リモートワークが普及し、コミュニケーションの在り方がこれまでと同じでは円滑に業務が進まないと感じている人も少なくないでしょう。
コミュニケーションの様々な課題を解決するためコミュニケーション研修を実施し、リモートでもスムーズに業務を進めましょう。
おすすめのサービスや、研修を実施する際のポイントをご紹介します。
目次
リモートワークによりコミュニケーションによる課題が急増
HR総研が2020年に実施した『テレワークの実態に関するアンケート』によると、リモートワークを実施する企業の約4割が、コミュニケーションに課題を感じているという結果になりました。
リモートワーク下ではオフィスで仕事をしていた時と比べ、コミュニケーションの量が圧倒的に減ってしまいます。
部下への指導もオフラインの時のようには出来ず、新入社員が先輩たちと人間関係を上手に築けないまま孤立してしまうことも。
そのような状況であることから、不満を溜め込んでいる社員も少なくありません。
この状態をそのままにしてしまうと、離職やメンタルヘルスの不調などを招くこともあるので注意が必要です。
コミュニケーションの不足を改善したり、コミュニケーションのコツを学んだり、メンバー同士の関係性を構築するためにぜひ実施してほしいのが、コミュニケーション研修です。
研修もリモートで実施
近頃は、様々なメリットがあることから、研修自体もリモートで実施を検討する企業も少なくありません。
リモート研修のメリット
リモート研修のメリットは、感染症の流行下で感染リスクを下げられるだけでなく、次のようなメリットがあります。
まず、場所にとらわれず参加者は自宅など好きな場所から研修を受けることができます。
そのことから、居住地に関わらず同じ質の教育を施すことが可能になります。
その他にも、リモートでの研修は画面で動画を見ているようなものになりがちですが、実施方法を工夫すれば、大きな会場で実施される研修よりも、参加者や講師を身近に感じられ、参加者の当事者意識の向上させることもできます。
リモート研修は会場費や、受講者の移動費、宿泊費もかからないのでコストの削減も可能です。
さらに、オンライン上でのコミュニケーションの取り方を学ぶための研修であれば、リモートで実施することでより、実践的に学ぶことができます。
リモート研修の課題
多くのメリットがある一方で、デメリットがあるのも確かです。
リモート研修は、参加者の集中力を長く持たせるのが難しいです。
研修プログラムをリモート研修に適した内容に変更する必要もあります。
研修を知識や技術の習得する場だけでなく、参加者同士のコミュニケーションの場や、人間関係構築の場としている組織も多いでしょう。
リモートで研修を実施すると、オフラインで研修を行う時のような突発的なコミュニケーションはなくなってしまいます。
しかし、プログラム内容や進行方法を工夫することで課題を解決することは可能です。
リモート研修を行うならバヅクリ
リモートでの研修や、リモートコミュニケーションを学ぶための研修を実施するならバヅクリの活用がおすすめです。
バヅクリは、研修やワークショップの企画運営を行うサービスで、全てのプログラムがオンラインで実施可能です。
150種類以上もの様々なプログラムが用意されており、リモートワークに必要なスキルや、オンラインコミュニケーションを実践的に学べます。
また、その他の参加者と交流しながら受講するプログラムが多いのが特徴で、リモート研修でもその他の受講者との関係性構築も可能です。
講師を務めるのはその業界のプロ。
参加者満足度は97%を誇ります。
リモートで研修をおこなうために意識すべきこと
それでは、リモート研修を実施する際デメリットを抑え、メリットを最大限に活かすために、気を付けるべきことをご紹介します。
これからご紹介することを実行することで、効果的な研修を実施できるだけでなく、参加者満足度の向上も期待できます。
1. ファシリテーターとサポート役のタッグを作る
リモート研修はファシリテーターの役割がとても重要です。
オンラインでのコミュニケーションは発言のタイミングが掴みづらく、1部の人のみばかりが発言をしてしまったり、一体感に欠けてしまったりすることがよくあります。
ファシリテーターは会話が盛り上がり、参加者の一体感が生まれるように、発言の少ない人に話を振るなどサポートに努めてください。
また、音声トラブルなどが起こった際、ファシリテーターが対応してしまうと研修がストップしてしまうので、サポート役を置くようにしましょう。
そして状況をよく把握しながら研修を進めるために、ファシリテーターとサポート役は、研修中も連絡を取りやすくしておくようにしてください。
2. 通信環境は事前に整備しておく
通信環境が悪いと受講者はストレスを感じ、研修に対しての満足度が低下してしまいます。
あらかじめ通信環境をチェックしておき、スムーズにリモート研修が実施できるようにしましょう。
本番の前にテスト配信をすることをおすすめします。
3. ディスカッションは4人以下で行う
先ほども言ったように、オンラインでのコミュニケーションは発言のタイミングが掴みづらいものです。
そのためディスカッションは少人数で行うようにしてください。
ブレイクアウトルーム機能など、通信ツールの機能を上手に活用してください。
4. 長時間ではなく、適切な時間配分をする
オンライン研修は受講者の集中力が長く保てないため、1つのプログラムを長時間実施することはおすすめしません。
プログラムは1時間〜1時間半程度で細かく区切り、間に休憩を入れるなどしてメリハリのある研修を設計してください。
