの手順を踏む必要がありますが、できるだけスムーズに準備・運営するために気をつけたい点をご紹介します。
1. 余裕をもって準備をする
想像以上に、やるべきことの多いリモート研修の実施。
特にリモート研修の運営や実施に慣れていない組織は、思いがけないハプニングに遭遇することも多いでしょう。
そのため、準備は余裕を持って行うようにしてください。
2. セキュリティ対策は念入りに
研修内で自社の重要な情報などを扱う場合、セキュリティは念入りに確認してください。
どのような通信ツールを使うか、資料の共有は何を使い行うか、便利さだけでなくセキュリティ面もチェックする必要があります。
3. カリキュラムを細分化する
1つ1つの講座は長時間行うのではなく、細かく区切って実施することをおすすめします。
リモート研修は、参加者の集中力がなかなか持続しないためです。
4. グループワークやロールプレイングを行う
リモート研修のプログラムにグループワークやロールプレイングを取り入れることで、研修にメリハリができ、参加者の集中力が持続されます。
また、その他の参加者とコミュニケーションを取る機会にもなり、親睦を深めるきっかけを提供することもできます。
5. 動画やライブ配信、VRを活用する
リモート研修には、大きく分けて
- 動画型
- ライブ配信型
の2つがあります。
動画型は繰り返し視聴でき自分のペースで学習が進められる点、ライブ配信型はコミュニケーションを取りながら講義ができる点がメリットと言えます。
それぞれのメリットと、実施したいプログラムとの相性を考えて実施方法を考えてください。
また、効果的な研修を行いたい場合、プログラム内容によってはVRを活用する方法も考えられます。
リモート研修を効果的に実施するためのその他のアイディアはこちらの記事へ
他社研修サービスに依頼するのも一つの手
リモート研修を実施したことがない
リモート研修に関するノウハウが十分に蓄積されていない
場合は、他社の研修サービスを利用するのも1つの方法です。
プロの手を借りることで社内負担を削減できる上に、効果的な研修を実施できるでしょう。
また、プロの作る研修を体験することで、リモート研修に関する知識・ノウハウが社内に蓄えられていきます。
おすすめの研修会社
それでは、最後におすすめの研修会社をご紹介します。
1. バヅクリ
ビジネスマナーなど社会人として身につけておきたい知識を得るための研修や、参加者同士の相互理解を深めるためのワークショップを実施できるバヅクリ。
研修・ワークショップ共にその他の参加者とコミュニケーションを取りながら行うプログラムが多いのが特徴で、楽しみながらもしっかりと学びを深めることができます。
オンライン新入社員研修でも活用でき、
- 営業ロープレワークショップ
- ビジネスマナーワークショップ
- 雑談と相互理解を学ぶチームビルディング
など、新入社員研修向けにバラエティ豊かな40種類以上ものプログラムが用意されています。
講師やMCを行うのはその分野のプロで、講座の実施回数は800回を超えます。
参加者満足度は97%、社内負担を85%削減することも可能です。
2. インソース
オンライン、オフライン共に様々な研修を提供するインソース 。
講師の派遣や、人事のサポート・コンサルティング事業なども展開しています。
同社では、新入社員に向け
- 新入社員IT研修
- 新入社員フォロー研修
- 新人のための営業基礎力研修
などの研修が用意されており、その他、ビジネス文書を書くためのテキスト販売なども。
リモート研修のプログラムも用意されています。
https://www.insource.co.jp/index.html
3. パーソル総合研究所
人材教育や、組織のコンサルティングなどを行うパーソル総合研究所。
オンラインでは
- ビジネスマナー研修
- 新入社員のための営業基礎研修
の研修を提供。
ビジネスマナー研修は、日数や講師によるフィードバックの有無により料金が異なります。
オンライン研修以外にも、新入社員向けの公開研修も開催しています。
https://rc.persol-group.co.jp/
4. マイナビ研修サービス
40年以上にわたり就職活動、企業の採用活動を支援してきたマイナビ。
同社ならではの実績とノウハウを活かした研修を実施します。
新入社員研修は7種類ほど用意されており、オンラインでは
- 新入社員研修 ベーシックコース
- 新入社員研修 アドバンスコース
の2つの研修が提供されています。
※2021年2月末現在
まとめ
リモートで新入社員研修を行う場合、意外にも踏むべき手順や、気をつけるべきことが多いと感じた人もいるのではないでしょうか?
リモートで行う研修は、実施することで様々なメリットが得られる一方で、ノウハウがない組織ではスムーズに企画・運営ができず、大幅な社内負担がかかる可能性があります。
その場合は、他社サービスを利用するのも1つの方法です。
自社でリモート研修を内製する場合は、今日ご紹介したことに気をつけて効果的な研修を実施してください。