生産性の高い組織を目指すのであれば、活発なコミュニケーションは必要不可欠です。
そこで実施を検討したいのがコミュニケーション研修。
実際にコミュニケーションを活性化させることを目的とし実施された研修やイベントの事例の他、活用したいサービスなどをご紹介します。
自社でコミュニケーション研修を実施する際の参考にしてみてください。

コミュニケーション研修の必要性

コミュニケーション研修を実施した組織

生産性の高い組織を目指すのであれば、円滑なコミュニケーションが必要不可欠です。
しかし、リモートワークが普及し、コミュニケーションが減少している組織はとても多く、コミュニケーションに関する課題を抱えています。

そこで実施を検討したいのがコミュニケーション研修。
コミュニケーション研修を実施することで、

  • 円滑にコミュニケーションを取る方法を学ぶ
  • 人間関係の構築

などができます。

コミュニケーション研修について詳しくはこちら

コミュニケーション研修のプログラム例

コミュニケーション研修のプログラム例

具体的に、コミュニケーション研修ではどのようなことをするのか、プログラム例をご紹介します。

1. グループワーク

グループワークは研修に良く用いられるワークの1つです。
数人でチームを作り、1つの課題をクリアするために協力したり、ディスカッションしたりします。

その他の参加者と関わることを通して、社会人としての基礎的な力を向上させます。

2.ロールプレイング

ロールプレイングでは、

  • 部下から相談を持ちかけられた時
  • 同僚のメンタルヘルスが心配な時

などシチュエーションを設けて、どのように対応するか、声をかけるかを実際に行ってみます。
ロールプレイングを通して練習をしておくことで、実際そのような状況になったときにスムーズに行動できるようになります。

3. 自己分析ツールで面談力アップ

自己分析を行うことで、

  • 自分がストレスに感じるコミュニケーションの取り方
  • 自分のコミュニケーションを取る時のクセ

などを知ることができます。
コミュニケーションに関して何か問題に当たった時、自分のことをよく知っていると対処がしやすくなります。
また、自分自身のことだけでなく、同僚の特性を知っておくことも大切です。

4. 基本的なマナーを身に付ける

オフィスには様々な価値観の人が集まっています。
円滑にコミュニケーションを取るためには、基本的なマナーを身に着けることは最低条件と言えます。

5. 話し方について学ぶ

人を不快にさせない話し方や、自分の気持ちを上手に伝える方法を学ぶことで、コミュニケーションが円滑になったり、職場でのストレスが軽減します。

6. 聞く力を身に付ける

「話し上手になるためには、聞き上手になること」とは良く言われますが、聞くことはコミュニケーション力を高める第一歩です。

おすすめの研修プログラム

さらに具体的に、実際に行われている研修プログラムをご紹介します。

以下のプログラムは、研修やワークショップの企画・運営を行うサービス「バヅクリ」を活用することで実施できる、コミュニケーション活性化を目的としたプログラムです。

バヅクリを利用することで社内負担を85%も削減できる上に、その業界のプロが司会や講師を務めるのでしっかりと学ぶことができ、かつ、盛り上がる研修を提供してくれます。

1. 管理職のためのOJT指導研修

管理職のためのOJT指導研修
出典:バヅクリ

Z世代に対するOJTトレーニングの手法を習得します。
主に、オンラインで実施するOJTを想定し、Z世代ならではの特徴や、Z世代にふさわしいコミュニケーション方法などを学ぶ、20代後半〜30代の若手や中間管理職におすすめの研修プログラムです。

2. オンラインファシリテーション研修

オンラインファシリテーション研修
出典:バヅクリ

オンライン会議で、「盛り上がらない」「発言をしているのは1部の人のみ」などの課題を感じていませんか?

このプログラムでは、

  • オンライン研修特有の準備
  • 会議の始め方
  • 参加者の多様性を活かしたファシリテーション

の3つを軸に、オンライン会議でのファシリテーション能力の向上を目指します。
全員が参加し、発言し、多様性を活かした意見交換が行われる会議を作り、コミュニケーションが活発なチームになるためのプログラムです。

3. 多様性・相互理解ワークショップ

多様性・相互理解ワークショップ
出典:バヅクリ

参加者が互いのことに関して理解を深め、コミュニケーションのコツを学ぶワークショップです。
ワークを通して互いの価値観や、コミュニケーション方法を知った後に、学んだことから今後取るアクションプランまでを考えます。