5. チームでの取り組みを増やす
グループワークなどチームでの取り組みを増やすことで、参加者同士のコミュニケーションの機会を作り出すことができます。
また、研修にメリハリができ参加者の集中力維持に繋がります。
6. 研修後のサポート体制を整える
オフラインで実施される研修と違い、オンラインで行われる研修は実施後、講師に質問をする時間が取れない場合もあります。
研修後、メールで質問を受け付けるなど、サポート体制を整えてください。
7. 研修中にチャットツールを活用する
質問の受付や、理解したことへのリアクションを求める際などにチャットツールを活用することで、スムーズに研修が進む上に、コミュニケーションが活発になります。
スタンプを押す、チャットを送るという簡単な行動ではありますが、自らアクションを起こすことで受講者に「研修に参加している」という意識を持ってもらうことができます。
コミュニケーション研修のポイントと事例
リモートでコミュニケーション研修を実施する際のポイントや、他社事例をご紹介します。
自社で実施する際の参考にしてみてください。
コミュニケーション研修のポイント
コミュニケーション研修のポイントを
- 企画、運営のポイント
- 内容のポイント
に分けてご紹介します。
企画・運営のポイント
まず、研修を通して解決したい課題や目的を明確にすることが大切です。
そうすることで研修の対象者を決める際や、プログラムを選定する際に、取捨選択がしやすくなります。
プログラム選定をする際は、どのように目的を達成するのか道筋を具体的に考えましょう。
実施期間や時期、予算や場所なども踏まえて考える必要があります。
研修の内容や詳細が決まったら、対象者へ周知します。
その際、実施目的も共に周知することをおすすめします。
そうすることで参加者が研修の必要性を感じ、前向きに研修に取り組んでもらえるようになります。
内容のポイント
コミュニケーションを活発にしたり、コミュニケーション能力を高めたりする研修は主に、
- コミュニケーションの重要性を知る
- 自己分析をして自身のタイプを知る
- 基本的なマナーを身につける
- 話し方について学ぶ、聴く力を身につける
- コミュニケーションが取りやすい関係性を構築する
というようなプログラム内容に分けられます。
それぞれ、課題や研修の目的に合わせて、適切なプログラム内容を考えてください。
おすすめプログラム
コミュニケーション研修のおすすめプログラムをご紹介します。
以下のプログラムは、研修やワークショップを企画・運営するサービス「バヅクリ」を活用して実施することも可能です。
プロが講師やファシリテーターを務めてくれる上に、企画から運営までをお任せできるので社内負担を大幅に削減できます。
① 多様性・相互理解ワークショップ
活発なコミュニケーションを生み出すには、まずメンバーが価値観の違いや、多様性を認めることが大切です。
このワークショップでは、価値観の違いや、多様性を受け入れるための土台を作ることができます。
参加者同士、お互いのことをワークを通して理解しコミュニケーションのコツを学びます。
② 相談力向上ワークショップ
- どのように相談したらいいか分からない
- 相談していいタイミングが分からない
などの相談に関する悩みを解決し、コミュニケーションと業務の進行をスムーズにするワークショップです。
不明点の質問や問題の解消、調整や提案などのいくつかの相談のケースを元にしたワークを通し実践的に相談の仕方を学んでいきます。
③ 夢幻オークション
ゲームを楽しむような感覚で、相手の価値観を知ることができるプログラムです。
相手の価値観を知ることでコミュニケーションが取りやすくなります。
このプログラムでは、「あったらいいな」と思うものを絵に描き、他の参加者はそれに値段をつけます。
非日常感溢れる没入型コンテンツで、参加者の本音や素の状態を引き出します。
④ 雑談と相互理解を学ぶチームビルディング
同ワークショップでは、雑談力を身に付けるワークが用意されています。
- 雑談のテーマ選び
- 雑談のしやすい雰囲気作り
- 雑談の広げ方や切り替え方
などの雑談力を向上させる様々なトピックを、実践形式で学びます。
⑤ おえかき
絵を描くという非日常な体験を共有することで、参加者の一体感を生み出します。
そして、童心に帰り楽しむことで素の状態を引き出すことができ、円滑な関係性の構築ができるようになります。
また、「るんるんという感情」「私にとって仕事とは」と自身の価値観に関することを絵のテーマとし、描いたものをシェアすることで相互理解も深まります。
コミュニケーション研修の例
コミュニケーションを活性化させるための研修や、社内イベントの事例をご紹介します。
1. 株式会社NTTファシリティーズ
新入社員研修の一環として、「バヅクリ」を活用しワークショップを実施。
新入社員研修が、短縮かつオンラインでの実施となり、交流目的のワークショップが実施できなくなったことが導入のきっかけでした。
「おえかき」や「クイズ」など、まだ固さの取れない真面目な新入社員でも受け入れやすいプログラムをチョイス。
カジュアルな雰囲気でコミュニケーションを取ることができる機会の提供ができ、社内負担の削減にも成功しました。
参考:研修期間の短縮化×オンライン化で感じた疲労感を防ぐために|オンラインイベントで新入社員の緊張をほぐそう
バヅクリ
2. 株式会社ガイアドリーム
社内イベントが実施できなくなったことや、リモートワークの導入で、社員同士のコミュニケーション機会が激減。
誰が何をしているのか把握できない状況や、新入社員が社内にどんな人がいるのか把握できない状況に陥り、「バヅクリ」を活用し社内イベントを実施しました。
「意外な人の意見が聞けた」「〇〇さんの新たな側面を知れた」などポジティブな感想が多く、実施後も会話のきっかけとすることができました。
参考:オンラインツールが苦手な社員でも手軽に参加できるイベント
バヅクリ
3. 学校法人 青山学園
それぞれ配られたカードに書かれた要素を整理し、グループで協力して、情報をもとに地図を完成させるというワークを実施。
今回のコミュニケーション研修の目的は
- コミュニケーションを図ること
- 相手を知ること
- 職場を好きになること
とし、結果として笑顔で活発にコミュニケーションを取ることに成功しました。
参考:コミュニケーション研修2
学校法人 青山学園
オンラインでのコミュニケーション研修を提供している会社
オンラインでコミュニケーション研修のプログラムを企画・運営している企業やサービスをご紹介します。
1. バヅクリ
バヅクリは研修や、ワークショップの企画・運営を行うサービスで、その他の参加者とコミュニケーションを取りながら行うプログラムが多いのが特徴です。
また、オンライン焚き火やクイズ大会、オンライン運動会などユニークなプログラムも多く、楽しみながら参加してもらうことで受講者の素の状態を引き出し、相互理解を深めます。
講師やファシリテーターを務めるのはその業界のプロ。
深く学べる上に、研修をしっかり盛り上げてくれ、参加者満足度は97%を誇ります。
企画から運営までをお任せできるので社内負担が85%も削減できるのも魅力です。
2. リクルートマネジメントスクール
公開型講座を企画・運営するリクルートマネジメントスクールでは、『どんな人ともよい人間関係をつくるコミュニケーションスキル研修』がオンラインで提供されています。
オンラインで提供されているのは1日で完結する研修のみで、2日間実施されるものは会場での受講のみです。
プログラムのベースとなるのは、行動科学のソーシャル・スタイル理論。
人を「アナリティカル」「エクスプレッシブ」「ドライビング」「エミアブル」の4つのスタイルに分類し、それぞれのタイプへの理解を深めながら、コミュニケーションのコツを学びます。
https://www.recruit-ms.co.jp/open-course/dtl/K1233/
3. JMA マネジメントスクール
日本能率協会(JMA)が主催する公開講座を受講できるJMA マネジメントスクール。
同スクールでは、
- オンライン・コミュニケーション向上セミナー
- 女性のためのロジカル・コミュニケーション入門セミナー
- アサーティブコミュニケーション習得セミナー
など複数のコミュニケーション向上に関するセミナーがオンラインで開催されています。
4. リカレント
人数、カスタマイズ内容に関わらず、一律料金で研修の受講が可能であるとこが特徴のリカレント。
コミュニケーションに関する研修は
- 合意形成研修
- ロジカルコミュニケーション研修
- 上司とのコミュニケーション強化研修
などと様々なものが用意されており、研修のスタイルも公開講座や、社内メンバーだけが受講できる講座など、自社にあった形を選ぶことができます。
https://www.recurrent.jp/categories/communication
5. ユーキャン
通信教育サービスであるユーキャンから、法人向けの教育サービスも展開されており、同サービスでは集合研修、オンライン研修、e ラーニングなど様々なスタイルで学ぶことができます。
コミュニケーションに関する講座は
- 上司とのコミュニケーション研
- 部下とのコミュニケーション
- ハラスメントを防ぐコミュニケーション講座
- 心理学から学ぶコミュニケーション向上研修
など多数の講座が用意されています。
https://www.u-can.co.jp/houjin/index.html
6. Schoo for Business
動画の視聴や、オンライン研修を通して学びを深められるschoo。
- コミュニケーション入門研修パッケージ
- コミュニケーション実践研修パッケージ
- コミュニケーション力向上研修パッケージ
- 部下とのコミュニケーション向上研修パッケージ
などコミュニケーション関連の研修だけでも10ほどの研修プログラムが提供されています。
https://schoo.jp/biz/theme/communication/
7. インソース
様々な研修を提供するインソースは、オフラインだけでなくオンラインでも研修を実施することが可能で、
- アサーティブコミュニケーション研修
- コミュニケーション研修~エトス・パトス・ロゴス強化編
- 新人・若手向けコミュニケーション研修
など様々な種類を提供しています。
https://www.insource.co.jp/kenshu/communication_top.html
まとめ
リモートワーク下で円滑に業務を進めるために、重要となるコミュニケーション。
コミュニケーションに関する課題を解決するために、研修を実施しましょう。
また、オンライン上でのコミュニケーションの方法やコツを学ぶ研修は、リモート研修として実施することで、より実践的に学ぶことができます。
今回ご紹介したポイントなどを踏まえて、活発なコミュニケーションを生み出せる研修を実施してください。