4. 雑談と相互理解を学ぶチームビルディング

 雑談と相互理解を学ぶチームビルディング
出典:バヅクリ

「雑談力」を身につけるためのワークを行います。

  • 雑談のテーマ選び
  • 雑談のしやすい雰囲気作り
  • 雑談の広げ方や切り替え方

などのトピックを実践方式で学びます。

5. クイズバトル

クイズバトル
出典:バヅクリ

チームでクイズを解くワークショップです。
メンバー同士、力を合わせることで、一体感の醸成や、相互理解を深めることに繋がります。
プロのMCが進行を務める同プログラムは、テレビ番組に出演している気分を味わうことができ、楽しみながら受講できます。
楽しい雰囲気は、参加者の素の状態や本音を引き出します。

コミュニケーション研修を実施した事例

コミュニケーション研修を受講している社員

それでは、コミュニケーション研修や、コミュニケーション活性のためのイベント・ワークショップなどを開催した企業の事例を見ていきましょう。
自社でコミュニケーション研修を実施する際の参考にしてみてください。

1. 肥後銀行従業員組合

2022年に創立75年を迎えた肥後銀行では、従業員同士のコミュニケーションの活性を目的とし、約1,500名規模で行う大運会や組合学校や、地域活動などを実施していました。
また、新入社員を対象に、組合学校として「組合とは?」ということを学ぶ座学や、レクリエーションを実施していました。

新型コロナウイルスの流行をきっかけに、合同組合のイベントなどの取り組みをオンラインに移行。
ただ、オンラインイベントに関するノウハウがないことから、研修やチームビルディングを企画・運営してくれるサービス「バヅクリ」を利用しました。

オンラインで実施された組合学校では、総勢87名で「クイズ」のプログラムを実施し、会話をかわすきっかけを提供することに成功。
初めは固さが見受けられたものの、司会者が盛り上げてくれたおかげで次第に緊張も和らぎ、明るい空気に。
アンケートの満足度も高かったようです。

参考:​​初対面でも自然な会話を生み出せるオンラインクイズ大会

バヅクリ

2. 貝印株式会社

出社体制の変化や、社内交流の機会の減少により、コミュニケーション不足を課題としていた貝印株式会社は、社員同士の交流を目的としたイベントを実施しました。

入社10年以内の若手社員を対象としたイベントを開催。
運営や企画をお任せできるサービス「バヅクリ」を活用しました。

ワークショップを受講する際、グループのメンバーをランダムに決めることで、初めて話す人とも交流を深められ、「今後、仕事がしやすくなりそうだ」という感想も。
その他にもイベント後は、参加した社員から「リフレッシュできた」「楽しかった」という声や、「MCがよかった」という感想が寄せられました。

参考:出社制限があるなかで社員交流を行うために

バヅクリ

3. 三菱自動車工業株式会社

三菱自動車工業株式会社では、社内コミュニケーション活性化を起点に、お客様とのコミュニケーションもさらに向上させることを目的として研修を実施。
同社では、お客様に高いサービスをスピーディーに提供するためには、社員が部署を超えて目的を共有し、同じ方向に進むことが重要だと考えています。

まずは座学で、表情や身だしなみ、立ち居振舞いが円滑なコミュニケーションを取るために重要だと学んだ後、自己紹介を行う自身の様子をビデオで撮影し、一緒に確認するワークを実行。
実際にイメージしている自分の様子と、ビデオに映った自分の違いに驚く受講者が多く、相手にどのような印象を与えるかを考えるきっかけになっています。

多くの社員に受講してほしいという思いから研修時間を2時間と短く設定し、全国7拠点で同時受講できるテレビ電話会議システムも活用しています。

参考:社内コミュニケ―ションの活性化を起点に三菱自動車の価値を高めていく

ANAビジネスソリューション株式会社

4. 株式会社LIXIL インフォメーションシステムズ

次代の管理職を対象にマネジメント力を強化するため、コミュニケーション研修を実施した、株式会社LIXIL インフォメーションシステムズ。

マネジメント方法を中心に、コミュニケーション方法、人材の活用、育成などについて学びます。

同社の研修は、リクルートマネジメントスクールの公開研修を活用しており、受講した社員は異業種の受講者と交流することで、刺激を受けることもできたそうです。

参考:LIXILインフォメーションシステムズ様

リクルートマネジメントスクール

5. 国立大学法人北海道大学

北海道大学では、若手研修者が広い世界で活躍できるように、キャリアパス構築等の支援活動を行っており、大学院生と社会・企業の接点を多く提供しています。
その際、企業側に好意的に学生を受け止めてもらえるよう、大学院生に向け、2010年〜ビジネスマナー研修を、2013年〜コミュニケーション研修を導入。

様々なワークだけでなく、どうしてマナーは必要なのか、どうしてそのような行動をとるのかなど、理由や効果が明確になると学生は飲み込みが早くなるので、第1部の接遇の基本を学ぶための講義も重要としています。

参考:学問・研究を追求し、知力を鍛え続けた若き研究者たちを社会の最前線に送り出したい

ANAビジネスソリューション株式会社

6. 株式会社河合塾マナビス

人材育成のために、リクルートマネジメントスクールのチケット制サービスを導入。
また、様々な研修を受講するだけでなく、キャリア構築のための

  • 課題チェックシート
  • 自己開発計画シート
  • 受講後レポート

の作成を行い、それを用いた面談や、シートに上司からのコメント欄を設けることで、部下と上司のコミュニケーションが活発になるという効果を得ることができました。

参考:株式会社河合塾マナビス様

リクルートマネジメントスクール

コミュニケーション研修提供会社

コミュニケーション研修を提供する企業

コミュニケーション研修を提供している企業をいくつかご紹介します。

社内には講師に適任の人材がいない場合や、研修運営ノウハウがない場合は、社外サービスを活用し研修を実施することをおすすめします。
サービスを活用することで、社内負担を大幅に削減することも可能です。

1.  バヅクリ

バヅクリ
出典:バヅクリ

バヅクリは研修やワークショップの企画・運営を行うサービスです。
その他の参加者とコミュニケーションを取りながら行うプログラムが多いことが特徴で、オンラインでの実施でも、研修を通して相互理解を深められます。

また、「おえかき」や、「オンライン運動会」など楽しみながら取り組むことのできるプログラムが多く、参加者の素の状態や本音を引き出します。

講師やファシリテーターを務めるのはその業界のプロ。
しっかり学びが得られるだけでなく、楽しく前向きに受講できると、参加者満足度は97%を誇ります。

企画から運営までをお任せできるので、社内負担を85%も削減することが可能です。

2.  インソース

インソース
出典:インソース

様々な研修を提供しているインソース。
オフラインで実施される集合型研修だけでなくオンライン研修も運営しています。
研修スタイルは、講師派遣型、公開研修の2パターンから選ぶことが可能です。

目的や、階層に合わせて数多くの研修プログラムを提供しています。

https://www.insource.co.jp/kenshu/communication_top.html

3. ANA ビジネスソリューション株式会社

ANA ビジネスソリューション株式会社
出典:ANA ビジネスソリューション株式会社

航空会社のANAがこれまで、乗客への接客などを通し培ってきたノウハウを活かし、教育や研修を行っているANA ビジネスソリューション株式会社。
講師派遣型研修と公開型講座を、オフラインまたはオンラインで実施しています。

ANAコミュニケーションという研修プログラムでは、様々な演習を通して参加者の潜在的なコミュニケーション能力を引き出します。

https://www.abc.jp/

4. 株式会社日本話し方センター

株式会社日本話し方センター
出典:株式会社日本話し方センタ―

創業は約70年、これまでに30万人以上が受講した日本話し方センタ―の講座は、「話し方」に関する様々なノウハウを学ぶことができ、

  • ベーシックコース
  • 2日間集中コース
  • オンライン集中トレーニングコース

などニーズに合わせ、複数展開されています。

https://www.ohanashi.co.jp/

コミュニケーション研修のメリット

コミュニケーション研修のメリットを感じる組織

最後にコミュニケーションが活性化することで得られるメリットや、コミュニケーションの重要性を見ていきましょう。
これを知ることにより、さらにコミュニケーション研修の重要性や、自社で研修を行うべきかどうかを判断できるでしょう。

1. メンバー同士の関係性が向上する

良い人間関係が築け、会話や発言することへのハードルが下がり、相談や報告などがしやすくなります。
そのような環境になることで、トラブルの早期発見や素早い対処に繋がります。

2. 情報共有の活性化

コミュニケーションが活発になり、情報共有が盛んになります。
意見も出やすくなるので、イノベーションも起こりやすい環境となります。

3. 業務の生産性が向上

メンバー同士で連携して業務が進められるようになるので、生産性が向上します。

4. 離職率の改善も可能

人間関係が円滑になることで、従業員は職場を働きやすい環境だと認識するようになり、離職率の低下を期待できます。

5. 関係先との関係性の向上

従業員同士が連携しスムーズに業務が進められるようになることで、取引先の満足度が向上し、関係性も良い方向へ向かうでしょう。

まとめ

生産性の高い組織にするためには、活発なコミュニケーションが必要です。
また、コミュニケーションが活性化されることで、離職率の低下や取引先との関係性の向上など、様々なメリットが得られます。

コミュニケーション研修を実施し、円滑なコミュニケーションを取れる組織を作り上げましょう。
社内負担が大きくなりすぎる場合や、研修運営のノウハウがない場合などは、社外サービスを活用することをおすすめします。